タバス子ちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

タバス子ちゃん

タバス子ちゃん

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僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

3.8

ジェシー・アイゼンバーグ監督デビュー作
なんだ、ただの天才か…( ˘ω˘ )
雰囲気はノア・バームバック監督作っぽくて心地良く、未熟な登場人物たちへの皮肉であたたかな視線はソーシャル・ネットワークを彷
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緑の夜(2023年製作の映画)

3.6

夫に苦しめられている主人公が保安検査場での仕事中に緑色の髪の女性と出会う
彼女は彼氏に運び屋をさせられていた
被害者が許してもらわなきゃいけない環境なんて許さない
ファン・ビンビン絶対に汚れないイメー
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

2.9

7人の役者がオーディションで山荘へ
大雪で閉ざされて外部との連絡手段も途絶えた中で事件が起こるという設定で過ごすうちにガチっぽい事件が起こるけどガチなのか演出なのか、ガチだったら犯人は誰なのかと疑心暗
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.8

綾野剛にハマったら観なきゃいけない映画が増えすぎる(出演本数が多いので)からハマるまいとしてたのにあーあ
カサブランカの名ゼリフ「君の瞳に乾杯」(“Here’s looking at you, kid
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名探偵コナン vs. 怪盗キッド(2024年製作の映画)

3.5

キッドについての知識なしで鑑賞
コナンと境遇が似ているんですね
空とそれを映した海みたいな2人
キッドの盗みが芸術でコナンが評論家というのもおもしろかった
メッセージを解読し、次作(次の盗み)を予想も
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シャクラ(2023年製作の映画)

3.2

宋人ではなく契丹人であるという出自を暴かれて丐幇を追放された主人公が自身の出生の真実を突き止めるべく旅に出る
宋人か契丹人かではなく善人か悪人か
ドニーさんのメイクがプリクラみたいだった🥹
あとエンド
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

3.5

脱北の全行程に密着した史上初のドキュメンタリー
北朝鮮から命懸けで中国へ、そこから送還されないよう安全な場所へ
そして北朝鮮はユートピアであるという植え付けられた思想からの脱出
アカデミー賞ショートリ
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彼方のうた(2023年製作の映画)

3.6

スクリーンの、あるいは道の彼方にいる人について想像すること、カセットテープの音の先にある景色を想像すること、かつてそこにいた人を想うこと
亡くなった父に会えました、似た人は出てこないんですけどね

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.5

オープニングがかっこいいフィンチャー監督作の中でも最高
父親から虐待されていたリスベットはミカエルに父性も求めていたからラストで恋人としてだけでなく娘としても…
「彼を殺してもいい?」に滲む自死願望
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ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

3.9

人を石に変えるドルーンが広がる中、人々がお互いを疑い合って世界が分断され…ってコロナ禍前に脚本が書かれていた可能性が高いけどちょっと凄い
時代に呼ばれた映画
オークワフィナでしかないシスーもオタクすぎ
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ブルーバック あの海を見ていた(2022年製作の映画)

3.7

地元の海を開発業者から守るために海辺の家を手放さなかった母
世界中の海を守るために街の大学へ行った娘
向こう見ずな彼女を守るために手放したくなかった母
彼女の教えで「2度と会えなくてもすべきことがある
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僕が宇宙に行った理由(2023年製作の映画)

3.7

ロシアの宇宙飛行士訓練施設やロシア人宇宙飛行士との宇宙旅行で人は国境を越えて繋がれると確信した前澤さんがロシアによるウクライナ侵攻を知るまで
十数年前から反戦を訴えているそうで
宇宙から(特定の国では
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.7

年末にダークホースが来たなと思いきや海外で評判良いんですね🦃🍽️
ブラックフライデーセールで大盤振る舞いした店で熱狂のあまり多数の死者が出た事件から1年後
店を経営する家族や事件をSNSで中継した若者
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.8

昭和31年、血液銀行に勤める水木が当主の後継を巡って争う一族のもとへ
貧しい者が血を売り、血統主義と家父長制が蔓延る
逆らえない者が玉砕させられる戦争は終わったのではなかったか
敗戦国たる日本の加害性
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ファミリー・スイッチ(2023年製作の映画)

3.1

クリスマス・シーズンにママと娘、パパと息子、ついでに(?)赤ちゃんと犬の身体が入れ替わるマックG監督作
相手(の立場)になってみるクリスマスらしい映画
入れ替わりが起こるのが『理由なき反抗』やそれにオ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.7

シン・ゴジラの後という“貧乏くじ”を引き、自分が闘える所(昭和)にゴジラを来させて挑んだ山崎貴お得意のVFXは最先端だけどドラマまで昭和だったなー特に女性関連
生きろ死ぬななどの多用や「偽善者ぶって」
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ハンガー・ゲーム0(2023年製作の映画)

3.6

貧困から抜け出したい上昇志向の強いスノーくんがダークサイドに堕ちて反乱軍の敵となるまで
どっかで観たな〜
トム・ブライスがわざわざブロンドになってるし😂
彼を魅力的に映しながらも「(殺し合わなければな
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

公衆トイレの清掃員というだけで汚いもののように扱われ、それでも微笑みを絶やさない彼に幸せになってほしいなって
でもそれさえも偏見で
彼は良いことがあったかじゃなくて良いことをしたかだからもう幸せなんだ
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NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

3.5

ノセボ効果とは薬の副作用を過剰に気にすると偽薬でも症状が出ること
奇病に悩むクリスティーンの家に雇った覚えのないフィリピン人の乳母が現れ、地元の伝統的な民間療法で治療して信頼を得る
しかし信頼の眼差し
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.4

パク・ソジュンの誕生日に鑑賞🫶
災害で唯一崩落しなかったアパートに生存者が押し寄せ、住民たちは居住者以外を追放してユートピアを築く
アパート=国家で徴兵制度や戦争、移民排斥が描かれていく
イ・ビョンホ
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REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

3.7

スター・ウォーズの企画だった名残もオリジナリティーも日本要素もたっぷりでたーのしー
女を作ろうぜ!うぇーい!な男社会に何度もうんざりしているヒロインvs“棒”を楽しそうに振り回すヴィラン
棒の使い方が
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.7

在韓米軍の漢江へのホルムアルデヒド垂れ流し事件を基に、それによって生まれた怪物に娘を拐われた一家を描く
イラク戦争やベトナム戦争への言及もあり、アメリカと追随する韓国政府への批判もたっぷり
コロナ禍前
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人間の値打ち(2013年製作の映画)

3.4

1件のひき逃げ事故を3人の視点から
真実は藪の中…とかじゃなく共有される
だけどそれで終わらせていいのかっていうくらい結局みんな絶望的にわかり合えてない
人によって、何ならその時によって大切なものが違
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ファミリー・ディナー(2022年製作の映画)

3.1

痩せたい少女がイースター休暇に料理研究家の叔母のもとへ
減量に協力してくれることとなるが、断食する彼女の前で息子に食事させる
息子も再婚相手も叔母の言いなり…そんな家族のイースターの儀式とは
宗教も家
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ティル(2022年製作の映画)

3.8

白人女性に口笛を吹いた黒人の少年がリンチの末に殺されたエメット・ティル事件とその後を映画化
母親が息子の遺体写真を公開するといったメディアを通しての告発や彼女への誹謗中傷はSNSの発達した現代でよく見
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最悪な子どもたち(2022年製作の映画)

3.4

荒れた地区を舞台とした映画のオーディションで地元の子どもたち、特に生活環境の悪い子どもたちが選ばれ、撮影が始まる
しばらくドキュメンタリーだと思ってたくらい子どもたちの演技が自然で、劇映画と気付いた時
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

2.3

溺れた子どもを助けるために自分を遺して亡くなった父親を愛せない女子高生が戦時中にタイムスリップして特攻隊員に恋をすることで変わるっていうストーリーにも「日本は負けて良い国になるんだよ」を始めとするセリ>>続きを読む

不思議の国の数学者(2022年製作の映画)

3.0

名門校に特例枠で入った数学が苦手な生徒×脱北して警備員として働く天才数学者=最高!の公式が証明される
正解や居場所という解を見つける過程の美しさ
脚本家は元証券会社のファンドマネージャー、数字に至る過
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EDEN/エデン(2014年製作の映画)

3.0

ガレージ・ミュージックを愛するDJが人気を集め、ガレージの衰退と共に楽園を追われる
でもエデンの園を追われたアダムのようにいろんなことが見えるようになって、いろんなことが見えるってしんどいけど後悔はし
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車軸(2023年製作の映画)

3.3

鏡に映ったもう1人の自分みたいなもう1つの車輪と出会って、車軸も見つけたけれど前にもうまく進めなくて
前にも後ろにも行けないなら上か下に行くしかなくて
偽物の愛には涙が出てくる
でも怒らずに心配してく
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ポッド・ジェネレーション(2023年製作の映画)

3.4

試写を観てきました
出産までの10ヶ月間赤ちゃんを育てられる卵型ポッド
キャリアを中断したくない妻と自然派で“自然な子ども”を求める夫
未来のガジェット描写が愉快だけどあくまでも現代と地続きで、痛みを
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乳房よ永遠なれ(1955年製作の映画)

3.4

日本で史上2人目の女性監督である田中絹代が女性脚本家を迎えて撮った作品
自身が200本もの出演作で体現してきた“男性が見たがる悲劇の女性”像に不満があったとのこと、31歳で亡くなるヒロインは主体的で奔
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

3.8

NYで育ったレイチェルがシンガポールにある恋人の実家へ
彼はスーパー・リッチを超えるクレイジー・リッチだった!
アジア人は貧乏、金持ちは成金、英語は片言…ハリウッド映画で描かれてきたアジア人像をバズー
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シチリア・サマー(2022年製作の映画)

3.3

2つの道の合流点でぶつかって出会った2人
異なる道を歩んできた彼らの運命が交錯して衝撃が走る
差別的な人々と逆行する終盤と言い構図が美しかった
扉の開閉やシャツのレインボーカラーといった画で語っていて
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モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン(2022年製作の映画)

3.3

女性の生きづらさをテーマにしてきたアナ・リリ・アミリプール監督最新作
目を合わせただけで他人を操れる超能力に目覚めたwitch
目を合わせさえしなくても「誘ってる」と言われるbitchと出会い、警察か
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ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女(2014年製作の映画)

3.3

モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーンの監督デビュー作
少女は薬の売人や娼婦が跋扈するイランの町を夜に徘徊し、男に声をかけられると部屋に上がって血を吸う──
彼女のポスターだらけな部屋は普通の女の子の
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