旅するランナーさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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名探偵コナン 天国へのカウントダウン(2001年製作の映画)

3.6

【ドキドキが止まらない】

超高層ビルでの火災とアクション。
タワーリングインフェルノとダイハードの面白さを併せ持ち、ドキドキが止まらない。
蘭姉ちゃんの火事場の馬鹿力と勇気ある行動にもドキドキします
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.1

【夢で逢いましょう!】

塚口サンサン劇場で、今敏監督作「パーフェクト·ブルー」「パプリカ」連続鑑賞。
女優をめぐるスリラーと、夢の中の女による戦い。
ひねりまくったストーリーがトコトン面白い。

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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.6

【パーフェクトな怖さ】

監督:今敏。
キャラクター原案:江口寿史。
企画:大友克洋。

女優をめぐるスリラー。
現実なのか、ドラマなのか、妄想なのか、分からなくなってくる。
その恐怖、キャシー・ベイ
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.1

【本物の美しさ】

パリ·オペラ座の現役ダンサー、プルミエル·ダンサーズのマリオン·バルボー。
コンテンポラリー·ダンスの振付師ホフェッシュ·シェクター。
本物のバレエ・ダンスに圧倒されます。

冒頭
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こんにちは、母さん(2023年製作の映画)

3.8

【せんべいのような映画】

隅田川べりの昭和な雰囲気を残す下町風情の中での、昭和チックな人情噺。
登場人物、セリフ、風景、物語の展開、どこを取っても山田洋次監督。
山田洋次すぎる映画。

母:吉永小百
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シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

3.8

【ありがとうエヴァン・ハンセンです】

これは、アメリカ人好きだろうな~。
夏休みに子供たちが一緒に生活しながら、ひとつの舞台を作り上げる、演劇スクールキャンプ。
ちょっと変テコな教師たちとともに、コ
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

4.1

【苦悩が整う言葉の力】

犬神家の一族的ノリからの逸脱、まさかの天パーの呪い、そして誰もいなくならなかった。
祟りじゃ~、天パーの祟りじゃ~。
あっ、これは八つ墓村か...

いつも重要な役で出てくる
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逃げきれた夢(2023年製作の映画)

3.7

【逃げきれなかった睡魔】

光石研の一人芝居を見るような作品。
光石さんの出身地北九州でロケしてます。
記憶が薄れていく症状が出だした定時制高校の教頭を、哀愁漂わせ滑稽さも滲ませながら見事に演じていま
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ふたりのマエストロ(2022年製作の映画)

3.9

【オーケストラファンに】

ふたりのマエストロ(父親と息子)が主役ですから、クラシック曲が多数流れます。
どの曲もすごくいい。
音がとてもいい。

ブラームス:間奏曲第7番
モーツァルト:ヴァイオリン
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ラーマーヤナ/ラーマ王子伝説(1993年製作の映画)

4.0

【塚口のサンサンとした熱狂】

今、9月16日に開催される「ヴァチカンのエクソシスト」の発声可能応援上映が、塚口界隈をザワつかせてます。
日本語NGラテン語のみOK(カンペ、単語帳、辞書の持ち込みOK
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星くずの片隅で(2022年製作の映画)

3.7

【コロナ禍の片隅で】

2020年、新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われた香港。
清掃業を営む男性:ザクとシングルマザー:キャンディの交流を描く人間ドラマ。
不要不急の外出禁止、経済停滞による仕事の
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K.G.F:CHAPTER 2(2022年製作の映画)

4.2

【新たなるロッキー伝説誕生】

ロッキー! ロッキー! ロッキー!
イタリアの種馬からインドの鉄鎚へ。
ROCKY STAR ヤシュの野趣溢れる野獣ぶりにヤラレます。
権力と金を手に入れた悪のヒーロー
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K.G.F:CHAPTER 1(2018年製作の映画)

3.8

【こいつは、ごっつい、振り切ってる(K.G.F)】

スラム街生まれの少年がマフィアとなり金鉱を支配する、悪の出世物語。
弱きを助け、強きを叩く、喧嘩に強くて、美女に弱い。
フーテンのヤシュと発します
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.2

【ウェス・アンダーソンすぎる映画】

これも、ウェス・アンダーソン監督作品を観続けていて、この人のオタク気質への許容性がある程度備わっていないと、なんじゃこれは!?で終わっていまいそうです。
あからさ
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

4.1

【クリエイティビティ・オブ・ザ・フューチャー】

これは、デヴィッド・クローネンバーグ監督作品を観続けていて、ある程度クローネンバーグ耐性が備わっていないと、拒絶反応のみに終わってしまいそうです。
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

2.9

【初キッスは爆発だ!】

パラレルなファーストラブワールド。
変われない世界から、希望の未来へ君を送り出す勇気と優しさに心打たれる、MAPPA制作のアニメ映画。

心音が聴こえて来そうな、雪降るキスの
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

2.0

【リバー、濁らないでよ】

京都を拠点とする劇団ヨーロッパ企画によるSFコメディ。
京都・貴船にある老舗料理旅館ふじやと貴船神社が舞台。

ちなみに、地名としての貴船は「きぶね」だけど、貴船神社は「き
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神回(2023年製作の映画)

3.8

【中村貴一朗監督舞台挨拶付上映】

サマーウォーズならぬ、サマーループ。
夏休みの教室での5分間(13:00-13:05)がタイムループする。
青春映画であり、老活映画でもある。

延々ループする不可
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シモーヌ フランスに最も愛された政治家(2022年製作の映画)

4.0

【ある偉人の生涯】

シモーヌ・ヴェイユの生涯を描く力作。
エルザ・ジルベルスタイン演じるシモーヌが回顧録を書く中で、人生を振り返ります。

シモーヌは、フランスあるいは世界の現代史において重要な存在
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バービー(2023年製作の映画)

4.0

【2023年バービーランドの旅】

女の子向けのキラキラ映えるファンタジーと思ってました。
ところが、さすがグレタ・ガーウィグ。
人形(人間)存在の深淵にまで迫る、深~い哲学的作品になってます。

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リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

3.8

【霧中の綾瀬はるかにもう夢中】

レトロ感と、和洋中折衷な雰囲気を醸し出す、長浦京による大藪春彦賞受賞小説の映画化作品。
綾瀬はるかとシシド・カフカに見惚れてしまいます。
美しきガンファイト。
「グロ
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世界の終わりから(2023年製作の映画)

3.7

【この映画を愛したい】

紀里谷和明監督が監督引退宣言した作品ですよね。
そこまで人間不信・人間嫌いになったんでしょうか。
こんな世界なんて滅亡してしまえ!みないな感じになってます。
思念の海とか言
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カールじいさんの空飛ぶ家(2009年製作の映画)

3.8

【それにつけても...】

風船をいっぱい付けた家が空を飛ぶ、美しさ。
老人と少年のバディムービーとしての、楽しさ。
「犬ヶ島」の先行く犬たちの活躍の、面白さ。
トム・クルーズにも負けない、じいさんv
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

4.0

【ムフフフフ3】

シリーズ3作目も、その熱量は衰えることはありません。
なんせ、大沢たかお演じる王騎将軍が総大将なのですから。
こちらも熱量たかおになるでしょう、そりゃ。

そして、案外、杏さんも体
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僕と幽霊が家族になった件(2023年製作の映画)

4.5

【台湾では無闇やたらに封筒を拾ってはいけない件】

台湾で古くから伝わる習俗、冥婚(生者と死者による結婚)から始まる、LGBT刑事感動コメディ。
2023年旧正月映画として、「THE FIRST SL
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パーフェクトマン 完全犯罪(2015年製作の映画)

3.4

【パーフェクトコピー】

盗作作家のなれの果て。
小説家を目指す男が、引っ越しバイト先で、ある軍人が残した日記を見つける。
それを改竄して自著として出版すると、ベストセラーになっちゃう。
しっかり戦争
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千年女優(2001年製作の映画)

4.3

【七変化する映像・映画マジック】

30年前に人気絶頂の中、忽然と姿を消した、幻の大女優がいた。
彼女の半生を振り返るドキュメンタリーを製作しようとする映像製作会社社長・立花と若手カメラマンが、女優・
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

4.5

【#WhiteLivesMatter】

幼稚園に勤務するエミリーが、教会での集りに向かう。
秋本鉄次氏が、キネマ旬報でパツキン美人として取り上げるような女性です。
見た目は普通の女性ですけど、若干違
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もののけ姫(1997年製作の映画)

4.0

【アシタカ王子】

もののけ姫というタイトルと、口元に血糊を付けた印象的なポスターで、野性的な姫様映画と思ってました。
そのため、公開当時に初めて観た時は、「え? アシタカが主人公やないかい」と意表を
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裸足になって(2022年製作の映画)

4.0

【حوريّة】

原題は主人公の名前HOURIAフーリア。
アラビア語で、自由や天使の意味。
アルジェリアの女性が自由を求めて、天使のようなダンスを見せるという意味でピッタリ。

「パピチャ 未来へ
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1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.8

【京都洛外バスの旅】

これは、リメイク元の台湾映画「1秒先の彼女」を鑑賞済の方が分かりやすい。
宮藤官九郎の脚本が、男女を入れ替え、京都を舞台にした理由がよく理解できます。
名前の画数の多さがポイン
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.3

【到ターツ点】

ケイト・ブランシェットの凄さに改めて驚愕する。
「エリザベス」以来、四半世紀に渡って、第一線で超一流の演技を見せてくれる大女優。
そんな彼女が、ここに来て、更なる高みへ到達する。
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.7

【映画ファンファースト】

インド製アクション映画の激アツぶりが凄まじい。
トム・クルーズ危うしと思ってました。
でも、それは単なる杞憂でした。
今作は上映時間がインド並みの156分になってるばかりで
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.8

【初級鑑賞者の授受快心】

なんか盛上ってるなぁ。
と、横目で見てたんですけど、地上波放送にて、じっくりタダ見。
映画の前後に、麒麟川島MCによる授業形式での解説あり。
僕のような初級鑑賞者には、この
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

4.0

【オーバー気味なエクソシスト】

ヴァチカンに実在するチーフエクソシストをモデルにしています。
実際に数多くの悪魔払いを行ったガブリエーレ・アモルト神父(1925-2016年)の回顧録を映画化した形で
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.4

【少年、苦労ス】

少年の苦悩が、とっても苦痛です。
アイスホッケーの練習や、家業の花き農家の手伝いに、のめり込む姿がやるせない。
ベルギーの郊外の美しい自然も、何だか痛々しくなってくる。
育てている
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