【体重270kgの男が遺すもの】
LGBTや親子関係、そして宗教にまで言及する、胸に迫るような室内劇。
結局、神は誰も護ってくれないのか、
人と人の繋がりこそが、誰かを護るということなのか、
そんな>>続きを読む
【A Sweet Story On This Bitter Earth】
終活に向かう92歳の老婦人マドレーヌ。
死活問題にあくせくするタクシー運転手シャルル。
ふたりが巡るパリの街。
老婦人が辿っ>>続きを読む
【竹中直人監督舞台挨拶付上映】
浅野いにおの漫画を実写映画化。
7年続いた連載が打ち切られ、次作が書けず零落していく漫画家の凄絶な葛藤。
高慢な理想家なのか、最低の下衆野郎なのか。
斎藤工が渾身の演>>続きを読む
【高みの見物】
あちこち旅しながら、ちょこちょこ走っている、旅するランナーでございます。
そして、旅先では、必ずその街の高いところにのぼる、高所興奮症です。
タワー、塔、教会の尖塔、高層ビル、山や神>>続きを読む
【ピンク・ノイズ】
世界が毒性を持つピンク色の雲に突如覆われる。
触れると10秒で死に至る。
そんな絶望的な環境下で、家の外に出られなくなった人々の姿を描くSFスリラー。
新型コロナウイルスの世界的>>続きを読む
【夢見屋の恋】
パトリス・ルコント監督が、「仕立て屋の恋」の原作者でもあるジョルジュ・シムノンのミステリー小説を映画化。
でっぷり太ったメグレ警視をジェラール・ドパルデューが演じてます。
役にぴった>>続きを読む
【ゾンビがジェントルマンになるとき】
黒澤明監督作品「生きる」を、ノーベル賞作家カズオ・イシグロの脚本でリメイク。
第2次世界大戦後、1953年のイギリス・ロンドンを舞台にしています。
がんで余命半>>続きを読む
【蹴、】
冒頭いきなり、池松壮亮&塚本晋也コンビで、殺人・暴力に苦悩する主人公像が出てきて、映画「斬、」っぽさを感じました。
仮面ライダーがショッカー一味を殴る蹴ると、血しぶきが飛びまくる残虐描写が>>続きを読む
【馬づら女優】
イギリスのウェールズで起きた実話。
農村住民が共同で馬主になるお話。
馬の名前が「ドリームアライアンス(夢の同盟)」というのが素敵です。
胸の高鳴り(ウェールズ語のホウィル)を求めて>>続きを読む
【SONはSUN】
「ファーザー」に続き、フロリアン・ゼレール監督による、自身の戯曲「家族3部作」の映画化第2弾。
親と思春期の子が理解し合うことの難しさを描いています。
両親を照らす太陽のような、>>続きを読む
【SILENT FILM LIVE@元町映画館、ハロルド·ロイド生誕130年祭】
アメリカ公開が1923年4月1日なので、ほぼ100年前の映画。
とは思えない、デパートで繰り広げられる、オシャレな笑>>続きを読む
【キラートマトの正統な継承作品?】
カブトガニが人を襲うパニックムービー。
原発の爆破が起因になっています。
放射能による突然変異にもほどがある。
グレムリン並みの暴れよう。
おバカ映画とは想像し>>続きを読む
【出る杭に悔いはない】
Winnyというと、著作権侵害とか、ウィルス感染による情報漏洩とか、負のイメージしか持っていませんでした。
パソコンにインストールしちゃダメなソフトくらいの認識です。
その背>>続きを読む
【塩屋楽団による演奏付き上映】
旧グッゲンハイム邸での上映。
神戸市垂水区塩屋にある、1909年に建てられたコロニアル風の洋館です。
映画「スパイの妻」のロケにも使われています。
今回は、バスター・>>続きを読む
【ドライブ・仮免カー】
ニューヨーク・マンハッタンのアッパー・ウエストサイドで暮らす書評家ウェンディ(パトリシア・クラークソン)。
タクシー運転手で生計を立てる、クイーンズ地区在住のインド人移民ダル>>続きを読む
【蘇畑佳純(30)の非恋愛日記】
岸田首相による異次元の少子化対策には無理がある。
この映画の主人公を見るにつけ、若者の恋愛観・結婚観・価値観は変化しているし、様々な考え方がある。
人間は唯一未来を>>続きを読む
【韓国女性映画人三羽ガラス】
「フェイブルマンズ」「エンドロールのつづき」。
監督本人の映画体験を描いた極私的作品が続いています。
前掲2作は監督本人の少年・青年時代の映画との出会いを描いていますが>>続きを読む
【人生なんて、単なるゲーム、単なる夢】
日本がバブリーだった頃を彷彿とさせる、土地開発にまつわる人間模様。
1989年から30年間に渡る、人間・家族関係のしがらみが描き出されます。
霧のかかったよう>>続きを読む
【ミシェル・ヨーの全て】
これまでのミシェル・ヨーの出演作をどれだけ見ているか?
これまでのミシェル・ヨーの凄さをどれだけ知っているか?
これまでのミシェル・ヨーの存在感をどれだけ感じているか?
そ>>続きを読む
【わたしのお墓の前で泣かないでください】
とても誠実な映画。
余命宣告を受けたシングルファーザーが、ひとり息子の養子先を探し求めるお話。
受入れ家族との面接を繰り返し、それぞれの考え方をヒアリング>>続きを読む
【天使の迷惑動画】
香港を舞台に5人の男女の物語がすれ違う、ウォン・カーウァイ監督らしい映像作品。
よく分からない脚本、
クリストファー・ドイルによる自由奔放なカメラワーク、
The Flying >>続きを読む
【さまよえる韓国人】
旅客機でのバイオテロ。
閉塞空間で、乗客やクルーが次々に命を落とす、緊迫の状況。
無差別殺人や拡大自殺(赤の他人を道ずれにする自殺)がいつ起こってもおかしくない災害となっている>>続きを読む
【地上最大のショウメーカー】
スピルバーグ監督の自伝的映画。
初めてみた映画「地上最大のショウ」の列車と車の衝突シーンに魅せられるところから始まる、映画作りにのめり込む青年期が描かれます。
この初映>>続きを読む
【組んだカップル】
自分がゲイであることを認められない高校生・エディ。
レズビアンであることを隠しているクラスメート・アンバー。
ふたりの秘密がバレないように、卒業までの期間限定でカップルを装うこと>>続きを読む
【オールド・ブック・パラダイス】
丘の上の古本屋店主とお客さんたちの交流。
移民の少年へ読書の面白さ・意味深さを伝える話が主題になっています。
老人から少年への伝承という意味では古書店版「ニュー・シ>>続きを読む
【娘を想う父の愛情とは何か】
なんとなく評価の低い本作。
でも、僕の心にはえらく響きました。
映画評論家蓮實重彦さんが著書「ショットとは何か」で以下のように言っておられます。
「たしかに映画は集団>>続きを読む
【プリティ·ジュリア】
現代のおとぎ話。
ジュリア·ロバーツが大ブレイクした、シンデレラストーリー。
若きリチャード·ギアがカッコよく、ジュリア·ロバーツが美しい。
世界中がアイラブユーでしたね。>>続きを読む
【あの所さん!事件ですよ】
2022年度ノーベル文学賞を受賞した作家アニー・エルノーが若き日の実体験をもとにつづった短編小説「事件」の映画化。
第78回ベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞しています。>>続きを読む
【フィル・ティペットの狂った神話世界】
深緑野分の小説「スタッフロール」は、特殊撮影技師が主人公です。
特撮の黄金時代と、CGの勃興が描かれます。
映画監督に負けず劣らず、特撮クリエイターたちも注目>>続きを読む
【僕の「いつか」が来た!】
トム・クルーズ&キャメロン・ディアスの「ナイト&デイ」をインドでリメイク。
マサラ風味をぶっかけて、アクション・ダンス・ロマンスが超パワーアップ。
カー&バイクチェイスだ>>続きを読む
【ミッション・ウォー】
「ミッション・インポッシブル」に戦いを仕掛けたようなアクション映画。
どこかで見たようなシーンの連続ではあるけども、それぞれが元ネタを超える、笑えるくらい激しいアクションにな>>続きを読む
【WILD】
第75回(2022年)カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した社会風刺コメディ。
リューベン・オストルンド監督は、
「フレンチアルプスで起きたこと」で第67回(2014年)カンヌ国際映>>続きを読む
【性具マリアに導かれ】
17世紀に実在した修道女ベネデッタ・カルリーニを、戦う強い女性として描きます。
いかにもポール・ヴァーホーヴェンらしい。
聖痕や奇跡は本物なのか?
同性愛は罰なのか?
当時>>続きを読む
【目に見えぬ光】
リーアム·ニーソンも70歳かあ。
もうリーアム爺さんだな。
でも相変わらずの激しいアクション(特にカーチェイス)がカッコいい。
ダッジ・チャレンジャーで疾走する姿が絵になります。>>続きを読む
【塚口でハンバーガーを】
孤島の高級レストランで振る舞われるフルコースに隠された秘密を描くサスペンス。
名前を呼んではいけないあの人並みの恐怖を与える名優、レイフ・ファインズ。
名前を呼びたくなる、>>続きを読む
【不自由さへの反抗】
2003年、アメリカから台北に帰郷した少女とその家族を描いたヒューマンドラマ。
陰影深い、落ち着いた映像美で、台北に住む家族の苦悩と優しさを描いた、女性監督ロアン・フォンイー。>>続きを読む