tackyさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.0

公開から四半世紀近く経ったんだ‥。
当時この映画が、面白く無いなんて言ったら、バカにされた。

実は私はダニー・ボイルは、デビュー作「シャロウ・グレイブ」を先に見て感動して、この映画を観た記憶があるの
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ゼイラム(1991年製作の映画)

4.5

30年ぶりに再鑑賞。

当時の限界のFSXを駆使して、このモンスターを作り上げたスタッフは素晴らしい。

予算の無さを、ゾーン設定や昼夜のロケのスケジュールに合わせた制作など、工夫をこらして作り上げら
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ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

3.4

クライムコメディは苦手だが、最後まで楽しく観れた。ひとえに主役の3人のお陰だと思う。
ただ、この映画は老人のお伽噺なので、多少そんなアホな展開も大目にみましょう。

しかし、銀行に逆恨みしすぎ。
万引
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モンスター・ホテル(2012年製作の映画)

2.8

「未来のミライ」の後だと辛い‥前評判高かったので鑑賞したが、順番逆にしたら良かった。

まず映像がすごい綺麗で、ストーリーも息もつけないぐらいの展開だし、声優さんもすごく上手いし、モンスターの集まるホ
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未来のミライ(2018年製作の映画)

4.3

京都だけの言葉と思うが、下の子供が産まれたときに、上の子供がする嫉妬を「へんねし」と言う。
とても可愛い事だが、その時に上の子供を大切にしてあげないと、凄いトラウマになるので、子育ては本当に難しい。
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屍人荘の殺人(2019年製作の映画)

2.0

ミステリー+ゾンビ物+コメディという斬新な姿勢は買うが、原作のお陰かと思う。

「RANMARU」の時と同じで、おりん婆さん、あたり前田、指差し推理など全てが空回り。TRICKの空気感はあるのだけれど
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.3

車の運転席と後部座席に、目に見えない大きな壁があったが、それが徐々に無くなっていく様を丁寧に描いていた。

粗野だが、家族や友人に愛されるイタリア系アメリカ人と、
孤独だが、正しい信念を持っているアフ
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ジェネラル・ルージュの凱旋(2009年製作の映画)

3.5

一作目に比べると、主役の二人があまり活躍せずに、堺雅人の一人舞台だったのが残念だった。それはそれでいいのだが、メインが倫理委員会の場とは、スケールダウンが否めない。

犯人探しとしては、もう一つだった
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チーム・バチスタの栄光(2008年製作の映画)

3.7

ドラマのイメージで主役の二人は、伊藤淳史と仲村トオルのイメージが強かったが、コレはこれでいいと思う。
普通は女性に変更なんてありえないが、竹内結子の「グッチー」は、むしろ原作のイメージに近く、なかなか
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最高の人生のつくり方/最高の人生の描き方(2014年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

いきなりジョニー・ミッチェルの「青春の光と影」から始まって、最後の「いそしぎ」まで、素晴らしい選曲だった。
マイケル・ダグラスが車に乗る度に、カーステレオから奏でられる音楽も、みんな素晴らしい。

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素敵なウソの恋まじない(2014年製作の映画)

3.8

久しぶりに、コメディの王道を行くストーリーの映画に出会えた。

私の大好きな、ビリー・ワイルダー監督+ジャック・レモン主演作品は、
真面目だがすごくシャイな主人公が、好きになった人の為に、その人に隠れ
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新しい人生のはじめかた(2008年製作の映画)

4.5

素晴らしい大人のラブストーリー。

中盤、自業自得とはいえ、最悪の現実を突きつけられた主人公が、勇気を出して会場に戻りするスピーチに、思わず涙が出てしまった。
娘の為にしてやれる、父親としての精一杯の
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ソラニン(2010年製作の映画)

3.0

前半、若い二人が陥りやすい、お互いに相手に自分を重ねて、破滅へ向かうという青春の縮図を上手く描いていた。
しかし、とても息苦しく、昔の同棲時代全盛の頃のようには、楽しく観られなかった。

しかし、後半
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オケ老人!(2016年製作の映画)

1.0

コメディでありながら、笑うポイントがずれているし、観るほどに腹が立った。

前半、高齢者に対する度を過ぎた描写に、老人へのリスペクトが無い。
中盤、音楽に対する姿勢がなって無い。特に楽器に対して愛情が
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舟を編む(2013年製作の映画)

3.8

最初この主題で、2時間の映画が作れるのか疑問だったが、見事に主人公の編集者の成長と、ひとつの仕事とまわりの人々の物語として、見事に長編映画として成り立っていた。

むしろ淡々と物語を追う事で、静かなが
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東京物語(1953年製作の映画)

5.0

「くも漫」で少し触れたので、久しぶりに鑑賞。
小津は昔から苦手だったのだが、この映画だけは、20代の頃から好きだった、
私個人としては、小津のベストは他の作品なんだけれど‥

冒頭の尾道のシーンの構図
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ミックス。(2017年製作の映画)

4.0

「ピンポン」の後、卓球映画を続けて鑑賞。
脇役細部まで、ちゃんと物語を描き、すべてがキャラ立ちしていて、素晴らしい。
目まぐるしい展開で、前半のそれぞれのストーリーから、後半の伏線回収まで、目が離せな
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ピンポン(2002年製作の映画)

3.2

冒頭サム・リーの役にすごく惹かれたが、ただの当て馬だったので、がっかりした。

大倉孝二、竹中直人が出た時点で、他の出演者を圧倒していた。

特に大倉孝二扮するアクマを観て、昔、誰だったか忘れたけど、
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ファイティング・ファミリー(2019年製作の映画)

3.8

日本のプロレスは実力主義だが、アメリカでは、インタヴューやバックステージのストーリーが重要である。
ただ、NWA.AWA.WCWなど数多あったメジャー団体が消えていき、WWEが唯一生き残ったのは、それ
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くも漫。(2017年製作の映画)

3.4

まさに淡々とながれて行くコメディ。

一度でも入院した人なら、あるあると思うネタのオンパレードで、特に下ネタ関係は鋭いなぁと思った。

息子の一大事なのに、切符の払い戻しや、靴が無いなど、もったいない
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図書館戦争 THE LAST MISSION(2015年製作の映画)

4.0

「図書館戦争」と続けて鑑賞。
 
敵役の「国民の無関心」発言が、映画の中でよく使われる、テロリスト達の「この国の平和ボケ」発言に重なった。

むしろそれが怖いのではなく、一部のマスコミによる「表現の自
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図書館戦争(2013年製作の映画)

4.0

表現の自由や、専守防衛といったテーマを、堅苦しくないラブストーリーとして、エンターテイメントとして昇華された作品で素晴らしいと思う。

有川浩の原作、佐藤監督の演出ともにすごいのは、あくまで胸キュンの
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運び屋(2018年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

クリント・イーストウッドの健在ぶりに、拍手を送るとともに、胸に切なく残るこの主人公と家族の物語に、少し涙しました。

悪い事とわかっていても、お金を稼ぐ為に犯罪に手を染める事や、
家族が大切な事をわか
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50回目のファーストキス(2018年製作の映画)

3.8

福田雄一監督、仲野太賀、佐藤二朗ときたので、もっとコメディ寄りかなと思ったが、所々胸にジーンとくるシーンがあり、特に雨の中で日記を燃やす所は、すごく悲しくて、やりきれない思いが伝わった。

原作のアダ
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乱れる(1964年製作の映画)

5.0

私が選ぶ成瀬巳喜男の最高傑作です。

スーパー進出による個人商店の衰退という時代背景と、恋愛を並行で描く脚本。
室内での陰影を強調した、華麗なるカメラワーク。
高峰秀子と加山雄三の演技力。
有名な、列
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浮雲(1955年製作の映画)

5.0

「火口のふたり」で触れたので、批評をあげます。

「花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき。」
原作、林芙美子。脚本、水木洋子。監督、成瀬巳喜男。最高のスタッフによる、日本映画史上、不世出の映画である
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

2.0

よくあるお盆や正月に集まる家族を、素晴らしい俳優陣を使って、完璧に表現した映画である。
逆にそれ以上でも、以下でも無い。
で、何を伝えたかったのかよくわからない。

結局のところ「海街diary」が、
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火口のふたり(2019年製作の映画)

3.0

柄本佑が主演なんで、期待大で見た。

不世出の映画、成瀬巳喜男の「浮雲」の脚本家、水木洋子氏が、「ドンドン不幸になるのに、別れられない主役の二人は、身体の相性が良いからだ。」みたいな事をおっしゃってい
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空気人形(2009年製作の映画)

3.0

主人公と同じ、中身が空っぽの人たちが次々出てくるところ、「マグノリア」の歌のシーンを思い出した。

空っぽな人たちが、空っぽの街にひしめき合い、空気人形がその間を歩いていく。その情景が良かったと思う。
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グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

4.1

期待して正解だった。1の伏線回収ばかりか、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン両氏も活躍してくれたし、楽しめた。

基本映画シリーズにおいて、2以降が1を上回ることは無いと思っているので(寅さんや0
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.7

最初の4人のそれぞれの紹介から、最後まで引き込まれた。
それこそ、少し見逃したらついていけない展開と、プロジェクション・マッピングを含むCG映像の素晴らしさ、アクション・シーンのド派手さ、などなどとて
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長いお別れ(2019年製作の映画)

4.6

「認知症の人は、自分の鏡である」
5年ほど父の介護をした私が、この映画を見て思った事です。

父に色んな罵声を浴びせたり、父の目の前で泣いたりしてしまっていた。
そして父は、殴りかけてきたり、怒りをぶ
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新ハレンチ学園(1971年製作の映画)

1.8

渡辺やよいの初出演映画という事で鑑賞。

内容は、エロとしてもコメディとしても、水準に達して無いプログラム・ピクチャーといったところか。
こういった、後の東映ピンキー映画や、異常性愛路線は好きなのだが
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ラストベガス(2013年製作の映画)

3.5

タイトルロール前の冒頭、4人+1人のすべてが表現されていて、見事な導入部だった。

仲間同士の中の三角関係、よくある話だが、ビリーの忖度(イヤな言葉だ)が友情に亀裂を生むのだが、本当に好きな同士が結ば
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ホーム 呪われた家(2016年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

見事にそそるジャケットなんで、また騙されたかと思ったが、最後の最後に納得できて良かった。
ただ、ホラーとしては、表記の点数です。
出るぞ出るぞ出るぞ‥で、なんそれ!の繰り返し。ラスト10分で事足りるの
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ザ・ハッスル(2019年製作の映画)

2.6

評価が高かったので、期待しすぎたかも。
確かに面白かった。

ただ、詐欺師の映画なので、もっとしてやられたかったが、途中でオチがわかってしまった。

もっと騙して欲しかったので、伏線張りまくり、回収し
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