tackyさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

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おっぱいバレー(2008年製作の映画)

2.8

これは、天一のラーメンのような、客を選ぶ映画だ。

バックの音楽や11PMのくだりなど、昭和生まれじゃないと、わからないだろう。
その意味で、深夜親が来たら慌ててスイッチ消した人として、この映画に共感
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めぐり逢えたら(1993年製作の映画)

2.8

確か昔デートで見た記憶が‥20数年ぶりに鑑賞しました。

当時はただただ、メグ・ライアン目当てで見たと思う。当時、ラブストーリーの女王だったように思う。

今見たら、ツッコミどころ満載だった。

全米
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

4.6

人を好きになるのに、性別は関係ない。
人間として、その人を好きになるのだ。

本当に愛してるもの同士が結ばれないと、周りの人が不幸になる。しかし、なかなかそうはならない。
多くの人が、色んな事を隠して
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フレンジー(1972年製作の映画)

5.0

世間的にはまぁまぁの評価だけど、天才ヒッチの最高傑作だと思います。

間違われた男、
ドキドキさせるシークエンス、
刑事の老夫婦のユーモア、
俯瞰や引きでの暗示を表現する素晴らしいショット、
そして、
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.0

「私をくいとめて」が良かったので、鑑賞。同じ原作、同じ監督なのに差が出たのは、松岡美優とのんの違いだと思う。
こちらの方が先なので、修正して良くなったのかもしれない。

しかし、この主人公の方が、気持
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アス(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

最初、ただのスラッシュホラーかと思ったが、さすがにこの監督は一筋縄ではいかない。

今回は、クローンについてだけど、そんなに難しく捉えて無くて、人類に対して地下クローン達が訴えたい自己主張を、実際の世
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永い言い訳(2016年製作の映画)

3.8

この映画、出だしで吸い込まれた。

ただ、奥さんが旦那の髪の毛をカットするシーンなんだけど、深津絵里と本木雅弘の会話と全体の構図が素晴らしい。このシーンだけで、この夫婦の全てを表している。

大切な事
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.2

この映画を見て、成瀬巳喜男を思い出した。
成瀬の映画も、どうしようもない男とそれに振り回される女の話しが多いが、この映画では、真木よう子は全然冷めているし(そりゃそうだろう)、主人公のダメさに、同情の
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

2.3

映画はフィクションである。だからこそ、法定劇では、出来るだけ裁判の流れの中で、真実を知りたい。

アクリル板を挟んで向き合う弁護士と被告が、最後の面会で一体化する事や、
イメージの中の雪に倒れ込む三人
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一度死んでみた(2020年製作の映画)

4.0

最初ドタバタコメディで、何も考えずに見られると思ってたが、やられた。実に面白い。

生と死をテーマに、面白おかしく、でも実は真面目に、人に大切な事は若さだけではなく、老いていく事も大切なんだと教えてく
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海街diary(2015年製作の映画)

4.5

素晴らしい。

あらためて是枝監督の才能に感銘しました。主題さえ間違わなければ、やはり当代一の監督である。

鎌倉の海と深緑を捉えた美しい構図。
三姉妹の何気ない会話から読み取れる、育った環境の歴史。
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引っ越し大名!(2019年製作の映画)

4.1

売れっ子の俳優を使った、ただのコメディだと思っていたが、ラスト20分で凄い映画だと考え直した。

これって、令和版「忠臣蔵」パッピーエンド物語かも。主君や藩のため、じっと耐えて待つのは大変な事だし、
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.8

人種の優位性とは、なんだろう。
一つのイメージでしか無いのか。

黒人(あえてこう言います)だから、運動神経が良い、リズム感がすごい、ダンスが上手い、歌が上手い、果ては、セックスが上手い‥
これも差別
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.3

最初の髪を染めるシーンから、初老の紳士が壊れる名画の「ベニスに死す」を思い出した。
人見知りで孤独で、仕事と金以外に何も無い初老の男って、可哀想すぎる。(まぁ自業自得ですが)

「ベニスに死す」は、絶
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映画 謎解きはディナーのあとで(2013年製作の映画)

2.5

何も考えずに楽しめる、こういう軽いミステリーは大好きだが、主役の二人の演技で、諸手を挙げて喜べなかった。

北川景子は、どう見てもお嬢様に見えない。良い人で他人に気を使いすぎる。
松雪泰子並みに世間知
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

2.8

この映画は、太宰のファンのための映画じゃない。太宰に対して少し悪意があるみたいだ。しかも、時系列が間違っている。

映像は、さすがに美しいと思う。風車のシーンは市川崑かと思ったし、白い雪の中の喀血など
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ソーセージ・パーティー(2016年製作の映画)

2.3

出たし「トイストーリー」のような、擬人化のファンタジーかと思ったが、グロとエロがたたみかけて来て、正直言って疲れた。
それから、パッケージ見てなるほどと‥

どうだろう、エロティシズムにしてもアメリカ
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恋妻家宮本(2017年製作の映画)

4.0

自分自身がメニューをすぐに決められないので、この阿部寛の役には、すごく親近感が持てた。(私の場合、注文してからも、まだ後悔なんかしてます)

センスのある人なら、ズバリの言葉が出てくるのだろうが、クラ
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残酷で異常(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

もし地獄があったら、こんな感じなのかな?肉体的な痛みより、はるかに恐ろしい。
日本なら自殺者は加護されそうだが、かなり差別的に扱われていた。しかし、主人公の晴れやかな顔で救われた。
ラスト、老婆が出て
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WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

4.3

予ねてから、木に携わる仕事の人は、長生きの方が多いと聞く。植物からのパワーは、計り知れない。それだけに、厳しい仕事であり、難しいルールがあるようだ。

その自然との対比にただ何となく来た都会の若者をあ
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.8

やはり、のんは素晴らしい!この映画はそれにつきる。

これほど極端では無いが、誰でも心の中に別の自分がいる。だから、一度はもう一人の自分に助けられた事もあるはずだ。

男って、ああいう時ごめんって言っ
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紙の月(2014年製作の映画)

2.8

主人公の心情の表現が掘り下げられていないので、同情できない。

だから、時計の件や転勤の件で、不倫されるは横領の罪を犯すは、って理解できないし、罪に落ちていく過程が、共感を呼べないのだろう。
人間だも
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女王蜂(1978年製作の映画)

2.8

市川崑✖️石坂浩二の金田一シリーズは、どれも素晴らしいのだが、唯一この映画は魅力が無い。

それもこれも、ヒロインの中井貴恵の演技力の欠如につきる。
市川崑は、会社(東宝)の言うことは、何でも聞くので
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

-

まず、映画として成り立っていない。
連ドラの第一回拡大版ならわかる。

演技について、
前から思っていたが、木村拓哉は何を演じてもキムタクなんだ(良い意味でも、悪い意味でも)。
吉高由里子は、いつもの
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万引き家族(2018年製作の映画)

1.0

すいません。見なければよかった。
罪をおかした家族が、まともに立ち直る映画と思っていた。

2点許せない事がある。

まず、万引きを肯定しているシーンが出てくる。柄本明のセリフ。映画全体に漂う生きてい
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病院坂の首縊りの家(1979年製作の映画)

3.0

30数年ぶりに再見。

当時は、あまりに人間関係が複雑すぎて、サッパリわからなかった記憶がある。
去年たまたま古本屋で、原作上下巻が200円で売っていたので、買って読破していたので意気込んで観たが、原
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ザ・ロック(1996年製作の映画)

4.1

25年ぶりに、劇場で鑑賞。

マイケル・ベイの印象は、とにかくド派手なアクションと火薬で、息もつかせない‥けど、芸術的にいかがなものか‥だったけど。
ここまでやられると、むしろ清々しい。
映画がスター
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椿三十郎(1962年製作の映画)

4.8

森田芳光版を見たので、本家を再見。

結論、いやー面白い。芸術がどうとかシーンがどうとか、関係ない。黒澤にしては短い写真なので、いつもあっという間に終わってしまう。今のダラダラ撮る監督に見習って欲しい
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椿三十郎(2007年製作の映画)

3.0

久しぶりに再見。
黒澤、小国、菊島の脚本をそのまま使ってリメイクだから、面白く無いわけが無い。
が、意味が無いと思った。

市川崑じゃ無いので、同じ脚本でも演出まで一緒じゃ無いから、どうかとなるが、
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金メダル男(2016年製作の映画)

3.2

昭和から平成の時代を、虚実織り交ぜてひとりの人間の叙事詩として見せてくれたところは素晴らしかったし、懐かしかった。

ただ、幼少期に、簡単に色んな事で一番になれるのは、少しおかしいと思う。神童も二十歳
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天使のくれた時間(2000年製作の映画)

4.3

あの時こうすれば良かった‥人生はそれの繰り返しです。
でも、今の人生が自分の選んだものだから、精一杯生きるのです。
特に、恋や結婚など、人を愛する行為は、後悔と反省の日々を送るものです。

最初どうし
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

2.3

人が簡単に死にすぎる。何で?

いつから映画はこうなったんだろうと考えながら観ていた。
最初のシーン以外は、敵役がどんどん人を殺すのだが、感情移入出来ないので、ふとそんな考えが頭をよぎった。

ラスト
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RANMARU 神の舌を持つ男(2016年製作の映画)

1.0

コリやダメだ。

せっかくの佐藤二郎のツッコミが全て空回り。全体的にダダスベリだ。

堤監督作品なんで、細かいところはよく見るとギャグになってたりするが、肝心のメインストーリーが面白く無いので、色んな
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机のなかみ(2006年製作の映画)

2.6

自主映画みたいな前半から、急展開の後半はそれなりに良かったが、特にあえて、昔からある人間の欲望‥どっちも好きを、批判覚悟で表現したのはいいと思う。

中学生に見える鈴木美生の切なさは、見ているこちらに
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

2.8

魔夜峰央は「パタリロ」のファンだったので、この映画ではGACKTと伊勢谷友介のキスシーンにガッツポーズしてしまった。

しかし、映画としては何か冗長だった。
二階堂ふみが、女性にしか見えないし。
この
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グッモーエビアン!(2012年製作の映画)

3.7

いきなり、ネイティヴ・アメリカンの格言で始まって、心掴まれた。後の展開で、この意味が深くなり、感動した。

回想の言葉を何回も使ったり、クライマックスはライブだろうと簡単に予測できたり、演出は良いとは
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