やられた。
一夜の出来事を、複数人の視点から描いた脚本に脱帽である。内田監督の尊敬する脚本家がニール・サイモンとは、納得である。
一つの現象が同時に色んな意味を持ち、その場に居ないはずの複数人が、そ>>続きを読む
織田信長の歴史物語というよりも、夫婦愛のお話と言ったところか。
濃姫は、そもそもその生涯が謎に包まれていて、斎藤道三の娘で、政略結婚で織田信長に嫁いだ正室という以外、名前も没年も定かでは無いので、時>>続きを読む
CAがカバン持って集団で練り歩く姿が、「白い巨塔」に見えるのは、私だけ?
飛ぶ鳥落とす勢いだった当時の矢口監督のコメディは、とても安定感のある演出であるし、フジテレビの亀山氏のプロデュース、旬の俳優>>続きを読む
階段の上からの謝罪と言う名の脅迫。
「今の政治がそういうシステムでやってるんですから、受け入れない方がダメなんじゃ無いですか?」確かにそうかもしれない。
日本の地方政治の根幹を観せていて、しかもラス>>続きを読む
ロブ・ライナーの「最高の人生の」シリーズだが、前回観た「最高の人生のつくり方」の時も思ったが、今回も「はじめ方」が定まるまでは、中弛みがあったように思う。だから、手放しで素晴らしいとはならない。
し>>続きを読む
林海象のデビュー作であり、佐野史郎のデビュー作でもある。
完全なサイレントにせず、白黒画面に効果音と音楽をのせ、サスペンスを観せる大正ロマン映画。
まるで、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズを彷彿とさせ>>続きを読む
かねてより、中々観る機会が無かったウィリアム・キャッスルが、やっと観れた。
ギミックの帝王、ホラー・サスペンスの旗手である彼の代表作でもある。
この人の作品は、真面目に批評するのではなく、あくまでB>>続きを読む
出版業界の内幕を扱っているけど、
どこの部門が歴史的にどうでとか、芸術家を育てる為にどうとか、そういった老舗出版社の内幕なんて、読者からしたらどうでもいい事で、
大泉洋の主張するとおり「面白ければ>>続きを読む
今更ながら、今敏は急逝すぎた。
あまりにも溢れる才能と、独特の不安定を伴う夢の映像作品に、強烈に惹かれた。
私の初体験は「妄想代理人」だったが、もうTVアニメの枠を超えた演出、不気味な物語、キャラ>>続きを読む
ジム・キャリーの出世作であり、同時にキャメロン・ディアスの出世作でもある。
当時の最新CGを駆使して、単純明快なコメディながら、ジム・キャリーのお騒がせ芸も加味して、リズム感満載の凄い作品に仕上がっ>>続きを読む
噂には聞いていたが、やっと観る事ができた。
岸井ゆきのの演技観たさだったが、三浦友和が素晴らしい。年齢を経て、いつもの感情を抑えた演技にも、磨きがかかってきたようだ。
何も起こらない。淡々と日々が流>>続きを読む
「靴はただの靴だ。誰かがそれを履いた時、その意味が生まれる。」
ずっと観たくて、やっと念願叶った。あらすじは大体理解していたが、それ以上の感動だったと思う。
ワンショットの多用は、正直少し見苦しか>>続きを読む
「石炭は掘れないが、踊りでいわきを救ってみせる。」
BS−TBSの「X年後の関係者たち」に2週に渡り「常磐ハワイヤンセンター」の成り立ちから歴史、現在に至るまでを特集していて、とても感銘を受けたのて>>続きを読む
究極の「痛み」は、最高の「快感」。
ラストの魔道士(セバノイド)登場のシーンが素晴らしい。ピンヘッドが人気者になるはずだ。
フランクは、身体と引き換えに、最高の快楽を手に入れたのだろう。
しかし、>>続きを読む
ホラーだけで無く、映画史上稀に見る名作で、映画史を覆すほど強烈な作品である。
ただし初見の時は、早く観終えたいだけだった。それだけトラウマ級の作品で、グロ度は大した事ないのだが、「嫌な」思いが波状攻>>続きを読む
「一度チェックインしたら、二度と出られない。」
神代辰巳監督は名監督だとは思うが、非常に粘着質で、この作品のように嫌なシーンをコレでもかと観せられるのは、非常にシンドかった。
冒頭、逃げる伊佐山ひ>>続きを読む
松岡錠司監督のデビュー作であり、かなり高評価だった記憶がある。
所々に挿入される、素晴らしい構図やカット、重要なシーンの長いワンショット、カットインやフレームアウトなど、画期的な演出であり、当時は感>>続きを読む
ヒッチのニューロテック映画の三本目であるが、先の「白い恐怖」や「サイコ」が凄すぎたので印象が薄い。
それもそのはずで、私生活でティッピー・ヘドレンに夢中になっていた為、彼女ありきの作品なので、彼女の演>>続きを読む
この歳になって、まさか吉永小百合にエロスを感じるとは思わなかった。
ここ最近観た作品の中では、ダントツに興奮した。
市川崑の作品なので、直接描写は無い。
しかし、愛人に隠れて元夫婦(実際はまだ夫婦)>>続きを読む
嫌よ嫌よも好きのうち。
溝口の作品の中でも、最下層の女性では無く、元華族の奥様の話なので、評価の別れる作品であるのが残念だ。
木暮美千代が美しい。本当に雪のように白い。
旦那は愛人を家に招いたり、>>続きを読む
裁判の傍聴とは、「他人の人生を安全な場所から見て楽しむ事。」と、この作品は定義している。
全ては、それを許せるのか否か、で評価が分かれる作品だと思う。
意外と淡々と進むし、特に大きな盛り上がりも無く>>続きを読む
「愛の不毛」って何なんだ。
ただ男女が出会い、別れるだけの物語。
アントニオーニの作品に、劇的な筋書きなんて要らない。
婚約者と別れたモニカ・ヴィッティの空虚感は、証券仲買の仕事に頑張り、恋でも積>>続きを読む
山本浩司主演の初体験コメディだと思った。
いきなりの堀部圭亮のパワハラで、ドン引きした。しかし、受ける方もなんとかしろよ、と言いたくなる。
それだけ堀部圭亮も上手いが、ダメ男をやらせたら、やはり山本>>続きを読む
いつもジョーダン・ピールの作品は、一筋縄ではいかぬ、考えさせられるモノだと思っていたが、単純なSFモンスター・パニック作品で、ちょっと意外だった。
フォロワーさんのご指摘どおり、主要3人組のキャラが>>続きを読む
「大怪獣モノ」以来の河崎実監督作品鑑賞。コレが後々たくさんシリーズ化される「電エース」の原点なのかと感慨深かった。
ビデオ・マガジンの1コーナーだったので、たかが3分程度の連続もので、自主先作映画に>>続きを読む
まさに中坊妄想映画の原型であり、「ポーキーズ」や「パンツの穴」などにも影響を与えた作品。
ただ、他の作品と違うのは、主役の女優がラウラ・アントネッリであり、他の作品の女優には到底及ばない、身体全体か>>続きを読む
映画が始まって、息つく暇も無く、MAXシーンの連続。
そこからアバンタイトルまでの30分近くは、とにかく鈴木亮平の、ハッキリとした無駄の無い台詞回しと、的確な行動に、圧倒されてばかりだった。
元々の>>続きを読む
最初、何か北野武の作品を観るような、嫌な予感がしたのだが、そんな鬼畜暴力な展開は起こらなかった。
むしろ、主人公が無茶苦茶に破滅する方向に行けば面白かったのに。
でも、3人も犠牲になってるから、そこ>>続きを読む
グロ度も大した事なく、短くサクッと観られる擬人化ホラーでお手頃なのだが‥
ペシミスティックな展開は必要だったのか?無関係な人々が逆恨みで殺される様が後味悪いし、後半肝心の復讐相手は出てこない。
B>>続きを読む
ビリー・クリスタルの作品は、とても心優しい。ハートフル・コメディなのに、何故か涙が出てしまう。
彼が年を重ねても、それは変わらない。
テーマを人生の終焉に向けて、認知症と闘いながら、歩んだ人生を振り>>続きを読む
前二作品を観てないので、なかなかついていけなかったのが、正直なところである。
キヤヌ・リーヴスの出世作だけに、二作品を観てからにしたらよかったと後悔した。
でも、この作品のキモである最後の曲がショボ>>続きを読む
この作品の凄い所は、単純に乱射事件=銃を規制するべき、と持っていかない所である。
それ故に、カナダの方が銃普及率が高いのに、銃乱射事件が少ない例をあげて、何故アメリカは多いかと問いかける。
チャップ>>続きを読む
私の大好物の「モンスター・ハンター」ものであるが、何か物語が浅く、観ていて感動するまでにはいかなかった。やはり演出力の無さかも知れない。
確かに15Rで、激しいヴァイオレンスてんこ盛りだけど、私にと>>続きを読む
キョンキョンの「センセイ!」って言葉が、耳から離れないぐらい強烈である。
初見の時は特に感動しなかったが、20年の時を隔てて、自分が「センセイ」の年齢に近づいて向かっている今日この頃、改めて感動した>>続きを読む
自営業は大変である。
それが自分一代で始めたならまだ良いが、二代目ともなると、時代が違うのに初代と比較されるは、現状維持でも大変なのに、何かしら伸び代を期待される。
どう見ても生真面目で要領の悪そ>>続きを読む
北欧ミステリー映画はとても「痛い」シーンか多いらしく、二の足を踏んでいたが、流石に四作も続編が作られた一作目だけはあった。
ミステリーとしては、オチは早々にわかるし、所々細かい点は疑問だらけなんだが>>続きを読む