Tactooさんの映画レビュー・感想・評価

Tactoo

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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

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もっととんでもない話かと思ってたら、あくまで「わたしは最悪。」であって、「あなたは最悪。」ではない重要。
理性を上回る本能・感覚で生きていく奔放さ、危うさ。刺激的だけど自分だったらと思うとどうも少し構
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

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ディティールと小ボケがやっぱり最高ウェス世界観。じわじわくる。焦ったく辿々しい珍妙な日本語が可愛くてツボ。きっと外人にはこういう音で伝わってるんだろうな。
海外によるトンチキ日本、エセ日本は激しく賛否
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オーシャンズ11(2001年製作の映画)

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念には念を、綿密には綿密を。パーフェクトゲームすぎてキザってるが正論カッコ良い。ぐうの音も出ない。
思えばジョージクルーニー出演作、全然観たことなかった。(たまにやるネスプレッソのCMとウェスのFan
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蛇の道(1998年製作の映画)

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訳がわからんキモイコワイ。VHSの粗さ、老若男女解く謎の数式、無機質な人間。お先真っ暗な魅力ホラー。
起承転結の転から始まるも、真っ白い紙に情報色が徐々に足され結の絵を当てていく感覚。楽しい面白いが何
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

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ノーランはあくまでノーラン。
裏の裏を読んでもそのさらに裏をかかれ、読んでもない裏までもかかれる始末。お手上げ。この短時間で"時間"を魅せる推進力。あっという間に過ぎてびっくりした。

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

5.0

やっと!身震いして笑うやばさ。やば映画体験やば信仰体験。圧倒されすぎて口あんぐりしちゃう現象に言葉が欲しい。

信仰・宗教・崇拝における莫大な力と畏怖。リアル歴史を辿れば、これを発端に名がある戦争がい
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

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イニョン!なかなか良かった。好きだった。じんわり。小っ恥ずかしい。
変にズルズルすることなく、意外とさっぱりと、でもどこか複雑で特別な間柄が好印象。あんな年数経ってるとほんと運命とタイミングだよなあと
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

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だいぶ強烈。どことない嫌な感じ。第六感超人間系だと思ってたけどまったく。何ともファンタジー。二つの世界の境界の差もド直球。ジェンダーレスや何やら超えた生理的描写。外見の優劣に抗えない倫理的描写。
自ら
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

5.0

大雨なので名作を。度肝抜かれた、、。
陽気でキャッチーな音楽。軽やかでアグレッシブなダンス。柔らかく豊かな表情筋。どれをとってもすべて完璧。目と耳で楽しめる最高のエンターテイメント。この時代の笑顔の輝
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愛なのに(2021年製作の映画)

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ドロっとしてるけど緩い。神父さまもそりゃお困りです。三角関係とは言わず平行線関係の愛の一方通行。大人のあんな複雑で猥雑な欲に愛を結びつけたくないし、矢野さんのように純白でいたい。ただ好きだから好き、一>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

待ちに待ちに待ちに待ってた。没頭。圧巻。なす術のない運命に。神でもない人間がもたらす新世界幕開けの目撃者になり息が止まる。
どうもこうもできたような愚かさであり、どうしようもなくなった力に涙が出る。残
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アインシュタインと原爆(2024年製作の映画)

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オッペンハイマー予習のため。
改めて広く歴史の流れをなぞると、なぜここまで愚かな行為が生まれるかと言葉を失う。けれど、今そう嘆くことしかできない無力さを痛感するから余計に言葉がない。戦況化のアインシュ
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

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カルトマシマシ。元祖ミッドサマー。全くどういう顔で見たらいいの。突発的なフォークソングミュージカル、噛み合わない会話に変に酔ってくる。適応できない。気持ち悪い。
宗教や伝統に対する尊重と懐疑は、いずれ
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荒野の用心棒 4K復元版(1964年製作の映画)

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「棺桶を用意しとけ」フリとオチがきまりまくるマカロニ・ウェスタンの元祖。西部劇というジャンルとはまた違うアウトローの良さ。イーストウッドを含め、激渋男の浪漫が詰まってる。目の鋭さだけで「映画」を観てる>>続きを読む

戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

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不思議な気分。観る前の印象に大きく裏切られた。演技に違和感があるし台詞も所々聞こえないのに、心で伝わる何か。心以上に伝わることない何か。
当時の日本と欧州の価値観の大きな溝。日本の恥と死への美徳。捕虜
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正欲(2023年製作の映画)

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原作を読んだ身として、かなり忠実な印象や感覚を受け取れたからびっくり。すごく良かった。各々人物の雰囲気もイメージ通り。踏み込んではいるけど踏み込みすぎないというか、ゆっくり主観性もって一歩出してみてる>>続きを読む

海の上のピアニスト 4Kデジタル修復版(1998年製作の映画)

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午前十時の映画祭へ。
モリコーネの音楽×ティム・ロスのオーラがあまりにも叙情的で良すぎる。朝から泣いた。単に悲しいとか感情的に心動かされたわけではない何か。
『ニュー・シネマ・パラダイス』が元々大好き
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

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フィンランドにジョンウィックがいたとは。金塊ジジイの伝説面白すぎ。ずっとこいつ何者って睨み合うだけで言葉交わさないのおもろい。ナチス側も唖然と冷静に戦うのいい。章ごとに戦闘領域が変わる仕様も見応えあり>>続きを読む

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

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海軍新兵キャンプよりベトナム戦争派兵へ。何とはなしにみてたらさすがのキューブリック節展開。完全な状況描写のみで面白い。
初っ端から軍曹によるアメリカン下ネタしごきがすごい。どっからそんなパワーワードが
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

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宣伝情報少ない割に映画好きTLで話題だったので気になって。
うーん!ごめんなさい結構わかりやすかったかも。わかりやすい以上のものが特に出てこない。物語としての設定の掴みはすごく良かったんだけど、各々人
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

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短編実写映画賞受賞おめでとうございます!チェックしてなかったので今更。さすが40分短編だと息継ぎすらさせてくれない。楽しいね。"〜〜〜. I said."が好き。早口滑舌プロでも有名なカンバーバッチは>>続きを読む

Mommy/マミー(2014年製作の映画)

5.0

息を呑むような神演出。とても良すぎてとてもキツい。瞬間瞬間の心理描写の切り取り方が素敵すぎるグザヴィエ・ドラン。これは映画館でこそ見たかったとちょっと後悔。
画面比率1:1の余白大正方形で続く意図。た
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ニモーナ(2023年製作の映画)

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アカデミーノミネート辿り。ニモーナかわいい!シンプルに観やすい。ひと昔前のゲームグラフィックみたい。中世騎士道と近未来街の融合違和感も面白い。
いまの多様性要素を当たり前に取り入れたおとぎ話。みにくい
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バービー(2023年製作の映画)

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アカデミーノミネート辿り。自己認識と自由意志。思っていた以上にメッセージ強く明確で色々考えられて面白かった。訴えたいことはきっといろんな方向からある。
現実社会に根深い差別問題がある分、人形など空想社
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ラストエンペラー 劇場公開版 4Kレストア(1987年製作の映画)

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清朝最後の皇帝溥儀の人生目録。なんて目まぐるしい動乱。3歳から絶対権力を得続けるも、時代の流れに利用され続けた哀れな印象。哀れながらとても凛々しい姿に感動。俳優さんカッコよかったな。
中国の文化とその
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許された子どもたち(2019年製作の映画)

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全体的に虫唾が走るけど気になる心理。加害者目線だからもっと真摯に扱うかと思いきや、完全に典型的?誇張の違和感というか、みてらんない不快感。子供も子供だけど、親もすごいなほんと。
これはもう同情も何も難
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ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター(1993年製作の映画)

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試写会にて。繊細なイメージとは裏腹な物凄い力強さ。リアルに荒れてる外の大雨と本当にマッチしてた。鑑賞日和。
女性意思による強弱というよりは動物本能による意思に反した生暴力。って感じでかなりたじろぐ。
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

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大胆さすがすぎる悪魔。ラッセルクロウ司祭によるインディジョーンズ。思ったよりもアクションアクションしててとんでも展開だった。ホラー要素は弱め。
過去の罪を改めることで、祓われるついでに成長までさせてく
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

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アカデミーノミネート辿り。ブラッドリークーパー、キャリーマリガンの演技がとにかく素晴らしい。二人で繋げる人生を関係性の変化と共によく描いていて、何とも苦しい哀愁が漂う。色々あったとはいえ、カールじいさ>>続きを読む

ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男(2023年製作の映画)

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アカデミーノミネート辿り。63年ワシントン大行進での影の立役者。歯の欠けたニカっとした笑顔がすごく印象的。なんて活力あり人望ある人なんだろ。社会を変えるそのエネルギーはなぜここまで生まれてくるか。
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共謀家族(2019年製作の映画)

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映画好きとしてはより面白い。そうはならんだろって過剰展開(異文化?)もあるけど、サスペンスエンタメとして良い。映画は可能性を生んでくれるからホイホイ想像力が湧くよね。日本漫画の『マイホームヒーロー』と>>続きを読む

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

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資本主義も共産主義もお構いなしの競争社会で、サモアの生き方、考え方が思ったより刺さる。びっくり実話お決まりの展開なのに、急な転換点があってびっくり。ちょっと待てよ彼らのマインドってすごくないかって思っ>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

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アカデミーノミネート辿り。完全に傍聴席。傍観させられて嫌でも主観的考察を強いられる魅せ方。決して主観的なことが悪いとはいわないが、映画を見ている僕たちも実際に裁判を見守る人間も、本質でもない変なドラマ>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

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アカデミーノミネート。なのに業界にめっちゃ喧嘩腰で面白い。ステレオからあえて外れるからこそのこの地味なブラックジョーク。価値の変容変革はどこから。
薄々感じていたことだったから、どちらの言い分もよくわ
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

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モブキャラにも人権を!って成立するのか⁈実現するのか⁈ すごい時代になったなとしみじみ。世の中、発達する人工知能に脅威を感じるプロットが多い中、完全に見方を変えて人工知能に同情してしまうとは。
世界観
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

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痛快だー。スカッとする爽快さと引き返せなくなる逃避行が良すぎる塩梅。1966年型フォードサンダーバードで、道なき道を砂埃舞い上がらせ、警察車両とカーレースなんて。画が良い、話が良い、人物描写が良い。二>>続きを読む

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