田上雄也さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

田上雄也

田上雄也

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ラスト・リベンジ(2014年製作の映画)

3.7

全てを忘れても本能だけは消えない。それは誰を巻き込んでも自分が正しいと証明する本能。極めて迷惑で自己陶酔的でアメリカ的。と、ポール・シュレーダーは言いたいのではないだろうか。忘れたがり屋なアメリカらし>>続きを読む

ザ・ヤクザ(1974年製作の映画)

4.1

他人から見ると無意味に見える贖罪とお馴染みのカチコミ。まさにポール・シュレーダーらしい話。
日本人から見たキリスト教徒の信心深さと日本人の仁義のわからなさをネガティヴでなくポジティブに見せてくれたとこ
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

4.2

そっけなさすぎるタイトル表示が逆にグッとくる。その後全編画がスタイリッシュ且つ程よくドライでいかにもポールシュレーダー感満載の映画。
拷問シーンが結構トラウマもの。あと音楽もすごい良い

魂のゆくえ(2017年製作の映画)

4.0

社会性のあるトラヴィス・ビックルみたいな主人公がやっぱりトラヴィスみたいなことをやるような映画。
もちろん大筋はそんな感じなんだけど今作はその心の動きがかなり葛藤豊に且つ分かりやすく見えてくる。
懐疑
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トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

4.0

ビースト覚醒といいつつあんまりビースト勢の活躍が無かった印象。特にゴリコン(ゴリラコンボイ)以外がかなり申し訳程度の感じだったのも少しショック。
とはいえバンブルビーと同じくアクションもわかりやすく特
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白い刻印 アフリクション(1998年製作の映画)

4.3

物言わぬ支えの上で傍若無人に過ごしていたやつら、その支えがなくなった後の結末がざまぁみろとも思うしさすがに哀し過ぎにも見える。長い歯の痛みみたいに何かしら負荷を負ってる方が人はピシッと生きれるのかもし>>続きを読む

ハードコアの夜(1979年製作の映画)

3.6

おじさんの別世界一人旅。ある意味ファンタジーな感じで慣れない事たくさんやってる姿が良いです。
最後実は娘には戻ってきてほしくなかったようにも見えてそこがポール・シュレイダーぽい

X エックス(2022年製作の映画)

4.1

何見せられてんだ的な展開もありつつちゃんとホラーも青々しいエロさもあって満足度が高い。そしてパールの恐ろしさと悲しさが結構切実

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.6

冒頭の階段を駆け上がるだけでドキドキするような高揚感でさっすが駿ぉ〜となりつつも、それ以降はいかにもジブリらしい蔦が絡まりまくりな世界でおっとりしてしまって、結果的にそのおっとりがずっと続くような印象>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.9

字幕で見たこともあって何で追われてるのか何を追ってるのか誰が敵なのか何が目的なのか正直終始全くわからずてんてこまい。
んでその部分の説明とかのシーンが長くて期待のフィアットのチェイスも謎のコメディタッ
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.3

今回も全力疾走やメリメリメリーがしっかり見れつつレベッカファーガソンとの新しいラブもあって至れり尽くせり。個人的には全くどうやって撮ってるのか意味わからない降下シーンとバイクチェイスが最高に堪らなかっ>>続きを読む

アメリカの影(1959年製作の映画)

3.8

可哀想だと思ってたキャラが次の瞬間嫌なやつになったりと多面性がすごい

バンブルビー(2018年製作の映画)

4.2

シャキシャキロボにマッス感が加わってかなり見やすく。
ごちゃごちゃアクションとぐちゃぐちゃコメディもかなりシンプルにしつつシリーズのお約束を守る職人的な面もすごく上手い。さすがNIKEの息子。
ただサ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.6

人生最高の瞬間とそれさえ覆してしまうある事柄への恐ろしい希求。
幸せと絶望と空虚が完全に同居する類を見ない一本。
エンディングカットがそれをまさしく体現していてちょっと終わった後立ち上がるのに苦労する
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トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(2011年製作の映画)

3.7

話の流れは全然飲み込めなかったし相変わらずロボットアクションは変形以外何が起こってるのかよくわかんないけど今回は人間側アクションも気合が入っててよかったですね。ミカエラの完全切り捨てはまさかでした

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.3

相変わらず映像衝撃。
マルチバースを理解するのにスパイダーマンは一番わかりやすい。
確かにまいど大事な人が死なないと強くなれないってどうなのかなと思ってたところでこの展開。
キャラクター1人1人も生き
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

3.4

実は初めてクリードのみの文脈で語られるナンバー。それ自体に文句はないんだけどさすがに話が現実味も無いし動機とかも納得がいかなすぎる。
なにより演出は恒例のトレーニングシークエンスも含め良くなさすぎてあ
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怪物(2023年製作の映画)

4.3

人間ドラマのイメージが強いけれど実はサスペンス的な構成が上手いなと思っていた是枝監督。そこに日常話寄りの坂本裕二でどんなもんになるんだろうと思ったら結構ど真ん中のサスペンス。まず興味の引き方の上手さが>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

そこまでフィル・ナイトをポンコツに描く意味とは…からの!
映画と同じく総合芸術に近いスポーツ、あるいはスポーツビジネスの一人一人にさりげなくスポットが当たっていて、且つそこを半主人公的に演じ切るマット
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