おさもさんの映画レビュー・感想・評価

おさも

おさも

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

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冒頭スラム街取り壊されるシーンのところ、「この場所はリンカーン・センターになる」という意味のサインがあった。ジェントリフィケーションでできる文化施設の中で僕らが消費してる文化商品は、マイノリティを押し>>続きを読む

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい作品。
ジェンダーで固定化された役割によって割りを食う女性たちが「反乱」する、という意味で今でも古びていない。
主人公はレッテルだったりそんな役回りを、ヒロインを傷つけないために自分から引き
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偶然と想像(2021年製作の映画)

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濱口竜介のこれまでの作品に通底する他者、そして自己という人間のわからなさを、こんな肩の力が抜けた気の利いた短編として作れるのかと驚いた。

レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

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1話目が田舎暮らしを体験するとても素敵な話。静かな夜とかに観ると音響の効果でほんとうに森へ行ったような気持ちになる。

田舎育ちでちょっとアスペルガー的な知性を持ったレネットと都会っ子で醒めた視点から
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悲情城市(1989年製作の映画)

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日本による植民地支配から終戦後国民党の独裁が確立されていくまでの時期
の、台湾の地方の町のやくざの家の話。
それぞれの人物に起きる出来事に、植民地支配とか中国との関係とかの歴史が影を落としていて、歴史
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キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗(1926年製作の映画)

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引きの構図が結構使われがちなのがサイレントらしさなのかキートンらしさなのか気になる。

私をくいとめて(2020年製作の映画)

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のんはいいな。

橋本愛とのからみはあまちゃんでアイドルになりたいとか言ってたふたりが…というメタなエモさがあった。
妊婦としての体の使い方の芝居に違和感はあった。

のんは衒いなく強いエネルギーを発
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映画:フィッシュマンズ(2021年製作の映画)

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映画として優れている。

ベースの柏原さんがLONG SEASONのジャケット撮影地でインタビューするところなんか、壊れた風景が物語るところが大きい。

素材となるインタビューもそれぞれの人生を浮き上
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フェイシズ(1968年製作の映画)

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アップが連続してショットの切り替えも独特なテンポなので面食らったが、2日に分けてみたら2日目は慣れて楽しめた。

クラブのシーンが映像的に秀逸で、パフォーミングアートをこんなふうに撮れたらたのしいだろ
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