たじたじさんの映画レビュー・感想・評価

たじたじ

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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.5

淡々と進んで最後はあっけなかったのに余韻がすごい。

同性愛は一見すると異性愛と変わらないけれど、1960年代という時代はそれを許さない。妻に釣り仲間だよと告げて数日間家を出るなど、堂々とダブル不倫し
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.0

ありきたりな話と思ってたら、めっちゃ食えない悪魔だった。思ってたのと違う爽快感なラストでとてもよかった。

なにより画面が終始華やかだからずっと見れる。アン・ハサウェイかわいすぎ。エミリー・ブラントも
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.0

仔細は忘れたけど、原作は既読済みだったので「あれこんな早く彼氏クソ化したっけ?」「あれこんな早く再会したっけ?」となった。

テンポよく進むから映画としては見やすいのかな。でも、原作のきめ細かな心理描
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ビバリーヒルズ・コップ(1984年製作の映画)

4.0

約40年前の作品でもまったく古臭さを感じさせない普遍的なおもしろさで、最初から最後まで飽きずに見れた。

ごちゃごちゃした設定や背景知識を知らずとも見れるし、最初にデトロイトの日常を映してその後にビバ
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バービー(2023年製作の映画)

4.0

バービーを通じて現代社会をユーモア交えつつ皮肉るという、夢のあるおもちゃの話とは思えない現実的な映画だった。

バービーランドの実写なのに背景や小道具はめっちゃおもちゃ感があるし、マーゴット・ロビーの
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.5

脚本賞を取ってるから複雑な構造になってるのかと身構えたけど、そこまで複雑ではなく自分の中でハードルを上げすぎた印象。でもオムニバス形式でたびたび主人公が変わるから、2時間半でも最後まで楽しんで見れた。>>続きを読む

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.0

最初の30分くらいは「女!酒!暴力!」という感じで「民度の低い若者の低俗な日々でつまんないなあ」と思ってたけど、心理学者を演じるロビン・ウィリアムスが出てきてからは一変。人物描写や心理描写が巧みで、2>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.5

いろいろと細かい点は気になったけど、シリーズとして綺麗に話がオチた今作。大阪やロシア、パリなど、各国へのファンサービスも満載。スタイリッシュかつ爽快なアクションシーンも豊富で、肩の凝らないそこそこおも>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.5

原作の内容はまったく知らず、ポアロは名前だけを存じてるだけで予備知識も何もなく見始めたけど、それでもわかるような脚本になっていて余裕で映画の世界に入り込めた。

ケネス・ブラナーの撮る映画は、結構俯瞰
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プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

3.5

ラブコメなので展開は王道だけど、主役2人の演技力と脚本力で最後まで飽きずに見れた。思ってたより静かな会話シーンが多く、それが2人が心を通わせる様を丁寧に描いている点が◎。

お金はあっても埋められない
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正欲(2023年製作の映画)

3.0

こんなに水が映ったり水の音が聞こえたりする映画はこれ以外にないかも。特殊であること、異常であることを自覚していて、それを社会に受け入れられないことの苦悩を、ガッキーと磯村くんが見事に体現していた。>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

3.5

久々に映画を見て泣いた。イッヌが従順すぎて…😭いやそこだけではないけども。

話はまあ想像できるけど、そこに至るまでの経緯が丁寧で、人物描写もわかりやすいから、つい感情移入しちゃう。血の通った身内より
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.0

この手の映画ではめずらしく殺し屋の頭の中の思考が垂れ流しなのがおもしろい。殺すときの合言葉的なので自分を保ってることや、独白が流れない部分は何も考えず集中してることがよくわかる。

ストーリーはまあ予
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.0

3部作と知らず、この作品から見てしまった。なんか前作があるっぽい感じやなとは思ったけど。

ワンカット風のシーンもありつつ現実の時間とシンクロしてるから、終始会話だけど変にリアル。

9年前の運命的な
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コーチ・カーター(2005年製作の映画)

3.5

期待せずに見始めたら存外におもしろかった。バスケ版のルーキーズかなと思ったけど、それよりも現実的で真剣に将来のことを考えた指導が行われてるなと。運動だけでできればよいわけでなく、その後の未来を踏まえる>>続きを読む

スワロウテイル(1996年製作の映画)

3.0

CHARA、伊藤歩、三上博史、渡部篤郎、江口洋介、大塚寧々、山口智子、桃井かおりなどなど、出演者みんな若い。若い頃がそれぞれかっこいいしかわいい。

髪型や服装、メイク、そして音楽が小林武史でTHE9
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

4.0

ギレルモの手にかかれば、あの有名なピノキオもこんな風刺がかったリアルファンタジーになるのか。子供はもちろん大人も人生の教訓を学び直せる内容。ストップモーションやと思えんくらいぬるぬる。水の表現がやばい>>続きを読む

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.0

スターに見初められてスターに上り詰めるけどその大スターが落ちぶれる、往年のリメイク版。歌はいいしレディーガガやから納得感あるけど、そんないちゃいちゃせんでも。冒頭で落ちぶれてるし可哀想な過去もだからっ>>続きを読む

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

5.0

ばりケンカした後に彼女が自分のことを忘れる手術を受けたと知って彼も同じ忘却手術を受ける。つらい思い出を忘れるためやのに、その過程で忘れ去っていた楽しい思い出が蘇っていく。記憶をテーマにした構造がおもし>>続きを読む

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.5

娘の友達に恋したことを契機に家庭が崩壊していく様を描いた作品。ケビンスペイシーのうだつのあがらない夫感、隣人の売人高校生の目がイッてる感、友達の思春期ならではのビッチ感がすごい。ただのコミカルな恋話で>>続きを読む

キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)

3.5

ソマリア沖を運行していた船が海賊に襲われ、人質にとらわれた船長の救出劇を描いた実話に基づく映画。船酔いしそうなカメラワークもあって海賊が来たときの緊迫感がリアル。あと船長と船員の機転の利き方、アメリカ>>続きを読む

オクジャ okja(2017年製作の映画)

2.0

自然の中で農家の娘が新種の豚と一緒に仲睦まじく生活していたが、企業のある計画によってその豚が連れ去られて…的な話。パラサイトのポンジュノ監督作品でところどころブラックユーモアとシュールな笑いを挟みつつ>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.0

船の炎上・殺人に関わった容疑者の話から、そこに至る経緯が明らかになる。事の発端は5人の前科者が一堂に会したことだった。

叙述トリック的な騙し方がうまい。過去と現在の話が同時進行やけどテンポがよくて最
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マネーボール(2011年製作の映画)

3.5

池井戸潤×ルーキーズ×スラダンって感じ。弱小の貧乏球団が経済学を使って優勝を目指す実話ベースの映画。ヤンキースと違いお金ないから欠陥品扱いの選手を安く得る的な。野球知識ないときついかな。あんなぽいぽい>>続きを読む

ミッドナイト・エクスプレス(1978年製作の映画)

3.0

トルコで大麻の密輸で捕まって懲役刑を受けたアメリカ人青年の実話ベースの映画。トルコは当時ヘロインの密輸で国際的に批判されていたから青年にも重い刑が科され「なんでや」「暴力まみれの刑務所は悲惨」みたいに>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

5.0

ストーリーも設定もキャラもめっちゃ好き。夢に侵入してアイデアを盗む「抜き取り屋」が反対にアイデアを植え付ける依頼を受ける話。夢の仕組みは鬼滅の無限列車と一緒やけど、夢ならではのありえない出来事の視覚的>>続きを読む

3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)

4.0

そんなに期待せずに見始めたら案外おもしろかった。ラッセル・クロウの強盗団の頭目は残忍なのに筋が通っていて味がありすぎるし、クリスチャン・ベールはかっこいいのにどこか情けない父親が似合いすぎてるし、その>>続きを読む

恋愛適齢期(2003年製作の映画)

3.5

老眼で時計の文字が見えない、人生経験が豊富ゆえに考えがわかるなど、お互いに歳をとってるからこそ恋に落ちることもあるんだなと。でも若い頃のように簡単に付き合うとはいかない難しさもあるんだなと。

全体的
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

3.5

USJのアトラクションは乗ったことあるけど、元ネタの映画を知らなかったので鑑賞。ブロディ署長が出てきて、アトラクションで聞いたことのある名前や!と変に興奮した。

変にCGを使ってない分、サメに襲われ
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バビロン(2021年製作の映画)

4.0

初っ端から絵が汚いというか、すっごい下品で『ラ・ラ・ランド』で得たお金を使って壮大に「ザコシ並みに誇張した1920年代のハリウッド」をやってんなあと引いたけど、終盤に全部持ってかれた。

無駄なエログ
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イカとクジラ(2005年製作の映画)

3.0

夫婦の離婚について子ども目線で綴った映画。約80分という短さなのに、端的なセリフやちょっとした仕草から、それぞれの人となりをよく表してる。

夫はすごい上から目線でせこくて、妻も妻だけど、まあそら離婚
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運び屋(2018年製作の映画)

3.5

ただの犯罪映画だと思っていたら、重厚な家族ドラマの映画だった。何でも買えるほどの富はあっても、家族と過ごす時間を買うことはできない。だから、1番は家族。

しかしブラッドリー・クーパーは顔がかっこいい
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イコライザー2(2018年製作の映画)

3.5

1作目を越えられないのはシリーズものの宿命か。2作目は複数の話が入り混じるから少々わかりにくく、1作目のようなカタルシスもない。でも、終盤に爽快なアクションがあるのは変わりない。天気ももはや嵐、めちゃ>>続きを読む

イコライザー(2014年製作の映画)

4.0

「引退した凄腕(の殺し屋)」といえば『ジョン・ウィック』を最近見たのでそちらを彷彿とさせたけど、個人的には『イコライザー』のほうが好み。

『ジョン・ウィック』も正義っちゃあ正義だけど、あくまでも私的
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ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)

3.0

黒人を取り巻く問題は、歴史と構造が深すぎて解決するのが難しいとあらためて実感。いろいろとブラックな『スタンド・バイ・ミー』という印象を受けた。

「黒人同士を衝突させるために黒人の住む街には酒屋と銃の
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.0

失敗しては過去に戻ってやり直す様は滑稽な感じもあっておもしろい。でも展開は読めるからちょっとだけ眠くなってしまった。

マーゴット・ロビーはいつでもどこでも綺麗で妖艶で目を引く。ヴァネッサ・カービーも
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