おおたさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

おおた

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クルエラ(2021年製作の映画)

2.8

ディズニーのヴィラン実写化の流れの一本。
エマストーンのアバンギャルドなパフォーマンスは見ていて痛快だし、「プラダを着た悪魔」のパンク版といった感じ。

しかしクルエラの行動の動機や、内なる二面性をき
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

ポール役はシャラメ以外考えられないくらいハマっていて、とにかくマッチョじゃない方向のかっこよさが溢れてる。どこから見てもかっこいい。
ジェイソンモモアとの絡みも最高で、2人のバディ戦闘シーンが見たかっ
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.6

ほぼ「羅生門」のリブート。
セカンドレイプ描写のキツさや、男性中心主義社会でのホモソーシャル関係を女性視点から批判的に捉え返している点で羅生門に対するアップデートがなされている様。

出てくる男は全て
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ジェームズ・ボンドとして(2021年製作の映画)

4.0

完結した後では、涙なくして見られない。

ボンド抜擢時のバッシング、批判に対し実力で納得させた1作目、2作目のストライキによる不完全燃焼、3作目の復活、満身創痍での4作目、そして最期の5作目。

ボン
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.2

シリアス路線ボンドの集大成として大満足。
オールドファンからどう言われても、ダニエルクレイグ版世代の自分としては、彼こそボンドでありロールモデル。

ボンド映画としてはかなり感傷的な場面もあるけど、最
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死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

2.5

驚かせるだけ、深みは全くない。
実際ジェームズワンは今どれくらい関わってるんだろう、、

シリーズでは「死霊館のシスター」は別監督でも好きだったけど、、

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.2

王道ゾンビ映画の作法を過剰に遵守してて、それ自体がメタ的なネタになっている。
とにかく豪華なキャストで、いい意味で下らないストーリーが展開されてて、ジム・ジャームッシュの人徳が出てる笑

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

5.0

文化人・教養人に憧れながらも、実際には俗物な自分との間に矛盾を抱えながら、酸っぱい葡萄としてスノッブを馬鹿にする態度を取る主人公の心情には心底共感。

ウディアレンの自意識が前面に出た傑作。
過去は常
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ピンポン(2002年製作の映画)

5.0

「なにしろ才能ってものは、求める人間にのみ与えられるものではないからな。」

ドラゴンのこの台詞と、アクマの叫びに象徴される「才能」と「努力」に関するデリケートなテーマが作品にウェットさを付加している
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HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

3.2

ひと夏の出来事もの。
麻薬密売の規模がエスカレートしていく事の重大さと、思春期の少年のありきたりなひと夏の異性交友とのギャップが大きすぎて、どっちに主軸を置いてるのか混乱したまま終わった、、

ティモ
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.8

「家族」は血の繋がりでは規定されないという点、シスターフッドものである点等、現代的潮流としてのポリコレも抑えつつ、作品としての完成度もしっかり高い。
さすがマーベル。

化学物質による洗脳うんぬんの設
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アウトレイジ(2010年製作の映画)

4.0

言わずもがな傑作。
小日向文世ののらりくらりとして、裏で立ち回ってる感じがたまらなく好き。
あと椎名桔平のキレキレ感がカッコ良すぎる。

孤狼の血(2018年製作の映画)

3.4

役所こうじがカッコ良すぎる。
アウトレイジとは違うタイプの、粗野な感じの昭和のヤクザ・警察もの。
石橋蓮司がアウトレイジとまったく同様に、ビビりながら酷い目に遭うのに笑ってしまった。
白石 和彌監督作
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.2

記憶・知性が、文字通り「葉っぱのように散っていく」様が儚くて悲しくて涙腺を刺激される。

アンソニーホプキンスは言わずもがな。
思う所が沢山ありながらも献身的に支えるオリヴィアコールマンが圧巻。オスカ
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ウィズアウト・リモース(2021年製作の映画)

3.3

テイラーシェリダン脚本・ステファノソリマ監督のボーダーラインコンビ。劇場用ではないAmazonオリジナルらしい佳作。
テーマ・悪役の動機は平凡、ボーダーラインの方がその点は面白い。マイケルBジョーダン
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.6

主人公の夫には悪意が全くないのに、会話の端々で妻を精神的に追い込んでいる様が、観ていてハッとさせられる。自分も無意識にジェンダーバイアスに囚われている。

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.8

努力と諦念。
「報われないかもしれない努力」に対する全面的な肯定に泣かされた。会話劇でこんなに熱くさせられる映画は初めて。