Takayukiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Takayuki

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ホテルアイリス(2021年製作の映画)

3.0

ホテルアイリスのフロントとして働くマリは、嵐の夜に女性に乱暴する翻訳家の男の客と出くわす。
数日後、街でその男を見かけたマリはなぜかその男の跡をつける。
マリに気づいた男は、自分が離れの島に住んでいる
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クレッシェンド 音楽の架け橋(2019年製作の映画)

3.7

実在の楽団からインスパイアされた映画。

対立するイスラエルとパレスチナの和平交渉のため一夜限りのコンサートを開くことを目的に両地域から集められた若者たちが音楽を作っていくという物語。

上手くいくわ
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海街diary(2015年製作の映画)

3.8

鎌倉に住む四姉妹のほのぼの映画かと思ったらとんでもない。

父の訃報を聞き、山形で執り行われる葬儀に参列したサチ、ヨシノ、チカの三姉妹は、父の再婚相手の娘、スズに出会い、父の再々婚相手の義理の母とでは
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.5

ヨーロッパ最高峰の高級ホテルであるグランドブダペストホテルのことを書いた作家が話を聞いた人が尊敬するカリスマコンシェルジュとそこで起こった事件についての物語。

映画自体は、漫画を読んでいるかのように
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

両親が亡くなり、荒んだ日々を生きていた半グレ状態のヤマモトはたまたま店に居合わせた柴咲組の組長を不本意ながら助けたカタチになり、その出逢いからヤマモトは組長をオヤジとして柴咲組に入る。

義理と人情を
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.6

自身の死が近いことを知り、それを伝えるために12年ぶりに家族の元へ帰るルイ。

家には、母と兄と初対面の兄の妻、そしてほとんどルイとの記憶がない妹が待っていた。しかし12年ぶりの再会だが、家族の会話は
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君が君で君だ(2018年製作の映画)

3.7

1人の女性を想う、いや守る。干渉することなくただその生命そのものを見守る。ということを使命として生きる3人の男の物語。1人は尾崎豊、1人はブラッドピット、そしてもう1人は坂本龍馬としてただただ彼女のあ>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0

世界の5つの都市で同時に起きたタクシーに関する出来事をユーモラスに映したオムニバス形式の作品。

子生意気で可愛らしいウィノナライダー観れるだけで十分なのに、どの物語もキャラクターに愛嬌もユーモアもた
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.2

念願の!良かったなー。
公開が決まってからずっと楽しみにしていたけど、期待通り。いや、期待値から考えると期待以上に楽しめた。というのも、この作品鑑賞の前に、オマージュしているというジム・ジャームッシュ
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

少し切ないけれど、家族を持つ者にはいつか必ず訪れる場面を切り取ったとても大切なメッセージのある作品。

作品の作りかたが凝っていて記憶力が低下してきたり、痴呆が出始めたら父親の感覚を非常に上手に表現さ
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横道世之介(2013年製作の映画)

4.0

横道世之介、という男に出逢った人たちが彼との過去を思い出しながら彼の青春時代の物語を描く作品。

長崎の片田舎から大学進学で上京してきた純朴でお人好しで誰からも愛される世之介の青春群像劇。特になにかあ
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2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

3.8

フランソワオゾンのラブロマンスサスペンス。

やはりというか、映像表現の美しさはフランソワオゾンに限らずフランス映画の素晴らしい点です。

合成などを非常に滑らかに用いており、観客に技術的な視覚的な違
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さがす(2022年製作の映画)

3.6

岬の兄妹に次ぐ片山監督の作品。
ユーモアとエンターテイメントが増しててフィルムノワール的な物語なんだけど楽しく観れたというのが率直な感想。

主演の佐藤二郎さんよりも娘役の伊藤蒼さんの独特な雰囲気とこ
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ソン・ランの響き(2018年製作の映画)

3.9

ベトナムの伝統歌劇であるカイルオンの役者とかつてカイルオンの音楽をつくるソン・ランの奏者だった父を持つ金貸の2人の男の物語。

金を返さない人間には容赦のない取り立てをするユンはカイルオンの女主人のと
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.6

後半びっくりしたけど、なんかアリだった。映像としてはイマイチだけど。

いいメンツで長回しのカメラワークが芝居や物語に合ってて良かった。現実から少し浮いたくらいのほどよいファンタジーが最初はリアルに描
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メメント(2000年製作の映画)

3.8

クリストファーノーラン監督のミステリー作品。

記憶障害があり、過去の記憶はある?が、ある時点から先の記憶は10分程度しかできないレナードの復讐劇を断片的に切り取られた記憶を時系列を無視して繋げており
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静かな雨(2020年製作の映画)

3.4

片足の自由が利かない行助はたい焼き屋を営むこよみと出逢い、密かに彼女を想う。親しくなったばかりの時、こよみは事故に遭い、過去の記憶は残るが先の記憶が少ししかできない後遺症を患う。
記憶障害に不安を感じ
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インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

3.7

洒落た映画。
こういうの割と好き。
めちゃくちゃ面白い!わけじゃないけど何度も観たくなる雰囲気。

入りの画がいい。
音楽の使い方もカットの画もクールで物語もさることながらシンプルに映像を観ていて飽き
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前科者(2022年製作の映画)

3.4

岸監督と有村架純ということで、気になっていて鑑賞。

森田剛の演技らしい演技を初めて観た気がするが、そこにいる人物そのもので良かった。

脚本と演出が少し説明じみていて好みではなかったが、保護司という
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コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

3.6

良くも悪くもほとんど期待通り、というかほぼ予想通り。
ファンだからこそというのもあるが、ほとんど展開読めてしまったからワクワクもハラハラもなくそうだよねぇって感想。

ただこの作品は新作!!!というだ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

いい作品です。

聴覚障害の家族を持つ健聴の少女の物語。
実際に障害のある人物にフォーカスされた作品は観たこともあるしイメージもできるけれど、盲点というか家族という特別な関係性の中で1人だけ健聴という
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晩春(1949年製作の映画)

3.8

一月ラストは小津作品。

笠智衆さんが観たくていろいろ探していたらタイムリーに原節子さんも出でいたこの作品に。

妻を亡くし娘のノリコと2人で暮らす父は、娘の結婚を案じており、縁談など話を持ってくるが
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トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

3.7

『私はロランス』から久々のグザヴィエドラン作品、2作目鑑賞。

恋人ギヨームの葬式に出るため、彼の実家へやってきたトムは、彼の兄フランシスから母親のアガットを悲しませないために、弟がゲイであった真実を
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かしこい狗は、吠えずに笑う(2013年製作の映画)

3.2

いじめられていた女子高生2人が友達になり親友になるが、それは友情なのか。

いじめられていたミサは、友達もいなくブサイクで優しさを受け入れてしまう。同じくイズミはかわいさ故にいじめられてしまい、2人は
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.1

韓国の光州事件を記事にしたドイツ人ジャーナリストと彼を乗せたタクシー運転手の実話を元にした作品。

陽気な雰囲気で始まるが、物語が進むにつれて光州事件と報道の闇が描かれ、理不尽な戦いを強いられてしまっ
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ある船頭の話(2019年製作の映画)

3.3

人を渡す船を出す船頭は日々、律儀に船を出していたが、工業化が進み船頭が船を出している川に大きな橋が建設されていた。船頭にはどうすることできないので船に乗る客と話を合わせつつも橋の存在を憂いていた。そん>>続きを読む

MONSOON/モンスーン(2020年製作の映画)

3.0

ベトナム戦争後、イギリスへ亡命したいわゆるボート難民の青年の物語。

30年ぶりに両親の遺骨を散骨する為に母国ベトナムに帰ってくるが、当時の面影はなくなっている。

ベトナム語も片言になってしまうほど
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最初の晩餐(2019年製作の映画)

3.7

常盤司郎監督脚本、監督の作品。

再婚した2つの家族が1つの家族になる。
物語はその父ヒトシの通夜から始まる。

通夜に来るはずの仕出しを再婚したアキコは断り、ヒトシに頼まれたと言われる料理を出す。そ
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ローラ(1961年製作の映画)

3.5

初恋の男を7年間待ち続けるシングルマザーの踊り子、ローラを巡る男たちのラブロマンス。

幼馴染で久しぶりに再開したローランは、物心ついた時からローラに恋心を抱いており、アメリカの水平フランキーはローラ
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そこにいた男(2020年製作の映画)

2.0

よく題材にされそうな恋愛系のサイコサスペンス。
ダメ男に身も心も捧げるメンヘラ女の狂気的な恋愛群像。

メインの役者の雰囲気とかは良かったと思うけど、取調べの女性の雰囲気は少しブレてたような。。。
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欲望の翼(1990年製作の映画)

3.4

1960年代の香港が舞台の数人の男女によるラブロマンス。

くらいしかわからなかったが、フィクションとしてはとても魅力的なキャラクターやセリフがあり、カッコいい作品だなぁと感じた。

日本の映画にはな
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はるヲうるひと(2020年製作の映画)

3.7

とても愛しい愛の物語の衝撃的なラストを目撃した少年の話。

時代背景や環境は少し受け入れるのに時間がかかったが、余計な説明を入れることなくスムーズに展開はしていて良かった。

ラストシーンであらゆるシ
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イゴールの約束(1996年製作の映画)

3.8

不法移民を匿うロジェとイゴールが事故により亡くなった不法移民の一人の男アミドゥの死体を埋めるが、その男には妻アシタと生まれたばかりの子どもがいた。

イゴールはアミドゥに妻と子を頼むと告げられ死ぬ間際
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ヒミズ(2011年製作の映画)

3.7

風化させてはいけないテーマをエンターテイメントに仕上げいる。

東日本大震災というやり場のない絶望感や憤りを多くの人々に与えた事故をどうしようもない親に、被災者を子に準えてそれぞれの課題に対峙する様子
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

3.0

失言症になってしまった女優のエリザベートと看護師アルマが、時間を共にするにつれて互いの心境が変化していく、という展開だったように思う。

自我と自己を主題にした作品だと思うが、それをどういう風に描きた
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愛の渦(2013年製作の映画)

3.7

いい。
日本における性に、とりわけ性行為についてのアレコレがギュッと詰め込まれた作品。

様々な立場、年齢の男女がセックスをする為に集まり、セックスをする。ただそれだけなのに、欲を満たしたいもの、スト
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