ふじPONっさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.4

終始画面が全体的に暗めで、表情がわかりづらい
それもそのはずで、2009年のエスター役の俳優が10年以上経ってまた演じる…暗い中でもたまに表情をうかがえるが、それはもうただの20代の女性の顔
今回はエ
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異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

3.2

「ラフィンノーズとか聴くの?」

異動してきた阿部寛に渋川清彦が上記のセリフで聞くんです
いかにもパンクなラジカセでかける『GET THE GLORY』
サイコー

昭和の遺産、パワハラ上等の鬼刑事の
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blank13(2017年製作の映画)

3.0

中盤の変な所でタイトルが出現
前半と後半で作風が少し変わる
後半のアドリブコントはちょっと見ていられなかった
全体通して、ろくでなしの父親の葬式と思い出として見れば、フツーだけどいい話
エンドロール後
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COLA WARS / コカ・コーラ vs.ペプシ(2019年製作の映画)

3.3

これはまさにプロレス

私はcoke派だが、ボトルキャップのせいで一時裏切った事がある
今はそれほど飲む事も無いが、飲みたい時は小さい缶のcokeを2~3本買う
よく行く映画館にはペプシしかないので、
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ガチ星(2018年製作の映画)

3.4

「もがけ!」

30代前半でプロ野球をクビ
タバコ、酒、パチンカー…昔からの友人の彼女にも手を出す
家族にも愛想をつかされ息子とも離ればなれに
息子の誕生日に付いた小さなウソを本当にするために40近く
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ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

3.8

丸刈り髭モジャの軍人であり、事故で母を亡くした娘の父親を演じるマッツ・ミケルセンと、凄腕だが少し性格や心に難のある3人のエンジニアの復讐劇

一つもコメディ要素がないのに、シリアスで暗い復讐の中に少し
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Spirit: 世界最高のバーテンダーになる(2023年製作の映画)

2.5

バーテンダーのオリンピックにあたる様な大会

ただ液体を混ぜるのではなく、自身の技術や知識は勿論、雰囲気作り、バックボーンを活かし会心の一杯を作る

日本からは宮崎の女性のバーテンダーが紹介される
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.4

覗いた穴の中にいたのは過去の亡霊か、未来の自分か…。

横浜流星のやつれ、落ちぶれ、人生どん詰まり状態の風貌から、めぐってきたチャンスを掴み、這い上がった明るい姿の振れ幅が印象に残る
作中に出てくる能
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タイラー・レイク 命の奪還2(2022年製作の映画)

3.6

前作のラスト
橋の上で激闘を繰り広げ…
と、個人的にはあれで終わりでも良かったが、親切設計で答えを用意してくれた

本作でタイラーレイク"シリーズ"の売りは長回しとシームレスなカメラワークで人間を奪還
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母性(2022年製作の映画)

3.0

湊かなえの筆致あってこそ本作は魅力的だったんだと思う
言った・言わない、やった・やってない、同じ事でも笑ってたのか無表情だったのか…
男の私でも想像してイヤな気持ちになるまさにイヤミスの女王の技
映像
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.7

「好きに勝るもの無しでぎょざいます」

小さい時の"好き"をずっーっと続けていけるって単純にスゴいし羨ましい

先生役の鈴木拓はマジの同級生

何年か前に缶チューハイのCMでサックスを吹いていたのを見
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still dark(2019年製作の映画)

3.5

盲目の青年が洋食屋で修行をする一ヶ月間を。
熱意に圧された形で了承した店長は、一ヶ月後にパスタのテストで合格すれば本採用する事に

見えないという演技。日常業務や、何気ないやり取りを特段盛り上げること
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.7

『死にいたる病』は"絶望"だが、タイトルの意味を考えながら鑑賞
それはウイルスの発生源が死んでも感染者の中で生き続ける洗脳や信仰の様な症状だった

全てが終わり、ストーリーの着地点が見えた辺り、ベッド
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憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

4.5

「さぁ、行こう!」

初志貫徹
最高のチームでアメリカの地でアメリカを倒す
チーム作りに妥協はしない
栗山監督がこの大会への思いを語るシーンから始まり結末までしっかり描いた青写真
結果は大半の人が知っ
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夜、鳥たちが啼く(2022年製作の映画)

3.4

近いようで遠く、親しいようで壁がある
なんとも言えない絶妙な距離感が表情やセリフ、ちょっとした間で表現される
海水浴や花火、だるまさんがころんだ
家族ではないいびつなカタチでする家族ごっこ
ハプニング
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トウキョウ・リビング・デッド・アイドル(2017年製作の映画)

2.8

スパガのファンムービーでしょうか
今制作したらマストでネルソンズが出演しているであろうと想像すると惜しい

B級でゾンビでアイドル映画だがアクションが思ったよりちゃんとしていて、ファンではないが作品と
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劇場版 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ(2016年製作の映画)

3.6

アニメ一期の総集編
私は部活的にも性格的にもあすか先輩や、高坂タイプだから成長する作品だとわかっていてもそこそこで煮え切らないタイプの主人公に共感は無い
が、だからこそ、出来ない悔しさ、もう少しで手が
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怪物(2023年製作の映画)

4.2

嵐の後
眩しすぎる二人が起こしたハレーション
寄り添う教授の音楽がどこまでも優しい

「怪物だーれだ」

オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主(2013年製作の映画)

3.8

少年漫画×80年代洋画×オカルト

20巻完結の漫画を実写化といった感じでテンポが良い
心の中の声をセリフとしてしゃべる所も漫画っぽい
ミエル事から変人扱いされる主人公
ライトだが謎解き要素も
なによ
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予定は未定(2018年製作の映画)

2.8

独身アラフォー女性
結婚したいわけでも、したくないわけでもないが年齢が焦らせる
そんなんだから婚姻届が紙飛行機として自分の所に飛んできて、ありえないのに運命感じちゃう

薄い哀愁と弱めの爽やかさ

A2(2001年製作の映画)

3.6

2000年
コンテナの中に大量に詰め込まれた新聞や週刊誌、ビデオテープ
デジタル化以前の情報の圧が時の経過を感じさせる

少人数ずつまとまり全国に散らばるオウム信者を記録
移住先の住民、マスコミ、警察
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はりぼて(2020年製作の映画)

4.0

地方議員の不正、議会の腐敗を暴くドキュメンタリーだが、ナレーションやBGM、編集の仕方でヘタなコントより笑える
笑えるのだが、あくまでも他県の事だからで自分の所であったらまったくもって笑えず、道ですれ
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「A」(1998年製作の映画)

3.5

98年の作品
地下鉄サリン事件が95年なので、当時の空気感がリアル
事件の被害者や、オウムに近い所にいる人達の気持ちは穏やかじゃなかっただろうと想像できる
2023年に鑑賞し、私自身が直接被害にあって
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犬王(2021年製作の映画)

3.9

六条河原に架かる橋の上から始まる犬王と友有のライブ
琵琶と、弦で弾く大きい琵琶、巨大な太鼓で編成された友有のバンドはもはやロック
一方の犬王は派手な衣装とキレのあるダンスでキングオブポップを彷彿とさせ
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フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い(2005年製作の映画)

3.5

肌の色の違う義兄弟の復讐劇
殺された義母が理由だが、街の世話好きというかもう二段くらい上の人物で、不良を説教して更生に導く
そんなかつての不良義兄弟四人は葬式で久しぶりに全員が顔を合わせる事に

構図
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.3

ストーリー自体は古典的かなと思うが、時系列がトんだり、主観、想像(?)、またスマホの録音や翻訳等、意欲的な演出だった
一向に進展しない二人の関係もラストありきなのかなと思うと都合がよく、ファムファター
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最後まで行く(2014年製作の映画)

3.8

岡田准一主演の同名タイトルのリメイク元だと言う情報をラジオで知ったが、以前観たフランスの『レストレス』と同じだと思い調べると、こちらが本家らしい

フランス版ではなんとなく設定に違和感があったが、本家
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世界で一番ゴッホを描いた男(2016年製作の映画)

3.0

20年描き続けたゴッホの複製画
初めて観たオランダの街並みとホンモノの『ひまわり』で知る現実と自分の立ち位置
帰国後描いた母と育った土地の路地の画には心が動かされた

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.7

あの頃の俺たちは冗談抜きにチャリさえあれば無限にどこまでも行けると思ってた節がある
と言ってもせいぜい片道二時間くらいで、隣町のゲーセンとか、ビックリマンチョコを求めてとか、たいした目的があったワケじ
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銀河鉄道の父(2023年製作の映画)

3.8

「うるせぇ、うるせぇ、あああああああうるせぇ!」

純粋で真っ直ぐで、心に修羅を持つ息子・賢治
質屋の長男だが、家業を否定し、やれ人工宝石だ、やれ日蓮宗だとコロコロ変わる息子の行く末を厳しくも向き合う
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

2.7

武田討伐の労いとして安土城に徳川家康を招き酒席をもうける
饗応役の光秀が腐った魚を出したからと叱責
叱責を受けた光秀の近より耳元で家康が一言
「見事じゃ」
ここがこの映画で一番カッコいいシーン
この後
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.9

「JUST DO IT」

政治、カルチャー、映画、音楽等々
当時の映像と当時のナイキオフィスを映したオープニング
ツカミとしては効果バツグンだ

全体的に80年代の音楽をBGMに進むストーリー
その
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ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

3.4

安定のシリーズクオリティ
兄弟喧嘩して仲間は宇宙行って、人体への影響が心配になるクラスの超強力磁石搭載車でチェイスしてガッシャンガッシャン
みんなで飯食って大団円
おれならドミニクのハグで何本かイっち
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アンテベラム(2020年製作の映画)

4.0

1860年辺りの南北戦争時代
プランテーションでコキ使われる黒人という見たことがある様な場面から始まる。不穏なBGM、カットがジョーダン・ピール作品を思わせるが違う監督
後でプロデューサーが同じと知る
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.8

「そこは『恋はデジャ・ブ』でしょ」

愛でも過去の傷でも謎の外敵でもない理由で起きるサラリーマンの一週間のタイムループ
タイトル通り原因は上司にあるらしい…

この身近なトコとループの原因が主人公以外
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狂熱の季節(1960年製作の映画)

3.5

良い悪いや面白い面白くないではなく、時代の空気をパッケージした作品は観てるだけで存在感を発揮する

レコードでかかるジャズ
排気ガスを撒き散らす車
道徳や犯罪
ワルとインテリ
日本人と外国人
男と女
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