空きっ腹に酒さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

空きっ腹に酒

空きっ腹に酒

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四月(1962年製作の映画)

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街の中をごちゃごちゃとひとが行き来してる。絶えず動き、常に鳴り響く音。ああ、生きてるって騒がしいんだって、やっぱり思う。
歩く度に音が生まれるのだとしたら、あんな音になるのかな。愛おしい音色。キスを
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珍しい花の歌(1959年製作の映画)

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主演︙花
な映画だった(湯っ子さんのいつかのレビューみたいだ…!)

花たちのダンス。まるで花たちが喋り踊り音楽を奏でてるよう。
と、思ってたら
多肉植物とおじいさん。っていうパートに。
のち、やっ
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水彩画(1958年製作の映画)

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金をくれとせがみ、こっそりくすね家を飛び出した酒飲みの夫(こんな夫ならいらない)と、彼を追う嫁(ストレスは溜まりに溜まってるはず)、あっちこっちへ行ったりきたり、たどり着いた美術館で見た水彩画の絵の
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ファーザー(2020年製作の映画)

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自分が自分じゃなくなるような、自分を少しずつ失っていく感覚、私は誰??ってなんて怖い質問なんだと思った。娘の顔も分からなくなって、曖昧な記憶の中をずっと生きてるアンソニーと、そんなアンソニーを心配し
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マトリックス(1999年製作の映画)

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この世界は嘘だらけと思って生きてるわたしは、ネオの選んだあの赤い錠剤を心底飲みたいと思った。世界に常々違和感を感じながらも生きてるよ、ここが現実だから。でも本当の世界って、そもそも“現実”ってなんだろ>>続きを読む

少年の君(2019年製作の映画)

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学生時代にいじめられてるひとがいたら、わたしは手を差し伸ばせていたかな。見て見ぬふりをして、自分がターゲットにならないようにと息を潜めて生活していたかもしれない。昔のわたしには、誰かを守れるだけの勇
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ファウスト(1994年製作の映画)

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悪魔と契約してすべてを手に入れようとしたのに、いつの間にか支配されて、いつの間やら“操られ”人形になってる不気味さ。カタカタと動く人形たちに、クレイジーなクレイな悪魔、繰り返される呪文、境目のあやふ
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

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過去の事実を知って、一度は消えたはずの復讐心に再び着火。あんたも奴らと一緒だったんか。若かったからだ、酒に酔ってたからだ、遊びだったんだ、彼女も乗り気だったんだ、言い訳と保身ばかりでうんざりする。じ
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めぐりあう時間たち(2002年製作の映画)

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わたしたちを“ここ”につなぎとめるものはなんだろう

幸せなひとね、と言われるけれど、わたしの心は誰にも見せることのない深い闇を抱えて、わたしは生きながらに死んでいるの。あなたの言う“幸せの形”、家や
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ソン・ランの響き(2018年製作の映画)

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ひたすらに眼福。。

綺麗な顔した男二人に(借金取りのユンがハンサムなうえ、めちゃくちゃいい身体。。セクシーすぎる)東南アジア特有の町並みや、湿度を感じずにはいられない空気感、とても画になる建物だった
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簪(かんざし)(1941年製作の映画)

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畳、みんなで囲むちゃぶ台、正座をして食べるスイカ、ラジオ体操、川遊びをする子どもたち。日本の夏も情緒があって素敵だなあ。
子どもたちの「がんばれがんばれ!」の声になんだか元気をもらった。あっちからも
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アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

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再鑑賞。

憎しみや差別意識は親から子へ、兄から弟へと語られ続け、いつしか抱くようになった怒り。でもそれは、彼らを幸せにするどころか、彼らをバラバラにしただけだった。
肌の色ひとつが彼らの間に壁を作り
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脳内ニューヨーク(2008年製作の映画)

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何度目かの鑑賞。


この世界はあなたの世界で、あなたが主役です。そして、誰もがみんな、自身の世界の中心で、主演︰自分、の世界を生きてる。
みんな自分の世界の主役だけど、世界には色んな人がいて、それぞ
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

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友だちはあなたの選ぶ家族、ってセリフが出てきたけど、これ、ほんとだね。わたし、昔流行ったsns(mixiって記憶にある?)で繋がって仲良くなった友だちと一緒に暮らしたことがあるけど(気付けば男3人、
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

5.0


“君の名前で僕を呼んで”、なんて素敵なんだろう。君は僕で、僕は君。ひとりがふたりになり、ふたりはひとつになる。
ひとを好きになるのに特別な理由なんていらないね。いつからか、気付けば目で追って、君がど
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オアシス(2002年製作の映画)

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悲しいかな、わたしにはあまり響かず。フォロワーの方々の高評価レビューを読んで、映画で泣けなかったことに泣きたくなった。わたしには心がないのか、映画を観る目がないのか…
 
いつも鼻をすすり、じっと真
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

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始まりはあまりにも突然だった、あれは出来ごころで、一度きりのつもりだった、なのに僕はまた君を受け入れてしまった。この気持ちが何なのか僕はよくわからないまま、君と別れた。それからの僕は、結婚し、子ども
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女っ気なし(2011年製作の映画)

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またヴァカンスの中で恋やら愛を探してる。と観ていてニヤニヤ。女っ気なしどころか添い寝しとる(一線越えた?)やないか!!それも若い娘と!!!って干からびたわたしは羨ましくてたまらなかった。“もしかしたら>>続きを読む

ブラインド・マッサージ(2014年製作の映画)

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再鑑賞。

見えないから知りもしなかったこと、「美しさ」というものを知りたいと初めて願った。見えないから分かること、相手から向けられる好意が本物かどうか。見えなくても分かること、誰かを好きになるとい
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メゾン ある娼館の記憶(2011年製作の映画)

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再鑑賞。

メイクして、華やかに着飾って、男性の望む美しい自分を演じること。楽しそうに笑っているようで、ほんとうは心はここにないこと。抱かれている間、頭もからだもからっぽにして、ただじっと時が過ぎる
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彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

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大好きな友だちが転入生と仲良くなっちゃって寂しさから無視しちゃったり、嫉妬したり、素直になれないのも、
過保護な両親から離れたいと思うのも、
自分のことを知らない人しかいない 知らない場所へ行きたい
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象は静かに座っている(2018年製作の映画)

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あんたや私がクソだろうとクソじゃなかろうと、この世界は変わらない、それはどこまで行っても変わらないことだ。彼らがどんな問題を抱えていようがこの世界はそんなのお構いなしと言わんばかりに、今日も明日も変
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誰がための日々(2016年製作の映画)

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父は家族のためにと唯一出来る仕事で稼ごうと家に帰らなくなり、長男は留学先に行ったまま、病に冒された母は愚痴を吐くばかり、唯一そばにいた次男もまた、いつからか心に闇を抱えていた。
みんな自分の人生を生
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ヨーヨー(1965年製作の映画)

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自由と創造性を詰め込んだおもちゃ箱みたいな映画だった。言葉じゃなくてアイディアで笑わせること、映画って画面いっぱい隅々までアイディアやイメージで満たされていて、ワクワクするもんだよねって嬉しくなった
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

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これってハッピーエンドだよね。良かったんじゃない?
家族も失って、倦怠期だった恋人とも別れることにして、なにもなくなっちゃったところに出来た疑似家族が手に入って。恋人も寄り添ってくれなかった自分の辛
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オン・ザ・ロード(2012年製作の映画)

5.0

(再鑑賞)


「踊れ “生きてる”と感じるために」

もうこの台詞で鳥肌と涙が止まらない。
わたしの生き方を肯定してくれる台詞であり、映画でもある。と改めて思った。
わたしは音の洪水の中、踊るのがな
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ラブレス(2017年製作の映画)

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関心のないこと、がラブレスなんじゃないかな。
息子に対する質問への答えも、“と思う”と答えるばかり、断言が出来ないのは普段から子どもを見ていなかった、関心がなかったなによりの証拠でしょう。嫁も旦那も
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

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ああ、気持ち悪い。
この映画に出てくる男たち、ほとんどみんな気持ち悪い。
下品な冷やかししてきたあの学生も(恋人だったのかな、セフレだったのかな、それともそういった関係を持った別の誰かが話したのを聞い
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それから(2017年製作の映画)

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謎のタイミングでやってくるズームがくせになってる自分がいたが(来るか来るか!?と途中から待っていた)、話自体はあまり乗れず。よくある男女のアレコレ、不倫だ何だとまあ面倒くさいだけだよね。他人も巻き込
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みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

5.0

ちょっぴり刹那的になる夏に、一期一会な偶然の出会いはこんなにもマッチするんだなあ。あまりの瑞々しさと楽しさに、笑い、気付けば涙が溢れ、多幸感に包まれてた。

opで川辺で流れる音楽と、それに合わせて陽
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

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海辺で出会って名乗りあって少し言葉を交わしたばかりのひとを自宅に招待してアレコレ話す感じ、このひととの距離感が自分の感覚にすごく近くて嬉しくてたまらない。

最近のわたしは、映画も観ずに踊りにばかり
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明日の世界(2015年製作の映画)

5.0


ムーンショット計画がどうしても頭にチラついて、鳥肌が止まらないし、この世界が想像のものとは思えない、そう遠くない いつかの未来に、現実として成立してしまいそうで、怖さしか感じなかった。

記憶をその
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グレムリン(1984年製作の映画)

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34歳、人生初めてのグレムリンに大興奮です!!!!!こんなクリスマスはごめんだムービー、だけど、ギズモの歌声ちょうかわいい…、表情が愛くるしい…(怖がってる顔が特にかわいい)、わたしも抱っこしたい、一>>続きを読む