おおたきさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

おおたき

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7月の物語(2017年製作の映画)

3.8

花火に行っていたらテロに巻き込まれていた(2016年7月14日の事件)わけだけど、彼女にはそれどころではなかったというのがね。

生きていることが1番幸せという裏のメッセージがあるのでは。

遭難者(2009年製作の映画)

3.8

ギヨーム・ブラックは自転車が好きなのか…?このモチーフはなんなのだろう。

シルヴァンの家を訪れたのはお腹が空いている、だけじゃなくてシルヴァンなら優しく迎えてくれるという信頼があったんだろうな。どう
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女っ気なし(2011年製作の映画)

4.2

咀嚼音があることを指摘してくれるもう1人がいることの温かさ。

シルヴァンみたいな良い奴、いっぱいいる気がするな、だからこそもどかしかったり共感があるのかもしれないが。

ヴァカンス(非日常)の地が日
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みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.2

それぞれに、「みんなのヴァカンス」があったのが良かった。
どこかエリック・ロメールを思わせるような、そんな映画だった。

夏の終わりに丁度いい。
他作品も観たくなった。

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ジョニーが望んでいることは「父になること(父として振る舞うこと)」で、ジェシーの望みは「友だちになること」だとしたら、2人のギクシャクに納得がいく。ジェシーにとって父親はポールただ1人で、他の親は望ん>>続きを読む

静かなる男(1952年製作の映画)

4.2

村上春樹氏も何度見ても飽きない映画と太鼓判。辛い時にみては励まされているという。そういう映画があるっていうのは素敵なことだと思う。私も総じてとても好きな映画だった。ユーモアのある部分が多かったと思う。>>続きを読む

怒りの葡萄(1940年製作の映画)

4.0

スタインベックの小説を恥ずかしながらまだ読めていないが、海外文学は世界観のイメージが難しいから映画から入るというのが良いと思っている。

ノマド的な生き方だけど、強いられた「逃げ」。積極的な逃げ、生き
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

4.2

アマンダ・ラングレがとても素敵。『夏物語』のマルゴに比べてさすがにポーリーヌに幼さは見えるけど、

アンリと売り子の寝室での戯れで、アンリが「見えない」ためにピエールも、そして私たちもその行為を余白を
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不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

3.8

触れないように、でも、触れているよりも他者に近づいている。
触れないようにすることの方が、さらに他者性・身体性を意識せざるを得ないだろう。
これは映画のお約束だが、実際に殺されている場面は描かれなくと
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永遠に君を愛す(2009年製作の映画)

3.5

永子は誠一には言えない「秘密」を最初は手紙で残そうとしていた。彼女の"本当の"「秘密」はひさしに電話では言えず、エリナがいる3人の場でしか言えなかった。つまり、彼女は何かしらの媒介を介してでしか「秘密>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.5

アクセルを愛してるけど愛してない。
だとしたらアイヴァンのことは、愛してないけど愛してる、なのかな。
時を止めてロマンチックな場面を創出するのは、2人だけの世界というのが強調され良かった。

魂のほう
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華氏451(1966年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

林檎=知恵の実のモチーフ
冒頭で消防士が入り込んだ家で林檎を食べようとするが叩かれ、口に含んだものも吐き出す。
モンターグは女性から貰った林檎を口にするが、それが地の世界への邂逅の契機なのだろう。
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