モンブランさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

3.1

公開中のリメイク版が好評なので、先にこちらを。
関係性が状況とともに変わっていくのアルアル。よく描けていたけれどベッタリしてる関係性が苦手でハマれなかった‥。
もっと早くに決断していたらって思ったり‥
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キャタピラー(2010年製作の映画)

3.8

見るのに覚悟が必要だった‥何とか。
でも夫の姿を見るのがまず怖かったのに見慣れてくる自分に驚き。それとこの皆に押し付けられた酷い状況が初めから行き詰まっているのに、何とかやっていく事も。
色々な思いが
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.3

乗り移られた男の子に既視感‥と思ったら、ロード・オブ・ザ・リングのゴラムに似てるからだ‥
ホラーが苦手で避けてきたけれど、これは見やすかった。心のトラウマに付け入る悪魔という人間らしい物語だったからだ
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ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

3.8

じっくりと、夫婦の始まりから喪失の悼みと心の苦しみ、そして再起の年月をカメラを通して見つめている感覚だった。
夫婦って共に過ごす時間も知らない時間もあって。人間同士、勝手だし上手くいかない事も何考えて
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.7

落下が起点のサスペンスミステリーかと思っていたら物語は複層になり、物凄く余韻の残るヒューマンミステリーに変貌する事に震えた。スゴい‥。法廷での応酬も見ものだし(赤と黒の法廷着も対立が分かりやすくて良き>>続きを読む

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.7

共依存と言うのか。でも支配と洗脳だと思う。そして寄生する毒親。
でもそもそも母親の方の精神的?発達?に問題があったと思うけれど、その辺りは彼女の親も知識がないし拒絶するだけで誰も手を差しのべないから孤
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64 ロクヨン 後編(2016年製作の映画)

3.8

NHKドラマ版が好きすぎるので、時を経てようやくの映画版。
原作未読。両方観た上で、そもそもこれだけの様々な要素をリンクさせうねりあるサスペンスに仕上がるのは、原作がやはり凄いのだと改めて。読まなくて
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.5

初エリセ監督。というか今作までそもそも存じ上げずなライト層。
静かにゆったり進む贅沢な余白にただただ好きだなぁ‥と作品の世界に浸る。中高年の「人生」と「人」の物語をこれだけ飽きさせずに見入れる力。
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オー!ファーザー(2013年製作の映画)

3.0

原作未読。久々の伊坂幸太郎原作モノを視聴。かなり変わったワケあり仲良し家族の話で‥
パパ4人の個性がちゃんと活きているし、愛され息子感もしっかり伝わって。も少し初々しい俳優ならまた違う味も出たのかな?
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予告犯(2015年製作の映画)

3.2

今見ると主役級ばかりの豪華な作品。それは置いておいて‥
もう一つ、心に迫るものが足らないのは何かなと考えて演出や構図が淡々と平均的だからなのかな。戸田恵梨香が若くて警察側の迫力が物足らないのかな‥何だ
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his(2020年製作の映画)

3.2

予想していなかった方向のお話だった。いくつもの社会問題を内包してて、その観点ではどれも一通りさらってる感じなのと、人物像も同じくでイマイチ入り込めず淡々と視聴。
藤原季節は役が似合っていて流石‥夫婦の
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愛なのに(2021年製作の映画)

3.2

キャスティングが本当に絶妙。そしてR15で瀬戸康史?と思ったけれど納得の役どころ
初めはサレ系の現状から一歩踏み出す話かな?と冷めて見ていたのに、一花の心情周りが見えてきた中盤から、この人達の行く末に
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ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人(2023年製作の映画)

3.8

フランス王朝が隆盛と贅を極めた時代の豪華絢爛なセット、装束、濃い人間模様‥おまけにジョニデがフランス国王!?
が見たかったので大満足。
こういう美と知性を備えた人の強かな成り上がりモノ、ほんとある意味
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.8

ゾクッとするポスターに惹かれて楽しみにしていたので、それがここぞ!の場面だったから満足。
そして「盲目」を活かしたスリルを味わいたかった所に鍼師の技量も加味された展開で、おぉー頑張れ逃げ切れ誰かナカマ
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

3.5

話題作だよね?位の予備知識ゼロだったので、無情な展開が本当に衝撃。途中からなぜ真相を言わないの!?と置いていかれそうになったけれど‥ずっと微笑んでいるように見えるビョークの絶望感に打ちのめされた
そし
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楽園(2019年製作の映画)

3.5

人間の弱さが悪い方へ作用しまくる物語。人と人が深く繋がり合う「楽園」という事かな
ムラ社会で洗脳されているというか、支配された空気感が終始胸クソ悪く、ガッツリ見るには体力が必要。そしてこれはどんな組織
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.2

毎年ボクシング映画が作られるけれど、これを素材にする事が安直に思える目線で見てしまうので、そこに女がボクシング、ろう者、非正規、コミュニケーションが不得手な生きづらさ、と盛り沢山な主人公。静かに苦しく>>続きを読む

コンビニエンス・ストーリー(2022年製作の映画)

2.8

何の知識もなく、ただ前田あっちゃんが見たくて。
途中からB 級‥として面白がればよいのかな?と思い始め、後半は世にも奇妙な物語的なのねと思いつつ。
脚本家の夢オチ、そして新作が完成する話かなと思ったけ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

足るを知る生き方を改めて教えてくれる。
作業ツナギの背中のTOKYO toiletの堂々とした文字に彼の美学が詰まっている気がした。ふと、東京五輪で海外の選手のSNS投稿だったのかな?深夜、誰も居ない
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.0

2だけいきなり見たけれど十分面白かったー。発想力がもうスゴい
パスワード設定はやっぱり気をつけないとアカン

ひとりぼっちじゃない(2023年製作の映画)

3.4

サイドバイサイドの伊藤監督作品を見たくてこちらも。原作未読。伊藤ワールド満喫
自由に居心地良く迎え入れてくれる唯一の居場所。なのに満たされない虚しさの『宮子沼』=『孤独な現実逃避』から抜け出す物語だっ
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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

4.5

予備知識ゼロ。冒頭から何?何が始まったの?と戸惑いつつ目が離せない刺激
ズタボロな放浪者の孤独な自由、幻想的な祝祭、身勝手で残酷なシーン。どこまでが現実でどこかから夢なのかも‥と思いながら見ていた。
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

5.0

どんなテーマか分かっていたけれど、そっと主人公の姿を見つめ続ける距離感に開始5分位からずっと涙が‥
受け入れ先を探す家庭訪問をしながら親の愛とは?子供の幸せとは?を考えさせられ、決して声を荒げること無
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丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

5.0

イタリア映画良い‥シナリオブックがあれば欲しい位。優しく温かく豊かな会話が心に染み渡り、最後は涙止まらず。
1日の終わりにオルゴールと共に少しずつ読み進める至福の読書タイムも
「ゆっくり読んでごらん。
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

野木亜紀子✕綾野剛でずっと楽しみにしてた。そして、作品そのものを楽しみたく原作未読(イメージ違う‥?のカキコミを見かけて、あえて原作も読まず)

とにかく等身大の中学生を優しく見守る青春映画だったなぁ
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名もなき野良犬の輪舞(2016年製作の映画)

4.5

イム・シワンが見たくて。
傑作だった‥
潜入物として二重三重の展開の重さ。ある意味そうするよなぁ‥と納得の虚しく哀しい結末だけれど、映像やスタイリッシュさ、何よりキャラクターや人間関係などに緊張感と含
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.1

原作を読んでいるので、ストーリーは何となく覚えていて‥逆に各所掘り下げが足りない感じ?
何より水墨画を描く場面を楽しみにしていたのでそこももう少し見せてほしかった

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.0

最近「普通」とは?がテーマの作品が多いので、タイトルを真に受けると浅いし軽い‥でもそういうジャンルでは無くてラブコメだった。
となると、こういう作風ってどこか可愛げが大事だけれど感じなかった。生意気な
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ピンポン(2002年製作の映画)

5.0

久しぶりに見たけど、やっぱり大好き
個性豊かなキャラがハマってるのとか、スカしてるのに熱い所とか、実力と勝負の厳しさに向き合う王道スポーツモノな所とか‥
ペコとスマイルのバランスの奇跡がもう堪らん
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正欲(2023年製作の映画)

3.8

とても憂鬱そうなガッキーと主題歌目当てで。生き苦しさの中に美しさも印象深い作品。
多様性や生きづらさの物語が小説も映画もとても増えたけれど、それに寄り添う風な言動さえ利用している事ではないか?的な事を
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下妻物語(2004年製作の映画)

4.0

公開当時好評でずっと気になっていたけど、やっと、というかついに見れた。キャスティング最高!バカバカしいのにめちゃくちゃ可愛くて。今に通じる自分の好きを貫く、その分他人に興味がなかったのに次第に熱い友情>>続きを読む

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.0

石井監督作品を追って。
言葉は沢山飛んでいるけれど、心の矢印は一方通行ばかりな世界で。心の引っ掛かりを並んで語る2人の姿が良かった。

BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.0

松山ケンイチがボクシング?と期待して見てみた。もっと松ケンを出してくれ!と思ったり‥
思うように行かないのが人生。でも夢中になれる物に出会えたのは幸せなんじゃないかな。

わたし達はおとな(2022年製作の映画)

4.1

『ほつれる』がとても良かったので、加藤監督作品を追ってこちらも。好きだなぁ
結末は何となく見えているのに、それで?どうするの?と追いかけてしまう。で見終わった後に即リピート。その後も色々と想像してしま
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花とアリス(2004年製作の映画)

3.3

少年っぽさのある女の子、この頃の鈴木杏の感じは絶品。、そして蒼井優も。他愛ないおしゃべりとクスクスと笑う中にため息とこの年頃ならではの残酷さが同居。この空気感がスゴイなぁ

凶悪(2013年製作の映画)

3.4

実質、ピエール瀧とリリー・フランキーの映画なのか‥。自分勝手な残忍さを辿っていくにつれ虚しさが増しながらも見入った。作品の出来としてはスコア4だけど、心にどれだけ響いたか、の点数で。
人を操る事に長け
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