Tallowさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

孤独なふりした世界で(2018年製作の映画)

3.0

SF作品(でいいのか?)としてなかなか斬新なプロットです。ただ、映画としては満足感や爽快感があるか?って言うと無いですね。その辺りの映画的展開を盛りこんで行くとイケてるプロットが台無しになる様な気もし>>続きを読む

ゾンビプーラ(2018年製作の映画)

2.8

シンガポール映画という未開の部分で興味引かれましたがジョークもカタルシスも普通に中華映画ですね。韓国、インド、タイ、台湾の作品の様にシンガポールならではの特色みたいなものがあると繋がっていくのですけど>>続きを読む

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.7

スマホやSNSで劇的な変化をしたティーネイジャーの「友だち」と「アイデンティティ」楽しい事だけ投稿して「いいね」を稼ぎ、その数がその人の価値を決める窮屈な世界
ケイラはそんなシステムに馴染めない少女。
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パージ:エクスペリメント(2018年製作の映画)

3.2

パージライジング

パージ法施行に至るまでの実験段階のお話。1超えならずは分かっていましたが、アメリカの話ではなくなってしまう舞台がもったいなく感じますね。あくまでもいわゆるアメリカ人がドタバタするの
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

4.1

記憶が正しければ、91、2年に崩壊した経済界のバブル。しかし、音楽業界はそこからバブル期に突入しています。それをリフレクトする様にコギャルカルチャーは盛り上がっていきました。提供される文化のターゲット>>続きを読む

家へ帰ろう(2017年製作の映画)

3.7

親友との約束を果たすため70年越しに生まれ祖国に帰るおじいさん。片足が不自由ですが、途中立ち寄る国々で綺麗で親切な女性達に助けてもらういわばアルゼンチン式「男はつらいよ」ですね。
しかし、寅さんとは違
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ドッグマン(2018年製作の映画)

3.4

DOGMANは良いタイトルですね、犬人間ではなく、人間であり、犬でもあるって事ですね。

実話ベースなのですね。
もっと犬が活躍(悪趣味な方向性で)する映画だと思って観ていたので若干の肩透かし感はあり
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

3.6

思春期にぃ〜少年から〜大人に変わる〜♪

「思春期を楽しめ、あっという間だぞ」印象的的な台詞ですがそれは大人の勝手な言い分。打ち込んでいるものがあってそれがなかなか上手くいかなかったり、友達の冗談半分
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ブレイキング・イン(2018年製作の映画)

3.4

強盗4人VS家族3人
母親の強さより4人のマヌケさが際立ちますね。
数的優位を活かせないスタンドプレイ。目的のキーマンを初手で単独偵察に出すとか軽率至極。判断も遅いし諦めも悪い。典型的ダメなリーダー。
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侵入する男(2019年製作の映画)

3.5

わかりやすいは面白い!
几帳面な夫と警戒心の無い妻。携帯を使うタイミングがワンテンポ遅くてイライラしますが、その呑気具合がラストシーンで功を奏します。
玄関から入ってくるのか?や、知り合いだとは言え、
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ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

3.5

夢ユメ交錯文学ホラー。
現実を蔑ろにするほど夢世界を紡ぎ切る脚本。夢オチかぁーとあきれる隙を与えず、現実と同等のリアリティを含ませて作ってあって気を抜くと迷子になることうけあいです。集中力を持っての鑑
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アス(2019年製作の映画)

3.6

合理と不合理、納得と違和感そのバランスがゲットアウトのそれより微妙ではありましたがにじり寄る怖さと言うより迫り来る恐怖を楽しめればフィットしそうですね。

レッド達の動機や執念深さがわかるまでファニー
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リトル・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.8

オーストラリア発ゆっくりゾンビvsフォースの力

コンパクトな尺でテンポも良くていい!危機的状況をくぐり抜けていきます。
初ルピタ・ニョンゴ、歌も演技も上手くて綺麗な俳優さんですね。Usが楽しみです。
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.0

キュープリックファンへの気配りもしっかりあって楽しめました。
そもそも、スティーン・キングの作品って良くも悪くも変な名作感がありますよね。キュープリックのシャイニングはそこを塗り潰すこと自体が「クリエ
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リベンジ・タイム(2018年製作の映画)

2.4

全ての作品にメッセージがあるとは思っていませんが、何が起こっていたのかくらいは解るようにしてほしい。広大な敷地内でまんまとトラバサミに引っかかるマヌケ、イラクでよく帰ってこれたなぁ…
何故継父と一緒に
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サラブレッド(2017年製作の映画)

3.5

リリーが物語の主軸でアマンダが描かれていてます。優秀なサイコパスなのに消費されるだけの脚本にはちょっと勿体なさを感じます。俳優陣の魅力に助けられてましたね。
アニャちゃんが尊いレベルで美しい。こう言う
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メランコリック(2018年製作の映画)

4.1

映画だからって盛ってない日常描写。映画なのに淡々と過ぎる事件。青春、恋愛、友情、家族、あらゆる現状が並行して進行いく世界観。ジャンルを聞かれたら答えに困りますがかなりの秀作ですね。
東大卒でフリーター
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ストレイ 悲しみの化身(2019年製作の映画)

3.0

人間の喪失感に付け入る悪魔って設定で良いのかな?90分なのに長く感じるのはテンポの悪さでしょうかね。悪魔の形態がアップダウンし過ぎてポカンとしてしまいました。どう転ばせても美しいドンデンにならない感じ>>続きを読む

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.8

シティーハンターが好き過ぎて死にそうなフランス人映画監督が原作者に直談判して作った実写版シティーハンター。日本人の考える「コミックにおけるコミカルさ」消化度合いは驚愕。この作品がフランスで需要があるの>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.6

デンマーク発ワンシチュエーションソリッドサスペンス。
無理矢理ワンシチュエーションに仕上げていると言われればそれまでですが、演出、脚本もしっかり骨太な作り込みが引き込んでくれます。
新しいアイデアだけ
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ブライトバーン/恐怖の拡散者(2019年製作の映画)

3.7

これが実際のドラゴンボール実写版。
頭を打たなかったサイヤ人が地球と言う惑星を支配し始める物語。

ブランドンがトビン・ベルの生写しかと思うほど表情の変わり方がそっくりで一見の価値あり。目からビームや
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ゾンビの中心で、愛をさけぶ(2018年製作の映画)

3.7

愛を諦めかけたタイミングでゾンビウイルスによるパニック。吊り橋効果で愛を蘇らせることはできるのか?
振り返ってみれば久々のゾンビ映画でした。恋愛モノはあまり好んで観ませんが、ゾンビ+恋愛となると相性抜
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隣の影(2017年製作の映画)

3.8

アイスランドの北極圏特有のジメッとした陰鬱感が雰囲気を支配しています。浮気バレた男とご近所トラブルに悩む男。なんの因果かこの2人、親子なんです。息子夫婦の仲裁をして妻は夫を許して娘の事を第一に考える様>>続きを読む

シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

3.5

シンクロ版クールランニング。
鬱、経営不振、認知症の親、不遇なおじさん達の織りなす努力の物語。かなりの人数の不遇おじさんが登場しますがそれぞれのキャラクターが霞むことなく際立っていて良いですね。
スウ
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インデペンデンス・デイ:リサージェンス(2016年製作の映画)

3.0

デイアフタートゥモローの続編だと思って見ていました。最後まで気付かず、「⁇」って感じでした。
うーん、前作を見ていないのでなんとも言えませんが、お金使いすぎなのはよくわかりますが、その割には脚本、造形
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

4.0

思いもよらぬ名作。
「Re :デッド」というほぼ同様のプロットの作品があります。主役がオバハンだったり、未来が見えない暗い展開に正直なところいまいち感の残る作品でしたが、この作品はタイムリープ、リベン
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ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

3.8

単にテロではなく、途中逃げ惑う仲間たちが「警察が撃っていた」という証言が八方塞がり感を醸し出しています。実際のそれと同じく72分間のテロリズムをワンカットに収めています。何テイク位撮ったのかと興味をそ>>続きを読む

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.8

殺しちゃうタイプのルパン三世(イケメン)
まぁ、実話ですからね、逃げ延びるには殺さないとね…てな感じでポンポンと殺しちゃいます。大抵「殺し」には憎悪や悪意があるものですが、そんな躊躇に繋がりかねない意
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.4

ブレードランナーで描ききれなかったサイバーパンク世界をアニメーションという技法でその全てを描き切っています。「制御しきれない巨大なエネルギー」という設定や「私たちにはまだ…」などの台詞は時代的に「あの>>続きを読む

アナベル 死霊博物館(2019年製作の映画)

3.3

必要最低限の残酷と憎悪で構成されている家族で楽しめるホラー映画ですね。
触ってはいけない→触る
開けてはいけない→開ける
で繰り広げられるダチョウ倶楽部的展開。
ホラーとしては些か物足りなさはあります
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カット/オフ(2018年製作の映画)

3.6

振り切られないように必死で喰らい付いていこうと思える脚本。結構なツッコミ所にもフィルターを掛けながら頑張りましたが、重厚な種明かしパートで遂に迷子に…ww
「あれ?なんか1人多くね?増えたの誰ー!?」
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サーミの血(2016年製作の映画)

3.5

サーミ
先住民族の迫害。馬鹿げた人類が繰り返す過ち。いつの時代も陸地の数だけあるのではないでしょうか?
フォーカスが合わない限り、ぼーっと生きていたら全く知らずにいたかもしれない特定の事を映画作品とし
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エスター(2009年製作の映画)

4.2

続編製作決定のニュースを見て歓喜しながらの2回目の鑑賞。

ブラックライトが映し出す影、彼女の真の正体とは…?
沢山みてきた映画の中でもトップクラスの能力の高さを誇るサイコパス…いや、サイコパスではな
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最低。(2017年製作の映画)

2.8

尺の割に語っていることが少ない様に感じます。お得意の濡れ場に圧がかかっていますが逆に空回りしている様な……
脇を固める実力派の女優陣はどう思っているのかなあ?
瀬々監督とは相性悪いなぁ。なかなか世間の
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LOOP/ループ -時に囚われた男-(2016年製作の映画)

4.0

ちょっと複雑なタイムループもの。
単調な物語ですがタイムループものとしての脚本の完成度はかなり高いと思います。
ループする中での「気付き」がたくさん設けられています。「2回連続観る事前提」で名作だと思
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チェルノブイリハート(2003年製作の映画)

3.0

チェルノプィリ事故ドキュメンタリー。
「どう見せるか」が決まっている上で作られている印象ですね。この手のドキュメンタリーにありがちですが、未来が無くてただただ痛む事に終始してます。
ショッキングなのは
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