のりまきさんの映画レビュー・感想・評価 - 59ページ目

ジェーン(2014年製作の映画)

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15年米。パケ写と番宣に誤りあり。ジョエル・エドガートン主演の因縁西部劇。西部の英雄が消えた婚約者を探すが、ようやく見つけた彼女はお尋ね者の妻となっており、昔の仲間に追われる夫を助けるよう依頼してくる>>続きを読む

グリーンマイル(1999年製作の映画)

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かなりの長さを縮めてあるので、性急なのはいたしかたない。キングの悪い癖で二元論で話が展開して小さなお子さまにも判りやすい。が扇情的であるので子供には見せたくない。デヴィッド・モースを始めとする看守軍団>>続きを読む

ブラック・レイン(1989年製作の映画)

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久々の鑑賞。リドリー・スコットの異国情緒もので特筆すべきことはない。日本で面白いと思ったものがそのままぶちこんであること、日本人をキャスティングしてあることは珍しい。松田優作のその人を知らずともぎょっ>>続きを読む

ダーク・シャドウ(2012年製作の映画)

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ティム・バートンは変わらず。彼と趣味が合う人には堪らないのだろう。自分には退屈でならなかった。またこれか…という感じ。『ビートルジュース』は今見ても面白いと思うのだけど。まあ娘にはティム・バートンが好>>続きを読む

眠狂四郎 殺法帖(1963年製作の映画)

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63年邦。眠狂四郎第1作。お試しという感じで狂四郎はあの色悪ぶりを発揮していないし、他のキャラクターもステレオタイプ。懐かしい感じ。ただ雷蔵の伴天連の混血児を表す紅い鬘と黒い着流しの姿があまりにもカッ>>続きを読む

パリは燃えているか(1966年製作の映画)

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本物を巧みに入れ込み、虚構部分をそれに寄せることでパリという都を映像に焼き付けて見せた作品。フランス人ってダメな部分も多いけどやっぱり凄い。あの大群衆がその角度で撮影されていることに驚嘆。それを作品の>>続きを読む

キング・コング(1933年製作の映画)

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愛をもって丁寧に作られた素晴らしい作品。実に無邪気な悪意がまかり通っていて今見ると逆に深くなっている。アンドロメダの現代化など古典の引用も見受けられ、この時代では突出した出来映え。これを凌ぐリメイクを>>続きを読む

動く標的(1966年製作の映画)

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66年米。ポール・ニューマンの魅力はカッコ悪さだと思う。マックィーンだったら別れた女房に甘えたり、それをなじられて困惑したりしないだろう。愁嘆場に辟易してつまんない嘘もつかないだろう。だけど年増や商売>>続きを読む

バンドレロ(1968年製作の映画)

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68年米。マカロニっぽい音楽に豪華キャスト。誘拐逃避行ものに兄弟が絡めてあるがコメディなのかシリアスなのか絞り込めていない。追う側のジョージ・ケネディのほうにベトコンのような盗賊に襲われるシーンなど印>>続きを読む

ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

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話は予想の内だがこの二人ならではの作品に仕上がっている。長年連れ添った夫婦の仲むつまじい感じ、乗り越えてきた色々が、ニューヨークのあれこれを取り混ぜて描かれる。若い頃の二人を演じているのがあ実に自然で>>続きを読む

オン・エッジ 19歳のカルテ(2001年製作の映画)

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01年愛。若きキリアン・マーフィー君の再生もの。肉親の死でダメージを受けた若者がグループセラピーで知り合った仲間と友情を築くというありがちストーリーながらキラリと光るものがある。ジョン・カーニー監督だ>>続きを読む

高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)

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ちょっと期待しすぎてしまった。オースティンとゾンビを足すというアイディア先行、ヴィジュアル追従で中途半端な出来に。あの衣装の女の子たちが戦うという視覚だけでは楽しい。内容的に捻りがないのでゾンビ映画と>>続きを読む

冬の猿(1962年製作の映画)

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62年仏。ギャバン、ベルモント唯一の共演作。二人の魅力満載で、なんでこれだけのことが面白いんだってくらい面白い。「子持ちに放蕩は赦されん!」とお説教していた渋いギャバンの破目はずしっぷり。フランスの女>>続きを読む

奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)

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15年英米。実話をもとに渡英したインドの数学者のお話。本筋はインドの天才と市井出身の教授との友情もの。ジェレミー・アイアンズが珍しい役に挑戦。意固地な彼に穏やかに寄り添う「小森」くんトビー・ジョーンズ>>続きを読む

マスク・オブ・ゾロ(1998年製作の映画)

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98年米。正統派ゾロではなく、お尋ね者が技を継承するストーリーになっているのでワイルドなゾロ。それにバンデラスが嵌まっている。香港っぽい定番ストーリー。これは日の出の勢いの役者の力。キャスゼタ姉さんの>>続きを読む

ある天文学者の恋文(2016年製作の映画)

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16年伊。いかにして人は幽霊になるか。「彼ほど深く愛せるものはいない」とか言ってたけど、旦那が死んでも喪服を着続けることを要求する旧弊な男性社会のバリエだから。気持ち悪いことこの上ない。ただジェレミー>>続きを読む

レリック(1997年製作の映画)

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「なんでこのいい加減怪物パニックが嫌いじゃないのかなー?雑な台本だよな」と思いながら視聴。要は立場や性格の違うものが同じ窮地に直面するという懐かしのシュチュエーションがたまらないのかも。ヒロインは平凡>>続きを読む

クランプス 魔物の儀式(2015年製作の映画)

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『グレムリン』を思い出させるクリスマスホラー。『ナイトメアビフォー』とか『グリンチ』とかアメリカ人はこの手のキッズホラーが大好き。テディベアやジンジャーブレッドマンなどのデザインはなかなかえぐいものの>>続きを読む

コンゴ(1995年製作の映画)

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95年米。ゴリラの里帰りに、謎の生物や古代王国や火山を盛り合わせたごった煮プレート。ひどいもんです。とにかくごりごりの力押しですべてを暴力とご都合で解決。その後どうすんのさ?という素朴な疑問が残る。し>>続きを読む

スノーホワイト 氷の王国(2016年製作の映画)

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16年米。あの方の出番がなかなかで、出たとたん「待ってました‼」という感じに。CGの馴染みもよくさすがです。後は…ダーク『アナ雪』ですかね?エミリー・ブラント、ジェシカ・チャスティンの綺麗所3人を楽し>>続きを読む

ソムニア 悪夢の少年(2016年製作の映画)

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16年米。またも邦題問題。確かにソムニアという言葉も出てくるが、原題の端的さに及ばない。我が子を事故で失った夫婦が訳ありの子供を引き取ると異変が…という定番ではありながら『ルーム』で観衆の心を射ぬいた>>続きを読む

ザ・ギフト(2015年製作の映画)

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15年米豪中。エドガートンが病んでる!役者の監督作且つ出演作って、絶対オファーがこなさそうな役なのが興味深い。E・ノートンとかJGレヴィットとか。監督の資質として女優さんを美しく撮れるかというのがある>>続きを読む

手紙は憶えている(2015年製作の映画)

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15年加独。クリストファー・プラマーという役者に全面降伏。この人の意欲と姿勢は平伏したくなる。帽子を手に裸足で現れるところからずっと目を離せない。このお年で出ずっぱり。誤魔化しなしの真剣勝負。素晴らし>>続きを読む

眠狂四郎 勝負(1964年製作の映画)

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64年邦。三隅監督の狂四郎。とは言えまだまだ人間味豊かでお人好し。加藤嘉とのコンビもほのぼの。行きつけの店で一緒にご飯食べるとか。まだ五十才だった加藤嘉のほっぺはつやつや。でも「ワナワナ」と娘が呟くく>>続きを読む

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

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「みんなで続編作ろうぜ!」と言っていたのにライミスが亡くなってしまったために女性版に。随所に前作を取り込んでありファンはニヤリ。そうでなくても主人公4人のキャラが立っていて楽しい。家人はイカれたマッキ>>続きを読む

フットルース(1984年製作の映画)

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84年米。今さら初見。若い頃に見たら嫌いだったろう。普遍的な体制への反抗に余所者要素を取り込んだ少女漫画王道ストーリー。ヒロインがあまりに可愛くないのだが監督の嗜好か?ダンス下手な友人が頑張って練習す>>続きを読む

ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

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時代や国は違えども金髪少女の群れに『ピクニックアットハンギングロック』を想定してしまったので当て外れ。『蛇トンボ』を借りてはいるものの、内容はソフィアの憧れが詰め込まれたいつもの。いかしたクラスリーダ>>続きを読む

孤独のススメ(2013年製作の映画)

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13年蘭。なんだこれ、めちゃめちゃ面白かったぞ。救済とか信仰とか、人が人として立つために必要なものとはなにかとか、日本人受けのしそうにないテーマのオンパレード。それをフワッと見せてくれる。オランダ映画>>続きを読む

サスペクツ・ダイアリー すり替えられた記憶(2015年製作の映画)

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15年米。この作品の失敗はお金をかけすぎたこと。スター共演のエンタメっぽい作りになってはいるが、監督がホンも書いた実に真面目な児童虐待親子確執ものなので、殺人事件は起こるもののそんなの刺身のツマ。ただ>>続きを読む

ミーン・ガールズ(2004年製作の映画)

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04年米。リンジー・ローハン主演のスクールカーストもの。最上位のグループ『プラスティックス』に所属しながら女王の座を虎視眈々と狙う腹黒娘。今となっては攻撃的なイヤミ女王蜂レイチェル・マクアダムス(金髪>>続きを読む

大災難P.T.A.(1987年製作の映画)

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87年米。スティーヴ・マーティンとジョン・キャンディのダブルウザのドタバタロードムービー。この二人が好きなら見てもいい。自分は好きなので耐えられる。特に最後の笑顔がいい。

オズ はじまりの戦い(2013年製作の映画)

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本国では原作者にファンレターが殺到し、続編が作られ続けた一大シリーズだから、こうきても何の不思議もないのですが…。巨大化するディズニーの悪しき影響下で、なんでもできちゃうサム・ライミがなんらかの理由で>>続きを読む

ストリート・オーケストラ(2015年製作の映画)

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15年ブラジル。実話ベース。ハリウッド的展開を期待する人には肩透かしだろうが、まあ大波乱だよ。日本では考えられないことが次々と。子供たちのおかれている過酷な環境がさらりと語られ、それだからこそ一言の台>>続きを読む

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

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映画シリーズのファンはこの暗さが嫌いかもしれないが、救われない感じは『ウェポンX』に通じる。地味ではあるがまとまっている。
ヒュー・ジャックマンの爪アクションは堂にいっているし、それをダフネ・キーンが
>>続きを読む

渚にて(1959年製作の映画)

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59年米。非常にキリスト教的な切り口。終末時計の思想もそれに対峙する姿勢も。キャストもピタッと。サンプルのようなはまり具合。冗漫ではあるがそれも雰囲気のうち。モールスの発信源を求め、それを得ての報告を>>続きを読む

ブレア・ウィッチ(2016年製作の映画)

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前作の正統な続編という触れ込み。とは言えPOVのモキュメンタリーということでセンセーションを起こしたような目新しさはない。むしろドローン連呼することに違和感を感じたり。POVものはそれにどれくらいドラ>>続きを読む