のりまきさんの映画レビュー・感想・評価 - 60ページ目

天使にラブ・ソングを2(1993年製作の映画)

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子供と。1とは違って学園再生ものなのだが、子供と見るならこっちかも。ストーリーは直球で、イタズラばかりする悪ガキたちが真面目に練習を積んで、自分たちらしさを表現するという気持ちのいい展開。子供たちのキ>>続きを読む

スパイダーマン(2002年製作の映画)

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02年米。ライミが表舞台に躍り出た印象のある本作。王道のように思われがちだがキャストといい、キャラの描き方といい実にライミ。そしてきちんと原作を拾う。一番世間と合致した作品。特に叔父さんと喧嘩から闘技>>続きを読む

ハードエイト(1996年製作の映画)

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96年米。PTAのなかでも一番好きかも。弱火で炒られるようなPTA節。なかなかカタルシスを味わえない涎作品。またキャストが秀逸。予断の入らぬ感じでこちらの好みにもピッタリ。JCライリーの若僧ぶりが堪ら>>続きを読む

スパイダーマン2(2004年製作の映画)

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この続編の話が出たとき、良い出来であった前作を尻すぼみにするかと危ぶんだが見事に裏切ってくれた。前作を越える盛り上がり。そして説明が終了しているぶん自由に苦悩や葛藤を描き、ヒーロー映画としては王道、ス>>続きを読む

アメイジング・スパイダーマン(2012年製作の映画)

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12年米。リブート版第1弾。前シリーズからたいした間をおかずよく引き受けたマーク・ウェブ。ピーターを高校生に設定し、やや軽めでスリムなスパイディ。恋人は不評のMJではなく、美貌、頭脳、勇気、社会性を備>>続きを読む

ライアー ライアー(1997年製作の映画)

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97年米。シャドヤック×キャリー安定の一作。ジム・キャリーはくどくて苦手という人もこれなら大丈夫。涙成分多めのコメディ。とにかくキャリーのアドリブが楽しくて共演者は大変そう。馴染みの監督のもと伸び伸び>>続きを読む

嘆きのピエタ(2012年製作の映画)

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12年韓。なぜ見ちゃいけないのか問う娘に、ミミズで充たされたバスタブに落ちたいか訊いてみた。肌と服の質感と、レトロな美術にクリアなピント。ぐらつくカメラ。好みが分かれそう。朝鮮半島においてのジェンダー>>続きを読む

サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

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17邦。番宣で小日向くんが「本当につらい撮影でした」と微笑んでいたので必ず見ようと決めていた。ネタとしてはありがちだがこれを撮るのは並大抵な苦労ではない。予想通り小日向くんが絶妙な動き、表情でこういう>>続きを読む

地獄へ片足(1960年製作の映画)

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60年米。『シェーン』のアラン・ラッドが復讐がてら現金強奪を企む汚れに。とはいえ酔いどれは純情な田舎ものだし、酒場女は家庭的な不幸な生い立ちだし、裏切られることなく安心して見られる。南軍寄りの心情は一>>続きを読む

アンフレンデッド(2015年製作の映画)

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14年米。アイディア勝負。内容的には定番だが、この見せ方にして畳み掛けたのが天晴れ。判りやすいのが難でもあるのだか、スピーディな展開で飽きさせない。落ちが甘いけどみんながそれを見たがるなら仕方ない。そ>>続きを読む

名探偵登場(1976年製作の映画)

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76年米。名優が熱演で送るパロディーミステリー。人種、障害者、階級差別が笑いのネタになっているので嫌いな人は注意。クリスティやサム・スペード、フーマンチューなど予備知識がないとただのドタバタに感じるか>>続きを読む

五日物語 3つの王国と3人の女(2015年製作の映画)

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15年伊仏。誰もが知っているお伽話の原型『五日物語』をガローネ監督が料理した恍惚の映像体験。イタリアにしか撮れない美意識の充溢した画面。狂気に近い激情を『女の性』という陳腐な表現で宣伝した責任者は廃業>>続きを読む

クリスマスの贈り物(2013年製作の映画)

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13年米。『クリスマスの贈り物』オフブロードウェイの映画化。60年代に書かれた脚本らしく些か古めかしいが、キャストが豪華。フォレストにアンジェラが爺婆、しかも歌うとか!圧巻なのはアレサ役が決まったジェ>>続きを読む

赤い矢(1957年製作の映画)

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57年米。フラーが自身の会社で撮った1作めというだけあって異色作。
南軍の兵士がスー族に加わるという『ダンシングウルブス』を思わせる内容だがはるかに骨太。パケから想像されるような軟派なものではない。
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トラ・トラ・トラ!(1970年製作の映画)

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これが1970年に撮られている凄さ。このフェアの精神はどこに行ってしまったのでしょう?まずはCGなしのセット、アクションシーンの素晴らしさ。なんという贅沢!そして俳優陣!田村隆廣の愛嬌のあるやんちゃさ>>続きを読む

セントアンナの奇跡(2008年製作の映画)

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08米伊。この企画を聞いたとき勝手にタトゥーロとの美しい友情の産物かと思ってしまった。不評の理由もわかるが、製作の経緯を察するにスパイク・リー大人になったなとシミジミ。今までのような作り方では作った意>>続きを読む

ミックス・ナッツ/イブに逢えたら(1994年製作の映画)

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94年米。仏の『サンタクロースはゲス野郎』のリメイク。
命の電話事務所でクリスマスイヴにおきるドタバタ。オタク、オカマ、妊婦、バカ、ヒス女に立ち向かうはスティーブ・マーティン。彼らしいちょっとホロッと
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200本のたばこ(1998年製作の映画)

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99年米。今後1年の恋愛を賭けて狂奔するニューヨーカー達の大晦日の夜。嫌われていないことを証明するためにパーティーを開く女、セックスの下手な芸術家、腐れ縁の男女、パーティーデビューの十代、、プレイボー>>続きを読む

赤ちゃんにバンザイ!?(1995年製作の映画)

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95年英仏。
ぬるい邦題が残念な佳作。
妻を亡くし赤子を抱えた父親がベビーシッターと苦闘するロマコメ。
主演は日本では知名度今一なヒューの兄リチャード・E・グランド。丘で泣くシーンが凄くいい。
他にも
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ウィットネス・プロテクション 証人保護(1999年製作の映画)

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誰かに密告されボスに命を狙われる羽目になった主人公は、証人になるかわりに政府の保護下に入ることになる。しかしそれは今までの人生を捨てること。
訓練に耐えようと必死になる妻、反発する思春期の息子。まだ幼
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ベイウォッチ(2017年製作の映画)

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17年米。見事レジー賞に新たな部門賞(ダメすぎて好きになっちゃうかも賞)を作らせたバカ映画。そもそもOPで水着の美人が胸を揺すりながらスローで走るというのでヒットしたドラマ。(男子が「今日はベイウォッ>>続きを読む

バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

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ティルダが出ていた。滅茶苦茶きれいだった。作品としては、これまたオリジナルの核を捉え損なったリメイク。
家人が未見だというのでお付き合い。オリジナルの醸すディック色が薄く、世界に対する不安、違和感を描
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クリスティーン(1983年製作の映画)

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カーペンターの最高傑作はこれか「物体X」?紅い鉄の塊が女の子にしか見えないこの不思議。構図、演出、編集でこんなに観客を思う壺にはめられる。これぞ映画。撮影の順序を考えると二度美味しい。それにしてもカー>>続きを読む

ライフ(2017年製作の映画)

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17年米。『エイリアン』に似すぎ。宇宙でお化け屋敷。ありとあらゆることが古臭く、穴だらけで、何かの暗喩なのかと勘ぐりたくなる。なんで蛸なの?だから日本人なの?あまりに頭の悪い展開と低すぎる危機管理、メ>>続きを読む

シルバラード(1985年製作の映画)

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85年米。絶息寸前の西部劇を見事に再生させた快作。あらゆる定番要素を詰め込みながら、新たな境地を拓いた。またキャストがいい。スコット・グレンはストイックなイーストウッドという風情で素晴らしいが、最初は>>続きを読む

栄光のランナー 1936ベルリン(2016年製作の映画)

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16年米加。実話ベース。オリンピックが感動的なのは選手たちが払った代償がとてつもなく大きいから。彼は更に差別や圧力とも闘わねばならない。その過酷さを爽やかに見せてくれる。義憤にかられるが後味が悪くない>>続きを読む

ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

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すごい映画。ゲイだとかコジャレ映像とかで敬遠いる人もいるでしょうが、ただそれだけではない。主演二人の演技がヤバイ!43才と37才!見えない!レスリーの色っぽいこと!トニー・レオンのうじうじを悲しく見せ>>続きを読む

ビバリーヒルズ・コップ(1984年製作の映画)

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84年米。デトロイトの黒人刑事がビバリーヒルズで大暴れという荒唐無稽な話だが、軽快な音楽とエディ・マーフィの魅力で見事なアクションコメディに。規則に雁字がらめの現地の白人刑事が感化されるのが面白い。成>>続きを読む

影武者(1980年製作の映画)

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すごいけれど面白くない。いや十分に見ごたえはあるのだが、これを見て「黒澤見た」と満足して欲しくない。「こんなものじゃない」と言いたくなるのは彼の白黒時代が破格に素晴らしいから。撮りたいものが撮れるとい>>続きを読む

ハイヒール革命!(2016年製作の映画)

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16年邦。真境名ナツキの再現ドラマを含むドキュメンタリー。作中で繰り返されるが、周りの人に恵まれている。本人の強さもあるけど。とにかくお母さんがエライ傑物なので、子供をもつ総ての親にお薦めしたい。子供>>続きを読む

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

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12年米。スパイク・リーが「先祖への冒涜」と評したことから推して知るべし。いつものタラちゃん。カッコいい画の連続。しかしジェイミー・フォックスに圧倒感が足りない。クリストフ・ヴァルツに負け、ワンテイク>>続きを読む

瀬戸内少年野球団(1984年製作の映画)

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昔見たときは「ナニコレ?」だった。おじさんノスタルジー映画。配役が見た目優先で現在の映像界を先取りしている。描かれている時代と製作された時代を映しているので興味深い。女子の意見が流行りを左右することが>>続きを読む

阿羅漢(あらはん)(1986年製作の映画)

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純情なヒーローと男勝りのヒロインとトリックスター。デジャヴのようなド定番。筋はベタベタ、編集はお粗末、笑いはサムい、テンポも悪い。それを補う柔らかな筋肉。いじってない本物の動きが堪能できる。それにして>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

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何度見ても警察署からエンドロールまでの一連が素晴らしい。ケヴィン・スペイシーとモーガン・フリーマンの名演。息を呑むとはこのこと。またカイル・クーパーの良い仕事。よくぞ考え付いた。デヴィッド・ボウイのノ>>続きを読む

特捜部Q Pからのメッセージ(2016年製作の映画)

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原作の面白い部分をバッサリやった結果凡庸な作品に。バディの活躍に絞りたかったのだろうが魅力が無くなってしまった。見せ場の列車は『天国と地獄』という傑作に遠く及ばず、病院の下りも使い古されている。「で、>>続きを読む

キュア ~禁断の隔離病棟~(2016年製作の映画)

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16年米。グリーンフィルターの美しい画面と美形キャストで耽美系作品かと思いきや、下衆で露骨。ストーリーはガバガバで中学生迄しか騙せないと思うが、内容的に見せたくない。繰り返されるモチーフやメロディーも>>続きを読む