のりまきさんの映画レビュー・感想・評価 - 61ページ目

イヴの総て(1950年製作の映画)

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50年米。『サンセット大通り』と比べられることが多いが、こちらはジェンダーのお話なので実にタイムリー。女であることをとことん利用するイヴと、トップでいるために「女らしさ」を捨てたと述懐するマーゴの対比>>続きを読む

ワイルド・スピードX2(2003年製作の映画)

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ここまでは市井の人が組織に対抗みたいな感じでプロフェッショナルチームではない。そこが逆に魅力。ロードレースのシーンは華やかでさながらゲーム。ヒロインのエヴァ・メンデスが別嬪さんでこれまた華やか。そのく>>続きを読む

ワイルド・スピード(2001年製作の映画)

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まさかこれがシリーズ化されるとはお釈迦様でも思わなかったであろう第一作。みんな若くて青くて可愛らしい。それにしても、よく永年みんな付き合ってるなぁ。人種の坩堝なのはこの頃から。今見ると誤魔化し無しのカ>>続きを読む

パッセンジャー(2016年製作の映画)

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最初の30分は畳み掛けるようにテンポよく不運な男を描いていて目が離せない。ジェニファーが登場してからは彼女の独壇場。本当に彼女の魅力はとてつもない。生身の女性でありながら名前の通りの女神という難しい役>>続きを読む

スター・トレック(2009年製作の映画)

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これは参ったの出来。筋金入りのトレッキーもこれには満足でしょう。出来上がっているキャラクターをここまで見事に再生させたのは『Aチーム』くらい?まさかのあの人の登場にタイムパラドックスが絡めてあってロッ>>続きを読む

スター・トレック イントゥ・ダークネス(2013年製作の映画)

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やられたー!の一作。何が凄いって評判今一の旧作の価値まで上げてしまったという。対になっているので揃えて見ると二度美味しい。そしてこれにカンバーバッジを配役した天才だれ?とんでもない悪役。そしてキャラを>>続きを読む

スナッチ(2000年製作の映画)

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自分的にはデルトロ退場で電池が切れてしまい最後まで見通すのに苦労した。音に頼るところが大きく、そのくせ繋ぎが甘いのでブツ切れな印象。ステイサムの魅力も活かせきっていない。ブラピに引きずられた感が。パケ>>続きを読む

スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)

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15年米英。才人ダニー・ボイルの手腕冴え渡る作品。「何本か映画を組み合わせて宣伝を作れ」と言われたら彼の作品は外せないくらい画力のある監督。語り口も巧い。そしてキャストが!ウィンスレット、セス・ローゲ>>続きを読む

DOPE/ドープ!!(2015年製作の映画)

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カリフォルニア出身のリック・ファムイーワ監督の作品。サンダンスで注目されてDCのオファーがくるくらいの有望株。何故か日本ではブラックムービーの封切り率が低いので、こういうノリのいい作品からはじめてみて>>続きを読む

Mr.&Mrs. スパイ(2016年製作の映画)

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『隣のヒットマン』的なドタバタ。ガリフィアナキスが本領を発揮できず。巻き込まれ型より、生まれついての被害拡大が向いている。ガル・ガドットはドはまり。ジョンハムの時代遅れなイケメンぶりもいい。懐かしの華>>続きを読む

レジェンド・オブ・ゾロ(2005年製作の映画)

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軽く見られるアクション映画。
カットの繋ぎとか小さい子にも分かりやすく作ってあるので家族で見ても良いかも。
中身は仕事と家族の板挟みでわたわたしたり、奥さんの浮気を疑ったりと小粒。短カットで誤魔化すア
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

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17年米。明るく幼いスパイディ。嫌いじゃない。コミックでは分裂症かってくらい独り言言ってるし。ワッツ監督『クラウン』で見せた見せ方の上手さはさすが。ただアべンジャーズありきで物足りない感も。ピーターに>>続きを読む

アイデンティティー(2003年製作の映画)

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03年米。クリスティ系サスペンスヒチコック風味。舞台っぽい構成と渋いキャストが魅力。雨のモーテルに閉じ込められた男女が一人ずつ殺されていく。「こんな映画あったわね」と登場人物も言う通り『そして誰もいな>>続きを読む

ペット(2016年製作の映画)

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作画や動きは素晴らしかったが内容があまりに『トイストーリー』。よくこれでゴーサインが出たものだな。捻りが足りず、踏み込みも甘い。ソーセージパーティーもしつこい。プードルのレナードだけが印象に残る。

ワイルド・スピード MAX(2009年製作の映画)

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09年米。コンプリートしたと思っていたらこれを飛ばしていた。よくも悪くも過渡期。これを最後にこのシリーズに別れを告げる人もいるだろうし、逆にこれ以前には遡らない人もいるはず。でもドムとブライアンの友情>>続きを読む

サン★ロレンツォの夜(1982年製作の映画)

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追悼ヴィットリオ・タヴィアーニ。
美しい画と裏腹に語られる酷い日常と非日常。
聖堂の中からの黒衣での逃走と取り残される犬たちの吠え声。この切り口からしてとても子供の目を失わない大人の目。
聖も俗もただ
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CUB/カブ 戦慄のサマーキャンプ(2014年製作の映画)

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14年ベルギー。『CUB カブ 戦慄のサマーキャンプ』ジョナス・ゴーファート監督。シッチェス映画祭で監督賞受賞。CG全盛のホラー界に吹く一陣の風。カブスカウトのキャンプ中に起こる悪夢の出来事。ミノタウ>>続きを読む

ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

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17年米。『お達者コメディ/シルバーギャング』のリメイク。両方なんて酷い邦題。主演三人の軽妙な演技。軽めに作ってあるけれど、その眼差しひとつで色々考えさせられる。甘めだけどまたそれもよし。しかしマット>>続きを読む

ザ・クリミナル 合衆国の陰謀(2008年製作の映画)

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08年米。実話ネタ。キャストが豪華。ヴェラ・ファーミガがとてもいい。「女は殴らないから」に痺れた。刑務所が太った黒人だらけで時代を感じた。ロスが「レイチェル」と呼ぶ度につい笑いが込み上げてしまった。あ>>続きを読む

鬼の棲む館(1969年製作の映画)

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69年邦。79分間の濃密な三隅劇場。ほぼ密室劇ながら息を詰めて一気に駆け抜ける。とはいえ深刻な時代物ではなく、けれんに満ちたなんちゃっての世界なので世代に関係なく堕落系エロスに興味かある人には面白いの>>続きを読む

チェンジリング(2008年製作の映画)

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08年米。見たことはあるのに取り替え子の呆れた言動とアンジーの硝子の映り込みしか覚えていなかった。観てるときは楽しいが記憶に残らない淡雪映画。アンジーとマルコビッチは他の人でもよい。脇はよかった。あと>>続きを読む

ゲット スマート(2008年製作の映画)

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ちょっと豪華なリメイクもの。キャストがドンピシャで小さい笑いが痙攣的に襲ってくる。話としては平凡だけどそれが安心。沢山作られた回顧ものの中でも成功している。ただところどころ時代にそぐわないところが。お>>続きを読む

デモリションマン(1993年製作の映画)

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93年米。「I am law」の決め台詞とまだ悪役だったウェズリー・スナイプスの金銀目が記憶に残る作品。まだまだ「所詮コミック」な作り。この作品でサンドラ姐さんを知った。顔の傷がはっきりで驚いた記憶が>>続きを読む

胸騒ぎのシチリア(2015年製作の映画)

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15年伊仏。ドロンの『太陽が知っている』の換骨脱胎。ティルダが美しすぎる。これが初ロケというシチリアのエキゾチックな風景とバカンススタイルのティルダ。色々もたついたり、ぼやけていたりする。でも彼女主演>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

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昔の日本を非日本人が描くと洩れなく黒澤の視点が入っているが、これは顕著。『赤ひげ』の吉原の描写を「何度も火禍にあっていて薄汚れる間もなかった」と杉浦日向子さんがバッサリやっていたのを思い出した。宣教師>>続きを読む

ブリーダー(1999年製作の映画)

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これは面白い。若くて粗削りだけどキラキラしている。タランティーノデンマーク版みたいな扱いをされてしまったが、それでは片付けられないなにかがある。マッツもオタク役なのにキラキラしている。

アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

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やっぱり90年代面白い。これから頭角を表す人の新芽のような勢い。オーウェン、ルークが若くてキラキラ。まだ哀しみが足りないけれど、後に続く雰囲気は充分に楽しめる。W・アンダーソンのキャラクターはどこか上>>続きを読む

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

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これは非常によかった。アニメが嫌いなひとも、ジェンダーに興味のないひとも、古典に関心のないひとも、見れば楽しめる。さすが日曜の夜のお茶の間を制圧した高畑勲。これはハイジをみんなのハイジにした手腕が遺憾>>続きを読む

ディパーテッド(2006年製作の映画)

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うーん、面白いしさすがだなあと思うけれど、オリジナルとどちらがよいかと言われると一も二もなくあちら。なぜだろう。まずはあまりに豪華なキャスト。ここまでスターを集める必要があるのか?惜しげもなくストーン>>続きを読む

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

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82年米。10代の時見て「これがつまんないと思う大人にはなりたくない」と思ったが、大丈夫だった!記憶以上によかった。差別主義と言われるかもしれないが、この状況に女性は不要。いたら成立しない。犬と男と雪>>続きを読む

大侵略(1968年製作の映画)

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69年英。もと犯罪者の特殊部隊映画の雄と言えば『ダーティーダズン』。あれがとてもハッピーに感じるくらい悲惨な本作。『八甲田山』と競いあうような砂漠の強行軍。砂嵐に紛れて作戦決行でもカタルシスなし。肝っ>>続きを読む

ラフ・ナイト 史上最悪! ?の独身さよならパーティー(2016年製作の映画)

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高校時代の親友四人組+オーストラリアンがマイアミでバチェラーパーティー。コカインきめて、酒を飲んで、踊って、ストリッパーを呼ぶ。女版『ハングオーバー』。下品で倫理観ガバガバ。これを楽しめないのは性差別>>続きを読む

この胸のときめき(2000年製作の映画)

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00年米。ドゥカヴニーとミニー・ドライバー。この地味顔二人でロマコメは成り立つのか?きっと予想を上回るはず。ミニーはおへちゃなのに見るものを虜にする不思議な魅力がある。彼女の喜びがおののきが実に繊細で>>続きを読む

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

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この古い作品をリボーンするのは難しかったのでは?まず衣装がセクハラだもんね。それにしてはよいでき。テンポ良く面白いが、引っ掛かりどころは満載。神でなく人が悪いは、日本人には鉄腕アトムの昔からのスタンダ>>続きを読む

オレンジカウンティ(2002年製作の映画)

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作家志望の主人公が遠方の大学を受験するが手違いで不合格に。諦めきれずじたばた。動物好きで彼氏のためならなんでもしちゃう彼女が素敵。憧れの作家に会えるシーンは夢だよね。地元が大嫌いで都会に憧れてた主人公>>続きを読む

フォーガットン(2004年製作の映画)

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ゲイリー・シニーズは何故駄目SFに出演してしまうのか?
子供が元々いなかったことにされるというよくある話ながら冒頭は緊迫感もあり期待させる。しかしみるみるうちにグダグダに。空にバキュームばかりが記憶に
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