のりまきさんの映画レビュー・感想・評価 - 62ページ目

ヴィドック(2001年製作の映画)

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CG多用で画面は正直見辛いが、世界観は独特でデザインが面白い。
ストーリーはオカルト絡みのミステリーで好き嫌いが分かれそう。有名な探偵の死亡記事、隠し部屋、中国風の踊り子、鏡の仮面をつけた怪人。この小
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シンデレラ・ストーリー(2004年製作の映画)

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学園のアイドルとダイナーで継母にこき使われる女の子がメールで繋がり、ダンパで顔を合わせる現代版シンデレラ。
意地悪な元カノに邪魔されたり、正体を明かすことを躊躇ったり、色々あるけどハッピーエンド。
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

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これがもしSWの世界でなければもっと好きかもしれない。スぺースオペラの世界観の上にシリアスを載っけるとグラグラ不安定。だったらもっとトーンを明るくしないと。なんでもかんでも深刻ぶるのは今の流行りなのか>>続きを読む

アウト・オブ・コントロール(2015年製作の映画)

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あらあらこれは大変。なにがって繰り返される同じ映像が。せめて角度を変えるとかなかったんてすか?TVで大流行の、CM前後に同じ映像を入れ込む視聴者を小馬鹿にした水増しよりさらに酷い。お話しも中学生レベル>>続きを読む

ロビンとマリアン(1976年製作の映画)

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とても好きな映画。愛か友情かと言う永遠のテーマに、老いを絡めたストーリー。
だけど、オードリーがミスキャスト。可愛らしすぎるんです!全然現役なんです!恋人に捨てられて俗世を捨てたようには見えないんです
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眠狂四郎 炎情剣(1965年製作の映画)

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65年邦。狂四郎シリーズでお薦めはこれかな。判りやすくて、見処いっぱい。三隅作品のテクニックも堪能できる。お気に入りは前景に木立を入れ込んだ殺陣。遠近を自在に使い分け気持ちがいい。雷蔵のはまりぶりは言>>続きを読む

ビルとテッドの地獄旅行(1991年製作の映画)

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91年米。「no way」「this way」とエアギターで全てを乗りきるお馬鹿コンビ、ビルとテッドの第二彈。明らかにこちらが面白いので前作は見なくてもいい。見ないとなんで彼女がお姫様なのかわからない>>続きを読む

素晴らしきかな、人生(2016年製作の映画)

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16年米。子供を失うということがどういうダメージかを真摯に描いた作品。キャストが凄い。劇場での打ち合わせの顔合ぶれが鼻血が出そう。ウィル・スミスを助けようとする仲間たちが手練れすぎる。なんて贅沢なんだ>>続きを読む

大誘拐 RAINBOW KIDS(1991年製作の映画)

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91年邦。その昔北林谷栄のドキュメントを見た。『楢山節考』のソデで出番前にスツールに座って煙草を吸っていた。なんてカッコいい人間だろうと。彼女の主演映画が作られたという幸せに感謝。勿体ないこともあるが>>続きを読む

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

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何度か見て漸くカンバーバッジ・イン・ワンダーランドであったのかと気づく。もしこのメンバーでなければもっとアリスっぽい感じになったのかな。CGはかなりキラキラ過剰系で、話がどうにも古臭い東洋神秘主義+無>>続きを読む

スティング(1973年製作の映画)

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稀にみる『幸せの映画』。ジョージ・ロイ・ヒル監督のポール・ニューマンのチャーミングなこと至高。だらしないうらぶれた中年ですがモテモテ。よくできた脚本が、軽妙な音楽が、キッチュの色彩が、見るものに幸福な>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

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音楽の填まりかたがデル・トロがミュージカルに例えるほどピタッときてる。キャラもたっていて期待値はぐんと上がるが、思うほどの爆発力がない。ジェイミー・フォックスの悪役は善人よりいいと思う。ケヴィン・スペ>>続きを読む

君よ憤怒の河を渉れ(1976年製作の映画)

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76年邦。お金をかけて、役者を集めて、ゲリラ撮影までしたのに、音楽で台無し。汲んであげたくても、受け入れられない音楽のセンス。女の後ろに隠れるなど、高倉健には不似合いな役。切れて発砲するアホ警官の原田>>続きを読む

雨に唄えば(1952年製作の映画)

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「子供と何見ようかな」と迷うとき必ず入る一本。映画界の転換期とかスタジオシステムとかいう背景が分からない年齢でも、その超人的な歌と踊りに夢中!古いという先入観を捨てて一度ご覧あれ。驚くほどカラフルでお>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

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ああこれミュージカル好きが見ちゃ駄目なやつだ。『やりたいことがあれば他を捨てなければならない』というこの監督のテーマは好き。如何せん長すぎてだれる。『雨に歌えば』の恐るべきテンポの良さの後に見たので余>>続きを読む

週末はマフィアと!(1988年製作の映画)

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88年米。マフィアのボスと風貌が似ていることから身代わり服役を依頼された靴屋と報酬のバカンスにお目付けとして随行することになったチンピラのお話。感情の描写が繊細で、哀感のある音楽と美しい絵。台詞ではな>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

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16年米。これは無視できない。貧困、児童虐待、性的マイノリティに対する差別。深刻な問題を扱いながらも語り口はむしろ穏やかで、印象的な光による画は美しい。内面にぐっと下りて行くような演出は、普遍的に存在>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

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11年仏。パラグライダーの事故によって全身不随になった富豪と看護人の友情もの、と括ると身も蓋もないがハリウッドで決してリメイクできない独特の空気感がある。クリュゼの偏屈さがフランス人そのもので日本では>>続きを読む

ウェディング・テーブル(2017年製作の映画)

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テーブル19は来ることを期待されていない数あわせの招待客の席。新婦の親友なのに兄と破局してその席に押し込められた主人公と痛い同席者たち。結婚式ものは、やりすぎでトホホなものが多いが、これは予想外に良か>>続きを読む

エイリアン4(1997年製作の映画)

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97年米。おそらくエイリアン信者には一番嫌われているだろう作品。だってジュネワールド全開だもん。頑張って寄せたのはわかるけど、ポンコツたちが主役だは、エイリアンがムチャ人間的だは、すぐにあっちの世界に>>続きを読む

バンド・ワゴン(1953年製作の映画)

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アステアのエレガントさは至高。内容的には食いたらず、もだもだするがまあそういう話と言えばそれまで。ただもうアステアとシド・チャリシーのダンスが圧巻。そして群舞の皆様の素晴らしいったら。靴磨きのシーンも>>続きを読む

バックドラフト(1991年製作の映画)

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91年米。輝けるエンタメ作品。ビルドゥングスロマンに、お仕事もの、家族もの、パニックもの、ミステリー要素まで詰め込んだ贅沢作品。とっちらかりそうなもんだが、脇の実力者とハンス・ジマーのお見事なスコアで>>続きを読む

アステロイド/最終衝撃(1997年製作の映画)

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M・ビーンが熱血知事、アナベラ・シオラが科学者の隕石パニック。火事のヘリスタントは怖い。あと、必死で働く消防士や医療スタッフに自己都合で詰め寄る庶民が怖い。

NYPD15分署(1999年製作の映画)

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NYチャイナタウン、アメリカでありながらアメリカの法の通らない街を管理する15分署。亜州影帝は袖の下を貰い、女を世話され、目溢しをする警官。そこに配属された白人警官は実は内部捜査官。異文化に投げ込まれ>>続きを読む

ステラが恋に落ちて(1998年製作の映画)

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本国ではスマッシュヒットだったが、日本ではさっぱり。40才、バツイチ、11才の男の子の母、金融界のバリバリキャリアな主人公が、バカンス先で年下の男の子と恋に落ちる。恋人の若さに苛立ったり、不安になった>>続きを読む

ミスタア・ロバーツ(1955年製作の映画)

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アニマルハウスのごとき海軍の艦で横暴な艦長から部下を守るMr.ロバーツ。それはさながら熱血教師。マリーンのバカっぷりが凄い。ウィスキーの替わりにヘアトニックやヨードチンキを調合し飲用するシーンに大笑い>>続きを読む

ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ(1998年製作の映画)

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98年英。天才的チェリストでありながらエキセントリックな言動で周囲を困らせ、若くして病に倒れたデュ・プレの人生。面白いのは、前半がヒラリー、後半がジャッキーという視点の違いで、双方の思惑のすれ違いが実>>続きを読む

007/ワールド・イズ・ノット・イナフ(1999年製作の映画)

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全くボンドに愛の無い人間の意見ですが、制作者に「時代遅れ」と言われちゃうだけあって冴えない。名前からネタバレだし。(娘をエレクトラと名付けるって殺してってこと?)でもデンチMとロバート・カーライルの対>>続きを読む

スチュアート・リトル(1999年製作の映画)

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99年米。リトル夫妻は孤児院で養子を引き取る。それはなんとネズミ。一緒に野球をする弟が欲しかった息子は不満。もっと不満なのは飼い猫のスノーベル。息子しか指摘しない養子がネズミという異常性を無視してスト>>続きを読む

推手(1991年製作の映画)

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李安の『ウェディングバンケット』に先駆けた父親もの。この人の脚本は揺らぐ。シビアなくせにどこか軽くて不思議な舌触り。推手というのは西洋人には理解しがたくて「amazing!」なんだろうな。苦悩のリアル>>続きを読む

巴里のアメリカ人(1951年製作の映画)

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何度見てもジーン・ケリーの神業に心奪われる。話は暗く、むしろ嫌な話に取って付けた結末なのだが、それがなんなの?というミネリ組の美学炸裂作品。『バンドワゴン』もそうだが、ラストに組み込まれたダンスシーン>>続きを読む

バーティカル・リミット(2000年製作の映画)

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02年独米。突っ込みどころ満載のスチャラカ大作。何でまあこう安っぽくなるのか?脳内のファレリー兄弟が勝手に画面を変換して、「ニトロを日に当てるなー!」と叫べばその声で雪崩がおき、気づいて駆け出すとその>>続きを読む

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

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15年英。安全な戦争=きれいな戦争ではない。実行したくなくて、判断を人任せにするのはよくあることだが、決断を下す側と迫る側の鬼気迫る表情が見もの。戦争の悲劇より理屈や心情をメインにしているのがイギリス>>続きを読む

プレシディオの男たち(1988年製作の映画)

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88年米。軍内事件もの。かつての上司と事件を解決しなければならない刑事が彼の娘と恋に落ち、とラブコメ展開な上にヒロインが女王メグ・ライアンなもんでなんとも軽い仕上がりに。キャストによっては重厚な作品に>>続きを読む

FLINT ~フリント 無敵の男~(2011年製作の映画)

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カメラがうるさい。スピーディーに見せる演出のはずが、ちっとも速く見えない。やたら飛び降りが多すぎてむしろ萎える。正直まったく無敵に見えない。突っ込みどころが多すぎて。ロシアのアクション映画、未だ当たり>>続きを読む

最高の花婿/ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲(2014年製作の映画)

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これはいい。異民族との婚姻という昔ながらの、そして移民問題に揺れる今でこそのテーマ。フランスではアメリカで廃れた差別主義への嫌悪が強く、それだけてほっとする。まったく深刻にはならず、ブラックジョークも>>続きを読む