ベンジャミンサムナーさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

ベンジャミンサムナー

ベンジャミンサムナー

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マッドゴッド(2021年製作の映画)

-

 スコアによる採点不可能。

 この映画は人類に早すぎた。

 「面白いかつまらないか」で評価すべき作品じゃないと思う。



 正直、観てる間は眠気で何度か意識が飛んでた。
 
 それは年末の忙しさ
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バーバリアン(2022年製作の映画)

2.5

 なんか男と女の危機管理能力の差について描いた作品らしいが、こんな回りくどい構成にする必要あったか?

こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.5

 映画化される前から原作のタイトルは聞いたことあったけど、こんな話だったの!?

 てっきり『ちびまる子ちゃん』みたいな話かと思ったら、どんどん不穏な展開に…。

 家庭崩壊を描く時、普通なら怒鳴った
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

3.5

 本作は川和田恵真監督の長編デビュー作であるが、是枝作品の監督助手を努めてた人なので、全編に渡って是枝作品味に溢れている。

 前半は『万引き家族』、サーリャの父が入管に収容されてからは『誰も知らない
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.0

 孤独な少年少女が自分の居場所を探すという、同じ原恵一監督の過去作だと『カラフル』によく似ている内容。

 ただこの話、そもそも2時間の映画として描くのに無理があるんじゃないか?

 原作は文庫本にし
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ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY(2022年製作の映画)

3.0

 ホイットニー・ヒューストンのことは『ボディガード』でしか知らなかったから、その撮影中に流産したことや、彼女のプロデューサーの意向によって劇中で「I will always love you」を歌うシ>>続きを読む

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.5

 前作は主にアナ・デ・アルマス視点で話が進行していたけど、今回はしっかりダニエル・クレイグが話を引っ張っていくので、本格的にブノワ・ブランのシリーズが始まったという印象。

 序盤からいきなりグラスオ
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.0

 ヴィーガン=草食動物だから美味しい。
 …という設定で、人肉を売り出したら繁盛する展開に説得力を持たせてるのが良い。

 でも、最初にヴィーガンを轢き殺すのは躊躇しなかったのに、その後は殺すのを日和
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.5

 クリスマス前のレストランが舞台の話なので、タイムリーなタイミングで鑑賞できた。

 接客業してる人は結構身につまされる話。

 中盤までは、ぷよぷよで言うと大連鎖を起こすためにぷよを高く積み上げてる
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マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

4.0

 結構前から配信されてたけど、今日までとっておいたぜ!

 話自体はまあホリデースペシャルらしい他愛もない感じだけど、前々からこのシリーズで名前が出てた"あの人"をあっさり登場させてくるので、思ってた
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.5

 彼氏が特に悪い事をしてるわけではないのに、「別れたい」と言い出すヒロインのユリア。

 そのまま描いたらそれこそ「最悪なヒロイン」になりかねないところを、彼と行ったパーティーの帰りで街を見下しながら
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女神の継承(2021年製作の映画)

4.0

 今年話題になったホラー映画の中では個人的に一番かも。

 この手の作品だと、悪霊に取り憑かれた人の豹変っぷりがキモになってくるが、本作でミンを演じたナリルヤ・グルモンコルペチの怪演は『ポゼッション』
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さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 音楽パートは、作画で携わってる湯浅監督特有の、あのグニョグニョとしたドラッギーな動き。

 前衛的で実験的な表現を国民的アニメで観るというのも不思議な感覚。

 だが、後半になるに連れテレビシリーズ
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.5

 カルト集団の恐ろしさというよりも、そこはあくまで淫欲を禁じる場を設けるためであって、メインは城定監督お得意の濡れ場であるといった感じ。

 …というか、北村優衣のインパクトが色々と強過ぎて内容があま
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 久々に血飛沫の量が景気良い映画を観た。

 電車のオッサンとか赤ちゃん殺しの医者とか、感染してない素の人間の怖さを描いてるのも良い。

 ドラマ云々よりも物量で勝負するタイプの映画なのに、終盤は息切
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.5

 本作の主人公ジャンヌが、自分の母親と重なってメチャクチャ身につまされる。(いや、決して売春をやってるわけではない……はずだが)

 言葉を次々と積み重ねることで強調する表現を列叙法と言うが、本作は主
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辻占恋慕(2020年製作の映画)

4.0

 『ばしゃ馬さんとビッグマウス』と同じように夢を"呪い"として描いた作品。

 本作の場合ミュージシャンとマネージャーだから、「コイツの夢を叶えさせないと」、「アイツの期待に応えないと」といった具合に
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注文の多い料理店(1993年製作の映画)

3.0

 ホラーテイストだが、本作は『チコタン』と違って話の顛末を知ってるから、やはり『チコタン』のインパクトに劣る。

 いっそ『チコタン』を最後に上映してくれれば…。

 ……いや、それはそれで問題だな(
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虹に向かって(1977年製作の映画)

3.0

 この作品が流れてる間も『チコタン』ショックが強すぎてマトモに鑑賞できず…。
 
 

サクラより愛をのせて(1976年製作の映画)

3.0

 岡本忠成5作品のトップバッターとして上映された『チコタンぼくのおよめさん』のインパクトがあまりにも強すぎて、その後に上映された本作と後の2本くらいはほとんど印象に残らなかった(苦笑)

チコタン ぼくのおよめさん(1971年製作の映画)

4.0

 今回鑑賞した短編アニメ全10作の中で、コレが一番インパクトでかかった。

 鑑賞後に調べてみたら、トラウマソングとして有名な曲らしいが、全く知らずに観たのでラストはホントにビッッックリした!

 ア
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火宅 能「求塚」より(1979年製作の映画)

3.0

 アニメーションはともかく、内容は不条理というよりもミソジニーじゃないか?

道成寺(1976年製作の映画)

4.0

 髪や服のなびき、波しぶき等、躍動感に溢れている。

詩人の生涯(1974年製作の映画)

4.0

 人形劇から打って変わってセピア調の切り絵アニメ。

 同じ安部公房原作の『砂の女』や『他人の顔』の映画を観たことがあるが、それらと同じようなシュールな世界観がこのアニメでも表現されている。

(1972年製作の映画)

3.0

 連続で視聴したので印象が『道成寺』と混同してる。

花折り(1968年製作の映画)

3.5

 川本喜八郎、岡本忠成監督特集上映にて、両監督の短編アニメーション各5作品を連続視聴したのでそれぞれのレビューをパパっとあげる。

 小坊主が酒の匂いに惹かれる場面を、頭が先行して酒のある方へ寄ってい
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オカルトの森へようこそ THE MOVIE(2022年製作の映画)

2.5

 自分はまだ白石晃士監督の作品をほとんど観てないので、どういうスタンスで観たらいいのか分からなかった。

 エンドクレジットのポップな感じからして、純粋なホラー映画ではないのだろう。

 であれば霊能
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.0

 自分はBLの造詣は深くないけど、映画好きが集まるイベントに参加して、違う世代の人とも「映画」という共通の話題で語り合っているから、世代を越えて仲良くなる二人の姿がメチャクチャ刺さる。

 雪(宮本信
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DC がんばれ!スーパーペット(2022年製作の映画)

3.5

 クリプトン星にもゴールデンレトリバーがいるんだ…。

 『ジャスティスリーグ』よりもジャスティスリーグしてる。

 元のジャスティスリーグの面々に加えて、ヒーローの数に合わせたペット達が登場するので
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.5

 3D吹き替えで鑑賞。

 製作に10年以上かかってるからスゴイっちゃスゴイが、正直言うと個人的には今年の映画の「映像の衝撃度」でいうと、『トップガンマーヴェリック』と『THE FIRST SLAM
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呪詛(2022年製作の映画)

2.5

 まず、ホラー映画なら90分程度に収めんかい!

 111分は長いって!

 村ホラー要素とエクソシスト的な要素、どちらかに焦点を絞ってほしい。

 ラストの仕掛けのためのPOV形式だろうけど、しょっ
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.5

 MCUで卓越したアクション演出力を見せつけたルッソ兄弟が、今度はどんなアクションを見せてくれるのかと期待したが、思ってたよりも普通。

 今にして思えば、『ウィンター・ソルジャー』や『シビル・ウォー
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.0

 冒頭、兵士の死体から軍服を剥いで新しく入隊する若者に支給するサイクルを見せてくれるのが戦争映画として新しい描写であり、若者が消耗品として扱われてる様が際立つ演出になっている。

 サンシャモン突撃戦
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西部戦線異状なし(1930年製作の映画)

3.5

 ずっとタイトルだけは知ってたけど、青春群像劇とコメディの要素があるのが意外だった。

 ただ、当たり前ながら皆同じ格好で映像が古いからほとんど登場人物の見分けがつかん。

 ワンカットでカメラが屋外
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

3.5

 ピノッキオの胸の部分に穴が空いていて、そこに"良心"であるジミニー・クリケットが住んでいるという設定は秀逸なアレンジ。(ただ、作中ほとんど離ればなれになっているのでせっかくのアレンジ設定がイマイチ活>>続きを読む