ハチチさんの映画レビュー・感想・評価

ハチチ

ハチチ

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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

4.3

 期待以上の最高に狂った“ヒトコワ”映画でした。同時に良質な胸くそ映画。

 ここからネタバレ等含みます。

 細かいんだけど効果的なジャブを何発も時間をかけて打たれ続け、気がつけばフラフラのところ最
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葛城事件(2016年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

 なかなか絶望的な映画でした。葛城一家4人それぞれ抱えている闇が誰でもあり得る話で、身近な怖さではある。

 新井浩文演じる長男保がなんとも絶妙。根が優しい人柄なんだけど仕事で結果が出ず悩んで将来のキ
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海にかかる霧(2014年製作の映画)

3.5

 一人一人のキャラクターが濃く、活き活きとしていた。やはり船長役のキムユンソクが傑出。狂気。

 ここからネタバレ有り。

 ガス漏れでほとんど密航者が死に、霧が出てきてからはもう怒涛のカオス展開。猿
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バーバリアン(2022年製作の映画)

4.0

かなりおもしろかったです!

全く先が読めない緊張感とワクワク感で開始早々から引き込まれた。

 ここからはネタバレ有り。


 これは事前情報ほぼ無しで観て良かった。結局ヒトコワ寄りの話だけど、あの
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.5

 シティハンターの魅力は冴羽獠の緩急。女好きでどうしようもない一面と、着実に任務を遂行するプロフェッショナル。これを鈴木亮平は見事演じ切っていて最高でした。あの裸ダンスは何度も見たくなるくらいのクオリ>>続きを読む

ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

3.8

 黄金色にこんがり焼けたアネットベニングとジョディフォスター。デカい犬と暮らし、忖度なく感情をぶつけ合う。この時代にこの括りは良くないとは思いつつ、まさにステレオタイプな『強き米国の女』という感じで観>>続きを読む

インビジブル 暗殺の旋律を弾く女(2018年製作の映画)

2.7

終始低空飛行で終わってしまい、自分にとっては退屈な映画となってしまいました。

 なんというかなあ、主人公は実は盲目ではないというオチもあるのか?とか思いながら観てたけど的外れでした。

 色々わかり
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ノクターン(2020年製作の映画)

4.1

 昔ピアノをかじっていた者として気になるあらすじだったので視聴。
 私の中では胸くそ映画。でも期待以上に良かった。

 ここからはネタバレ含み。

まず、なんで『ノクターン』だったのだろうか。ノクター
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マジカル・ガール(2014年製作の映画)

2.9

う〜む、、解釈が難しい映画でした。

 面白くなりそうでならない、終始低空飛行で終わってしまった。

 主人公の親父の悲壮感は味わいあってよかった。あとバルバラさんの病み(闇)具合ね。赤ん坊抱っこして
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.2

 事前情報ほとんど無しで観て良かった。ブレも無駄も無い良質な胸くそ映画でした。まさにこういうのが真の胸くそ映画。二度と観たくないけどなんやかんや面白かった。そんな矛盾とも言える余韻を残してくれる。それ>>続きを読む

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

4.0

 クリスチャンのキャラ、無双具合は最高。
会計士としての能力も尋常ではない点も良き。部屋中に数字書きまくって真実をあぶりだしていく様子はガリレオの湯川教授を彷彿とさせてくれて、高揚した。ベン・アフレッ
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スプライス(2008年製作の映画)

4.0

 クリーチャーの気持ち悪さやグロさはなかやか振り切っていて、且つ恐怖要素もありなかなかの映画だった。

 ドレンが人間の女性に近そうに見えて、手の指4本だし脚カンガルーだし、なんやかんや化け物という絶
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

3.2

 なかなか良い雰囲気の怖さがあり、両目玉がグルグル回るシーンはかなりよかった。
最初からオチはわかってたようなもので、どういうストーリーで着地するかに注目してた。

 催眠術の怖さってなると、自分の中
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.2

全く思ってたんと違う映画でしたわ。

こういうとんでもなく気持ち悪い世界観でよくわからん映画大好きだよ。。しかしよくわからなすぎて笑ってしまった。

ラスト20分の展開がカオス過ぎて、解釈とか感想の言
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愚行録(2017年製作の映画)

4.3

本当にタイトル通りの映画だったな〜
かなり面白かった。

 人間の色々な嫌な部分を燻して熟成させ詰め込んだ苦味抜群のセンブリ茶のような映画。
とにかく苦いけど、苦いけど旨みもあり病みつきになる。

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イースタン・プロミス(2007年製作の映画)

3.2

 個別の俳優を堪能するという点では楽しめました。

 ヴァンサンカッセル大好き。本作でも魅力が滲み出ててよかった。気性荒く酒癖悪いマフィア、そしてドンの息子っていうむちゃくちゃハマってた。
 
 そし
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.4

 観ててむず痒くなるくらい自然な会話。様々な『あるある』やよくある事象に対して腐すシーンが多く、クスリと笑ってしまう場面がよくありました。

 個人的にはメイドカフェの姫子のキャラがツボ。

 ちさと
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黄龍の村(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

 いや〜かなり面白かった。こういうの大好き。
 
 あらすじも、冒頭の陽キャ達のハシャギ具合も、何もかも壮大なフリ。

 典型的な若者達が殺されまくるホラーのお馴染みの流れだとミスリード。

 若者が
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.4

『ソルトバーン』のバリーコーガンが忘れられなくて思わず視聴。で、期待値をだいぶ超えてきた。彼はホンモノですわ。

映画自体は、めちゃくちゃ怖かったです。ジャンルがよくわからないけど、個人的にホラー映画
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Saltburn(2023年製作の映画)

4.4

 最高に狂ったド変態映画で、めちゃくちゃ面白かったです。
階級社会のイギリスはスクールカーストも然り。

 スクールカースト底辺の主人公が最上カーストの金持ちの家に行って翻弄され壊れていく話と思いきや
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

4.5

 これまで観た中で、ベスト綾野剛でした。感情の爆発具合、凄み、シャブ打った表情、貪り食うような荒々しいセックス、、観る物の感情を揺さぶる最高に狂った怪演でした。圧巻。

 ストーリーもちょっと似てるが
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

4.1

 フランス映画らしいシニカルさが秀逸なおもしろ映画でした。

 やっていることのエグさと夫婦の明るさのギャップが良い。

 過激なヴィーガン活動への皮肉。

 娘の彼氏や子どもも殺すことにも抵抗を感じ
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キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)

4.5

文句なしのおもしろさでした。

 前半の船内での攻防、後半船長が人質に取られた後の海軍との攻防。終始尋常じゃない緊迫感が保たれ手に汗握りました。

 トムハンクスはさすがとしか言いようがない。キャスト
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.2

 エイリアンシリーズは昔から大好きで、Filmarksには記録してないけど2,3は何度も観てる。

 世間の評判はすこぶる悪いけども、思ってた以上に楽しめた。

 エイリアン様登場まで実に開始45分。
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

2.0

全く感情動かずおもしろくなかった。。

三上の生き様、観ていてイライラしてしまったよ。

長澤まさみが激昂するシーンがピークでした。

アウトフィット(2022年製作の映画)

4.1

面白かったです!
高級スーツの製作工程の如く丁寧で品のある作りで安心して最後まで観ることができた。

 マークライランス演じる主人公が本当にオーダーメイドスーツの職人にしか見えない。調べたら過去にオス
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この心亡き者(2022年製作の映画)

3.8

 殺害の手口や動機がいい具合にイカれていて井の頭公園事件や『ミュージアム』を思い出した。

 鬱病で婚約者を亡くした美しいヒロイン刑事。傷心しているが犯人の心の深淵を見抜く鋭さと何にも動じない強さが魅
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悪人(2010年製作の映画)

2.9

うーむ、、イマイチあんまり刺さらなかったな〜

 本当の悪人は誰か?をやたら投げかけてくるけど、悪人は清水祐一だけです!以上!という感想でした。

 勢いで殺してしまった動揺から救いを求めていたところ
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 これはジェニファーローレンス演じるドミニカによる執念滲む壮大な復讐劇。

 第4学校が異様で一気に引き込まれた。ハニートラップのプロは娼婦と何が違うのかという視聴者の疑問に対しても登場人物たちの会話
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

2.6

 劇中半分くらいは、中年となったブラッドピット演じる物憂げなロイの内省。暗く陰鬱とした宇宙空間で、終始異様な雰囲気。

 途中で月のギャングみたいな輩や実験動物のチンパンジー?に襲われたりと意外とアク
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.2

 炭火で時間をかけてじっくり芯まで心を温めてくれるような映画でした。

 ふたりのキャラクターが対照的で、そして魅力がある。

 トニーは粗野だけども竹を割ったような性格で食いっぷりがいい笑 ケンタッ
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L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

4.3

 20年以上前に一度観た記憶があるけどやっぱり今観ても傑作。

 「ロロトマシ」の一連のくだりはケヴィン・スペイシーの表情含め20年経ってもめちゃくちゃ覚えていて脳裏に刻まれてる。
 
 ガイピアース
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

2.5

自分には難し過ぎました、、、
学が無いとわからない。

雰囲気は良かった。

最悪の選択 Calibre(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 斬新なひねりがあるわけではないけども、因果応報とムラ社会の怖さを味わえて期待値以上に楽しめました。

 違法に銃を貸与する、忠告されたのに危なそうな女と遊ぶ、二日酔いで狩りに出る、正当防衛と主張して
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.6

こんな難しい映画だとは思ってなかった、、

解説が欲しいシーンがいくつもあったが、まさにケイトブランシェットの為に作られた映画で、圧巻の演技。とにかく魅力的でした。レズビアンという設定上、字幕も中性的
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毒戦 BELIEVER 2(2023年製作の映画)

2.8

 ソ代理のキャスト変更を知らなくて、初っ端誰やねんこいつとなって混乱してしまった、、事情があったんだろうけど間違いなく同じキャストの方が良かった。

 ちょっとネタバレ含みます。

 キムジュヒョクさ
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