七色星団さんの映画レビュー・感想・評価

七色星団

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スモーク(1995年製作の映画)

4.1

U-NEXTで配信されてること知って懐かしくて観たら、初公開時の鑑賞後の余韻が凄かった記憶が蘇ってきた。

本編は基本的に"一章 ポール"のように各章毎、特定の人物にフォーカスを当て進む物語。
ポール
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.8

浅野いにお作品は全然読んだことなくて、どういう作家さんなのかも知らずに鑑賞。

あのノリ、凄い好きなヤツ。
楽しくて、でも徐々に日常が壊れていく感じ。

非日常的な状況の中で暮らす女子高生の日常を描い
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

冒頭から挿入されるオッペンハイマーのイメージする原子?分子?核分裂?のビジョンと連動した効果音、音楽で観客の心をビリビリさせるのは流石ノーランで、思わずシートの手すりを握りしめてしまう。
ところが、こ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.9

自宅三階から転落死した夫サミュエルと最後に顔を合わせている妻サンドラ。被疑者として法廷に立ち無実を訴えるが―
ってところから物語はスタート。

法廷でサミュエルの死の前後、サンドラや息子ダニエルの行動
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.7

ループ物という特別珍しいプロットではないけど、全編に渡るテンポの良さと連続する"転"の面白さ、小気味好い物語の畳み方も相まって凄く楽しい映画だったな〜。

常に川沿いのカットから同じ時間をループスター
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.1

前作に引き続き圧倒的な世界観に酔いしれつつ、凄まじい映像と音のデザインに頭の芯まで痺れるジンジン体験。
フランク・ハーバート原作小説の世界観や設定は作り込まれ"過ぎ"ていて、作品を構成するキーワードが
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

3.9

劇場版ハイキュー!!の評判が職場でもメチャクチャ凄かったので、3週間でTVアニメシーズン1〜4までとOVAをイッキ見して映画館へ馳せ参じたにわかハイキュー!!マンです。

熱い!熱すぎ!
そして研磨の
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ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

3.7

年上の女の子に翻弄される男の子の甘酸っぱい物語かと思いきや、冒頭から不穏だし意味深なカットに会話、画面に映る小道具も含めて、ずっとハラハラして観てた。いやもうこれホラーやん…と思い始めたところで急転直>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.9

孤独で恵まれなさ過ぎて、感情を殺して何も感じないように努めてるようにも見えるコット。
学校に居場所は無いし、お姉ちゃん達も妙によそよそしい。その上に父親が絵に描いたような清々しいほどのクズ男。
唯一母
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.8

無邪気な残酷性を持て余す子供たちが"ある"力に目覚め、遊びの範疇から外れ暴走を始める―
が、ざっくりストーリー。

観た後、絶対に子供時代の自分と向き合わざるを得ないというか、正直言うと虫やカエル辺り
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さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 4Kリマスター(1978年製作の映画)

4.1

泣くかなと思ってたけど、やっぱり泣いた。
そりゃ泣くよ笑

地球を背に白色彗星の真正面に立ち塞がり、波動砲発射から終盤にかけては怒涛の追い詰められ展開で息を呑むシーンの連続。
どれだけ犠牲を払っても、
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

3.8

良いことも悪いことも、その時代をしっかり描く映画、そして知らない時代のはずなのに僕らはその時代の延長線上に生きていると、そう感じさせてくれる映画にハズレはないねぇ。
ただ、惜しむらくはキャラクターデザ
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宇宙戦艦ヤマト 劇場版 4Kリマスター(1977年製作の映画)

3.8

真っ暗な画面にスローテンポで始まるヤマト主題歌からのタイトルドーン!その瞬間、40年以上前のことなのに一瞬で当時の様々な記憶が甦った。

それにしても4Kリマスターという謳い文句は伊達じゃない。
綺麗
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

父カラムと娘ソフィ、20年前に父娘で過ごした短いバカンス。
喧嘩もしたけどひたすら楽しかった思い出しかない父と過ごした日々。そしてソフィにとって甘酸っぱい思い出も紐付いている。
あの思い出のバカンスを
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

ゴジラの造形が魅力的で、徹底的な破壊活動に「凄っ…」って思えたらゴジラ映画としては成功だと思ってるので、本作は良かったんじゃないですかね。

先ずは流石だなぁと感じたのは街並みや風景、街を走る各種交通
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.6

やったぜ、へんてこ・ジャパン!
すんません。茶化しちゃったけどホント思ってた以上に面白かった。

実は公開前のトレーラーを観た時、”こうなりそう”って頭に浮かんだストーリー展開の選択肢が幾つかあって、
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.7

空の『トップガン』、陸の『グランツーリスモ』って、そのくらいノリ気味で同格に扱っても支障無いよねってぐらい画の迫力、力強さがあるよね。

思ってた以上にスポ根でもあり、慣れ親しんできた安心と信頼の成功
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.5

クリスティ作品は取り敢えず観る。

実はケネス・ブラナー版のポアロ作品は大して期待はしていないという前提で観てます。というのも、彼の演るポアロはポアロじゃないですもん(笑)シャーロック・ホームズとか他
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.6

冒頭、火事により赤く染まった町、そこら中を飛び交う火の粉に騒然とする人、人、人。そんな中で火事の中心である病院に務める母の安否を思い、慌てふためきドタバタ家を走り回り町中を急ぐ眞人の顔が火事の熱による>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.2

”本作は情報量過多のため、字幕を追わず画面に集中出来る吹替え版で観るのもヨシ!”
という意見に乗っかり吹替え版で鑑賞。

こりゃ一作目、超えてきた!

目に、耳に飛び込んでくる情報量がメチャクチャ多い
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.9

好み!

最初から最後までメチャクチャ笑ったし、お母さんとの絡みのシーンにちょっと涙腺緩んだし、何よりスピードフォースのビジュアル含むアクション全体が今までのDC作品にない格好良さがあった。
そしてキ
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水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)

3.6

原作漫画のファンであり、作者・田島列島作品のファンでもあり、広瀬すずも良い女優さんだと思ってるので本作をニュートラルに評価するのは難しいのだけど、先ずはシンプルに面白かった、という感想。

高校一年生
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

2.4

マイケル・B・ジョーダンがアニメ好きだからかアニメ的表現の面白いシーンや、試合シーンは3作目という蓄積もあって流石の迫力。
でも、本編合間に入る娘やクリード母のエピソードのくだりは正直要らんよね。あの
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.6

ひねりも謎も考察も必要ない、なんてこと無い成功物語なんだけどね。

実話ベースで成功が約束された物語の過程を楽しむという安心感と、主人公ソニーとその他登場人物との軽妙な会話劇、そして登場人物に心底クソ
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.1

ロケットの壮絶な生い立ちに焦点を当てつつも、アイツらの力の抜けた会話の妙と、合間に挟まれるアクションが本編全体をウェットに成り過ぎないようにバランスの取れた良い塩梅。

見果てぬ夢に取り憑かれ、それ以
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

2.0

シン・ゴジラ、シン・ウルトラマンと続き日本を代表する特撮ドラマ、シン化作品の決定版!
シン・仮面ライダー!
…とはならなかった、僕の場合。
というか、全然ハマらなくて申し訳ない!(誰に謝ってるの?笑)
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.7

予告からのイメージで猟奇サスペンスのように思いながら見始めたら、悲しい生い立ちの主人公がその境遇に負けず自立し強く生きていく姿を丁寧に描いていて、舞台となる湿地の美しい景色も相まって「あれ?僕は何を見>>続きを読む

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

4.1

悲しく、優しく、そして心の奥底にポッと火が灯るような、なんと温かい作品だろうか。

父ジョンと息子マイケルの親子描写の秀逸なことと、余命ものでありながらウェットになりすぎない抑えた演出。喋り過ぎず、過
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モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

3.2

父を殺され、その殺し屋に追われる子を保護し逃げる森林消防隊員ハンナ。その折、大規模森林火災も発生し窮地に陥った二人は追手をかわし逃げ切ることが出来るのか―。

ジーナ・ローランズ姐御の傑作"グロリア"
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RRR(2022年製作の映画)

4.1

3時間の上映時間がこれ程までに気にならず最後まで完走した映画も久し振り。
最初から最後まで

凄っ!
何これ?
おもしれー!

を延々と脳内で繰り返すだけのbotと化しちゃってた。
映画が放出するエネ
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

2.8

映画館で観なけりゃ話が始まらない作品なのは間違いね。これが初めてのアバ体験なら間違いなく記憶に残る映画になるとは思う。
ただシリーズの2作目をこそ最高の作品に仕上げて来たキャメロン監督の手腕に期待する
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.2

自分の中に染み付いたスラムダンクとは違うのに、それでもやっぱりスラムダンクとしか思えない。
こんな複雑な感情で見ていた映画もない。

漫画のスラムダンクは狂ったように繰り返し読んでいた時期があって、そ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.8

オープニングからタイトルバックまでにグイッと引き込まれて、その後もタンターンと物語は軽快に進むし一気に最後まで観れて、「あー楽しかった」な作品でした。

ただ振り返ると今までの新海誠作品に比べてライト
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.9

上手く言えないけどこの映画ってさ、手で掴んだり、抱きしめたり出来るような形のあるものに出来たなら肌身離さず持ち歩くのに…
というぐらい好きな作品になっちゃったのよね。

分かる人には分かって貰えると思
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.5

賛否が分かれる作品のようで、さてどんな物かと興味津々で観に行ったけど、一本の作品の中に無茶苦茶好みの部分もあれば、どう判断して良いやらと悩んでしまう部分が半々で存在していて、やはり評価に困ってしまう作>>続きを読む

ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV(2021年製作の映画)

3.8

参った。
スタローン万歳!

大ヒットはしたけど作品としてはロッキーシリーズの中でも特別異質だった『ロッキー4』。個人的には平行世界のロッキーみたいな誰かが活躍する作品。それが僕の『ロッキー4』の評価
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