げるにかさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)

3.1

3万円からしか食べれない寿司。
一皿100円でも手を出せる寿司。
そこに纏わる国内外のパブリックイメージや軋轢は"芸術性"の有無なんだ!と認識。

"シンプルだからこそ誤魔化せない"とは語り尽くされた
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サスペリア(1977年製作の映画)

3.0

リメイク版鑑賞の流れで観るとニッチさに一瞬ハッとさせられたものの、
オリジナルの強みであるゴア加減だったり映像のザラザラ感が良い塩梅に。うん…悪くない。

極彩色に包まれた内装の不穏感とゴブリンの音楽
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天気の子(2019年製作の映画)

3.7

ストーリーテーリングの粗を誤魔化せていた最大の要因と思える"歌"を全面に押し出し、ミュージカル化していた印象。

昨今のジャパニメーションで多用され食傷気味な水演出も天気という要素を用いて活かせていた
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.8

視聴者と共に経年変化した内容も、"冒険"から"意思"に落ち着いた事によって完全なる大人向け作品に。

起承転結の落とし所に様々な意見があるけれど、結果的に夢を売るディズニーに希望を見出している層とリア
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エリック・クラプトン~12小節の人生~(2017年製作の映画)

3.5

CREAM解散後から酒とドラッグに溺れるまでの背景にある女性関係、それに付随する表裏一体なアルバム制作が観てて辛い。
ブルース期の尖っていた頃〜近年のマイルドなソロ期までの人生を音楽で体現してる感じ。
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サスペリア(2018年製作の映画)

3.4

オリジナル未視聴。
往々にして呪術的で且つメタファー強めなホラー作品は好みが分かれるけど全然アリで。(ヘレディタリー然り)

ティルダ様バスバス煙草吸ってて不穏な空気醸し出してて要素的には流石。
舞踊
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.5

ティーンのヒーローだからこそ魅せれる成長の過程が前作HCより鮮明に、そしてアクションもスタイリッシュになっててビックリ。

モラトリアムすら実感出来ない日常の中でスタークの幻影と葛藤する心象描写が単な
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メン・イン・ブラック:インターナショナル(2019年製作の映画)

3.4

マイティ・ソーのオマージュを孕んだ演出が随所に散りばめられていた点はMARVELファンとしてアガッた。

ただ、プロットが既存の作品をなぞった様なモノでスピルバーグ関与してても真新しさが生まれなかった
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海獣の子供(2018年製作の映画)

3.0

見終わった後の脱力感 メタファーとか生命の一言で済ませて良いモンじゃあない。圧倒された。
旧エヴァの精神描写を長尺でぶつけられた感覚。

水に特化してる昨今の邦アニメーションに対するアンサー的な作品で
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幻魔大戦(1983年製作の映画)

1.0

材料は割と良くても雑に並べてるなあ…という感じ。
引っ張って引っ張ってカタルシスも無く肩透かしを喰らったのは非常に残念だけど、原作も匙投げたような終わり方らしいので仕方ないか…。

あぶない刑事(1987年製作の映画)

3.0

アタマ空っぽにして観るには最高。
爆発や犯人の最期など、少々オチに向けての巻き感が否めないけれども関係無いね!、って感じ。

ランニングショット+ドンパチ=(Ena)

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.5

騙されたと思って観て欲しい、と言われてようやく。
前衛的で堪らない空気感がセル画でブーストかかってた。
高橋留美子が否定的らしいのでその部分掘ってみたい。やはり自分は押井守好きだなと再確認。

山下達郎 シアター・ライヴ/PERFORMANCE 1984-2012(2012年製作の映画)

4.8

ン"モ"〜〜!カッティングエグい!AORだしファンクだし!全部良かったんだけど特にメリーゴーラウンド…めっちゃ良かった。
ガラパゴス、RSR映像も最高。最高。シュガーベイブも掘りたくなった。最高です。

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.9

モラトリアムの暴走と信じる気持ちの不確かさ。
何者にすらなれない結末は脱力すら感じるけど、アメリカはムショ出ても定職ありつけるからマシなんじゃないのか?、と思ったり。
実話モノはプロットに幅利かせられ
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生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

2.9

鬱病+過眠症って組み合わせから想像出来うる限りの観てて痛い事象だらけでした。
わたしはわたしと別れられない、って台詞が印象的。
内容や発言に関して理解出来るけど共感出来なかったのがまだ自分メンタルヘル
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処刑教室(1982年製作の映画)

3.7

序盤から既に話し合いで解決出来る範疇越えてて、尾木ママならどうハッピーエンドに持ってくか終始考えながら観ていた。

暴力を肯定せざるを得ない状況に陥ってからのバイオレンス感は溜飲を下げるには物足りなく
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地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

3.3

長谷川博己がバチっとハマってからの映画全体の追い風感が凄まじかった、ホントに。
他キャストも壊れるシーン割とあるんだけど、言動行動全てそれらより段違いで際立っていて魅入ってしまった。

プロットは無理
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海街diary(2015年製作の映画)

3.5

是枝作品の個人的な醍醐味である"食卓シーン"に気付くきっかけになった作品。

食卓の前で一個人が家族としての単位に変換される様子が生々しく描かれていて改めて好きなシーンだな、と。

すずの雪解けのよう
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X-MEN:ファイナル ディシジョン(2006年製作の映画)

3.2

ジーンが強い、の一言に尽きる。
石集めて指パッチンせずとも念じるだけで消滅させる能力の絶望感たるや。

よくヴィランの強弱を作品評価に結びつけているレビューを拝見することがあるが、
コレはジーンが強す
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

4.4

希望の無いロードムービー、老いを隠せない主人公、終始漂うノワール感。
ヒュージャックマンがクリントイーストウッドよろしくの存在感を醸し出していたのが非常に印象的。

作品中での"X-MEN"の扱われ方
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