げるにかさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)

1.0

歌唱力に頼った長尺の浅はかなミュージカル、寒すぎるオタク会話、説明調の台詞。
脚本が役者の持ち味を殺す教科書のような作品。

こういう映画で楽しめれば生きるの楽なんだろうね。2度と観ない。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

原作に忠実、そしてルイージが囚われというポリコレ配慮。昨今のエンタメに擦り合わせたとしてもファンの幻想を壊さない作りは素晴らしく、老若男女安心して観れる作りなのはディズニーと一線を画してた。

子供の
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大脱出(2013年製作の映画)

3.0

極悪受刑者が割と大人しく、厳戒セキュリティが穴だらけ。そんな人手の足りない刑務所脱出劇。

ガンアクションのスナイプ精度が現実離れな点もB級感たる所以。

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

2.5

ジェンダーやフェミニズム、そして自己肯定感の所在地。選択肢が多いのは逆に残酷なのかも知れない。

他人と関わり大切に思ってくれる誰かに巡り合う権利はドンドン行使すべきだと思うが、刹那的に生きるロールモ
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.0

トロフィー再利用するガブリエルのDIY精神が唯一無二。そして昨今の多岐に渡るジェームズワンの作家性。

多重人格かと勘繰るも良い意味で裏切られて中弛みしないしコンパクトに収まってて◎

オカルトに寄ら
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百円の恋(2014年製作の映画)

3.6

反骨精神は民主主義の基本。痛みが強さに変わる工程にカタルシスを覚えたので結果に不満は無し。寧ろ御都合主義じゃなくて正解。

外に出てボロボロになっても美しい凛とした一子の立ち姿に喰らいっぱなしでした。
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

達観する主人公とジブリアーカイブのマッシュアップ。ファミリー層を突き放してまでジブリ版インセプションやりたかったのか…?、という疑問符は消えないが映像美は流石でした。

キムタク出た瞬間キムタクで笑っ
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怪物(2023年製作の映画)

4.1

とっ散らかったトレンドを掻き集めて全方位に喧嘩売ってるように感じたし、ここまでSNSと食い合わせ悪過ぎる作品が評価されるだけの土壌が今現在の日本にあるかと言われると疑問符しかない。

藪の中テイストの
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ゲーム(1997年製作の映画)

3.1

冗談とフェイクの連続でハードル上がり切ったまま終幕するので物足りなさが否めない…デカいの1発かませばエッセンスとして事足りるだろうに。

杜撰なドッキリとリスクマネジメントで疑心暗鬼という設定は好みだ
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

5.0

ジェームズガンが打ち立てたスペースオペラの金字塔を超えるような作品が今後のMCUに作れるのか不安になるレベルで最高でした。

立つ鳥跡を濁さずとは正に。

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.6

就寝時に感じる異音をストレス性聴覚過敏と思わせつつサラッと幽霊出したり、チェリスト由来のトンデモ事故など、観客に解釈を委ねるパートだらけの単なるキャンセルカルチャーモノに括れない怪作。

交響楽団に縁
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.3

【医学と宗教を否定して娘のエッセイに救われる】というリアリズムと掛け離れた御伽噺。イネーブラー化した周囲との対比構造も映画としては良いが、せめて病院に強制連行する気概は見せて欲しかったし腑に落ちない。>>続きを読む

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.6

チャプター1の緊張感がサスペンスとしては映画史に残るレベルだっただけに後半の失速ぶりには閉口…。クリストフ・ヴァルツ、タランティーノ作品の最高傑作なのでは?

ショシャナの薄いメロドラマ、バスターズの
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.6

モノポリーのコマ使って作戦会議するシーンに大興奮。擦りに擦られてるAKIRAバイク横滑りオマージュより大興奮。

NOPE然りダンケルク然りTENET然り【フォーマットによって評価が左右される現象は後
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

3.8

ラストにI Shall Be Released歌わせときながらチョコレートドーナツって邦題、どうなの?物語に正しく寄り添う音楽だっただけに残念。
3人がそれぞれ家族でありたいと思う気持ちをもう少し丁寧
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セントラル・インテリジェンス(2016年製作の映画)

3.0

昔とは似ても似つかない友人との再会…そして巻き込まれる主人公…と、擦りに擦られた設定だがアガるのは序盤まで。中盤以降は甘々で物足りないです色々と。

ドウェインは現代のシュワです。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

途中から劇場版クレヨンしんちゃん観てるのかと錯覚した…。そこへ種々雑多の既視感ある濃い演出が矢継ぎ早に、と、観終わった後には胃もたれしてた。

突飛な行動によるDL型マルチバースと石シーンは良かったが
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.4

史実が裁けない歴史上のデリケートな悪に鉄槌を下すタランティーノ流ヒップホップ。フィクションが現実を上回った瞬間のカタルシスに添えられた大量の火薬がニューヨークエンドさながらでクスッと来たり。

長尺だ
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免許がない!(1994年製作の映画)

2.8

非現実的な作風だからこそ引き立つ西岡徳馬の説得力。免許証の重みを感じさせる一挙一動は良心でしか無かった。
鶴太郎のフィクション感も江守徹のリアリズムも舘ひろしの自己都合も西岡徳馬のお膳立て。

西岡徳
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キャロル(2015年製作の映画)

4.1

「自分の心に従って生きなければ人生は無意味」をジェンダー絡めると浮世は如何に息苦しいか。ロードムービーに於ける終着点はいつだって現実や絶望なのに女性の力強さや誇りによってポジティブに解釈出来るのはハッ>>続きを読む

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.6

あのルーニーマーラを以てしてもまさかの地縛霊。しかもかなり執念強め。仏教由来の輪廻転生や煩悩の価値観を海外フィルター通すの斬新過ぎた。

シーツ1枚棒立ちで黙ってても伝わる感情あるの、表現として究極だ
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県警対組織暴力(1975年製作の映画)

3.9

権力側の菅原文太が某海賊作品キャラまんまで感動した。意外と策略家なの含めて引用元だとハッキリわかるレベル。本気暴力反復で意気消沈とする演技や時代錯誤なセクハラ台詞(バージンか?etc.)のオンパレード>>続きを読む

ラスト・アクション・ヒーロー(1993年製作の映画)

3.1

現代だと【劇場版シュワちゃんが現実に降臨した件について】的なタイトルが相応しい。異世界転生やらせるし、警察署がスマブラを彷彿させるレベルでキャラの宝庫。(思わずシャロンストーン二度見した…!)

ヴィ
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マッドマックス/サンダードーム(1985年製作の映画)

2.5

誰が悪いヤツか服見りゃ一目瞭然なのホント笑う。サンダードームの上で観てる人、帰るのめんどくさそう…とか思ったり。

馬がヘタって流砂飲まれシーン以外残酷描写無くてMADよりMILDって感じでした。マイ
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打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

3.4

セカイ系とスタンドバイミーの並行世界。恥ずかしながら自分は灯台側の人間だからこそ憧れる奥菜恵の妖艶さに酔いしれっぱなしでした。
少年期の断言は揺るぎないし、汚れた現在を再確認する踏み絵の如きアイコンの
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マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

1.0

スタイリッシュなアジア人を使わないウォンカーウァイは中身が無いの一言に尽きる。スッカスカ。
【他人は"鏡"のような存在】を始め、失恋の痛みを描いたポエティックな恋愛譚にしてはパンチの弱い語録の連続に辟
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.0

ネオンバリバリの広告とミレニアム期の東京は最早サイバーパンクスレスレで脱獄したくなるわなと。ずっと曇ってるし。
2人の形容し難い曖昧な関係に晴れ間がチラつくラストは最早アートで説得力に満ちてた。

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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.4

真っ暗なガレージでも眩しそうなイーストウッドの表情、そして半闇の中涙が頬を伝うシーンが素晴らし過ぎて。偏屈な独り言の説明調問題に関しては作品コンパクト化に貢献してたし作風としてはアリだから何らノイズ無>>続きを読む

アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.3

紋切型の展開にスターウォーズを混ぜて煮詰めた様な感じ。正直なところディズニー節に囚われて個性死んでた感が否めなく苦行でしかなかった。

マイケルダグラスとビルマーレイが同じスクリーンに収まってるのは感
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ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

3.2

恋愛映画らしからぬ急なズームインと顔芸のシュールさを払拭する楽曲パワープレイは流石ジョンカーニー。

ただ予算と尺の都合上ミュージカル映画としては荒削りで、先の作品に通ずる要素が散りばめられているパイ
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素顔のままで(1996年製作の映画)

1.1

デミムーアのヌードに慣れ始めた辺りで気付く脚本の酷さ。ラジー作品&脚本W受賞は伊達じゃなかった。

肝っ玉母ちゃんと形容するには程遠く、逆に肝っ玉母ちゃんに失礼なレベルでダメな母親像を貫き通した挙句に
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007/美しき獲物たち(1985年製作の映画)

3.0

ゾリンがヴィランの鑑。手際・目的・最期…全てのファクターが美学とかけ離れた利己主義を貫いててベネ。

ボンドガール含め濡れ場が少なくシリアスな展開に持って行き且つ高所での大団円を迎え、ロジャームーア有
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007/黄金銃を持つ男(1974年製作の映画)

2.6

前年公開された燃えよドラゴンの影響強すぎて個性死んでた…無理くり捩じ込むモンだから展開雑過ぎだしテンポ悪いの何の。

スカラマンガの美学、英国紳士インスパイアだとしても勧善懲悪マインドだと都合主義で悪
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エルム街の悪夢(1984年製作の映画)

3.1

ジョニーデップ史上1番頼りないジョニーデップが観れます。そしてゾウ並の出血量で退場するの衝撃的過ぎた(というか言われるまで気付かないレベルで若い。)

夢なのか現実なのか問題で揺さぶる回数増えたら好み
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007/私を愛したスパイ(1977年製作の映画)

3.5

自分でも信じられないがKGBの女スパイより殺し屋ジョーズに惹かれた…コミカルな所作とルックスたまらんね〜。

恋人の仇とバディ組んだり核ミサイル発射阻止したりと大味なのは変わらず。ロジャームーア版ボン
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パラノーマル・アクティビティ4(2012年製作の映画)

2.0

アレックス可愛い以外は変わり映え無し。殺害方法も一辺倒、撮影カメラも首振り無いわでトホホ。

魔女ってわかった瞬間から意識しちゃってダメ。得体の知れない感じさえあれば全然勝負出来る筈なのにね。