げるにかさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.4

無機物萌なのでムジョルニアにグッときた…メインヒロインだろアレ。
監督自身がバトルロイヤルより劣る旨の発言してて内心萎えたまま臨んだものの、何というか、うーーーん…可もなく不可も無く。

単なる勧善懲
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劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [後編] 僕は君を愛してる(2022年製作の映画)

4.4

初っ端やくしまるえつこメトロオーケストラ爆音最高でした。答え合わせみたいな歌詞ホントたまらない。
カルトと家族と愛。

奇しくも1995年モチーフの凶行と2022年が地続きになっているのが何とも虚しい
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ザ・コア(2003年製作の映画)

3.0

宇宙と海底と地底だったら地底が1番嫌だな、と感じさせる内容。映えないので死に方すらシュール。
突貫工事なのでツメが甘いのは機体だけじゃなく作戦という絶望も、お約束の展開で無事着地するので安心して観れま
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.4

最近は"花束"や"ボクたち"の鉱脈に趣味性を添えるのがトレンドなのか…。
逆ジェットコースター方式だからこそ心掴まれるシーンがあるものの全編通して普遍的な感じがしてウーン…といった感じ。

八景島シー
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.6

NHKプロフェッショナルで放送された【庵野のアングルに対する異常なまでの執着】を想起させる数々の変態アングルは許せても、大衆娯楽映画としてはマイナスな長澤まさみの性描写は如何なものかと…。コメディ要素>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.6

開始1分くらいで即ノックアウト…!
前作のサントラを聞き狂ってたのもありミュージカル映画として観てしまった…いやまあ歌詞ありの挿入歌だし仕方ないでしょ、って感じですよもう。

時代に合わせた劇伴や演出
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劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編] 君の列車は生存戦略(2022年製作の映画)

4.0

前編。放映当時の記憶ほぼ無し+復習無しの完全に真っさらな状態で…いやまあ演出だったり曲は覚えてるから時折思い出す辺りインパクトあったんだなと。

ポップと痛みとメタの塩梅は今の御時世だと叩かれそうなレ
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.4

いや〜終始ストレンジ先生のマッチポンプ炸裂してて笑った。

ファンダム構造によって絶賛されがちだが1本の映画と捉えるとウーン…となる。地続きだからこそ光るの大前提というか。

FOX版権の試運転的な演
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スキャナーズ(1981年製作の映画)

4.0

ラスト超能力バトルの圧と肉体崩壊の生々しさがクローネンバーグならでは。
頭爆破、気持ち悪いんだけどフライに比べるとまだマシ。慣れって怖い。

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.3

鈍重な長尺と探偵ノワールへのシフトで商売敵MCUとの差別化を図りつつも、結局はクロスオーバーに光を見出せずにいられないのが見え透けてて苦笑い。

迫力が足りない。中盤のカーアクションから盛り返すかと思
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学校(1993年製作の映画)

4.0

終盤の幸福問答に揺さぶられた…。あのシチュエーションは学校という空間じゃないと成立しないし、前時代的な人情味溢れる西田敏行の役ならでは。
夜間中学が題材なのでスクールカーストが無く横並びの一体感が強め
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.3

初っ端から村上春樹節全開で面食らった…。原作に無いタイトル出るまでのパートは非常に丁寧。『ワーニャ伯父さん』の履修有無で評価がガラリと変わるであろう重厚なストーリーなので、本編と劇中劇の緻密なスライド>>続きを読む

VHSテープを巻き戻せ!(2013年製作の映画)

3.4

登場するVHSオタクに十人十色の保管方法あって目から鱗。平積みVHSをジェンガ風に引き抜いたヤツが1番印象的。

復権したレコードとの明確な違いは保存性や質なんだろうけど、円盤化してない作品のVHSが
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

2.0

"服役中に考えた完璧な計画"と自信満々で繰り広げられる行き当たりバッタリの犯行…。理由より衝動が先行してる上に自分語り込みなので非常にマンガチック。

今までに無い嫌悪感を覚えたのが上映禁止の裏付けに
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ヒドゥン(1987年製作の映画)

3.1

OPの不穏さが堪らなく好き。フェラーリと音楽と女が好きなナメクジ型宇宙人って設定、めちゃくちゃ粋だし唯一無二…。バディモノなんだけどミステリアスさを内包していて体育会系とは一線を画してた。

終わり方
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機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光(1992年製作の映画)

3.0

ニナって槍玉に挙がるほど悪女じゃないと認識していたが考えを改めた…。まぁ導入がニナの回想ってもあるし、OVA版のラストコマが省かれたので必然かもしれないが。
2時間という尺の都合で省かれたエピソードの
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機動戦士ガンダム 第08MS小隊 ミラーズ・リポート(1998年製作の映画)

3.1

ラストシーンにおけるアリスミラーの方便、後のティターンズに繋がるミスリードですね…。世界を敵に回す=エゥーゴと言ったトコでしょうか。

ビームサーベル風呂シーンをもってしてもトップの死がインパクト強く
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ザ・フライ(1986年製作の映画)

3.0

ブランドルの唐突な懸垂披露に対して異変と受け止めないヒロインに笑った。その後に大車輪しても気付かないし。
2世誕生の溶解液がスプレー状だったのに対して今作は吐瀉物状なので最高に気分悪くなった…。分娩室
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裏窓(1954年製作の映画)

4.5

望遠レンズ越しに目が合ってリア凸される一連の流れにグ〜っと持ってかれた…その後ストロボフラッシュで応戦するシーンは必死さとシュールさ伝わって◎

あのグレースケリーがひたすら攻めてくるのに推理考察披露
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クリスティーン(1983年製作の映画)

3.9

モノに感情移入するタチなんでクリスティーンが愛おしく見えた。実写版カーズだと思うレベルで。
不良にブッ壊されても復活するシーンはある種の勧善懲悪っぽさすら覚えたし、燃え盛るクリスティーンは艶やか。
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トレマーズ(1990年製作の映画)

3.7

地中生物が段階的に知恵つけてくの、盛り上げ方として最高なんだよなあ…。あと登場人物が濃い味なのも時間的にグッド。

自作のダイナマイト用いた釣り手法で1匹爆殺したのも束の間、2匹目にカウンター喰らって
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オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

3.5

更生にフォーカスしてると人生ドラマに帰結してたんだろうけど、ソコ省いてるから隊の信頼関係が濃密に描けていたんだなと。
後半は死亡フラグ乱立していて終始気持ちが右へ左へ揺さぶられた…防火テントのシーンが
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.9

アルパチーノがエプロンお召しになられたシーン、非常に良かった…。スカーフェイス好きには堪らないでしょ絶対。粋過ぎ。
悪女とか御家騒動とか余所で語られてるから言及しないけど、気になったのは要所要所で出て
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コブラ(1986年製作の映画)

2.5

「ザ・スタローン」って感じの映画。悪いヤツ倒してマブを抱くのが向こうの時代劇みたいなモンで且つTVで放送されてた頃に思い馳せながら観てしまう。

アウトローな役が似合うのは彼の専売特許ですね。

デモリションマン(1993年製作の映画)

2.9

目玉抉って網膜センサー突破戦法に膝を打つ映画。もっと流行らそうよアレ、マスターキーみたいに見せつけてドヤ顔めっちゃ映えるし。
結構チープなんだけどノリが好きでスルッと見れた…。ディストピア感を測る良い
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パラノーマル・アクティビティ2(2010年製作の映画)

3.0

幽霊より悪魔の方が語感カッコいいしデビルとかデーモンて絶対強いじゃん!、という点で悪魔側に肩入れしちゃった…。まあ契約したんだから仕方ないよねと。

首ポキには笑った。流石悪魔。

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.7

歴史あるからこそのカタルシス…理屈よりも先に感動が来るのは久しぶりの体験でした。

ストレンジ先生の後処理に乞うご期待!

トロール・ハンター(2010年製作の映画)

2.5

現場での信頼関係構築と段階的な駆逐が淡々としていて盛り上がりに欠けてた…。クルーが受ける被害も過少だったのがモキュメンタリーとしてはリアリティ無いし。

もぬけの殻状態のトロールの巣に入るフラグからの
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.1

柳楽優弥のビートたけし演技指導、松村邦洋だったのね…エンドクレジットで納得せざるを得ないクオリティ。

演出の妙もあってか史実を知っていても楽しめたし、パート切り替わりで確実に階段を駆け上がった貫禄が
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.0

タイムリープから脱却する過程で意見が割れる構図に恋愛をMIXするとSFラブストーリーとして大成するの既視感あるような…ないような…って頭ん中グルグル回っちゃった。下ネタワードが中々エグめなのもコメディ>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.5

闇鍋レベルでジャンルやトレンド入りまくった映画。ミクスチャー的な。
搾取される構図に対する向き合い方に関しては、作中で描かれたら色々崩壊するから雑にしたのかな?…と思った。要素変えれば文句言う層居なか
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.0

里香ちゃんフルパワー時の花澤香菜ボイス、妖狐×僕SSのファンイベで日笠にキレた声くらい出てて最高だった…。
真希出てくると露骨に性的な構図…というかアングルになるのがキャラ描写に差し支えてた気がする。
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

ヤクザに見出されたアイデンティティが自分を蝕んでく…。堅気になっても更生が非常に難しいのは他作で見てきたからこそハッピーエンドは無いと踏んでたが、その、救いもクソも無いのはヤクザをヒーローに描くことが>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

4.8

群像劇で誰も成長しないんだけどダラダラ見てたくなる系の作り堪らない…。長回し多用で自分が現場に居るような没入感、アンチテーゼを含ませた感情の爆発も今泉作品としてはズバ抜けてた。

後半の点と点が線にな
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サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

3.6

1969年のアメリカって聞くと色々思い浮かぶものの、全てが数珠繋ぎになってるのが如実に表れてた。
音楽を支えにする文言が登場してたが、今フェスが一種の啓蒙活動に終始していて歴史の闇に葬り去られても尚ブ
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.4

当て振りのパフォーマンス演出上手いな〜…と思ってたらMCでブッたまげた…ワイヤレスの電波をデジタルで飛ばせる技術なんてあるんだなあ、スゴい。

トーキングヘッズの楽曲がスパイス的な役割を担いカバー曲を
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