とんぼ玉骨太郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

とんぼ玉骨太郎

とんぼ玉骨太郎

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LOU(2017年製作の映画)

3.9

「LOU」のデザインが秀逸。目まぐるしくデザインが変化していくLOUは「複数」の集合体であって、その「単体」一つ一つにも思いが込められている。

バオ(2018年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃにすごい。相当な胆力がないとこの物語は描けない。
作劇上の謎や現実ではありえないいくつもの難点を残しつつも、その理屈を超えたエネルギーでラストシーンを描くちから。すごい……。
親子の物語な
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ムーラン(1998年製作の映画)

4.2

いや、ここぞというときに最高のショットでキメてくれるからディズニーは好きなんですよね……。
やっぱり最後をスーパーハッピーエンドで収めてしまうのはディズニーの悪癖な気はするんですが、それはそうとして良
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ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

4.3

最後をスーパーハッピーエンドにしてしまうのはディズニーの宿命だからしょうがないのかなあと思いつつやはり感動はしてしまう。
フロロー、ディズニーヴィランにしてはかなり共感しやすい方というか、この映画に登
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ブルー・アンブレラ(2013年製作の映画)

3.6

んー、そう、傘に顔は必要なかったですよね。たぶん。あんなにハッキリとわかりやすく表情を見せつけられてしまうと、せっかく無機物でアニメーションしてるうまみがないように感じました。
ただまあ、映像はめちゃ
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ボクのスーパーチーム(2015年製作の映画)

3.4

キャラデザはちょっと怖かったんですが、背景(建物)の作り込みやライティング・シェーディングがすごくかっこよかったです。エフェクトも◎

月と少年 / La Luna(2011年製作の映画)

3.8

まず映像が綺麗。
湖面?から月に向かって伸ばされるハシゴ。ハシゴのてっぺんで少年の体は浮き上がり、月の大地には心地よい音の鳴る星のカケラが転がっている……。その映像の美しさ。
演出もすごく上手くって、
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メリダとおそろしの森(2012年製作の映画)

3.1

どうしたピクサー。と言いたくなる作品。もちろんつまらないわけではなかったんですが、いや、こういうのはディズニー本流に任せておいていいのでは。
ディズニープリンセスっぽさバリバリの「私は私の生きたいよう
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ファインディング・ドリー(2016年製作の映画)

4.3

やっぱり脚本がめちゃくちゃ丁寧なんですよね……。
ドリーの健忘症設定をぐっと広げて物語にする筆力の高さと、前作との関連性……前作は「子を探す」物語だったのに対して今作は「親を探す」ものがたりであること
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アーロと少年(2015年製作の映画)

3.5

脚本がやっぱり丁寧ですねー。
ただ、まあ、どうしても、恐竜でやる必要性がそんなにわからないというか、物語の設定の仕方にちょっと無理があった感じはします。
演出・CG、どっちも丁寧だし綺麗だし、見応えは
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

3.7

響、異常だなあとか思いつつ観てたんですが、だんだん我々が響に馴れていって、それこそタカヤや鬼島さんみたいに響を受容していくその感覚は面白かったです。
無駄に響本人の人物像を掘り下げたり恋愛させたり親を
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巴里祭(1932年製作の映画)

4.0

もう一回観てから感想書きます。
『シェルブールの雨傘』に影響を与えてると知り、ああなるほどな、と頷くことしきり。

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.8

難しく描こうと思えばいくらでも難しくできる題材をこれほどまでにエンタメ性を付与できるスティーブン・スピルバーグ。
でも正直前半は少し辛かった。原題どおり……せめて『ポスト』のタイトルであれば、どちら側
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天気の子(2019年製作の映画)

3.8

「もし神さまがいるなら、お願いです どうか 俺たちにもう何も足さず 何も引かないでください いつまでもこのままでいさせてください」
さすがにハードルを上げすぎたかな感。
新海誠は「青春」を過ぎ去らせる
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ほしのこえ(2002年製作の映画)

3.7

これ以降の作品にも多くの共通点が見られる作品。新海誠はいつだって空を見上げ続けている

雲のむこう、約束の場所(2004年製作の映画)

4.4

抜群に美しい風景とエモーショナルな独白。
「青春」というものに対する一種の悲しみ。青春の喪失の予感。
新海誠はブレてないんだなあ、と感じる1作。
ただ、『君の名は。』や『秒速5センチメートル』と異なる
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星を追う子ども(2011年製作の映画)

3.1

「さあ、行こう さよならのための旅へ」
いや、あまりにもジブリ的すぎる気がします 寄せに行ってる
空を見上げる構図や前半のジュブナイルはすごくよかったのに、なぜ後半あそこまでファンタジー全振りになって
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ムーミン谷とウィンターワンダーランド(2017年製作の映画)

3.5

アニメのムーミンはそんなに知らないので声に違和感はなかったです。パペットというか、クレイというか、この撮影方法もムーミンの雰囲気にすごく合っていたと思います。
やっぱりムーミンは詩人だなあ、と思いまし
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

4.8

え、死ぬほど好きですけど……。
これを踏まえて『君の名は。』が生まれたんだなあというのは嫌というほどわかるし、個人的にはこちらの方が好きまである。もちろん映像クオリティは君の名はの方が高いけれど……。
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火垂るの墓(1988年製作の映画)

3.4

すごく重くてしんどい話。
という評判だけは知っていたので構えながら観ていたんですが、「さあこのあとどうなるんだ」というところで終わってしまった印象でした。
もちろん節子の成り行きや清太の変化には感じ入
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

3.4

今作はサノスのための物語でしたね。
サノスのルーツと愛と喪失と、そして彼の選んだ未来。
かつての自分の故郷のような道を辿るかもしれないとわかっていながらその未来を選択する彼の胸中はいかほどなものなのか
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男はつらいよ 幸福の青い鳥(1986年製作の映画)

3.2

旅の一座の娘がヒロインとして抜擢。こうなってくるとシリーズの歴史を感じますね。いつの間にか満男もめちゃでかくなってるし……。
内容的には可もなく不可もなく。

サマーフィーリング(2016年製作の映画)

2.1

なんていうか……突然「映画を観るための能力」を私はすべて失ってしまったんだろうか? と思えるくらいつまらなかった。
つまらないというか、物語にドラマ性がまったくないのはまあそういう作品なんだと認識する
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映画 中二病でも恋がしたい Take On Me(2017年製作の映画)

3.6

「連関天則」「ゲルゾニアンサス」「上級契約」など、相変わらず専門用語が飛び交いまくる本作。「中二病」という言葉を一般レベルまで広く浸透させるきっかけとなった「中二病でも恋がしたい!」の映画版。アニメ版>>続きを読む

たまこラブストーリー(2014年製作の映画)

4.4

レビュー書いてなかったなあ、と思い起こし、書きます。何年前に観たか覚えてないけれど……。
TVアニメ版で上を下にの大活躍をしていた鳥のデラちゃんが今回はおやすみ、アニメ版でサブストーリーとなっていたた
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涼宮ハルヒの消失(2010年製作の映画)

4.3

作画の美しさもさることながら、演出の丁寧さ(緊張感の出し方が飛び抜けてうまい)、脚本の精緻さ、SF的辻褄合わせのうまさがある

男はつらいよ フーテンの寅(1970年製作の映画)

4.2

「子ども? 2人、3人になるか。俺に似て可愛いよ」
見逃してた寅さん回収。
山田洋次監督でない『男はつらいよ』ってどんなもんかと構えながら観賞したんですか、いや脚本強度が高いですね。五本指に入るくらい
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.7

トイ・ストーリー3をバッドエンドだと思っていた人間なので、この映画のラストこそがハッピーエンドだと思っています。

(1985年製作の映画)

4.3

まず色がすごい。特に「赤」。黒澤明が赤を手に入れたらこれほどまでに凄まじいのか。
そして画。これもすごい。
キャラクター。これもすごい。

レックスはお風呂の王様(2012年製作の映画)

3.9

ザ・スピンオフ・パーティームービー!って感じだけれど、本編『トイ・ストーリー』の世界観を外側に拡張するような新たなおもちゃたちと舞台、そしてレックスに焦点が絞られたストーリー展開がとてもよかったです。>>続きを読む