つるばみ色の秋津凡夫さんの映画レビュー・感想・評価 - 36ページ目

つるばみ色の秋津凡夫

つるばみ色の秋津凡夫

映画(1420)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

1.7

流産

淡々として散漫。
オッコの可愛らしさや健気さに任せた無責任な演出。
個性の強いお客も、フワフワした保護者達も人間には見えない。
10年代の日本アニメ史はもう、「風立ちぬ」「かぐや姫の物語」「
>>続きを読む

ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)

1.6

ナンセンス

丁寧で直球、それはこの監督の懸命さの表れ。
素直な性格を否定はしない。
だが、誘う方法として何一つ面白味が無い。

世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

1.2

泣き黒子

馬鹿なら馬鹿に振り切れば良い。
真面目な素振りを見せるからボロが出る。
この身勝手な連中はインスタントな快楽しか見えていない。
破滅のサインは光り続ける。

愛、アムール(2012年製作の映画)

2.4

セックスレス

音が消えていくにつれ、激しくなる息遣いを背負う。
これを愛と呼ぶならば、私にはまだ必要ない。

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

3.4

ALL FOR ONE

過去の流産を経てどうにか繋いだ命は今を彷徨い、修繕を生業とする男達はかつての地獄を彷徨う。

赦免は健忘症へと変容する。
大地はひび割れ、正義の時代はまだ瞼を開かない。
だか
>>続きを読む

ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男(2017年製作の映画)

1.8

初心

純化し浄化されていく魂。
だが、ノボトニーがマリアナを捉えていない。

マネーボール(2011年製作の映画)

1.6

一滴

そうとも好きだろう。
冷血の後に欲しくなるだろう。
だが、実際の試合の興奮はフィルムに焼き付いてはいない。

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

2.6

ほんわかほんわ

子供の頃に観た新喜劇と、今観る新喜劇では感じ方が別物。
これは馬鹿馬鹿しい人間を許せた少年の発見だ。

戦火の馬(2011年製作の映画)

1.9

器用貧乏

荊に十字架。
どこを見渡せども人間は居らず、空虚なドラマだ。

別離(2011年製作の映画)

2.4

ですの

私の罪で貴方の罪。
中立の審判は口を閉ざした。
我々もそうだ。

ソハの地下水道(2011年製作の映画)

1.7

ブラックジョーク

時間が経つにつれ、その内へ入る。

わが母の記(2011年製作の映画)

3.2

転がる石に残るもの

映画の中で樹木希林はバッハに劣らぬ存在感。
浮かび上がる苔。
悠久の時を経て、いざ地球の向こう側へ。

検察側の罪人(2018年製作の映画)

1.8

鏡よ鏡

激動の時代と二人三脚。
白骨街道、ビルマの土より蘇る。
命を懸け、ありもしない正義を語ろう。

アーティスト(2011年製作の映画)

3.2

芳一

物語は主人公であるジョージが主演を務めるスパイ映画の1シーンから始まる。
敵に捉えられた彼が、拷問されながらも「絶対に喋るものか!」と拒否する事で、サイレントであるから主人公が喋らないのではな
>>続きを読む

最後の忠臣蔵(2010年製作の映画)

2.1

蜘蛛の糸

風前の灯火に咲く表情。
訳の分からぬ時代、命とは。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

2.0

シックス・センス

焦燥の赤と悲しみの青。
現実をユーモラスに折り返す。
空気を漕いでも時間は戻らない。
ただ、何処にも行きはしない。

ブラック・スワン(2010年製作の映画)

2.7

からのバードマン

モノクロの世界にピンクの粒。
悲劇に殉じたのではない。
湖はその翼の為にあった。

BIUTIFUL ビューティフル(2010年製作の映画)

3.1

オケアヌス

荒波の中虎に縋る。
何もかもが呑み込まれる。
死の内に天も地もある。
笑え、神は笑わない。

灼熱の魂(2010年製作の映画)

3.4

「灼熱の魂」
原題「Incendies」
製作国 カナダ/フランス
監督/脚本 ドゥニ・ヴィルヌーブ


○原点

原作はワジディ・ムアワッド氏の戯曲「約束の血」の第2部である。
ムアワッド氏は196
>>続きを読む

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

2.9



ワイオミング州を表すモチーフを絶景に弾ませ、派手な音響演出と絡ませる。

初監督作品とは思えない程、脚本以外の部分も良く出来ているが、この問題は日本には馴染まない。
次作に期待する。

未来を生きる君たちへ(2010年製作の映画)

2.1

無力

音楽があざとく物語のリズムと合っていない感じがした。

寛容さが功を奏したのは、その眼差しによるもの。

トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

1.3

ライフル協会推奨作

西部劇の演出はどうして発展しないのか。
ヘイリー・スタインフェルドの下手糞な演技が、リアリティのない脚本と見事に絡み、転がり落ちている。

その古びた銃で、何時迄も仲良く撃ち殺し
>>続きを読む

127時間(2010年製作の映画)

3.0

お尻を出した子

ダニー・ボイルの画面や音楽の使い方は昔から変わらないが、いかんせん好みが合うのでいつも騙された心地になる。

飛び越えてきた心も自慢の翼も捥がれ、立ち現れる罪。
再び大自然に飛び込む
>>続きを読む

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

1.6

ピッツァ

お茶目な画面に久し振りに会えた。
しかし音響まで安っぽく、役者達の演技は中盤以降どんどん馬鹿になり、クリストフ・ワルツの輝きを打ち消した。

脚本のディテールもドラマも詰めが甘いと言わざる
>>続きを読む

17歳の肖像(2009年製作の映画)

2.0

BOOK

嘘を知らせる画面と音にミルクティーが映える。

彼氏はこれから大変だろう。
未熟を尊べ。

預言者(2009年製作の映画)

2.1

焼きそばパンの買い方

刑務所という無機質で限定的な場所にも関わらず、色とりどりに移りゆく人間模様を見事に画面と音楽で表している。

屑に対して甘過ぎる脚本だが見事。

白いリボン(2009年製作の映画)

1.9

オギャー

世界の終わりを描くだけあって、鬱屈とした画面にぬるりと侵食される気持ち悪さから解放されない。

ヒトラー誕生のその時、あなたは何を観ていたのだ?

ザ・ファイター(2010年製作の映画)

1.4

似非

クリスチャン・ベールの憎めない阿保の演技は見事だが、マーク・ウォールバーグは肉体ばかりで動きは素人丸出しで、迫力が無い。

シャーリーンに謝らせるなよ。
お前の家族の問題じゃない。
お前の問題
>>続きを読む

瞳の奥の秘密(2009年製作の映画)

2.4



画面も音楽も役者も上質で清潔な演出。
しかし突き抜けたものは無い。

余りに美しく、このまま眠りにつきたい気持ちになる。

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

1.9

The Narcotic Farm

爆発までのリズムは気持ち良く、役者の表情もその場の雰囲気を漂わせていた。
しかし、画面がドキュメンタリータッチならば、音響演出でリアリズムから脱して欲しいところだ
>>続きを読む