タチユロ氏さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ムーンフォール(2021年製作の映画)

2.5

破壊王エメリッヒ、今度は月を落とす

エメリッヒの経歴でも断トツでバカっぽい設定で真面目なご意見は言った方がバカですとなるほどの荒唐無稽っぷり(『2012』でもそう思ったんだけどなー)

その割には肝
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

3ヶ月ぶり2度目
今回はDolby Cinemaで

空気感、振動、Gまでも記録した映像だけど、アクションシーンとしてとても整理されていてそれぞれの位置関係がしっかりとわかる。作り手たちの力量がまずす
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

4.0

J.A.バヨナをとんでもない才人だと思っていて大好きな身としては、この作品も好きにならずにはいられない

「これぞジュラシック・パーク!」としか言いようがないアバンタイトルから、火山島から恐竜たちを救
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オープン・シーズン(2006年製作の映画)

3.0

森に放り出された人間に過保護に育てられてきたクマとお喋りな鹿。2匹は「狩猟解禁(オープン・シーズン)」までに家を目指す

ソニーが3DCGへ初めて乗り出した作品で、優しくて大柄な怪物と小さくてお喋りな
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スペース・プレイヤーズ(2021年製作の映画)

4.0

ワーナーアニメの伝統芸である、アニメと実写の融合 2021Ver.
『スペース・ジャム』ではマイケル・ジョーダンとルーニーテューンズの面々が共演したが、今度は負けず劣らずのレジェンド レブロン・ジェー
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.0

ルッソ兄弟最新作、ライアン・ゴズリング&クリス・エヴァンス共演ということでそれなりの期待値で挑んだが、率直に言えばガッカリかなー

もちろんアクションシーンはカッコよく、スケールも大きい。そして各アク
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アイス・エイジ(2002年製作の映画)

3.5

相当ぶりに見た
改めて見るとピクサーの『モンスターズ・インク』に乗っかる意図が強すぎだろうとは思いつつ、これはこれで好きだなとも。

この作品の魅力はメインキャラ3匹のチーム感だと思う。
寡黙でややニ
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.5

ここ最近では珍しいほど気合いの入ったスプラッター!映画館で返り血を浴び、肉片に塗れる気分を追体験できる

ストーリーはウイルス系ゾンビものの変形種と言っていい。ただし感染者は暴力衝動を制御する能力がな
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イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)

4.0

実はイエジー・スコリモフスキの作品は初めて見た

17:00〜17:11の11分間
この出来事を複数の人物の視点からパラレルに描いていく

全く関連性のないそれぞれの人物が11分後へと集約されていくと
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シュレック(2001年製作の映画)

4.5

小さい頃に繰り返し見た思い出補正も勿論あると思うけど、やっぱり面白い

ディズニーの外しとして、メタネタとブラックユーモアを徹底的にやる。絶妙にガッカリなおとぎ話の住人たちの有様だけで笑える

だけど
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エルヴィス(2022年製作の映画)

4.0

伝説的ミュージシャンの伝記映画というのは今となっては一大トレンドだが、そこにバズ・ラーマンが参戦ということで真打登場の感がある。しかも題材は大ネタのエルヴィス・プレスリー

やはりハッキリとしたスタイ
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

5.0

悪辣で不謹慎だが、実は芯がある
こんな映画が毎年1本くらいは見たいなーと思う。低予算でならあるんだが、こんなハリウッドでもトップ級の予算をかけて、こんな命が軽い映画を作れるなんて奇跡的。どうかしちゃっ
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ミニオンズ フィーバー(2022年製作の映画)

3.5

ポップコーン・ムービーとして理想的なバランスじゃない?
ディズニーはちょっと重いし、ドリームワークスは毒っ気強いし、ライカやカートゥーン・サルーンは芸術的すぎるし
ちょっとした時間に映画館に入って楽し
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

5.0

ポール・トーマス・アンダーソンなんだから良いに決まってるだろとは思っていたが、予想を超えて大好きな映画になってしまった
PTA作品としても、一番好きだ

まず始まり方からやられた
2人の出会いを長回し
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悪魔の沼(1976年製作の映画)

4.0

娼婦に身を落とすも「やっぱり無理!」となった女性は夜遅く、怪しげな沼のほとりにあるモーテルへ。そのモーテルには沼で巨大なクロコダイルを飼っている怪しげな親父。
案の定、親父は相当ヤバいやつだった…!
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糧なき土地(1932年製作の映画)

4.0

ブニュエルのフィルモグラフィーでも唯一のドキュメンタリー作品

故国スペインの山間部にある陸の孤島ラス・ウルデスを題材とし、あまりに過酷な自然環境とそれでも生きている人々の姿を描写する

この過酷な土
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レモ/第1の挑戦(1985年製作の映画)

3.0

君も修行すれば銃弾を避けれるようになれるよ!

まるで中学生の考えたような映画だ
中学生が考えたような秘密組織や、中学生の考えたような架空の武術シナンジュとそれを伝授するアジア人マスター、中学生の考え
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

5.0

我が敬愛のベルイマン。事あるごとに見直しているのでもはや評価とか難しい

失語症に陥った女優と、彼女を看病する看護師。共同生活をしていく中で仮面は剥がれていき、新たなペルソナの形成(搾取)が行われる
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マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)

4.0

548日間にも及ぶ撮影期間を要した幻の超大作。モノクロームで写し出される映像の数々にまずは圧倒される

荘厳な自然、神の沈黙、暴力が支配する野蛮な世界という要素から、イングマール・ベルイマンに近い作風
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

4.0

ナタリー・ポートマンが好きなので、とにかくナタリー・ポートマン上げな作りが率直に嬉しい
『ソー』シリーズにおけるナタリー・ポートマンが典型的な守られるヒロインで「その辺はパドメ・アミダラから後退してる
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

4.5

米文学でも最重要な1本に数えられるアプトン・シンクレア著『石油!』をポール・トーマス・アンダーソン監督が映画化したもの

現代において「上質な映画」って点ではこの人を超える者はいないかもしれない。その
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スペース・レンジャー バズ・ライトイヤー 帝王ザーグを倒せ!(2000年製作の映画)

3.0

ディズニーが続編・スピンオフを粗製濫造していた時期に作られたバズ・ライトイヤーのスピンオフアニメ

『トイ・ストーリー』の世界でも発売されているアニメという設定で、まずはお馴染みの3DCGのキャラたち
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

3.5

当たり障りもなく面白いSF活劇になっていた

『トイ・ストーリー』のバズから察するにスペース・オペラっぽい話だろうと踏んでるいたけれど、思ったよりはハードSF寄り
スーツやガジェットもリアル路線でカッ
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チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ(2022年製作の映画)

4.5

兎に角、尖っている

実写とアニメが融合している『ロジャー・ラビット』系譜の作品だけど、アニメといえど2D、3Dに加えクレイアニメやパペットアニメまでいる。しかもよく見るとキャラごとにフレームレートが
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ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 4K リマスター版(1968年製作の映画)

4.0

現代的なゾンビの始祖と言われるジョージ・A・ロメロの初期作
フォーマットは1960年代に掃き捨てるように作られた低予算SF映画の1本でしかないが、一軒家という限定空間の中から外界の広がりを感じさせる見
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.5

とても神経過敏で独りよがりな、でも素敵なラブストーリーだと思う

怒ると暴れちゃったり、視野が極端に狭くなっちゃったりするアダム・サンドラー。厄介な人物に違いはないけど、かといって切り捨てるべき人物で
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カメラマンの復讐(1912年製作の映画)

3.5

ストップモーション・アニメーションの始祖(諸説あり)とされる、ヴワディスレフ・
スタレーヴィッチの初期作品

アニメの歴史的にはかなり重要な作品ではあるのだけど、そういうつもりで見るとお話のシニカルさ
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.5

外見は美バディでハンサム、でも中身は残念。そんなチャニング・テイタムが大好きな人間としてはとってもチャーミングで楽しいコメディ映画だった

そもそも本人の性格がそういう感じらしいので、身の丈に合った役
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日本人の勲章(1955年製作の映画)

4.0

終戦から2ヶ月、西部の田舎町に1人の男がやってくる。左腕を残したその男は、とある日本人農夫を探しているという。

一応現代劇ではあるけれど、ストーリーも映像も西部劇と言って差し支えない。
ただし西部劇
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バグダッドの盗賊(1924年製作の映画)

4.0

いったい全体どうなってるんだという程の巨大なセットや膨大なエキストラ
それだけでまず圧倒される
(もちろんそれはマンパワーによるものなので、さらに驚く)

ダグラス・フェアバンクスの理想的な肉体と驚異
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トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

5.0

公開から10年以上経って、もう文句なしの名作認定でいいでしょう

オモチャとは子供にとってどういう存在なのか、成長と共に使い捨てられていくものなのかという問いをトイストーリーが本質的に抱える問題に真っ
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ゴダールの映画史 第1章 すべての歴史(1989年製作の映画)

3.5

ゴダールが紡ぐ映画史、第一部

正直に言えば、あんまりゴダールを映画作るの巧いと思ったことはないのだが、彼が見据えている世界の射程距離の広さと映画というメディアに対する深さという点では敵うものはいない
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ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(2022年製作の映画)

3.0

今回はピッコロと悟飯が主役という時点でまず嬉しい。ドラゴンボール好きはこの2人の関係性が好きで見てる部分があるよね

まだ子供だった頃から育ててきた悟飯が今やお父さんになりピッコロさんに子育てについて
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ベルベット・ゴールドマイン(1998年製作の映画)

3.5

人気絶頂の中、ポップスターが死んだ
時は流れ、かつてファンだった1人の新聞記者がその真相について調べ始める

ジョナサン・リース=マイヤーズ演じるポップスター ブライアン・スレイドの半生を当時の関係者
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レベル5(1996年製作の映画)

4.0

コンピュータ・ゲームの世界で「沖縄戦」をシミュレーションする女性のビデオログ

そのビデオログを編集する男の視点

そしてコンピュータ上でデータベース化されたあらゆる沖縄の記憶・記録

並列的に様々な
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レミニセンス(2021年製作の映画)

3.5

その人の記憶をスキャンして「追憶売ります」を生業としている男が、とある美女と恋に落ちたことで陰謀に巻き込まれる

話の展開は古典的と言っていいほど忠実なフィルムノワール。そういう点では近未来SFながら
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