hachiさんの映画レビュー・感想・評価 - 27ページ目

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.7

凄まじい執念の恐るべき復讐劇。

アカデミー賞主演男優賞を受賞したディカプリオの迫真の演技で過酷すぎる開拓時代の雪山の旅を体現。ガチすぎてアウトドア好きもビックリなはず 笑。

苛烈で壮大な大自然と迫
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.4

メキシコ麻薬戦争の闇。

現実が凄まじすぎて映画としても人気のジャンル。
麻薬カルテルとの闘いの最前線に抜擢されたケイトと同様、観ている側も作戦の全貌が分からない。
分かるのは暴力に支配された街フアレ
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パパの木(2010年製作の映画)

4.4

大木のある家に住む、とある一家の物語。
この大きな木がこの一家にとっては、とっても重要な役割を果たす。

一家の大黒柱だったパパが突然亡くなってしまい、喪失感から立ち直れないママ。
そして4人の子供た
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.6

神父による性的児童虐待というかなりスキャンダラスな問題をスッパ抜いた新聞記者たちの闘いを描いた地味だけど骨太な社会派作品。

それにしても問題の神父の数の多いこと。
大丈夫ですかカトリックはと心配にな
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知らない、ふたり(2016年製作の映画)

4.6

いまの日本インディーズ映画を牽引する若手監督、今泉力哉最新作。

これがとっても面白い。
彼女が好きな彼は別の彼女が好き。
そんな、なかなか上手くいかない若者の恋愛模様を描かせたらホントにピカイチ。
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マジカル・ガール(2014年製作の映画)

4.5

かなりキテる、スペインの新鋭監督によるノワールサスペンス。

白血病で余命わずかの娘の願いを叶えるために、ルイスは大金を得ようとある行動にでる。
そしてそこから運命が狂い出す。

静かなテンポのままな
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ミケランジェロ・プロジェクト(2013年製作の映画)

4.0

ナチスに奪われた美術品を奪還せよ!
そんなミッションをもった実在の部隊モニュメンツ・メン。
戦争の真っ最中にそんな任務を持った男たちがいたとは!

ヒトラーの美術品好きが高じてナチスはユダヤ人などから
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バクマン。(2015年製作の映画)

4.7

大根監督は、男子目線のヒロインを描くのが巧い!
小松菜奈はまるでマンガから抜け出してきたかのよう。
「モテキ」の長澤まさみもサイコーだったし。

染谷将太は役が憑依してるかのような圧巻の存在感。
サカ
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ルーム(2015年製作の映画)

4.4

壮絶な体験。
7年間もの拉致監禁から人生を取り戻す物語。

外に出てからも精神的なダメージが続いてしまう母親と、世界を知って成長していく息子の対比がこれまた切ないっ。
周囲からの視線や家族や大変なこと
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バンクシー・ダズ・ニューヨーク(2014年製作の映画)

4.6

現代もっとも注目されるアーティスト「バンクシー」が2013年にニューヨークの街を使ったアートイベントを追ったドキュメンタリー。

毎日ニューヨークのどこかにバンクシーの作品(壁の落書き)が現れる。SN
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ヤクザと憲法(2015年製作の映画)

4.6

想像以上に面白い!
ヤクザに密着したドキュメンタリー。

だけど予想されるような拳銃や日本刀を持った抗争なんかは起こらない。意外と平和で穏和な日常。

そしてそこから見えてくるのは、「ヤクザと人権」と
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黒の試走車(テストカー)(1962年製作の映画)

4.6

仕事人間と利益追求な企業を強烈に皮肉った社会派ドラマ。

とは言っても全然堅苦しくなくてすごい面白い!
ウソをついているのは誰だ?
というサスペンス仕立て。
サスペンスドラマと言えば船越英一朗だけど、
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ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

4.2

広瀬すずのコメディエンヌぶりが光る!

スピード感もあって痛快な青春文科系スポ根ラブコメディ。
競技かるた部というマイナー競技だけに未知の世界。そこをしっかり丁寧に魅力的に描けていた。

この手の作品
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

5.0

何て表現したらいいか分からないけどサイコーな映画だった!
岩井俊二ってやっぱりすごい。

人生に翻弄される主人公・七海を黒木華が好演。
その彼女に強く影響を与える何でも屋にミステリアスな綾野剛。
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俳優 亀岡拓次(2016年製作の映画)

4.6

天才・横浜聡子監督、初の原作モノ

脇役俳優の現場な日常をコミカルに描きつつ、横浜ワールドもしっかり入ってる。
役者さんもそれぞれハマってていい。
やすけんさんはもとより、麻生久美子は、ひょっとしたら
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月夜鴉(1939年製作の映画)

4.6

掘り出し物の傑作ラブコメディ!

こんなに面白いとは思わなかった。
こういう出会いがあるから名画座っていい。ソフト化もされていなかったり、他ではなかなか観る機会もないしとても貴重。

三味線の姐さんお
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ドリーム ホーム 99%を操る男たち(2014年製作の映画)

4.0

サブプライムローン問題の現場で起こっていたことを描く。

『マネー・ショート』とあわせて観るとより面白い。
リーマンショックの引き金となったサブプライムローン問題の内実とは?
低所得の人たちに住宅ロー
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キャロル(2015年製作の映画)

5.0

ひと目惚れをあんなに印象的に描いた作品ってあっただろうか。
映画史に残る名シーン。
そんな場面から二人の恋物語が始まっていく。

50年代の質感と再現度が半端ない。車や小物やロケーション、サンディ・パ
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.5

アイナーからリリーへ。
自分の中の自分に目覚めていく夫に戸惑いながらも応援する妻のゲルダが、切なすぎる。

それを見事に演じきっているアリシア・ヴィキャンデルはさすが。
アカデミー助演女優賞を受賞した
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.8

タランティーノ節炸裂!

全員が怪しくて秘密がある。
そして密室のロッヂで事件が起こる。
タランティーノ流のサスペンス。
常連俳優をはじめ一癖も二癖もあるキャスト陣が見せてくれる。

長さも感じずに一
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インサイダーズ 内部者たち(2015年製作の映画)

4.2

政治家に財閥企業、その間を行き来する策士。チンピラに熱血検事。
それぞれの思惑が交錯して、勧善懲悪な構図にも関わらず、単純な展開にならずドラマに厚みを出している。

それにしても権力にまみれた韓国社会
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.8

是枝監督の中でもベストかも。
一見普通の家族の帰省、なのに裏に秘められたドラマが何気ない会話の中からあぶり出されていく。

樹木希林さんの演技がヤバイ!

ロブスター(2015年製作の映画)

4.8

パートナーがいないと動物にされる社会と、パートナーがいると拷問される反社会のレジスタンス。
どんな設定なんだ。

すばらしく美しい画面構図とこの奇妙な世界観がたまらない。

前作から気になってしょうが
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Kino(1998年製作の映画)

5.0

ピタゴラスイッチやだんご三兄弟の佐藤雅彦さんが、唯一作った短編映画集。
ワンテーマのシンプルなつくりながらどれもおもしろい。
くすりと笑ったり、ちょっとグッときたり。

そして何回観ても全く飽きない。

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

4.0

リーマンショックの裏側を描く。
難しい金融の内容をかなり分かりやすく、著名人がたとえ話で参加したりする。そこはコメディ出身のアダム・マッケイだからできる芸当。

それにしてもブラピはおいしい役をもって
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.7

英国のスパイは、やっぱりスーツにこだわります。
そういうエレガントさがあるのがいい。

だけどそこはキックアスのアメリカ人監督。
展開は、ぶっ飛んだアメリカ流。
スパイ映画が続いた中でもかなり面白い作
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セッション(2014年製作の映画)

4.6

音楽的スポ根ものかと思いきや、まさかのサスペンス。
狂気のドラム。
この地味なキャストでかなり濃厚な内容。

良作。

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

4.6

やっぱりガイ・リッチーってセンスがある!
面白いし、オシャレだし、カッコいい。
ヒロシのテーマソングがかかるところも笑えるし。

はじまりのうた(2013年製作の映画)

5.0

誰もが幸せになれるハッピーな映画。
キーラ・ナイトレイのファッションもいいし、アダムのライブシーンも見れてサイコー。

オデッセイ(2015年製作の映画)

4.5

極限状態を乗り切るコツは、ポジティブシンキング。
そしてそれをサポートするアイテムが、往年のディスコミュージック! これがかなり効果的。
デヴィット・ボウイのスターマンがまるっと使われているのもいい。
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