muscleさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

ノー・シャーク(2022年製作の映画)

5.0

ゲテモノ映画かと思ったらミランダ・ジュライ風のモノローグでビックリした。全然悪くない。逆にラヒリとか新潮クレストブックスみたいなノリに耐えられない人は10分でやめた方がいい。
アメリカ人がフランス映画
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神風(1986年製作の映画)

5.0

曲良すぎるし、ラストの超法規的措置カッコよすぎー!!! 
確かにデスノートすぎる。大場つぐみは絶対見てると思う。おっさんが神風ジャケット着て若者パーティー行くのも、おっさんの家の上階に住んでて撃たれる
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阿賀に生きる(1992年製作の映画)

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ルノワールの『河』並に異様な昼寝のカット。アクションを捉えるポジションが全部的確で即興性が高いのにハプニングになってない。餅を投げるのを追うカメラ。こういうところに余裕と時間の潤沢さを感じる。エンドク>>続きを読む

路地へ 中上健次の残したフィルム(2000年製作の映画)

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音楽めっちゃデカい曲でどういうことかと思ったら坂本龍一。オネアミスと違って本当に坂本龍一っぽい。中上健次の残したフィルムの良さ。『略称連続射殺魔』や『歴史の授業』と違って声の主が、人の姿がはっきりと映>>続きを読む

トラック(1977年製作の映画)

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ブリュノ・ニュイッテンのファントムライド映画。想像上のトラックであるはずなのにアメリカ映画的にBGMによって結合される。ジェラール・ドパルデューが「で、これのラストは?」と聞くとデュラスが「それはね、>>続きを読む

船舶ナイト号(1979年製作の映画)

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かなり見やすいデュラス。『船舶ナイト号』をもっと解体し尽くしたのが『トラック』。デュラスの映画のファーストカットぢからは毎回尋常ではない。テレホンセックス映画(やってないけど)。顔がないからこその誰も>>続きを読む

インディア・ソング(1974年製作の映画)

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水木しげるの精神性を正確に実写化したらこれなのでは…と思わせられる煙。影だけがにょろんと伸びるように屋敷に入ることで映画がはじまっていく。ラストはこの影の入場をど正面で映すこと。「動かないこと、鈍い動>>続きを読む

ほとりの朔子(2013年製作の映画)

1.0

確かに今まで見た深田晃司の映画の中ではいちばん身があったけれど、エロモクで撮ってるとしか思えないしょーもない数々にゾッとする。性的なことがどうこうでも別にいいのだけれど、そのクリシェをそのクリシェでし>>続きを読む

光年のかなた(1980年製作の映画)

5.0

異様におもろい。次に何が来るのかわからない孤独な狂人meets狂人。確かに繰り返されるフェードアウトがあまりにも繰返されるからもう許してやるか…となる。『バードシット』といい飛ぶ系映画のヤバさ。クソ巨>>続きを読む

バクスター、ヴェラ・バクスター(1977年製作の映画)

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終わっても耳に残るあの曲。一曲を延々リピートすると観客の耳に体験みたいにこびりつかせる記憶にさせる。めちゃくちゃ百合やんけって思いながら見ちゃった。ラストで同じ格好になって魔女化したり、柱を挟んでポー>>続きを読む

草の響き(2021年製作の映画)

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確かにえらいし、ずっとえらいえらいいながら見たけれどもラストのスローとか、そもそもの脚本(原作)のシャバさが目につく。別の物語が交わりかけた瞬間が一番興奮した。交わりかけてぶつかる映画とかはアメリカ映>>続きを読む

MADE IN YAMATO(2021年製作の映画)

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山本瑛○
冨永 ×
竹内 ▲
宮崎▲
清原唯 ×

って感じです。

冨永監督、ちょっといいかと思ったらやっぱ全然ダメだった。竹内監督は全部わかる、全部わかるが……。宮崎監督はよかったけどちょっと鼻に
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トウキョウデイズ(1986年製作の映画)

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アリエルドンバールとおばちゃん。画質が呪いのビデオ。

宇宙飛行士(1959年製作の映画)

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そこの二人の監督が組んでたんだという感動がある。Filmarksのみんなの感想が島本和彦みたいになってて笑った。クリス・マルケルの映画は毎回その手があったかーみたいな驚きと悔しさ(俺もやれるのに!的な>>続きを読む

ブラッド・ダイナー/悪魔のメニュー(1987年製作の映画)

5.0

人肉レストランを運営してるコックの兄弟が脳だけになった叔父さんと一緒に伝説の邪神を復活させるためにビッチを虐殺してスープを作り、処女を誘拐したりする80sスプラッターコメディ。
とにかく早く、潔い。冒
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カステロ・カヴァルカンティ(2013年製作の映画)

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ロマンコッポラ脚本。めちゃくちゃウェスアンダーソンの相棒だったんですね。『甘い生活』?

ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

1.0

めちゃくちゃわろた。確かに炎は光の明滅だからそれを浴びるっていうのはもっと危険であってもいいかもしれん、みたいなふむふむ感を出しながらそれっぽい。焚き火もっと見せてほしい。

超能力名探偵ボビー(1989年製作の映画)

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TV映画らしいドタバタでめちゃくちゃ面白いかめちゃくちゃ面白くないのどちらかと思ってみたら後者。微妙に全部絡まってない。でも深夜にやっていたら嬉しいぐらいの。念力を使う探偵、共感力、飛行機が街を滑走、>>続きを読む

チャイナタウン(1974年製作の映画)

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ジャックニコルソンが尾行して追いつくワンカットのタイミングが素晴らしい。フェイダナウェイが頭をハンドルにぶつけていたことがラストのクラクションの音の伏線になっている。ぶち抜かれた死体をガッツリ、けれど>>続きを読む

Disney's クリスマス・キャロル(2009年製作の映画)

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グロすぎる。怖すぎる。ゼメキスの狂いが最高潮。なんとなくゲラゲラ笑いながら撮ってそうで、誰一人も救う気のない映画なのかもしれない潔さがあると思った。世界中でどこの誰がこれを面白がって見るのかわからない>>続きを読む

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

5.0

これがなかったら押井守は攻殻もビューティフルドリーマーもやってないし、筒井康隆も時かけを書いてないし、当然細田守もタイムスリップしまくる主人公に東博行かせたりなんかしてない。というか細田守版時かけって>>続きを読む

サン・ソレイユ(1982年製作の映画)

5.0

朝方みたら超気持ちよかった。長い長いラジュテ。日本パート以外がダレる。音に合わせた編集はMTV。異様なものが溢れまくった日本。何度でも見たい。

少女の表情から怒涛の回収に走るラストはもちろん最高なの
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北京の日曜日(1956年製作の映画)

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すでに「この景色が失われるだろうという予感を感じさせられる性」が強い。あくまで表面のスナップ写真的な顔から入り込まない。絵葉書映画。だからこそエモさが抽出されるし、サブカルチャーとの親和性がある能天気>>続きを読む

タバコ・ロード(1941年製作の映画)

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金の無くなった老夫婦(+2)がドタバタしながらハッピーエンドに駆け抜けていく、フォードのコメディ。原作が舞台なだけあって演技のべらんめえ口調が鼻につく。貧乏な家族と知恵遅れ的な娘息子に対する『4丁目の>>続きを読む

三人の名付親(1948年製作の映画)

5.0

フォード全然見てないのに蓮實アイドルイベ行ってしまってまんまとバイブス高まったので。
エンタメに落とすにしてもきっちり死なせるジョンフォード。三人で霊となったキャラクターとともに歩くカットは同一カット
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天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

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冒頭でウーピーゴールドバーグがこっぴどい振られ方をしているからこそ、ラストでハーヴェイカルテルを撃つときになってウェンディマッケナがそれを止める。その根拠を二人のベッドでの会話シーンが担保している。そ>>続きを読む

ローラーとバイオリン(1960年製作の映画)

5.0

本当にラストが素晴らしかった。自動で開く扉。赤のカバンで赤の車。自転車からはじまる長回し。ガキの暴力と道路の舗装と取り壊し工事。ガキたちがバイオリンを開けてもう一度閉じるカットカッコよかった。

おかしな求婚(1971年製作の映画)

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豪快な編集がノッてくる後半から異常に面白い。前半45分くらいはいやそこもっと掘った方が…脚本同じこと言いすぎでは…?と文句言いたくなりまくりだったけど、一番いいキャンプのラストで終わるのが嬉しい。ずっ>>続きを読む

映画は戦場だ 深作欣二 in『バトル・ロワイアル』(2001年製作の映画)

5.0

望遠の狭いフレームの中でどれだけのことをやってのけるか。室田日出男はその飲み込みが異常に早く、深作欣二はすぐにそれを見抜き、大成させるというストーリーを組み立てること。浦谷年良監督の編集は現場で監督が>>続きを読む

God sobaki(1994年製作の映画)

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ラストの緑の中で二人を撃とうとする射撃隊が「輝いています!」といって本当に輝いてるのがメチャクチャグッと来た。クソ退屈になったから会場をうろちょろする編集もおもろい。ヒロインのキャラ造形がずっといい。>>続きを読む

風の電話(2020年製作の映画)

1.0

新海誠よりもっと酷いと思うけど三宅唱と朝のダイナーの雰囲気はメチャクチャ良い。西島秀俊が唐突に現れるとこのフィクション感も。いったいこの映画がなんのために撮られたのかが一番わかんなかった。引き攣ったモ>>続きを読む

ライオン狩り(1967年製作の映画)

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ものすごくあっけなく終わっていく。肝心の瞬間が撮れてないことのパチっぽさ。シネマヴェリテがもっとわかんなくなったけれど嘘すぎる編集が次から次にカマされるからジャンルーシュの胡散臭さが加速した。

恋は舞い降りた。(1997年製作の映画)

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江角マキコがマンガみたいな表情をして水道橋でひたすら二人乗りするからありがとう…なる。唐沢寿明と二人して演技力が皆無なのに演劇っぽい大声演技をするし映画の中身は無なんだけど、B'zは最高だし、エンディ>>続きを読む