muscleさんの映画レビュー・感想・評価 - 37ページ目

たべるきしない(2005年製作の映画)

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https://youtu.be/YoDq9uPGVoc

果てしなく先の知れた「未来」と美しい別れの「予感」。

大学の若旦那(1933年製作の映画)

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まさかの加山雄三若旦那シリーズの元ネタ。開始3分で水久保澄子が出る。波止場を歩く二人の横移動と爪先とのカッティングに圧倒的に清水宏を感じる。踊り子に入れ込む若旦那。空中から垂れる蜘蛛の糸かと思いきや糸>>続きを読む

ギャングスター(1947年製作の映画)

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キングブラザー兄弟。
ナオンに入れ込みすぎて、何もかもに対処できなくなるギャングもの。入れ込みすぎてすべてが終わり切っているところからはじまる。

好きな人の幼少時の写真と寝顔を、延々見較べるの、よく
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君と別れて(1933年製作の映画)

5.0

成瀬最速。戦前の溝口がエイゼンシュテインハマってたらしいけど、成瀬もゴリゴリだったことがわかる。水久保澄子がつぐみに似てる。突貫小僧がこける瞬間に水久保澄子の崩れる顔→倒れる姿を後ろから収める、で変な>>続きを読む

バブル・ボーイ(2001年製作の映画)

5.0

『フレディのワイセツな関係』みたいな振り切ったコメディ(ともに2001年)。やりすぎてる『ダージリン急行』みたいなテンションに本当にやられる。飛行機とバブルボーイと車で追いかけっこしてたら後ろからバス>>続きを読む

ロリータバイブ責め(1987年製作の映画)

5.0

白→青(空)→ビデオノイズ。
「一人前の女はこんなもんじゃ満足しない。感情を欲しがるからな」、なんでこうもセリフがパキッてるの…。
スプレー吹きかけすぎてて乳首取れるかと思った。もろもろのハードなあれ
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

1.1

このレビューはネタバレを含みます

今年ワースト。結構話面白そうで期待していたのだけれど、、、。
たとえば「ここに秘密があるんだから触るなよ」→どっかいく→ガサコソ探す主人公だとか、主人公が顔をなぞる→「おまえもう、傷のことは気にするな
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ロリータ恥辱(1989年製作の映画)

5.0

もっとも密室空間である少女の内面吐露の場面としての屋上(by宮台真司)でのぎこちないビンタ→東京の夜景→清酒の看板。
「歯茎からは血が出ませんが、体は出ます」。「自分ち監視してんだ?」「自分が一番ヤバ
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ビッグ・ヒート/復讐は俺に任せろ(1953年製作の映画)

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坂本弁護士の記事ばっか読んでるからそういう話としか思えずにしんみりしていたら、ビザールな演出にぶっ飛ぶ。後ろ向きに歩いていくショット、『夜の人々』の冒頭のような顔の半分を切断する照明、渋ラスト…。一番>>続きを読む

バッドトリップ! 消えたNO.1セールスマンと史上最悪の代理出張(2011年製作の映画)

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最高の脱出ゲーム映画。「ここにおっぱいがあります、踊りましょう」。おそらく低評価なのはイケてない主人公たちがイケてないジョークを連発しまくる居心地の悪さを延々エンドロールまでやってるからなのだけど、だ>>続きを読む

誰とでも寝る女(2007年製作の映画)

5.0

開きまくるラブホテル。敬語からタメ語になることがおかしみとしてずっとある。スカートが短すぎて笑った。あるあるを模索するのではなく、絶対にないシチュエーションへと(それを受け入れさせる力づよさへと)向か>>続きを読む

遊泳禁止区域(2007年製作の映画)

5.0

真夏のなんとなくやった後の「もう一回会おうよ」の虚しい感じ。ド派手な設定を見せずに大っぴらにもせずにペキンパーみたいに歩き始める始まり方に痺れる。縮こまるのも変だから?胸を張るわけでもなく、黙るでもな>>続きを読む

悪魔の呪い/悪魔の夜(1957年製作の映画)

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怪異としての煙が最高すぎてかなり黒沢清とか高橋洋。中盤の屋敷の撮り方とかガキに吹き荒ぶ風も異様。ラストもあくまでも恐怖は個人的なもので、体験が共有されるわけではない。それでも「本当に」怪物が正面から映>>続きを読む

殺し屋ネルソン(1957年製作の映画)

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1日で撮られたラスト。別々の場所をアクション(銃弾や投擲で)で繋ぐことってかなりドンシーゲルなのかな。あの公園の自主映画感に震える。どう考えても腕が短いミッキールーニーのアクション。しっかしキャロリン>>続きを読む

ROOM237(2012年製作の映画)

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たとえばケンタウロスに見える、と主張される画像には思い切り「ski」の文字が見えるし、「イラレを使うとよくわかるのだけれど雲のところに顔が隠れてる」の主張では拡大も加工もされないから観客の失笑を誘うの>>続きを読む

夜は千の眼を持つ(1947年製作の映画)

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ジョンファローって『大時計』の人なのでやたらとワンカットに収められてる。冒頭の列車と煙幕、回想につぐ回想、土砂降り長回しとか見所は多いのにこんなに評価低いのは、どうにも中盤からの尻すぼみというか、屋敷>>続きを読む

アフタースクール(原題)(2008年製作の映画)

5.0

だいすき!!サンダンスっぽいオチらしいオチにちょっとげんなりしたし、初体験シーンがなぜか70年代してて笑ってしまったりしたけれど、マジものとしか思えない食堂とか殴り方の殴った方がよろめく感じとか、ルー>>続きを読む

ウェディング・シンガー(1998年製作の映画)

5.0

こんなノーニューヨークな80年代あるかいなと思いつつも幸せな気持ち。8人、50年前の8人は200人くらい。ブシェミのよろつく足さばきに心の底から感動する。プロだ…。この映画のドリュー・バリモア、ドリュ>>続きを読む

黒い天使(1946年製作の映画)

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シブピーターローレ……。というかこの映画のローレがいちばん好き!!!。ちょっと宇野祥平っぽい。冒頭のギュイーーンって特撮から覇気のある映画。端正に収めていくというよりダイナミックなとこはダイナミックに>>続きを読む

腰辨頑張れ(1931年製作の映画)

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この監督…小津とかよりもヒッチコックとかもっと言うとアベルガンスに近いんじゃ……。グイーーンって開いてくるのほんま笑う。この男の役者いい演技。十字で前景にフレーム作るの初期の溝口っぽい。

ラブ・ザ・ドッグ 犬依存症の女(2007年製作の映画)

5.0

トッドヘインズの『safe』とポール・ニューマンの『レーチェルレーチェル』の間にあるような映画。ラストの🐶🚙は『マックスモンアムール』のラストを思い出させるほどの爽快さ。いやでも🐧カフェオーケストラで>>続きを読む

RIVER(2011年製作の映画)

5.0

たとえば蓮佛美沙子の演技に、この作品の魅力が頼ってしまってると言われたとしてもそれでいい。秋葉原殺傷事件と3.11、そして束の間の天衣無縫に過ぎなかったことが「いまなら」わかるメイド喫茶。電車男で大人>>続きを読む

現金に体を張れ(1956年製作の映画)

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キューブリック作品はわからない。それでも妙にもたつくロッカーのシーンや、警官に引き止められるくだりだったり、観客が前のめりにならざるを得ない状況の配置とラストのおかしみは、どれほどイヤらしくても魅力的>>続きを読む

不審者(1951年製作の映画)

5.0

すべてのセリフをメモりたい(引用したい)。さすがプルースト読み込んでた人って言ってしまえば身もふたもないのだけれど、ドアの前でニヤついていた警官の不倫奇譚がどうしてこうも"ヘン"なのか。何にもなれない>>続きを読む

大いなる夜(1951年製作の映画)

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BIG NIGHTが「おおいなる夜」と訳されてるのがなんだかおかしい。フレーム外の泣き声によって中断される会話、復讐、偽りの家族なんてロージー印が(そんなにロージー見てないけど)溢れてる。キスした後に>>続きを読む

悪の対決(1955年製作の映画)

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出てくる男すべて食うぜ!なエロ妹が出てる場面はすべて面白い。撮影はジョン・オルトン(カラーなのに影がすごい!)。ラストで銃を持って後退しつつ追い詰められるのだけれど後ろの方でピント合ってないのにふざけ>>続きを読む

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