muscleさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

世界最古の洞窟壁画 忘れられた夢の記憶(2010年製作の映画)

5.0

これはかなり素晴らしい。28000年前に描かれた人類最古の洞窟に関するずっとウンチクまみれのドキュメンタリー。度々出てくる専門家に対してヘルツォークが無茶苦茶いじわるに突っ込むのがたまらない。研究者が>>続きを読む

オマールの壁(2013年製作の映画)

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すごい。アクションに次ぐアクション。ジャケですげぇ深刻な政治ドキュメンタリーだとずっと思ってたけど、フツーにアクション。
確かに大友克洋の漫画のように動作の真ん中を抜いたカットからしかはじまらない。面
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パレルモ・シューティング(2008年製作の映画)

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『君たちはどう生きるか』すぎる。高畑勲役のデニス・ホッパー。特殊効果が強すぎてジャンピエールジュネみたいになってるけど、それも『君生き』的フェリーニデクパージュだと思えば許せてしまう。
北野武がタケシ
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FULL METAL 極道(1997年製作の映画)

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なんで見たんだっけ…。そもそもなんで見てないんだっけ。
ごろっとしたファーストカット大好き委員会。砂浜を転がりながら車で到着するところ、ド派手アクションに感情が伴ってない感じ、サイコーに三池崇史を見て
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「無頼」より 大幹部(1968年製作の映画)

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Amazonプライムの画質と音質が酷すぎる。FODだと問題なしです。

顔のアップを挿入しまくっても喜怒哀楽に単純に落とし込まない。困惑の表情だったり、その顔どういうこと?みたいなアップがあってついつ
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ストレンジャー(1996年製作の映画)

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バンデラスが出会う場面のアメリカ映画感、確かにキムタクそっくりな生活感のなさとかすごく楽しかった。『フィアレス』もそうだったけど、どうして90年代のアメリカ映画のクリスマスっていい雰囲気なんでしょ。捻>>続きを読む

幸福の罪(2011年製作の映画)

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ちからわざこれも悪くなかった。ペドフィリア云々の話ではなくて多すぎる登場人物そのものが伏線だった…という。ラストで顔を被さるところでおおっみたいになる人もいるだろうけど私はチープになってしまったと感じ>>続きを読む

誰のせいでもない(2015年製作の映画)

5.0

ファーストカットから木漏れ日の粒子を目が受け止めているのを感じる。3Dによって陽射しの偽の立体感が心地いい。埃とか雪のパーティクルなんかも素晴らしく、それらをかき分けながらカメラが上昇し、蜘蛛の巣は雨>>続きを読む

TAKESHIS’(2005年製作の映画)

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想像していたよりもずっと面白かったけれど、武の尊敬していた人物がさほど尊敬できるものではなかった…っていういつもの哀れみフェチがエンジン全開でビックリする。セルフパロディが多すぎて、諧謔みをどんくらい>>続きを読む

シモンの空(2012年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ゲッ!?と声が出る中盤の展開。確かにこの映画の頃のレアセドゥは少女だけどなんか異様に気疲れしてそうだし30代半ばに見えなくもない。脚本のジル・トーランはレアセドゥの他作品でも仕事し、アンドレ・テシネと>>続きを読む

ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>(2015年製作の映画)

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前回よりももっとチープに、けれどマイケル・ベイみが強い。都市がめちゃくちゃになるラストバトルは『トランスフォーマーダークサイドムーン』っぽいし、なんならハロウィンパレードでバンブルビーがカメオ出演して>>続きを読む

スケルトン・キー(2005年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

漫画の短編っぽい。某漫画家が大絶賛していた。これこそ考えさせられる。ある人に入れ替わってその人の人生を生きたらそれはもうその人なのではないのか?? 下の受け入れられなかった残滓の魂がそっと私を忘れない>>続きを読む

座頭市(2003年製作の映画)

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武にしてはテンポが悪いし、編集の驚きもさほどないし、アクションの魅力もさほどないのだけれど、ほぼ群像劇みたいだった後半が怒涛のどんでん返しになるのはビックリした。テンポをよくっぽく見せるタップダンスだ>>続きを読む

監督・ばんざい!(2007年製作の映画)

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全然悪くない。景気が良すぎる。武が撮るホラー映画は?SFは?三丁目の夕日は? 連想の始まりが小津っていうのもスタイルの訓練みたいでいい。なによりゼロ年代すぎる格好の鈴木杏!

素晴らしき休日(2007年製作の映画)

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3分の映画で2時間の映画を見る男の1日を語ること、そのタイトルが『素晴らしい休日』であること。

ピラニア 3D(2010年製作の映画)

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スプリングブレイク!とかやたら言ってるけどデヴィッド・ラシャペル目指したって言っていて、ブノワ・デビエっぽさがずっとある。ひとしきり笑ったし、冒頭のジョーズオマージュといい悪くないと思うけど、なんかア>>続きを読む

チェインド(2012年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

リンチの娘なのにものすごいシャバい映画でビックリする。レイプしまくってて夜中うなされてるおっさんがちいかわみたい。

レイプで繋がっていく親子の哀しさをなんかコメディにしていてちょうどいい。ラストのど
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フレイルティー/妄執(2001年製作の映画)

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話はめちゃくちゃ面白いしいいアイディアなんだけど、手を触れるとホンモノがわかるってアイディアをもっと活かして欲しいって思っちゃった。絵としての面白さが静か。なんとなく映画全体が静かだし。それでも『闇動>>続きを読む

龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

潔すぎるラスト。武が『狂い咲きサンダーロード』好きなのは有名だけど今作のテーブル360度カメラは狂い咲きサンダーロード思い出した。びっくり箱のように"正面切り返しの時に姿が異なっている"ことで進行して>>続きを読む

隣人は静かに笑う(1999年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ジェフ・ブリッジス祭り。なんか幻の映画扱いされててレンタル禁止されているのは911を予言したからなんて都市伝説が流布されているのに笑った。本編は、血まみれの子供が出てきてジェフブリッジスが助けて…って>>続きを読む

アーカイヴ(2020年製作の映画)

1.0

10分でやれるネタをこすり切っていて、全くダメ。時間かけすぎて今まで見たのはなんやねんってなってしまう、それならこの衝撃のラストではなくてもっとシャマランのヴィジット的な終わり方もできたのでは。

オズ はじまりの戦い(2013年製作の映画)

5.0

異世界でマジシャンが転生、ホンモノの魔法使いへ。こういう胡散臭い演技をさせると非常にパキッとするジェームズ・フランコ。立体上映どころか幻燈システムフル活用っていう。続編は作られなかったけれどたまらなく>>続きを読む

I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE(2015年製作の映画)

5.0

高貴な映画すぎて5.0をつけることすらおこがましい。
ウェス・アンダーソンをマイルドにしたポール・キングにもう少し毒っけがある感じ。1.5倍で見てるのかと思うぐらい全体のテンポの良さが尋常じゃないぐら
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ヒックとドラゴン2(2014年製作の映画)

1.0

なんとなく倫理観を爽快感で上塗りされているような気すらする。血縁、家族、村の仲間たちがならずものを上回っていく。ヒックとドラゴンシリーズのビミョーなノレなさの正体はなんだろう。上手いとか下手じゃなくて>>続きを読む

君が生きた証(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ミリも期待してなかったけれど、すごいどんでん返しが全然中盤にあって正座し直しました。それが素晴らしい。これをどんでん返し構造じゃなく作っていたなら『竜そば』並みにボロカスに叩かれていただろう。所詮大衆>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

神木隆之介が絶叫しておれは!!特攻することができなかった!!!って顔プルプルシーンが延々続いて、しかもそれしか話がなくて、死ぬかと思った……。ああ、趣味丸出しの博打感満載の作品ではなく、ディテールもク>>続きを読む

アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家(2023年製作の映画)

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ジェレミー・トーマスプロデュースらしい文芸映画。鏡面と木漏れ日と水面と炎と。席が悪かったのもあるし6K上映できない環境なのが悪いけど、視差弱めでスタジオ内がかなり暗め。3DBlu-ray化されるか、6>>続きを読む

Somebody Comes into the Light(2023年製作の映画)

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木漏れ日を纏う。編集で本当にバラッバラにされてる。そのままパーフェクトデイズに入っててもおかしくない雰囲気。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ブノワデビエの撮影じゃない3Dじゃない久々の2D劇映画。『アランフエス』、『誰のせいでもない』のファーストカットが木漏れ日だったのは伏線だったことがわかる木漏れ日の説明。そこでで書かれてたようなレイヤ>>続きを読む

Totem(原題)(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ギリギリやりすぎでは?の演出がずっと冒頭の橋から続く。カタツムリ絵に載せるあたりでかなりグッときたし、キャラものじゃないリアル志向なのではなく、真逆でリアル志向なキャラものなのだということが飲み込める>>続きを読む

マディのおしごと 恋の手ほどき始めます(2023年製作の映画)

5.0

男女ものが行き切ると男女という関係でなくなるような…。こういう映画がずっと見たかったって人も多いでしょう。ウェルメイドな会話のやり取りと非の打ち所がない切なさが今年ベスト候補。

欲望に狂った愛獣たち(2014年製作の映画)

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そうなる?みたいな展開の連続と見せ方が良い。爆発を省略しているのがうまい。メカ眼球もチープじゃなくて嬉しい。本当に2014年の光景なのか…フィルムってすごいな。

(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

月→椀→首→サッカーボール。大島渚の『御法度』と『戦メリ』の娯楽大作リメイク。同一場面なのに繋がってないような編集のぎこちなさがずっとあるけど、繋ぎ自体はずっと大胆。荒川良々の死に様が花輪和一っぽくて>>続きを読む

パラノーマン ブライス・ホローの謎(2012年製作の映画)

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せっかく脳みそを踏み潰すカットで始まっているのに、対話ゲームを繰り返すばかりで奇妙な展開に全然ならない。そんなことで改心する、悟られることの繰り返しなの!?って感じ。本当にこれを見れば見るほど『竜そば>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

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これが年間ベストって言われると悪態をつきたくなる気持ちもわかるけど、予算のかけられたシンプルすぎる映画は嫌いになれない。家の外に手を繋いだ家族が立っている、そのワンカットのワンアイディアっぷりがいいよ>>続きを読む

いのちの食べかた(2005年製作の映画)

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シャンタケとほぼ同じ構図で主婦がメシを食う。テーブルをかちゃかちゃ言わせながら。シャンタケと同じだということを言いたいから。フツーの主婦が殺人を犯すのと同じようにフツーの主婦が屠殺を行う。でもこの映画>>続きを読む