浦本立樹さんの映画レビュー・感想・評価

浦本立樹

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回路(2000年製作の映画)

3.6

cureに続き黒沢作品2つめ。
ただのホラーじゃない。

セブン(1995年製作の映画)

3.6

ケヴィン・スペイシー演じるサイコキラーとの戦い。

あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

3.4

ヴァイオレンスを一時的にやめた北野武。
主人公たちは話さず、音も少なめなので映像美を全面的に押し出している。

菊次郎の夏(1999年製作の映画)

3.6

北野武のロードムービー。
北野はデヴィッド・リンチになりたかったのではないか。リンチは難解、ミステリアス、グロテスクな映画を作るが、『ストレイト・ストーリー』のようなハートウォーミングなロードムービー
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Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

4.0

ビートたけしが役者として出演していない北野武映画。

暴力団が出てきて、ヴァイオレンスは少しだけあるものの、『その男〜』や『ソナチネ』ほどではない。
北野武なりのヒューマニズムが存分に表現されている。
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海がきこえる(1993年製作の映画)

2.4

ジブリでもかなりマイナーな作品。
宮崎駿や高畑勲じゃない映画も見てみてもいいかもしれない。

ブルークリスマス(1978年製作の映画)

2.0

クリスマスにみた。押井守氏が推薦してた映画。よさは分からなかったが、日本映画史における初期の海外ジャンルのSFへの接近のさまを知りたいのであれば、一見はできると思う。

GONIN(1995年製作の映画)

4.0

ビートたけしが登場すると、「ヤクザ映画だなあ」と実感する。

男同士は仲良くなれないのが社会の常なので、男同士が殺しあうのがその究極の形態ではないだろうか。実際に、この映画では男たちが血まみれになって
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獣兵衛忍風帖(1993年製作の映画)

3.9

深夜アニメの極みというところか。
すげー独特の絵柄と、エログロナンセンスとどこか静けさが同時に襲ってくる。つい見入ってしまう。

原案は山田風太郎『魔界転生』か。原型はそこまで留めていない。本作では”
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CURE キュア(1997年製作の映画)

4.3

役所広司さんがとにかくかっこいいです。このかっこよさは狂気に入る手前のものです。

役所氏演じる中年刑事と、サイコパスの医学部生との精神的な争いが続く物語。cureは”治癒する・治癒”という英語の名詞
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(2023年製作の映画)

2.4

76歳になった北野武の最新作。

北野はオウム真理教への接近、大きな交通事故など彼の精神・肉体に大きな影響を与える事件を数々経験してきた。
彼の作品にも、それら事象を受けた精神的な変遷を垣間見れること
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

3.1

大学の講義で視聴。
韓国光州事件がいかに当時の軍部独裁によって隠蔽されていたか、それがどうやって世界に報道されたのかが知れる。

イングランド・イズ・マイン モリッシー, はじまりの物語(2017年製作の映画)

3.9

The SmithsのMorrisseyがJohnny Marrと出会うまでの記憶の映像。

スミスの楽曲や「ザ・スミス」という名前は劇中で出てこず。その代わりにモリッシーの評価しないSex Pist
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46億年の恋(2005年製作の映画)

3.3

暴力と美を画面に凝縮させようとした作品。
松田龍平が演じる有吉の同性愛者の夢ともとれるかもしれない。
舞台装置や演出が他の三池映画とは一風変わっており、演劇のように舞台上での作品にしてもよかったかもし
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.2

wtf is this movie?

暴力と抑圧、セックス、ロック・ミュージックにホラー、ミステリー、暗号学、事件など。

おそらくDavid Lynchに影響受けてるのかなという演出の数々。ただ複
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マーズ・アタック!(1996年製作の映画)

1.3

バートン嫌いのはずの押井守が珍しく推薦?してたので観てみたが、品性がなくて無理だった。

エル・トポ(1970年製作の映画)

1.9

カルト王。グロテスクで暴力的な映像。

障害者を虐待するシーンはキツイ。

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

2.3

私はウィノナ・ライダー目当てで観た。彼女は美しい。

ただ倫理を逸脱してそのまま…みたいなストーリーもあって好きになれなかった。
作家の遠野遥氏からも不評だったようだ。

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

2.5

化け物との死闘。

コロナワクチンを打った後の体調が優れない時に見たのでさらに具合が悪くなってしまった笑。

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

1.4

「さあ、やりまくるぞぉーーーーーーー!!!!!!」

カルト王といっていいだろう。
血、鉄、性、暴力、ホラー、悪夢。
1時間ちょっとの悪夢だ。

NINのレズナーが塚本晋也の大ファンらしいが、確かにこ
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水の中の八月(1995年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ピープル波多野氏が推薦してた映画。

前半は平成の高校生たちが戯れる夏の青春映画という展開であるが、途中から隕石、宇宙、イルカ、石化病、巫女といったものが出てきた空気が変わる。

私は葉月泉という女性
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裏窓(1954年製作の映画)

3.2

初ヒッチコック。
犯人?との戦い方が意外。

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

3.1

太田光やフランク・オーシャンのフェイバリット作品。
悪夢のような展開と、デザイン性と演出の独自性。

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.5

タランティーノ初視聴。
面白い。男たちの熱い関係。
ただ暴力的なシーンにはクセがある。

家族ゲーム(1983年製作の映画)

2.2

押井守が推薦していたので視聴。
松田優作がかっこいい!ユウサクを観れるという価値はあるだろう。
ただ、やはり人を選ぶ映画ではある。

タンポポ(1985年製作の映画)

1.6

カズオ・イシグロや星野源、斎藤環などを魅了しながらも、蓮實重彦には認められなかった映画人、伊丹十三の代表作であるとのことで気になってみてみた。

エロティックでお笑いがあってかなりクセのある映画だと思
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.3

パク・チャヌク監督作品を初視聴。
女性がミステリアスで妖艶で魅力的。映像は韓国の寺院や施設などを暗めのトーンで堪能できる。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.1

宮崎駿監督作品。
ダンテの『神曲』の地獄〜天国巡りを連想させる眞人の旅。

難解といわれるが、それほどまでに宮崎氏の思いが詰まってあふれているからこそすぐには伝わらないのであろう。

ピンク・クラウド(2021年製作の映画)

2.9

ピープル波多野氏が推薦。

ピンクの雲とコロナウイルスが偶然にも一致する。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

ケイコという人物の美しさが映像の空間に満ちているという貴重な時間の体験、そしてカメラのカットに監督の美学が溢れている。

自分は日本語字幕版を観たが、字幕版を観ることによって、ケイコに少しでも近い世界
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.1

うる星〜は世代じゃないので全く知らずに観たのだが、すごく面白かった。

押井守の重厚な構想と、高橋留美子の世界観が奇妙に一致して私たちを幸福にする。