namさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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友情にSOS(2022年製作の映画)

3.3

次からは警察呼べよとはよく言ったもの。
設定がかなり辛辣で面白く
ふつーに日本で暮らしてたら
万が一同じことあってもさっさと警察呼んで、なんなら不法侵入!と女の子を避難しかねないのに
この設定は重たい
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羅生門(1950年製作の映画)

4.2

リマスター版で。
最初は三者三様クソビッチの話してんのかと思ったけどそんなことよりカメラワーク良すぎませんかライティング良すぎ構成良すぎませんか。
フィルム・ノワールやアメリカン・ニューシネマと影響受
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シャニダールの花(2012年製作の映画)

3.0

低評価を事前に周りに押し付けられたけど、そんな退屈なものではなく面白く最後まで観れた。
「咲かせたい」「育てたい」と渇望する女性たちの母性が暴走して
まるで父になるのが怖いかのように
やるだけやっとい
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

3.9

この人なら自分をわかってくれる
自分だけがこの人を守ってあげられる
そんな勘違いを言い聞かせて人は生きている
それより目の前の人の目を見て話そうぜっていう映画だった。
映画祭で深田晃司監督のトークセッ
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.3

眼球越しのカットとかヨリからうわってひいてみたりとかカメラワークのお遊びが楽しくてそれだけで見ていられるけど、それはそれでテレビドラマのように観た感じでもある。
交わるような離れるような曖昧な感じが続
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.6

見逃してたから映画祭で来てくれて歓喜。
是枝監督のトーク付き。
なのに上映序盤から大いびきのおいちゃんに
永遠にスマホいじるやつが前にいて最悪だった。
その思い出で少しレビューがしにくいけど
設定もス
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1/880000の孤独(1978年製作の映画)

3.3

現代ではオタクとひとくくりにされそうな男だけど、何か夢中になれるアニメやらがある訳じゃない時代の性の欲求と将来の不安を抱える。
ゲリラで撮ったのだろう街並みが、この頃なんとなくの日常の風景であっても尊
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.2

始まり方がさすがアカデミー賞常連の監督って感じでセンスいい。
"これまで"を描かずして2人の関係性が開始10分くらいでわかっちゃうのに
"これまで"を描いても良かったんじゃない?ってくらいしょうもない
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シーズ・ガッタ・ハヴ・イット(1985年製作の映画)

2.5

スパイク・リーは社会問題にぶっ刺す感じが好きなんだが
このゆるっとした作りはまた…
無駄にアングルの良さとゆーか、荒々しい編集の演出とか、モノクロのトーンとかカラーの鮮やかな切り替わりとかとか
色々撮
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

エブリシングエブリウェアオールアットワンスやった。笑
CGすご!お金かかってる!色んなとこ行ってる!勢い!の面白さは抜群。
役者の力強さもすんごい。
でもタイトルのそれであるが故に、一つの出来事を粒だ
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.0

わかるようでわからない。
それぞれ違った特別な一人の思い出。なんだろうけど、美化してたり爆発した感情だったりなんかそういうの突っ込んでくのかと思ったけど
思ったより淡々としてた。
坂元裕二っぽい。なん
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バビロン(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

最近また監督自身の映画体験を投影した作品を監督達が作りたがっている気がする。
(まだ「フェイブルマンズ」は公開前だし観てないけど)
「エンドロールのつづき」も、「フェイブルマンズ」もただただ監督自身の
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ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

3.2

細身のアダム・ドライバーをわざわざぽっちゃり役にする意味と(役作りとかじゃなくて太っただけなら仕方ない)この年代で描く意味(80年代かっこいいー!はわかるし、原作がそうなんやろうけど)がよくわからんか>>続きを読む

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.9

人間なんて、元々無力。
だから地位や名声、金を求めるもの。
だから立場が逆転ってゆーか
その時々の、その時代のその場所の
立場の得方があるっていうか。
皮肉に皮肉を重ねていって、始まりは、うっわ、これ
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バルド、偽りの記録と一握りの真実(2022年製作の映画)

3.9

今出来る全ての撮影技法とCGを駆使したと言ってもいいくらい
違和感の世界(どっちが現実やろか)だからこそ出来るアートワークもほんとずっとすんごい映画。
イニャリトゥ監督の走馬灯を見てる。みたいなそんな
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.3

全員くっそ嫌な奴(建前)で
全員人情とゆーか心があった
それって現実世界。
それを隠したり爆発させたりなんかそういうの色々を
いつかわかると言ってしまえば悲しいけど
大人って悲しい

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

実話を淡々と描く物語に
映画としての在り方を語るのはナンセンスかもしれないが、敢えて言えば
グッとくる一瞬のシーンが電話口であったり
ワインスタインとの対峙は後ろ姿ではなくシーンとして見たいものではあ
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エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

3.5

インドの、また時代の新しいニューシネマパラダイス。
子供はダメって言われたらやりたいし
線路歩きたいし、光や色感度高く
飽くなき探究心で挑む。
お母さんのご飯がまじで全部美味しそうだった。撮り方とか見
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.2

芽郁ちゃん奈緒ちゃんの再タッグ!
予告の窓から飛び出るとこで割とピークだった。

永野芽郁は体張ってすごい演技に向き合ってるなと思ったけど単純に設定なのか
男勝りなキャラはいいんだけど
マリコを守るた
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殺し屋1(2001年製作の映画)

4.6

三池崇史の最高傑作。

今見ると、やりすぎ!盛りすぎ!やめとき!なタイトルとかCGも、今のキレーなCGにしちゃうと味気ないだろうなグロさとか尖りがええ。
オープニングテンション上がる部門ノミネートな作
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

いやぁ、良かったあ。

IMAX3Dの素敵映画体験、映画史に残るものとして、それだけじゃない素晴らしさ。

前作「AVATAR」は「もののけ姫」のオマージュが強くて、その世界を3DCGで魅せる素晴らし
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フラッグ・デイ 父を想う日(2021年製作の映画)

3.5

娘の美しい横顔からスタートする物語。
ショーン・ペンのセンスを感じるというか、娘愛を感じた。
娘のディランと親子共演で、自身が監督ってどうなんだろうと思ったけど、この2人だからこうなる!ってのがまた父
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トゥルーノース(2020年製作の映画)

4.0

とても完成度の高い作品だった。
内容としては、昔から聞かされていた、わかっていたはずの北朝鮮の収容所の話。
それが"昔"ではなく現代でこの収容所であり
それをありありとただ実話をそのまま見せて
「どう
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.6

めっちゃ良かった。長編も観よう。
どんな復讐すんのかと思ったらこれってなんかはっとした。
家族とは変えられないから
「SKIN」それだけで人を判断するのなら
自分がそうなったとき。ね。
幼少期ランダル
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

3.8

今までずっとキャッチミーイフユーキャン以降のディカプリオ!と思っていたけど
本当の転機はここだったんだな。
ジェイミー・フォックスもこれが一番くらい良い。
ジャンゴもシュルツもブルームヒルダも
名前が
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ロンリープラネット(1996年製作の映画)

3.0

主人公演じる裕木奈江さんが魅力的
舞台風のセット→映画みたいな転換しなくても
映画だけで見たらどうやったんやろか
それだとセリフがわざとらしいのかな?
観客に委ね委ね委ねな作品すぎたかも
と、いうのも
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ドランはほんと好き。
一貫して自分の中にあるものから、物語を紡ぐ。

付き合う意味って?
みたいな
よくある議論で考える

昔から一緒にいてノリも合って
寄り添える友達
それは愛。

同性に対する性的
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シー・ユー・イエスタデイ(2019年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

うーむ。
タイムリープで繰り返される人種差別を表現した「隔たる2人の世界」
短編であのメッセージを観せられては
今作はタイムスリップするまでが少しタルい
そんでティーンエイジャーの愚かさをありありとリ
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.0


ブラックパンサーとして、キングとして、一人の兄として、チャドウィック・ボーズマンという俳優として
シュリが兄に想いを馳せるシーンは現実とごっちゃになって美しい光を受け
ただ、人間ドラマを観ているよう
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.4

うむ。
山下リオほんと好き。

オシャレ顔だファッションだばっかじゃなくてこんな門脇麦と水原希子見れるの新鮮でナイスキャスティングで良かった!!
門脇麦のウエディングドレス美し。
あとチョイ出る井下が
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キッド・カディ: Entergalactic(2022年製作の映画)

4.0

NYの街、そこに住む人々がリアルにリアルすぎるアニメーション!!!
あぁ、こんな人居るこんな場所ある
典型的なマンハッタンの高い部屋みたいな間取りとかアートのイメージとか

え、じゃあ実写でよくない?
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.2

「寝ても覚めても」以来の濱口竜介監督作品♪それだけで楽しみだが、ここまで大きな作品となった。
それこそ、「寝ても覚めても」が役者のあれこれで折角の名作が!!!というところで(勿論作品は評価されてるけど
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

女性の不遇を"ホラー"で見せる。
そりゃ怖いよ。
欲望の男たちがゾンビのようで、
刺したくもなるっていう。
ほんと、エドガー・ライト監督は何をどのように考えたのでしょうか。
それに寄り添おうとして男性
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バケモノの子(2015年製作の映画)

2.9

うむ。
役所広司大好きすぎます。

ストーリーラインで期待してた
「バケモノ」に育てられた人間世界から隔離された子っていう設定が
ちょっと違って
このバケモノの世界のルールだったり言葉だったりが人間ち
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

親が決めた名前ではなく
"自分で決めた名前"を名乗るという強い反抗心を持ち、母親との口論の車内に耐えれず車を飛び降りる破天荒ぶりのレディバード。
なのに好きな人出来るとお花畑で、ステータス気にしまくっ
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

心に刺さる一瞬や台詞で
涙が一筋流れてしまった。

ブリジットがとにかく魅力的だった。
脚本担当で主演って、自分の気持ちが入りすぎてあんまり良くないのかと思ってたけど、そこは監督がきちんと仕切ったのか
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