状況説明が足りなすぎてストレスフル。それに加え、家族観や仲間意識に縛られた人たちの滑稽さとその被害者という悲喜劇ないまぜな展開によって僕の思考はぐちゃぐちゃになり、だいぶぐったり。こんなに観るのが苦痛>>続きを読む
東北三部作は未視聴なので濱口監督が撮る自然が新鮮に映りましたが、緊張感がとにかく強く、全体的には長閑な本作を支えていましたね。脚本家としての真骨頂は、芸能事務所の二人が東京から長野に向かう車中での雑談>>続きを読む
観る価値はないと思う。
原爆を題材にするなら真正面から原爆を扱ってほしかった。権力に抗いきれないサラリーマンたちの悲哀の描き込みは丁寧でグッとくるものがあったけど、それなら原爆じゃなくても映画撮れるで>>続きを読む
僕も多動性障害の気質があるので、誇張された二人の狂気を見て「あぁ僕もたぶん僕のこと苦手な人からはあんなふうに見えてんのかな」と思いながら観てた。僕の場合は「流れる」のは愛ではないけれど、まさにあんなふ>>続きを読む
この設定隠さないほうがいいのでは…という気もしますが、宣伝の都合で仕方ないのかな。死刑囚と執行人の間に共犯関係が生まれるのがおもしろいくて、なかなか読後感のよい映画です。
わかりあえているように振る舞っているけれど、ほんとの気持ちはわからない。でもそんなことうっすら気づいていて、気づかないふりをしている。友達との関係というのはそういうものである。
すべての動作に意味が>>続きを読む
よくある言説をなぞる要素も多かったけど浅野いにおスパイスでおいしく調理されてる。ただ挿入されるエピソードはちょっと冗長だったかな…。
後章はバトルモードになるのか精神世界描写になるのかはたまた…。待ち>>続きを読む
めっさおもれー!!!
この脚本の巧妙さは、話の展開ではなく登場人物の不安定で不可逆的な関係性の変化の描写にある。ザンドラと、夫、息子、旧知の仲の弁護士、学生とのそれぞれの関係性に対するザンドラの言動>>続きを読む
周囲からは見えにくい生きづらさを抱える人たちをやさしく活写する映画として鮮烈な印象を残した「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」が大学生版だったとすれば、本作は若手会社員版である。そう遠くないうちにこの>>続きを読む
痛快!
男性優位の社会をむしゃむしゃ食い荒らすベラがだんだんカッコよく見える。
バクスター先生を見てると、育った環境って大事だよなと思う。
心霊スリラーというジャンルにあまり興味がないので、降霊会でみんなワチャワチャ騒ぐのはよく理解できなかったけど、妄想が現実に影響を及ぼすやり口がおもしろくて楽しめた。
最もA24っぽいキャラはダニエル>>続きを読む
青春と恋愛と音楽とファッション。映画的な要素が詰め込まれた娯楽作であるけれど、ストーリーはなかなかずしりと重い。
高校を卒業したイーニド。社会に出てつまんないヤツになっていく周囲をバカにしながらニート>>続きを読む
劇場公開する価値のない駄作。東野圭吾原作で重岡大毅主演、主人公がアウトサイダーということなら絶対主人公にウラがあると思うじゃん?なんにもなくて逆にサプライズだわ。
オープニングからホーン隊の演奏に乗せた馬鹿騒ぎ。陽気に行こうぜ!という熱量は、2度の戦争をつなぐ。個人的には叙事詩的な大掴みの脚本は合わなくて、特に本作の前半は状況がわけわかんなすぎてずーっとウトウト>>続きを読む
前提として、おもしろいんだよね。潜入がバレるバレないのハラハラドキドキの展開は。だけど、やっぱ僕は香港映画とまったくウマが合わん…。必要以上にセンチメンタルなセリフ打たれて冷めるし、いちいち表情が仰々>>続きを読む
昔は、北野監督のバイオレンス系映画はただ血しぶきで遊んでるだけのように思ってしまって肩透かしを喰らわされた印象があったけど、僕が大人になったのかな、それとも本作の絶妙な演出がよかったのかな、めっちゃお>>続きを読む
くだらない笑いで声上げて笑うよね。一応さ、実在する休戦中の2カ国の国境警備の話なんだけどさ、緊迫感なさすぎてよき。来年も平和でよい年になりますように。
大阪の最終兵器に、埼玉県出身の僕が全く知らなかった埼玉の最終兵器で対抗するのまじ笑った
前作は「あるある」ネタと「意外性」のある展開の絶妙なブレンドがとてもハマったと思うんだけど、本作の展開は至って>>続きを読む
女性の自立と冒険モノの系譜にあるが、とにかくほどよく現代的コメディでなかなかよき。
ウランバートル郊外の広大で厳しい自然と暮らしの美しさが画面いっぱいに溢れていた。主人公ウルジくんの聡明さと稚拙さが同居するキャラクターが全編にやさしさと緊張感をもたらしていた。学業をとるか家庭をとるか>>続きを読む
日常の中の大きくも小さくもない変化の訪れ。やや短い上映時間の中に印象に残るシーンが多くて見ごたえがあった。特に空港へ向かう車内の会話の解きほぐれていく感じが好き。整音へのこだわりが、自主製作映画によく>>続きを読む
ストーリーテリングをテーマにした物語だけど、言葉に頼り切らずカメラワークや照明・演者の表情など「言葉にならなかったもの」で多くを語ろうとする演出が渋くて良い。『鵞鳥湖の夜』がとても好きなので本作主演の>>続きを読む
ガハハおっさん三人衆が亡き友人の残した妻子の結婚を世話してやろうとノリで物事進めて騒ぎを招くという、現代の感覚からすると虫唾が走るような話なんだけど、それに対する批評的視点も感じられ、ある家族の喪失と>>続きを読む
観る前後で同じものに対する印象が大きく変わるのはいい映画の要件。声も態度もデカくて口も悪い中国人のババァなんて全く関わりたくないけど、そんな人をもちょっぴり愛おしく感じさせる、きっと自分の周囲の苦手な>>続きを読む
思ってた話とだいぶ違った。オーシャンズ11みたいな銀行強盗犯グループのドタバタだろうと思ってた。それと、これは僕が悪いんだけど勝手にイタリア映画だと思ってて、イタリア語ってこんなにスペイン語に似てたっ>>続きを読む
考えうる最悪の選択肢を採り続けるトゥーがDQNすぎて怖い…。アイツさえ居なければみんなそこそこしあわせなんじゃないか?演じる男の子は顔がいいのできっと現地でアイドル的に売り出されているんだろうね、だか>>続きを読む
幸福が訪れたことで調子が狂っていく様が怖い…。「不安は魂を食いつくす」なんていいタイトルだ。
衣装やセットが鮮やかで、フレームインフレームも多用され、寓話的に演出されていることで、哲学的なセリフの印象>>続きを読む
グレタ・ガーウィグ的な「強い」若手女性映画監督が撮る自伝的な映画、というジャンルがきっとあって、それにカテゴライズされるものだと思うんだけど、やっぱ女性の人生って一筋縄ではいかないもんよね。
誰しも多>>続きを読む
東京国際映画祭、今年最初の鑑賞はこちら!欧州〜中東の若手監督らしい、観やすくて時々心揺さぶる場面が訪れるヒューマンドラマ。若いカップル2人を掘り下げ方が少し物足りなかったけど、しあわせな気持ちになった>>続きを読む
棒立ち演技には笑っちゃうけど、ミニマルで最高にカッコいい!この映画を大スクリーンで観させてくれるシネマート新宿あっぱれ!
僕の好きな『ドライブ』や『ベイビー・ドライバー』がこの映画の影響をモロに受けて>>続きを読む
撮影当時の時代背景や文脈がわからないので軽薄な理解に留まっているんだろうなという認識がものすごく強い。登場人物が女性のみという点が象徴的。いずれも舞台芸術が古くから女性に演じさせてきたようなキャラクタ>>続きを読む