抹茶マラカスさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.4

アマプラにもネトフリにも来なかったから見れていませんでしたが、ついに劇場で!早稲田松竹に並んでも見れなかったあの日から数年!
アイドルを辞めて女優へと転身を図るタイミングで未麻の回りにおかしいことと殺
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.7

ブロムカンプ、大好きだけど実話レース映画って大丈夫?と思っていた自分がバカでした。ゲームの中のレースと現実のレースをクロスさせる試みは常に境界を捉えて語るだけでなく、それを映像に落とし込むことに腐心し>>続きを読む

アダム:エピソード3(2017年製作の映画)

3.5

より人間らしさを悪い意味でコピーし、映像的にはよりゲームらしさを増すブロムカンプの探求。
短編してはこれぐらいの中身があると面白い

アダム:エピソード2(2017年製作の映画)

3.5

野に放たれたロボットたちの行進がどこかストップモーション的でもある。

グダニスク(2017年製作の映画)

3.0

ほぼゲームのムービーの導入。流石にこれだけだと感想を持てない

キャプチャー: バッタ(2017年製作の映画)

3.2

実験のコーナー。調理器具の販売のショートムービーと同じテイストで酷い発明を試してみますよ!って感じ。少し映像粗いかしら

さよなら、私のロンリー(2020年製作の映画)

4.4

生まれてこの方、父と母はオールド・ドリオに盗みや詐欺ばかり教えてきた。胡散臭いことしか言わないこの家族は、娘のことを娘として扱わず、共犯者として見ている。分け前は平等に3等分。
そんな中、出会った女性
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劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ(2018年製作の映画)

3.6

もともとのシティーハンターを知らないのでなんとも言い難いが確かに古き良き味をそのまま出した感じはする。
話としては狙われるゲストヒロイン、ロボコップのような武器商人の暗躍と対決、結局揺るがぬヒロインの
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融合体(2017年製作の映画)

3.8

おそらくは遊星からの物体X的な極地の閉所でのモンスターパニックを意識している。
だが、襲いくるクリーチャーはデビルマンに出てくるジンメンのような人間複合体のようでこーれを長編でやるのはお金でないよねー
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五等分の花嫁∽(2023年製作の映画)

3.3

これまでと比較して抜群にアニメーションとしては良くなった。冒頭からモロに宣言しているようにシャフトの力である。
話としては益体のない夏休み話であり、そもそもストーリーを完結させるにあたって必要ないと判
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神の戯れ: 現代/原始(2017年製作の映画)

3.8

まさしく戯れ。地球を生み出してこのかた、ぬくぬくとした部屋で神が人類にどんな差配をしていたんだろう、なーんて感じの短編。ラブ、デス&ロボットにも冷蔵庫の中で文明が育っていく話があったがみんな好きなモチ>>続きを読む

小さき勇者たち 〜ガメラ〜(2006年製作の映画)

4.2

大傑作すぎた平成ガメラ3部作が「カメ」という概念すらも廃してガメラの神聖さを保証したのに対して、本作は昭和ガメラの持っていたガメラは子どもの味方、と言いつつ必ず出血してグロテスクになる、みたいな点をし>>続きを読む

密林の悪魔(2017年製作の映画)

3.4

ベトナム戦争のなかでリバーゴッドなるバケモノと米軍は相対する。
肉片のついた骸骨の気持ち悪さは迫り来るものがあるが30分の内容かと言われるとちょっと物足りない。というかデモニックの時もそうだったけどこ
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3D彼女 リアルガール(2018年製作の映画)

3.5

オタクでコミュ障が学年1の美女に告白されて付き合うようになるという電車男的なラブコメ。難病設定までついてきたり、味の濃い演出の多さは決して好みではないし、結婚式辞めるendは本当に嫌い。
なのだが、や
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悦楽交差点(2015年製作の映画)

3.7

交通調査での1000人目を運命の人と決めていた男が、その1000人目だった人妻をストーキングしている話…かとは思いきや。
見る見られる関係の逆転は映画を劇的にする基本ではあるが、実にうまく作用しており
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

養子縁組した娘が実は成人したシリアルキラーでした!という大どんでん返しを持ってた作品のまさかの前日譚。大ネタが割れてるのに面白くできるのか…?と思ってましたけど、なかなかどうしてよくできてました。>>続きを読む

ルパン三世 VS キャッツ・アイ(2023年製作の映画)

3.5

よくできたいつものルパンのテレビスペシャルって感じ。いつものゲストヒロインがキャッツアイになった感じ。ルパン組、キャッツアイ組、不二子と今回の敵、とっつぁんたち警察サイドと紹介するものが多い序盤はちょ>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.0

左ど真ん中の全共闘と右一直線の三島由紀夫による公開討論会とでもいうのだろうか、そこのやりとりがこんなに映像がしっかり残っているとは。
現在の日本の分断と比較すれば、どう考えても健全でまさに議論ができて
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建築学概論(2012年製作の映画)

3.3

良くも悪くも普通の恋愛ものというか、面白みは特になかった。
建築家となった主人公の元に訪れた女性はかつての大学の同級生で互いに初恋の人。運命的な再会かと思ったが、彼はもう結婚間近。
建築という生活を支
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ユナイテッド93(2006年製作の映画)

3.9

9.11のあの日、ハイジャックされてしまったけど目的地に辿り着かずに墜落したユナイテッド航空93便の物語。
何が起きるか知っているからこそのスリリングさが全編を通して緊張感をもたらし、いざ貿易センター
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ノスタルジア(1983年製作の映画)

3.0

タルコフスキーでも今の私なら行けるっしょ!みたいな謎なポジティブで挑んだけどダメだった…
どうやら音楽家の足跡を追ってイタリアに来た、みたいな展開はわかったんだけども、それが分かるまで長い上にわかって
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アダプション/ある母と娘の記録(1975年製作の映画)

4.2

またしても工場勤務の主人公は夫を亡くし、妻子ある男性と恋愛をしている。彼に子どもが欲しいと訴えるが、無碍にされる。一方、近辺の寄宿学校の生徒アンナとの交流が始まる。
女性同士の連帯、社会全体からの抑圧
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ナイン・マンス(1976年製作の映画)

3.6

工場に勤務することになった主人公は早速の上司からの言い寄られに辟易。ところが段々2人の中は近づいていき…というラブロマンスの見た目こそしているが、言い寄り続ける男の狂気と、女性への抑圧を表現しながら最>>続きを読む

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.8

100markごとに名監督。今回はエミール・クストリッツァを。タイミングよく配信終了だったので。
いやあ、こういう配信終了のタイミングじゃないと手を出さないタイプの映画なのが勿体無いと改めて感じる作品
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ひまわり(1970年製作の映画)

4.0

戦争が2人を別つ。
結婚したら12日は出征しなくていいとか言い出すから戦争から逃げていちゃいちゃしてんのかなぁと思ったら、それはその後のためのフリだった。
あまりに緩いビーチでの結婚宣言から、八甲田山
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キッズ・オールライト(2010年製作の映画)

3.6

どんなセクシュアリティだろうとカップルというものの維持は常に細心の注意を払ってリスペクトし続けないとダメっていう話と併存してそのリスペクトは親子でも変わらないよ、と言ってくる。
親の心子知らずでこの心
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SAND LAND(2023年製作の映画)

3.9

まるで鳥山明を通ってこなかった人生なので、この作品からはノスタルジーを感じることなく現代に通じる普遍性と3DCGの技術が国内的にしっかり向上していることを確認させられた。最後にすごくアニメ的な表現があ>>続きを読む

彼女はひとり(2018年製作の映画)

3.5

自分が生きる意味。石を投げて波紋が誰かに当たっていかないとなんだか有意義に思えない。
自らを石にして投身した少女は、命を落とさなかったものの、波紋を次々起こして自分を確かめていく。周囲の人々は波紋を受
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学校の怪談(1995年製作の映画)

3.7

すっかり忘れてたが世の中は夏休みだ!ということでハードディスクに録画しておいた夏休みっぽいやつを。
旧校舎に閉じ込められた5人の生徒たち+α。最初はトイレの花子さんとかなので、いわゆる学校の怪談として
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メトロポリス(2001年製作の映画)

3.6

完全な手塚治虫キャラたちが、まあものの見事に動いているし、メトロポリスという街そのものをよくもここまで書き込むな!というアニメーションの密度は非常に素晴らしいものがあると感じた。街そのものっていうのは>>続きを読む

美しき諍い女(いさかいめ)(1991年製作の映画)

3.9

かつて妻をモデルに描いた未完の作品を新たなモデルで老画家が仕上げる。それだけの話といえばそうなのだが、画家は裸体となったモデルに骨格を捨て去り、内面だけを掬い取ることを求め、両者は互いに極度の緊張関係>>続きを読む

シン・ちむどんどん(2023年製作の映画)

3.5

選挙はフェスだ!で政治を面白がろうとするプチ鹿島・ダースレイダーのコンビによるセンキョナンデス第2弾!ふざけたタイトルに見えるが、選挙の候補者が好きな番組に挙げてるから「ちむどんどん」のどんなところが>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.0

本来人間にはない臓器を作って切除するパフォーマンスをする人の話。なんだそりゃ。
まあ基本的に身体と意識の関係について考えた作品だったけど、考えてるうちに作品自体が人と会って話して、しかしてなくてついて
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映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ(2018年製作の映画)

4.3

これはすごい。現在無料公開中。
プリキュアたちの記憶を奪っていくミデンという敵の正体、動機づけが完全に勝っている。多様なプリキュアを登場させるにあたってタイトルとなっている当時の主役HUGプリと初代が
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ちょ〜短編 プリキュアオールスターズ GoGoドリームライブ!(2008年製作の映画)

3.5

プリキュアが…少ない!?
まだ3作品だけの集合短編なので人数も少ない。それでもオールスターの萌芽とアクションの楽しさがある。

しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜(2023年製作の映画)

2.6

今や新自由主義の勝者となったと言える野原家が、敗北した側の人物をヴィランに据えての物語は地獄の味がした。予言によって進む決定論的な物語は、オトナ帝国をはじめとしたパターナリズム的な感覚をちらつかせ、そ>>続きを読む