テークテックさんの映画レビュー・感想・評価

テークテック

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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

結論から言うと、最高ではないが妙にクセになる映画だった。
気付けば最後まで見ていて、2時間半以上の長編にも関わらず終わるのが名残惜しくてエンドロールが明けてからもしばらく劇場に座ったままだった。

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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.1

1部完走して、2部の前に見た方がいいと言われたので見たが大正解!
これで気持ちよく2部にいける。

単体でも楽しめなくはないけど、1部見終わった後に見るのがベスト。

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.5

基本的に淡々と進んでいくのだが妙に引き込まれていき、積もっていった不協和が一つの出来事をきっかけに一気に瓦解し、最後には得も言われぬ感情に。
人間と音楽が好きな人は1度は見るべき映画。

マーベルズ(2023年製作の映画)

4.0

正直あまり期待してなかったけれど、面白かった。
そしてよくわからなかった(笑)
サイケデリックと言えるようなカオスな展開が個人的にツボだった。

キャプテン・マーベルのお茶目な一面が見れたりしたのもよ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.0

「正直ピンと来ない」というのが見終わって初めに思ったこと。
過去のジブリ映画がごちゃまぜになったようなキャラ造形や設定に正直面を食らった。
「どこかで見たような」っていう印象が終始頭の中で回っていた。
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前2作と比べるとシリアスな度合いが多く、思わずぎゃははと笑えるところは少なかったけど、見終わった後のカタルシスは今作も健在。
完結編をロケットの物語にしたのは、初めは意外と思ったが見ていくうちに納得。
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.5

話題作だしとりあえず見とくかと軽い気持ちで劇場に足を運んだけどかなりやられた!!
自分はそこまでスパイダーバースやスパイダーマンシリーズに詳しくないが、シンプルにアニメーションの動きが見ていて楽しかっ
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A Film About Coffee ア・フィルム・アバウト・コーヒー(2014年製作の映画)

3.5

普段何気なく飲んでいるコーヒーのこんなにも多くの人が関わっていて、多種多様なドラマがあったんだ
それを実感するだけでもこのドキュメンタリーを見る価値はある
特にコーヒーショップ以前の生産、精製などの過
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.5

ジュラシック・パークシリーズ初見。
過去作からのつながりと思われるところはいくつかあったけど、話の理解には全く支障なしでよかった。
個人的に2時間を超える映画がきついんだけど、今作は2時間半あっても長
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グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤から怪獣が登場しつつもゆるい日常系の空気感はアニメシリーズと変わらない懐かしさを感じた。
裕太が何かがおかしいことにはっきりと気付く場面の衝撃、そしてそこからのダイナミックな展開は心の中でひたすら
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.5

サリーの他者とのかかわりの薄さゆえの幼児性、そこからくる理解者の渇望からの残虐性が痛々しくもある種共感を覚えてしまってしんどかった。

そこそこグロテスクな描写はあったけれど、それを踏まえても、いやだ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.0

Jazzっていう音楽ジャンルは好きな方なので、劇中って流れる音楽はどれも聞いていて心地いいものばかりだった
その心地よさ故若干うとうとしてしまったけど(笑)
初心者のドラムの成長具合や、ピアノの上手い
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.7

個人的にアントマンシリーズってMCUの中でもかなり安定してるイメージがある。
大当たりもしないけど決して外さないみたいな。
そして今回もその例に漏れず佳作といっていい出来だった。

スコットのやりすぎ
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.0

なんというか初めから終わりまで掴みどころのない映画だった。
強烈なカットがあるわけでもないし、ストーリーの抑揚もあまりない。
それでも1つの1つのカットがキレイだったり、全編を通した牧歌的なトーンは個
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.8

技術の進歩(詳しくはわからない)で色彩が素人目にもわかるくらい鮮明になったここ最近のモノクロ映画は本当に熱い。
他だと「カモンカモン」などが有名だけどそれに並ぶくらいよかった。

冒頭の暴動シーンの炎
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

前作と映像のテイストがあまりにも変わりすぎて見るのを躊躇してたが見てよかった。
ただ、ありかなしかで言えば個人的にはなし。

まずよかった点をいくつか。
リョータを主役に据える思い切った設定は素直にび
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.5

50分に満たない短編なのもあり、割とあっさり目にも思えたが、後からジワジワきた映画だった。

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

2.5

設定が古いとか色々あるけど、何よりも話が面白くなかった。
やたら唐突な展開も目立った。
自分にはビックリするくらいのれない作品だった。
ルカの告白のシーンはよかった。

天気の子(2019年製作の映画)

4.1

宇野維正さんの「Fuck The World」ツイートからずっと気になってた作品。
「すずめの戸締り」を見る前にこれと「君の名は」は抑えておこうってことでアマプラにて鑑賞。

確かにこれは「Fuck
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

4.1

計約1時間全3話構成の短編だけど、それぞれ独立した短編としてもよかった。

自分を含めほぼ大半の人間が経験しない類の、甘酸っぱい青春劇に心が洗われる思いながらも、美しい物語だなーと皮肉の混じった思いで
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

世間的には同日公開の「すずめの戸締り」にMCU的には「ノーウェイホーム」以来の注目作!
チャドウィック・ボーズマンの死去でどうなるか不安もありつつ、「ブラックパンサー」の続編ってことで当然ハードルは高
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シャイニング(1980年製作の映画)

3.6

例の印象的なジャケットは知ってたけど、ずっと見てこなかった作品。
前情報一切なしで臨んだけど、キューブリックのホラー映画だったのね。

もちろん怖さも多少あったけど、それよりも作りこまれた映像の印象が
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.8

感情的に大きく揺さぶられたりすることもなく、印象的なシーンやまさかの展開があるわけでもなく、かといって映像美や音楽がよかったりするわけでもないが、「普通に」いい映画だった。

マイクとラファエロ(+マ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

はじめて見るタイプのホラー映画だった。
陳腐な表現になるが、ホラー×黒人差別っていうありそうでなかった組み合わせ。
これをエンタメとして楽しめちゃうのは当事者意識がない故か。
ただ、コメディタッチで極
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セッション(2014年製作の映画)

3.9

最後のフェスでのニーマンの鬼気迫るドラミング、これに尽きる!
ただ、見入るしかなかった。
ひたすれ痛くてしんどくて、しんみり終わるのかなーなんて見てたら、まさかの展開だった。
これをカタルシスと言って
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百花(2022年製作の映画)

4.5

暇つぶしに映画でも見に行くかって気持ちでこの映画見ると、心がやられるので要注意。
というか、自分はそれでかなりやられました。もちろんそれはいい意味でも。

「認知症」、「大地震」、「母との関係性」ここ
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雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

2.5

こういう「十五少年漂流記」みたいな作品は定期的に作られてるし、恐らく今後もそうだろうし、作られる意義はあるんだと思う。

いわば古典みたいなもから斬新なものではないし、少年少女の群青劇に今の自分はあま
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

そういえばホラー映画を劇場で見たことないなと思い立ち鑑賞。
あまりホラー映画で恐く感じたことなかったから、大きなスクリーンで見れば違うかな、と。

結論から言うと、思ったような体験はできなかった(笑)
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.5

とりえあずジョニーとジェシーのハートフルな対話がクソ最高。
まだ1回しか見てないけど、何回も見れば味が出る映画な気がする。

プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

プレデターシリーズ初鑑賞。
第一印象としてはめちゃくちゃシンプルな映画。
あらすじとしては、ある民族の女性が得体の知れない侵略者から逃げつつ、最後にはやっつけるというものだし。
そのシンプルさゆえ、作
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.5

組織の秘密を知ってしまった男が命を狙われるアクション映画っていう何万本と作られてきたであろうテーマ。
王道中の王道で真新しも何もないんだけどアクションがとにかくメチャいいっていうそれだけのいい映画。

すべてが変わった日(2020年製作の映画)

3.6

一つ一つのシーンを切り取ってみれば、とても同じ映画とは思えないんだが、全編通して見ると俳優陣の演技によるものか、不思議と統一感を感じる。
感情はおだやかかつグデングデンに揺さぶられ、中盤から終盤にかけ
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

2.0

良くも悪くもサム・ライミだなあというのが一番の感想。

アクション、カメラワーク、音楽の使い方などこれ本当に2022年の映画かって思ったけど、マンネリ感もあるMCUとしては逆に新しいともいえるかも。
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.8

冒頭から登場する霧笛の音がこの映画のすべてでしょう。
中盤おちゃらけたシーンなどもあるが、根底にはずっとこの霧笛の不穏な音が頭の中で流れ続けてた。
中盤からどういう結末にいくのかに焦点がいってしまった
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真夜中乙女戦争(2021年製作の映画)

3.3

予想の何10倍もザ・荒唐無稽映画。
平坦なトーンでとんでもな展開をしていきながら、さほどの起伏もなく終わった。
すごいいい映画とは思わなかったけど見て損したまではいかないみたいな。
柄本佑の役がよかっ
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.0

いい意味で王道的に展開していって中盤までは心地いい。
ただ結末が意外過ぎた。
いわゆる復讐モノだけど、はっきり言って後味は悪いので爽快さを求める人には向かないかな。