tedさんの映画レビュー・感想・評価

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雪山の絆(2023年製作の映画)

3.4

並のホラーよりホラーな雪山と、そこで生き抜く人達の勇気と友情と信仰の物語でした。

数え切れないほどの飛行機墜落シーンのある映画観てきたけど、こんなことになるんですか……飛行機怖いーーー!っていう冒頭
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

人は、どんなにサイエンティストとして優れていても(実際、オッピーはそこまで突出して優れていたわけではないという点も実は重要な点)人の営み、この作品で言うところの政治から逃れることはできず、そこでは清廉>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.2

シェイクスピアの毛色が強めな、アラビアのロレンス、Mad Maxが交差するSF叙事詩、という感じの作品だった。

その細かいところまで行き届いた映像美と迫力、洗練された建築とコスチュームのデザインに、
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愛なのに(2021年製作の映画)

2.5

相変わらず、つまらなくはないけれども。

大人になりきれないアラサーの恋愛話は数多くあれど、女子高生に救われちゃう落としどころが、日本のおっさんらしい思考回路だなっていうのが正直なところ。

手に余る
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イノセンツ(2021年製作の映画)

2.7

静かな緊張感が最初から最後まで。子供達の間だけで起こる事件だからか、有り得そう……と思わせるリアリティがあって、面白かったよ。

ミンナのウタ(2023年製作の映画)

1.7

清水崇って、昔から古びた家をホラーの館にするの本当に好きだね。汚い家をホラーに写さずにはいられない性癖とかかな。

評判良かったから観ました。お母さん怖い。怖かった。あそこ良かった。

全然辻褄合って
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

原作読んでおりません。そもそも原作があるのかすら知らないでごあす。

ずーっと犯人目の前にして、行動まで共にしてたけど、ぜーんぜん気づかなかった、どころか別人逮捕しちゃうっていう底なしに無能な警察の話
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

2.5

チャーリーとチョコレート工場から毒を抜いて、ちょっとだけパディントン風味で味付けして、あとはシャラメの魅力でなんとかしましょうか?って感じの作品でした。

To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

1.0

アル中が主役のコンテンツは多々あるわけですが、特別よい作品とは思いませんでしたな。

この程度のアル中描写はきれいごとの範疇だし、ご都合主義の話で(突然無条件で愛してくれる人が現れて良かったねー)誰に
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

2.6

不思議な作品だった。見知らぬ誰かのホームビデオ、それもあまり上手に撮れてもいなければ、ドラマチックな出来事が記録されているわけでもない。なんなら退屈なんだけど、妙な緊張感も流れており、見終わった後には>>続きを読む

オクス駅お化け(2022年製作の映画)

2.0

期待し過ぎたせいか、そんなに怖くないじゃん!という感想になってしまった。

バンパイアなんすか?っていうアレもちょっと冷める一因だったし。もうちょい嫌〜な感じの造形を頑張って欲しかったな〜アイデアはそ
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破戒(2022年製作の映画)

2.7

原作が骨太な名作であっても、残念!っていう映画化は過去にもあるわけだけど、今作に関しては、とても真摯に原作のコンテキストを抽出して、余計なものを加えず、まとめきった感があり好感持てました。

あと間宮
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ほつれる(2023年製作の映画)

1.0

目新しさもないし、リアルってわけでもなくて。

主人公は特にほとんど誰とも視線を合わせて話し合うということがなく。主人公の対面する人達の表情もよくわからないのは、主人公がよく見てないからだと思ったんで
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

アクションシーンは良いんだけど、その他が。

ブラザーものとしては、もうちょい二人の関係描写工夫しないと弱いし、個人個人の正義もとっちらかってる感あるので、とにかくひたすら強い主人公の都合だけの話にし
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.3

キレッキレに洗練された緩急のついた編集と物語の運びを堪能できる、よき作品でした。

こういう作品観ると、もう見尽くした、語り尽くしたなっていう手垢だらけのコンセプトでも、まだ新鮮に楽しめる喜びを思い出
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

2.7

今どきの高校生、という普遍的なテーマの恋愛話として、いろいろちょうどよい感じの作品だったよ。

このちょうどよい、というのは、ウェット過ぎず、暴走し過ぎず、ひねくれ加減もちょうどよくて、ドラマチックな
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TAR/ター(2022年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

主人公が女性ってところが新しいけれども、これ中年男性に置き換えたら、クラシックな物語で新鮮味はありませんな。

とはいえ、王道の物語をTarの心象風景にフォーカスして描くことで、実際起こっていることな
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

1.0

クローネンバーグ、年取ったな〜90年代からup dateかかってないところが残念でした。

アイデアはいいんだからさ、クローネンバーグにinspireされて映画監督になった若手に撮らせてあげたりしたら
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

2.8

初めてこの監督の作品観ました。

お母さんのコラムニストとしてのプログラムがup dateかかるとこんなout put になるのかなぁと思いました。

根底?根幹?に見えるものとしては、すごいロマンテ
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アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

2.5

繊細でナイーブな少年の成長物語はたくさんあって、時代を変えてもそこで語られるテーマは普遍なわけで。なので、そういう映画が観たい時には、外れない作品です。でした。

よかったね、映画監督になれてって思い
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.2

面白かったー

ホラー要素のフルコース、ごちそうさまでした!って感じ。

あとマジで、カソリックが何してきたか、少しでもニュースで知っていると、ほぉ!そうきたか!ってなって、なお楽しめる作り。これは米
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

山城と両角は、双子だったんだねって思ったんですよ。

山城の本当のお母さんの話が出てこないわけだから。

両角は4人家族こそ幸せの象徴なのに引き裂かれたとも言っているし。

最初の一家殺しから偶然では
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

2.3

静謐な情緒的小説を読んでいるかのような作品だった。

余白、もしくは語られない多くのことを観客が想像で補完しながら観ないとつまらないけど、それができるエネルギーがある時に観れば興味深い作品。

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.9

働き出して30年近くになる身として、過去に乗り越えてきた数々の侮辱、嫌がらせ、強要などを思い出して、途中で観続けることが辛くなったほどでしたが。それだけよい作品ということでもありました。

振り返って
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スマイル(2022年製作の映画)

2.2

アイデアはよかったんだよね〜惜しい……って感じ。
本当の無表情は微笑なんだからさ、その辺りもからめて心理的に追い込んでくれたらもっと面白かったかも。

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

2.2

どうもデフォルメする部分が自分にはフィットしなくて、言いたいことはわかるが、悪趣味だなっていうのが感想になっちゃったかな。

こじれた自己と関係は、どこで帰結するのかわからなかったし、そういう意味では
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エゴイスト(2023年製作の映画)

2.5

少女漫画のようなセンチメンタルで甘い話だったけど、なんだろ、主役二人の良さ(芝居のうまさというよりは、作品に対する姿勢みたいなもの)が写されており、好感は持てた。

怪物(2023年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

確かにうまい脚本だなぁとは思いましたんですが。そして例に違わず子供達もよいのですが。

よかったね〜ってところに落ち着くには、疲労感?徒労感が半端なくて復活までにだいぶかかっちゃうんじゃないのかな、特
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ある男(2022年製作の映画)

3.2

生まれる時と場所は選べない。ここではないどこか違う場所で生まれていたならって考えたことある人は大勢いるはず。

もしくは違う人物として人生リセットできるって、悪魔的に魅力的。

簡単に変えることができ
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

2.7

基本悪い者同士で殺し合う(社会的な意味においても)話なんだけど、所謂トラディショナルな悪であるギャングにはまだ最低限のモラル?人間性?が残っていて、キャピタリズムのアドバンテージを餌にのし上がってきた>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

2.8

全然先が見えない話だった。なんぞこれ?っていう。未知との遭遇を最近のドラッグやって、作り直すとこんな感じ?って感じ。でも面白かったよ。

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

2.5

ここまでグロテクスに男を描くとは。描けるとは。驚いたと共に、リアルで男性に不審、不信を抱いているタイミングで観たら、人生思いがけずネガティブな方向に引っ張られちゃいそう=結構危険な作品だとも思ったなぁ>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

クライマックスになるはずのところが、災害ボランティアとして活躍ってなってて、2022年にアップデートされたBatmanに求められるヒーロー像ってそこ?ってなりました。

でもこれはホアキン演じたJok
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

中村梅雀と村上虹郎が良かったよ。

中村梅雀のうまさって、なかなかわかりづらいと思うんですけど、全く予想していなかったこの作品で、うわっ!ってなりました。さすが。すげい。

村上虹郎の方は、いつの間に
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

3.0

終わり方が一昔前からup dateかかったな、と思いました。本物の信者達にも考慮して、逆の結末を迎えるというのが王道であったという個人的印象です。

彼が男の埋葬と葬儀にこだわったのは、コミュニティか
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