てくのすけさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

てくのすけ

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イントゥ・ザ・ウッズ(2014年製作の映画)

1.5

往年のディズニー作品を彷彿とさせる楽曲は良いし、クロスオーバーするおとぎ話というのはさほど珍しくはないものの森という共通項で語るのは面白い。でも舞台劇としてならともかく、明らかに映画的な演出には失敗し>>続きを読む

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.5

難病ものはあまり得意じゃないけどこれは良い。最初こそラブラブ具合にさっさとチューしろーとか思ってたけど、綺麗事だけじゃ済まされないのはちゃんと描いてたし、屈辱と思いやりの間で揺れるスティーブンと揺れな>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.0

すげー面白い!激動の時代、数奇な人生を生きた男アラン・チューリング。大戦の英雄か犯罪者かという歴史的ミステリと同時に、マイノリティの悲哀をも描く。カンバーバッチのハマりぶりは言うことなしの上、多面的で>>続きを読む

ミミック(1997年製作の映画)

3.5

この「虫感」がね、あまりにもエグくて人によっては設定だけでホラーですね。でもそういうディティールのこだわりこそが恐ろしさを生んでいます。匂ってきそうだもの色々。謎の人影の正体が分かったときの衝撃たるや>>続きを読む

マタンゴ(1963年製作の映画)

3.5

モンスターが出てきてギャー!ではなく、なぜモンスターが生まれるのかを描いている。追い詰められた人間の本性はこうもあからさまであり、そして誰もが誘惑に負けてしまう、そんな恐怖。誰もがキノコ人間になり、ダ>>続きを読む

ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.0

ノー音楽でじわじわやって来る死神の恐怖。強烈な男二人の攻防に震えが来るほどの緊張感。でも驚いたことにメインはそこじゃない。終盤の突然の転調には呆気にとられるも、原題を思い返して老保安官の締感を噛み締め>>続きを読む

ソロモンの偽証 前篇・事件(2015年製作の映画)

4.5

凄い!宮部みゆき原作なので話の面白さは間違いなかろうとは思ってたけど、いやまさかここまで映画的な完成度が高いとは。一時も目が離せないストーリーテリング、距離感を詰めることで惹き付ける濃密な演出、出番の>>続きを読む

パーフェクト・プラン(2014年製作の映画)

3.0

偶然見つけた大金を着服しようとしてヤバい奴等に狙われる貧乏夫婦。悪党に抗おうとする小市民ジェームズ・フランコの『バトルフロント』とはまた違った小物感は良いです。「分相応」という言葉がピッタリくるサスペ>>続きを読む

アイスマン 超空の戦士(2014年製作の映画)

3.5

氷付けの明朝の武人が現代に甦る!というキャプテ(略)のようなドニー・イェン主演のCGもワイヤーも盛り盛りの時間超越伝奇物。400年のカルチャーギャップに戸惑うかと思いきやあっという間に慣れるドニーさん>>続きを読む

狼の死刑宣告(2007年製作の映画)

4.0

家族を殺された父親が復讐をするって設定だけ聞くと『マッドマックス』みたいだけど、主人公はごく普通の会社員で銃も説明書読まないと使えないズブの素人、扱う手付きも頭髪を剃り残してるあたりも危なっかしくてヒ>>続きを読む

ロボコップ(1987年製作の映画)

5.0

何度観ても面白い。いいよねーあのトスットスッて足音。あと弾を受けてから撃つとか、自分でメンテもできるとか、マスク外した顔がキモいとかね、イイです。悪党倒して車に乗るたびに勇壮な曲が流れるのも、記憶が戻>>続きを読む

怪獣総進撃(1968年製作の映画)

3.0

『ジュラシック・パーク』に先駆けること25年、小笠原諸島の島に怪獣を集めて「怪獣ランド」として管理するというのが面白い。人気怪獣総出演のお祭り的雰囲気だけではなく侵略宇宙人との駆け引きや宇宙と地球を股>>続きを読む

マッド・ナース(2013年製作の映画)

3.0

厚い唇とセクシーボディに甘ったるい声で男を惑わす魔性の医療従事者!不貞を働く男への仕置き人という設定が途中からどこか行っちゃうし、他にも色々破綻してはいるけど、血まみれで狂気を体現するアビーが素敵だか>>続きを読む

幕が上がる(2015年製作の映画)

4.0

ももクロ主演、本広監督ということで正直ナメてました。すんません、すんごく良かったです。諦めたくない熱意、先の見えない進路、言葉に出せなかった思い、大好きな仲間たち、そんな感情の機微がバシバシ伝わってく>>続きを読む

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル(2015年製作の映画)

4.0

すげー面白い!U.C.0079以前の謀略渦巻くお家騒動がメインなのに必要以上に暗くせずアクションとサスペンス、親子ドラマにスパイものまでブチ込み、ユーモアまでふんだんに盛り込んでて62分とは思えない密>>続きを読む

アナベル 死霊館の人形(2014年製作の映画)

3.0

ちょっとテンポが良くないので前半飽きるしさほど目新しさはないものの、スタンダードなデモニック・ホラーではある。あの人形だけあからさまに気味悪い作りな気はするけど。あと予告で見せすぎですね。勘違いしてた>>続きを読む

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.0

話は結構シンプルだけどちょっとした笑いを随所に散りばめながら親子関係の回復をじわじわ描く。何より超絶旨そうな料理の数々!覚悟はしてたけどそれを上回るとんだ飯テロ映画。SNSの恐さと活用法まで教えてくれ>>続きを読む

プリデスティネーション(2014年製作の映画)

4.5

展開も着地点も全く見えないままどんどん進む物語にずっとドキドキしっぱなし。これは究極のアレですよ。アレ。ああっ言えない。ここまでアレな映画はなかなかないぞ!これはあらゆる情報を仕入れず何も知らずに観る>>続きを読む

スペシャルID 特殊身分(2013年製作の映画)

3.5

宇宙最強の男ドニー・イェンが無頼な潜入捜査官として悪党どもをなぎ倒す!チンピラ感ハンパない上にマザコンのドニーさん!もっと「無双!」って感じかと思ったら意外と暴れ足りないんだけど、代わりに可愛さアップ>>続きを読む

君が生きた証(2014年製作の映画)

4.0

亡くなった息子の作った歌をステージで歌う父親。慕ってくる若者との疑似親子交流、悩める青春を歌う楽曲、アガるライブシーンもイイ。しかし終盤で分かるある仕掛けによって歌の持つ意味がガラリと変わるのに驚愕。>>続きを読む

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.0

戦闘シーンは凄まじいし、死と隣り合わせの緊張感もあるけど、結構淡々としている印象。戦争を美化も批判もせずただ現実的な積み重ねを映し、愛国心に駆られた一人の男が戦争の闇にじわじわと侵食されていく様を描く>>続きを読む

味園ユニバース(2015年製作の映画)

3.5

混沌とした大阪の下町に響く歌声。不安定な人物関係に歌で形を与える音楽映画。気持ちのいい引きのショットに台詞を入れずに新密度を深めるスイカ、ポチ男ノートの書き込み、記憶がないだけに素直に出てくるありがと>>続きを読む

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.0

狂ったハイカーや不気味なスタンド店員で不穏さを煽った後、突然現れる恐怖に愕然。とにかく逃げ場がないという絶望感が半端じゃない。チェーンソー唸らせてどこまでも追ってくるレザーフェイスは言うまでもなく、対>>続きを読む

モンスターズ・インク(2001年製作の映画)

4.0

改めて吹替版観ると田中マイクも石塚サリーも上手いなあ。ドア倉庫の高さと奥行きを使ったチェイスシーンは絶品だし、ランドールの最後が容赦なくてイカす。レストランの名前がハリーハウゼンとか、ラストのNG集で>>続きを読む

マッハ!無限大(2013年製作の映画)

3.5

これは実際は『トム・ヤム・クン2』です。話がえらくスケールアップしてるけど基本は同じ、「象を救え!」。ということでトニー・ジャー&ジージャーのWジャーが大暴れ!暴れすぎてて目的が何だったかちょっと忘れ>>続きを読む

フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

4.0

レスリング関連の実話という以外知らずに観たら最後ブッ飛んだ。今すぐ振り払いたい気持ちとヘヴィな余韻に浸りたい気持ちの板挟み。悲しみ怒り憎しみ寂しさ遣りきれなさ、様々な負の感情が喚起される。徹底して続く>>続きを読む

クリミナル・アフェア 魔警(2014年製作の映画)

4.0

警官による警官射殺事件という実話からこんな話になるとは。正義と悪の戦いでも根底で通じるバディものでもなく、刷り込まれた正義感の隙間から溢れる抑えられない心の闇を描く。着地点の見えないサスペンスは不安を>>続きを読む

はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.0

凄く良かった!落ち目Pと寂しいシンガーが失ったものを取り戻す話。文字通りの舞台となるNYの街、それを色付かせるマジック・オブ・ミュージック!音楽を聴く楽しさ、奏でる楽しさを思い出して何度も泣きそうに。>>続きを読む

ミュータント・タートルズ(2014年製作の映画)

3.5

楽しい!リアルすぎてキモいのではと心配したカメたちも、デカイ体でワイワイ喋ってガンガン暴れてノリノリで闘うのが可愛くてしょうがない。滑り落ちながらの雪山アクション、高さと強敵がスリリングな屋上アクショ>>続きを読む

チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密(2015年製作の映画)

1.5

簡単に言うと予告から想像する印象そのまんま。モルデカイのキャラクターを受け入れられるかどうかですね。ジョニー・デップは求められるキャラをしっかり演じてると思うからジョニデは悪くない……まあ製作もやって>>続きを読む

激戦 ハート・オブ・ファイト(2013年製作の映画)

4.5

過去を乗り越えるため、そして大事な人に想いを伝えるための戦い。師弟話と家族話という二つの軸が最後に集束する展開に熱いものがこみ上げ、一つ一つのエピソードの積み重ねが不器用な男達のドラマにリアリティを与>>続きを読む

アウェイクニング(2011年製作の映画)

3.0

20年代の全寮制男子校を舞台に霊現象を調査するという、ショタ垂涎のゴシックホラー。閉鎖的空間の不気味さ、そこで展開する行為のいかがわしさ、子供という存在の弱さと残酷さ。それらが時代設定とも相まって不安>>続きを読む

ゴジラ(1954年製作の映画)

4.0

あらすじもおおよそ知ってたし場面写真も見てたけど、実際観るとやはり迫力が違う。家の崩れ方や実写との組合せ方などゴジラの巨大さを感じさせる様々な演出が素晴らしい。理不尽な災害として描かれるゴジラの恐怖が>>続きを読む

ジョーカー・ゲーム(2015年製作の映画)

3.5

評価割れてたけど面白いじゃないか!原作を上手く組合せた見事なスパイもの。正直お話的にはマズい点も多いけど、静と動の間の取り方、アクションの魅せ方、陽光眩しい南国での影のかかり方と、とにかく絵面がカッコ>>続きを読む

俺たちニュースキャスター(2004年製作の映画)

3.5

さすがウィル・フェレル。フルートを吹いて場を盛り上げる、男は勝負どきはスーツを新調する、右腕と左腕に名前を付ける、カンペは鵜呑みにするななど、人生を成功させるためのヒントが満載!いやあもうね、たまらん>>続きを読む

エージェント・マロリー(2011年製作の映画)

3.0

スパイものとしては変則的。ソリッドな演出と端的な台詞で語る物語、効果音が少なくやけにリアルな格闘シーンがイイ。軽快な音楽とクールな映像はソダーバーグ的。何といってもジーナ・カラーノの強さと美しさと男前>>続きを読む