てくのすけさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

てくのすけ

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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

5.0

フィンチャーが作り上げた、もはやジャンル分けさえ無意味、文句の付けどころがない逸品。何て言ったらいいんだろう。いやもう笑えるというか怖いというか、楽しくもありおぞましくもあり、悲劇であり喜劇でもあり、>>続きを読む

ミラクル7号(2008年製作の映画)

3.5

チャウ・シンチーは貧乏や虐げられる者を結構真正面から描くけど、でもそんな人たちが実は本当の強さを持ってるってのがイイ。シンチー親子がとても微笑ましいのであのシーンの衝撃がスゴくて泣ける。かと思うと小学>>続きを読む

ゴジラVSモスラ(1992年製作の映画)

2.5

安い『レイダース』みたいな始まりには失笑。どうも『モスラ対ゴジラ』に比べて色々浅いけど、最後にいきなりとんでもない設定を付けてきたのは驚いた。あとウルトラマンタロウや科特隊キャップにウルトラマンまでい>>続きを読む

メビウス(2013年製作の映画)

3.0

夫の不倫にキレた妻が息子の息子を切り取っちゃうという設定からしてヘヴィな、チンコを巡るキム・ギドクの性の一大叙事詩。痛々しい描写は多いけどあまりに狂った展開と本当に台詞が一つもないところにはむしろ寓話>>続きを読む

エル・トポ(1970年製作の映画)

3.5

きっとワケ分かんないんだろうなーと思ってたけど、確かに解釈に困る場面は多いものの、砂漠と青い空とかそこに点々と転がる死体とかフリークスとか、映像的なインパクトに圧倒されました。前半と後半でまるで違う構>>続きを読む

REDLINE(2010年製作の映画)

3.5

最初のショットから引き込まれる。ぶっ飛んだレースシーンがズンズン響く音楽とも相まって、アドレナリン全開。クールな絵柄とユニークなキャラも魅せる。ボルトン部隊の出撃シーンやなぜか始まる怪獣バトル、ボイン>>続きを読む

ヒーロー・ネバー・ダイ(1998年製作の映画)

4.5

敵対する二人の殺し屋、ジャックとチャウの車相撲やグラスクラッシュという意地の張り合いから、もう終わりかと勘違いしたほどの中盤の事件、そして熱く泣けるラストまで、もう最高。

クールガイと伊達男という対
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ゴジラ2000 ミレニアム(1999年製作の映画)

2.5

シナリオ的には『ガメラ3』の後でこれ?とは思うけど(あの岩塊ガメラかと思った)その辺のツッコミ込みで結構面白くてそれほど苛立たない。冒頭なんて『トロール・ハンター』みたいです。

ホント楽しいシーン満
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ピッチブラック(2000年製作の映画)

4.0

おお面白いSF。謎の惑星に不時着した宇宙船。メンバーの中に一人凶悪犯を入れることによる緊張感と疑心暗鬼、どこまで人を信じるかの境界線。低予算を逆手に取ったビジュアルも斬新で、乾ききった砂漠の光景と恐怖>>続きを読む

6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

4.0

同じ役者で12年撮り続けて1本の映画にするという、多大なリスクを負ってまで作ったのがやはり凄い。奇跡的。髪型や服装に加え肉体的な成長や声変わりなど実際にメイソン少年が育ってることで時間の経過を表す、時>>続きを読む

パラダイム(1987年製作の映画)

3.5

悪霊ものなんだろうと思いきや、予想外に話のスケールがデカい。科学的なアプローチで始まり、じわじわと犠牲者を増やしていっての斜め上な展開も、ジョン・カーペンターの物凄い力技で楽しめてしまう。体感的には完>>続きを読む

SUSHI GIRL(2012年製作の映画)

3.0

和装美女、能面、ヤクザ、そして女体盛り!と日本風味フューチャーしまくりのシチュエーション・サスペンス。5人の男たちの会話劇とか拷問シーンとか『レザボア・ドッグス』を思い出させるも、根本的な部分でちょっ>>続きを読む

ヘラクレス(2014年製作の映画)

3.5

マッスルでハッスル!マッスルでハッスルなんだ!出来がどうこう以前に、これは正しく筋肉映画!やはり最後にものを言うのは筋肉ってことなのだよ!パワフルなのにあくまでジェントルなロック様のカッコよさたるや。>>続きを読む

ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金(2013年製作の映画)

4.0

マイケル・ベイ監督作としては確かに爆発やアクションは少なめだけど、129分という長さをものともしない恐ろしいほどのテンポの良さ、意表を突くダイナミックなカメラアングル、ゲスでバカなのに魅力的なキャラの>>続きを読む

ファンボーイズ(2008年製作の映画)

4.0

余命少ない友人に公開前の『スターウォーズEP1』を観せるためルーカスのところに乗り込むSWオタクたちというコメディ。スゲー面白い!冒頭からいきなりSW愛炸裂、ファンボーイズを名乗るのも納得のセリフ回し>>続きを読む

少女は異世界で戦った(2014年製作の映画)

3.0

武田梨奈ら4人の少女が刀を振り回し敵を倒す、と言うとお気軽そうだけど、原発や銃器、宗教、アイドルまで、扱い難いテーマを躊躇なくブチ込み、異世界というフィルターを通してこの世界の危うさを描く。悲壮感が強>>続きを読む

ゴジラVSスペースゴジラ(1994年製作の映画)

2.0

スペースゴジラのデザインがかなり好き。デンドロビウムみたいな飛行形態はアレだけど、ゴジラ対ゴジラという絵面は他にないから結構新鮮。それに比べてモゲラ……分離・合体・変形ロボという激熱設定なのにいまいち>>続きを読む

ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.0

人物を短いエピソードで上手く認知させ、彼らの誰がどのような末路を辿るかも含め、群像劇としての完成度の高さが素晴らしい。妊婦がいるって設定がもう「うわぁ」って感じだし、モールに閉じ籠った人々が時間潰しを>>続きを読む

イコライザー(2014年製作の映画)

4.5

うああああああ最高だ!超カッコいい!滑らかなカメラワークの心地よさと余計なものは映さない潔さに、盛り上げ方が絶妙な音楽。雨降る荒野の決闘場に変わるホームセンター。そして圧倒的恐怖を叩きのめす絶対的ジャ>>続きを読む

ベスト・キッド(1984年製作の映画)

3.0

主人公ダニエルって結構調子こいてるし、引っ越していきなり超可愛くて巨乳の若きエリザベス・シューと仲良くなるしで前半は若干はぁ?って感じなんだけど、中盤の雑用の成果を見せるシーンは一気にアガります。>>続きを読む

人類滅亡計画書(2012年製作の映画)

3.0

人類の終焉を描く3話オムニバス韓国映画。緻密さには欠けるし平たく言えばちょっと豪華な「世にも奇妙な物語」だけど、ブラックユーモアの効いた笑いも込みでなかなか面白い。

1話目はゾンビもの。ゾンビの発症
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ドラキュラZERO(2014年製作の映画)

2.5

うーん。立ち姿や串刺しなど絵になるカット、覚醒して分かる感覚の鋭さや強大過ぎる力なんかは良いんだけど。ただ予告から想起される展開そのままなので驚きも涙も燃えもなく終わる。何よりアクションシーンがブレ映>>続きを読む

スリザー(2006年製作の映画)

3.5

ジェームズ・ガン監督脚本。『パラサイト』や『ザ・グリード』に近いながら、ゾンビものも混ざった独特のテイスト。結構エグいシーンもあるけど、肉々しいクリーチャーの造形が素晴らしい。片田舎故の人間模様とかス>>続きを読む

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

4.0

いやーこれは凄い、猛毒だ。人は肉体的にも精神的にもこんなにもぐちゃぐちゃになるんだ、というのを痛感。論理性を保ったまま一線を越えられる人と、一線を超えるために狂気に身を任せる人。どちらもすぐ隣で起こり>>続きを読む

エクスペンダブルズ3 ワールドミッション(2014年製作の映画)

4.5

超良かった!ずっとニコニコしながら観てたし、このシリーズで初めて泣きそうになっちゃったよ。年食っても卑下せず若い力も認める男たち。これは人生を振り返ってしまう層には響きますよ。あと仲良いおっさんたちに>>続きを読む

名探偵ゴッド・アイ(2013年製作の映画)

3.5

全盲の男による探偵ミステリー、と思いきや、証拠とか論理とかではなく当時の状況を芝居で再現してからの想像なので、ロジカルと言うよりフィーリング。でも主役二人のやり取りが微笑ましくて。もっとハードボイルド>>続きを読む

ウォーターワールド(1995年製作の映画)

3.0

ケビン・コスナーの寡黙な主人公といい世紀末ヒャッハー感といい「海のマッドマックス」と言われるのはしょうがないというか久々観たら思い切り『マッドマックス2』だけど、でも嫌いになれないんだな。海ならではの>>続きを読む

ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

4.0

セクシュアリティの追求とその是非、引いては人間そのものを描いてきた物語は更にエスカレート、3PやSM、果ては仕事や後継人の話まで、もはやエロいかどうかもよく分からない。いやエロいけど。いくら高潔ぶって>>続きを読む

ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

4.0

色情狂の女性の自分語りというので単にエロい話かと思いきや、なんだこれすげー面白い。鬱展開はなくブラックユーモアも織り混ぜ、性に奔放な女性の一大叙事詩を形作る。それぞれ印象の異なる章立てに、時折挟まれる>>続きを読む

美女と野獣(2014年製作の映画)

3.0

緻密で絢爛な美術、高所からの遠景など、絵本の世界を独創的に再現した映像はとても美しいけど、話に捻りがなくて良くも悪くも意外性に欠ける。レア・セドゥは可愛いしおっぱいも素晴らしいんだけど。クリストフ・ガ>>続きを読む

サボタージュ(2014年製作の映画)

3.5

FPS的視点もある特殊部隊突入の緊張感、麻薬組織の恐ろしさ、DEAメンバー皆の胡散臭さ、容赦ない残酷描写。どう見ても『エンド・オブ・ウォッチ』の系譜なのに、描かれるのは連続殺人事件の謎というギャップ。>>続きを読む

メカニック(2011年製作の映画)

3.5

証拠を残さない暗殺者の話だからステイサム映画にしては前半地味で大丈夫かと思ってたけど、中盤からグングン面白くなる。若い弟子の行動の不安さがスリルで、演じるベン・フォスターがステイサムに張るくらいの存在>>続きを読む

ロボコップ2(1990年製作の映画)

3.0

生きたまま解体とかバラバラで放置とか脳髄とかエグさはアップしたものの、シナリオ的にはオムニ社も市長もマヌケすぎだし子供がリーダーの悪の組織ってのもショボい。でもロボコップはカッコいいよ!構造的にあそこ>>続きを読む

寄生獣(2014年製作の映画)

4.0

そりゃ原作まんまかと言われればそうじゃないけど、削るところ繋げるところのチョイスとそのアレンジの仕方は上手くて構成は実に滑らか。グロ描写もキッチリ描くし雰囲気は損ねてないと言えるのでは。アクションも良>>続きを読む

デッドコースター/ファイナル・デスティネーション2(2003年製作の映画)

3.5

前作『ファイナル・デスティネーション』同様「死という運命」に襲われるというのが面白い異色ホラー。ハイウェイの玉突き事故を逃れた人がどういう死に様を見せるのかという好奇心と、死神という実態のない者にどう>>続きを読む

ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

4.5

NYを守るのはスパイダーマンだけじゃない(対ゴーストにおいては)!いやもう何度観ても楽しい。NY市民の声援を受けながら気合い入れるシーン大好き。ラストのお祭り感とかね。マシュマロマンの怪獣感スゴいのに>>続きを読む