夢を抱く少年の敵とは、その夢を阻む者である。
冒頭では高圧的なばーちゃん始め家族が敵。家族の鬱陶しさったらないね!
そして物語が明らかになるにつれ、家族は頼もしい仲間となっていく。
宵の浅い夜と、オ>>続きを読む
ホラー期待バイアスってあるよね。
このジャケットでこのフォントのこのタイトルで、まーおおよそ期待するじゃない。あーなってこーなるまでの過程をどう怖がらせてくれるのかなって。
まー期待外れるよね。こっち>>続きを読む
生活音がBGM。際立つ音々はリズミカルで呼吸の音のように命を感じさせるが、これらが全て聴こえない世界に生きるケイコのお話。
聾者の辛さ大変さにフォーカスしない姿勢がこの作品の骨子と言える。ケイコの澄ん>>続きを読む
渦巻くクソ面倒臭い人間関係、パワーバランス、部活頑張り否定論者…それらを包括して演奏が輝くって経験は眩しい。毎日何の為に必死こいて…の答えはそこに尽きるわけだが、十代の当の本人たちはそこまで達観できな>>続きを読む
指運びから指揮表現まで細かく描写、観察眼というか表現力というか、音楽に向き合う愛を感じる。オケ作品はお手本にしてほしい、実写版のだ○カンタービレ、お前のことだぞ
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時代設定(と敢えて表現する)に合わない登場人物たちの反応や言動の違和感。主役であるはずのエデンの反骨と隷属の矛盾の違和感。とにかく作品全体に横たわる違和感が、一つの真実によって全て紐解かれる。理解して>>続きを読む
靴はただの靴よ
息子が履くまでは。
ソニーもデロリス・ジョーダンも双方共、自慢の商品を売ることを超えて歴史に社会に何を成すか、という軸で仕事を捉えていることが最高に熱い。ソニーは大好きなバスケ界と恩>>続きを読む
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見る者、見られる者。
支配する者、される者。
それはUMAと人間だったり、家畜と捕食者だったり、黒人と白人だったり。
誰かが言っていた、未知との遭遇の映画はコミュニケーションの在り方を描く映画。全く>>続きを読む
慰安婦問題。単語を知っていて取り巻くニュースにあれほど触れていながら、その本質に迫ろうとしなかった自分を恥じることがまずスタート地点。
慰安婦を巡る事件は事実なのか。
右派左派双方の主張は練り固めら>>続きを読む
タイトルがやばい作品って前情報だけ頭に入れて見ちゃったもんだからエンディングばっかり気になっちゃって集中できなかった。TikTokの弊害。
家族家族とそれが支えの男の最期がそれって良いんかいな。なか>>続きを読む
小説味が強い。本来は読者各々のペースでじっくり頁を捲りながら緻密さを味わうような作品なのだろう。90分でギュギュッとやっちゃうの勿体無いんだろうな、原作未読だけどそんな気がする。美味しいんだけどなんか>>続きを読む
トレインスポッティングに並び90年代に生きた私たちは観るべき映画。アナログからデジタル移行ちょっと前、世界が多様性を謳い始めるちょっと前の聖域のような時代を見事に切り抜き、当時の感情を呼び起こしては懐>>続きを読む
タイトルでお腹いっぱい!内容もそのまんまなので、タイトル読むのが1.5秒くらいかかるとして残り85分くらいは全て蛇足という凄い映画。
クソC級映画なのにガーナ人の基礎フィジカルのおかげでアクションがそ>>続きを読む
いやーー苦手だわこの映画。。
自分なりに何が辛かったのか分析してみる。
ようは安っぽいのだ。社会に鬱屈してる人がバズって天狗になってSNSって怖いですよーって、ネットに疎いおじさんが考えついたような>>続きを読む
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虚構で軽薄な関係性が支配する世界に翻弄された、二人の愛情とも友情とも劣情とも違う人情のお話。
なんかあったらバズりのネタだー配信だーが跋扈する現代の言い知れない胸糞悪さを、ありのまま撮ってますよ〜って>>続きを読む
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脳死した男の脳波をバックアップしておき、別の脳死した男にダウンロードする。DLされた男は果たしてどちらの人格たりえるのか。
その人がその人たる要因って、見た目以上に仕草や所作だったりするのかな。なりす>>続きを読む
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たまに無性に、理屈でなく好きな映画ってものに当たる。
それは画作りだったりテンポだったり音楽だったり…いろんな要素がちょっとずつ良い仕事をして感性をくすぐる、自分だけの配合。チューニング。本作はそれに>>続きを読む
前作よろしく今作でも言わせてもらうが、この世界観を世界観たらしめている生活音、緊迫感、SF的な設定が映える演出ならば細かなツッコミは野暮というもので、諸々のアラに全て目を瞑ってもお釣りがくる面白さだと>>続きを読む
course must go on.
コースは全てにおいて優先される。
シェフはサイコパスだけど料理人として矜持と尊厳があるのが良いね。狂気の中に秩序がある。その法則を見出し、ハンバーガーショップで下>>続きを読む
松田優作が眩し過ぎて、、、マイケルダグラスが鈍過ぎて、、、どっちが主役なのか分からなくなる。いやむしろ積極的に松田優作を支持してしまう。彼が演ずる狂人、サトウの迫力。凄みが画面から滲み出すような、良い>>続きを読む
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これは思考を放棄して画を楽しめば良いのだと気づく(諦める)スピードによって感想が変わりそうな映画。私はしがみつこうとして振り落とされてしまったので楽しみきれなかった気がする。楽しんだろと構えずに、あた>>続きを読む
『硫黄島からの手紙』でアメリカ人監督が描く外から見た日本像が面白く、食わず嫌いしてたラストサムライを観てみる。なんか日本万歳!みたいな作品な気がして敬遠していたもので…。
結果、偏見は間違ってなかった>>続きを読む
仄暗い曇天の浜辺に残された一台のピアノ。
絵的・美的・詩的に美し過ぎる、こんなにも脳裏に灼きつく情景と旋律。唯一無二の作品。
旦那は不憫だけど、相手の大切にするものを大切にできることが愛だよなぁ。自ら>>続きを読む
新時代だーつってメタバース世代を先導して扇動する病み病み自業自得インフルエンサーに振り回されるお話。物語の主軸たるウタ個人を好きになれないとマジでこんな感じの感想に行き着く脚本なのよ。
無限月読みたい>>続きを読む
届くことなく地中に埋められた、日本兵たちの手紙。届かない便りに筆をとるのは、紙の上だけは家族との平穏な想い出に救われるから。敵も見方も関係なく、手紙は家族の無事を慮り、みな相手の安息を願っている。
争>>続きを読む
6名のアメリカ兵が硫黄島の山頂に星条旗を掲げる写真。長引き疲弊する戦争の資金不足解消の為、敵地に力強く国旗掲揚する写真はプロパガンダとなり、あたかも戦争の勝利の証明かのように国民の目には映った。
写真>>続きを読む
観るべき映画。
点数はつけられない。
『インドネシア100万人の大虐殺のドキュメンタリーを、当局の介入で被害者取材禁止、加害者インタビューのみで撮影する。』
国ぐるみの隠蔽を隠さないスタンスが滲む。殺>>続きを読む
山に取り憑かれた男、羽生丈二の人生観の壮絶さが本作最大の見どころだと思うのだが、その凄味に欠けてしまうと一体何が残ったんだろうという空虚な気持ちになる。
私もだが2021年のパトリックインバートによ>>続きを読む
90日間のミッション想定を遥かに超え、5262日間のミッションを行ったローバーの映画。
3ヶ月の旅の準備で14年間探査を続けるという事実だけで物語だ。
NASAの宇宙ドキュメンタリーはロジカルな構成で>>続きを読む
温度が高過ぎて青く輝くジャズを、新たな次元で体感する凄まじい作品!
コレなんでこんなに話題にならない!?2023年ベストムービーの類だぞ
心臓の鼓動から直接分泌されているような、理屈じゃ説明できない>>続きを読む
『彼の音楽を耳にすると、一小節で彼のものとわかる。何故だろう?彼の魂がそこにあるかのようだ。』
ハンスジマーが言うことわかるなぁ…!
映画音楽が冷遇される時代に生まれ、その中で実験的姿勢を貫きながら>>続きを読む
『(チキンの真実を)知らせれば、誰も外食しなくなるんじゃ?』
そんな倫理観ではファストフードと現代の消費が切り離せないことをモーガンスパーロックは知っている。あれほどの衝撃を与えた前作が世の中に与え>>続きを読む
恐竜は滅びるという宿命から鳥類に姿を変えて現代も生きているという解釈で結ぶあたり、小学館の恐竜倫理のガチさを感じる。
子を持って思うのは、ドラえもんは夢とか希望とかを超越した学習コンテンツであるという>>続きを読む
命の数。
1人を救う為に何人もの兵士が命を落とす。
1人の敵兵を殺す度、何名も何十名もの自国民の命を守ったと考えるようにしている。
命の価値が究極に軽んじられる戦場に立つ兵士たちは、命さえ足し算引き算>>続きを読む
超新星爆発。星がその一生を終える時に放つ光。
「弾かないピアニストと書かない小説家の話」と説明されると変にエモいけどそれはノイズ。その実、認知症の進行に伴れ行き詰まっていく二人の時間の話。
人生の最>>続きを読む
何故山に登るのか?
そこに山があるからだ。
日本人なら誰もが知るこの問答。この作品を観るとその言葉の奥行きや哲学、ある種の病的な解釈に気がつく。
山屋(登山家)たちは前人未到の挑戦に取り憑かれている>>続きを読む