翼さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

翼

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2分の1の魔法(2020年製作の映画)

3.4

厨二ウザ兄貴のノリとテンプレ展開へのフラストレーションで前半にヘイトが溜まれば溜まるほど、後半で一気に立て直してきて捲られる。評価が難しい…
行動力のあるオタクは意外と世で大成するよね。

宣伝がやた
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X-メン(2000年製作の映画)

3.0

MARVEL成功前夜の創生と失敗を見た。

結局アベンジャーズ成功の要は人物描写と折り重なるドラマだった。それをこのX-MENシリーズを通して学んだのかなーって感じる一作目。つまり要の人生描写を軽んじ
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

タイカワイティティ節でラブ&ポップ&ロック&ロールな作風がラグナロクより継続。個人的にはありがたい!
ダークワールドのファンタジー路線よりこっちのがソーに合ってると思うんだよね。GOGの愛すべきアホ共
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ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

4.2

人生が間もなく終わることを死神に告げられた時、人は何を成そうとするだろうか。
唸るほどの資産、幸せな家庭、やりがいのある仕事、全てを持っているように見えるビルは、娘に愛のなんたるかを教えようとした。
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

3.9

観終わった最初の感想が「息子に見せたいな〜!」であった。で、ふと気がつく。これはアンディが憧れて、誕生日にオモチャをせがむほどの世界のお話。親にそう思わせるディズニーマジックにかかっていたと言うのか!>>続きを読む

クズとブスとゲス(2014年製作の映画)

4.0

胸糞の向こう側。
ゲスがボコられる様はスッキリするかと思いきや存外虚しい。暴力なんてそんなもんよな。

彼らがどのような破滅を辿るのか。クッサクサで上手いとは言い難い台詞回しなのに、どうしようもなく目
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地球最後の日(1951年製作の映画)

3.7

1951年の映画で現代の地球脱出モノの基礎を全部押さえてるのは凄いことだと思う。チープさとかツッコむのは野暮というもので、今後連綿と続くことになるディザスター作品の歴史的一歩を目の当たりにした。アーム>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.6

人はどうして土地の自虐で笑えるのだろうか。
それはルーツだからだ。
人はどこから来てどこへ行くのか、人類の普遍的・恒久的な問いかけの中で、自身のルーツをわざわざ批判するという自傷行為の愚かさは倫理を覆
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.2

偏愛するミュージカル作品で珍しくハマらなかった。何故だろう。
思うに、「嘘を中心に世界が拡がって行くこと」の倫理を許容できるかによって見方が様変わりする脚本だと思う。彼との物語は嘘だけど、語った想いは
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ラブ&ドラッグ(2010年製作の映画)

3.1

アンハサウェイとジェイクギレンホールの絵ヂカラで2時間観れちゃう。この二人のセックスシーン尊すぎてミケランジェロ彫刻の世界だわ
そういやファイザー社はバイアグラの製造元でしたね。あの傘いいな。

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.3

なんかハマらなかった。なんでだろ。
前作から『うしおととら』化した関係性にさして変化なく強面が可愛いってお約束のイチャイチャシーンが食傷気味。
キャサディがめちゃ狡猾な猟奇的殺人犯ぽいけどそうでもない
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

大味!でも!それがいい!!それでいい!!

言ったらアレだけど!前作で恐竜開放しちゃってようこそジュラシックワールド状態なんですけどどーします!?の問題提起からなーんも解決してないのよ!
冒頭では恐竜
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

2.6

美女と野獣とか青春とかサマーウォーズとか。みんなが好みそうなものを詰め込んだ人工甘味料のような味。それを大人が飲んで「こんなものまずい!」と否定するのはお門違いだよね。子供のものなんだから。けど大人向>>続きを読む

地獄の花園(2021年製作の映画)

2.9

OL界とヤンキー界の二つの世界線が交わりそうで交わらない、絶妙な等間隔を保つよくできたコント宜しく面白い。が、世界が交わってからは芸能人の女装の出オチでしか笑えないので冗長気味。「遠藤憲一が昭和風な女>>続きを読む

ALONE アローン(2016年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ちょっと残酷なこと言うと、地雷は爆発してももしかしたら良かったのかもしれない。
人生の其処彼処で地雷を踏み立ち尽くしてきた男が「一歩進め」と前に踏み出すことに意義があり、自由人が言っていたように爆発=
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さがす(2022年製作の映画)

3.9

自殺しようとする妻との目が合い、止めるでもなく眺め、待ってしまった時点で妻を殺したようなもの。そう自責してかの衝動と行動に突き動かされたおとうちゃん。
難病介護とか倫理的殺人の是非とか、語るべき要素は
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.5

ディズニーの「2」モノは大抵が低クオリティの地雷。原作レ○プを公式で行うようなもので一作目の熱心なファンたちを悉く地獄行きにしてきたものだった。(実体験)
少なくともライオンキングとアラジンとノートル
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エスケイプ・フロム・トゥモロー(2013年製作の映画)

1.4

このレビューはネタバレを含みます

escape from tomorrow.(明日からの脱出)
ディ○ニーランド行ったら、今日を終えたくない気持ちになるのはよくわかる。

「夢の国で醸し出される父親の性欲」という生々しいキモさ。虚偽的
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.2

プリティウーマンから30年、階級違いの恋の視点はここまで来た。

ジョンカーニー風のジャケ写からイヤな予感はしており怖いもの見たさで観てみたけど、存外楽しめた。シャーリーズセロンとセスローゲン、主役二
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.3

怪作。★3.3は凡作というわけではなく、極端に良いところも悪いところも清濁合わせ飲んだ結果の中央値。
あーーなんだろう、矛盾するイヤな感情。異臭を放つ人を前に「差別は良くないよ」と鼻をつまみながら解い
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アオラレ(2020年製作の映画)

2.7

ひでー邦題だけど概ねあってる。一般道、下道カーチェイスは何気に熱い。
もっとB級のジャンクフードみたいな映画を期待してたけどすごくちゃんとした作りで逆に肩透かし。ラッセルクロウ普通に名演なんだが…。
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バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

3.1

トムクルーズの持つ善人オーラで一切合切の大罪が全て肯定的に見えちゃうから凄い。コカイン150kg密輸てあんた…大犯罪者だからね

史実はとんでもないことだけど映画作品としてはもっとコミカルに描いている
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ヴィジット(2015年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

痴呆とかすぐカッとなる暴力性とか、人が元来持つ異様さをホラーにすり替える手法が見事。シャマラン作品て想像力を掻き立てるのが上手くて、前〜中盤にかけてのホラーの小出しが絶妙なのよ。来るのか?→来ない…→>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

4.0

残酷な映画。
大怪我や病より、見方によっては死よりも残酷なことは『時間の経過』であると訴えかける。特にあのショッキングなシーンのえぐられ方は…筆舌に尽くしがたい。新たな衝撃の形というか、畏怖とも絶望と
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.8

スピルバーグ監督の、レナードバーンスタインとスティーブンソンドハイム、ロバートワイズ監督への最大の敬愛を感じる。
1961年版で叶わなかったシーン毎の丁寧な説明と新しい解釈を加えながらも、敬意を持って
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ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

4.6

新盤を観てレビューしようとするも膨大に想いが込み上がり溢れてしまった。原作愛と新作愛を混同しない為に、人生の折に何度も観たかの名作のレビューに改めて筆をとる。

『マリア、大きく叫べば音楽のよう。小さ
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トップガン(1986年製作の映画)

3.8

戦闘機、アビエイター、MA-1、 ドックタグ。80年代の『カッコイイ』が全部詰まってる。これは時代を切り取ったというより、この作品そのものが時代を創造したんだろうな。台詞回しから一挙手一投足まで、その>>続きを読む

クルエラ(2021年製作の映画)

3.0

才能があるのに埋もれてて、ある日カリスマの目に止まって華やかな世界で注目されて女上司と肩を並べて…ってプラダを着た悪魔か。少女漫画版のなろう作品のテンプレ展開はやや食傷気味。
101からすれば普通に悪
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

3.4

自分が『ロッキー』を観ていることを忘れるくらい、前半は冗長なボクシング映画。もうしゃーないんだけどマジでワンパターンよね。チャンピオンになってハングリーさを忘れてボコられて、これはアカンと目が覚めて汚>>続きを読む

シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

隠れた(?)名作、シュガーラッシュの続編ってことで期待値は極めて高い。
タイトルに違わずメタバース的な話なので、前作の持ち味だったクラシックゲームの独自解釈や古き良きゲームショップの旅愁的なのは一切無
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大脱出(2013年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

脳筋コンビのシュワちゃんスタちゃんによる頭脳派(?)脱獄映画。けど結局最後はパワーよ!!まぁそれを期待してたからいいんだけどね。この二人を揃えて『ショーシャンクの空に』にはならんでしょう。
直径8cm
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グリーン・ランタン(2011年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

NYCを街ごと飲み込む規模の宇宙人と対峙して、意志の力でなんでも具現化って面白能力による1人アベンジャーズ状態で、やってることはほとんどエイジオブウルトロンなのに、なんだかところどころ荒くてチンケで締>>続きを読む

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

疲れた…情報の海に溺れそう。
ワンダヴィジョンとwhat ifのシーズン履修必須な上に、並行世界の住人が入れ替わり立ち替わりなので、観終わった最初の感想は振り落とされずに着地できた安堵感。そんな映画あ
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

4.2

アガサクリスティ作品は、トリックではなく『何故殺したか』に尽きるところがいい。そして人は愛によって殺人をも犯す、という愛の罪深さを臆面なく描ききる戯曲のようなストーリーも今なお鮮やか。

初めての海外
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

実に緻密!
メタ視点で毒づくだけで一定に面白風味にはなるんだけど、それに甘んじないドラマとアクションがまー面白い。だのにそれを見せびらかさないで「デップーの自虐ネタって面白いよね〜」って感じに見せる粋
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

1.8

錦戸亮似のイケオジ親父と観月ありさ似の美人母ちゃんのパッチリ二重夫婦から生まれた、錦鯉のツッコミと広瀬香美。遺伝子操作か??相棒のアメリカ系中国人もなかなか曲者で主要3名がモンゴロイド。ポリコレ意識と>>続きを読む