イソギンチャクさんの映画レビュー・感想・評価

イソギンチャク

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七人の侍(1954年製作の映画)

3.5

ちょっと長いかも、、、構図とかアクションとかは迫力あって良き

生きる(1952年製作の映画)

4.5

初めての黒澤明映画、その古典的名作たる所以を解き明かしてやろうじゃないかと鼻息荒く臨むものの、技術的なところよりも、映画の描く主題そのものに魅せつけられ、号泣してしまいました。完敗。
最近自身の中で"
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.5

これぞヨーロッパ映画(偏見)って感じで農村の牧歌的な空気感と詩的な映像表現がたまらないです、はい。
再三言ってます(笑)が、キリスト教的世界観であれなんであれ、農村は神秘的な、精神的な、非合理的な、人
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

3.5

あーーーえー???うーん。。。評価の難しい一作だなあ。
ピラミッドのある世界とない世界どっちを選ぶかい?という質問に対して「ただ美しい飛行機を作りたいだけです」と答える主人公は神(美)は細部に宿るとい
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.0

ひゃースコセッシやばすぎる!!
怒涛の3時間、よくこんなこと思いつくなとツッコまんばかりの金と女とクスリ(暴力はあんまなかったかも笑)のオンパレード、ためにためた挙げ句のラスト30分の急直下。
主題は
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ビルマの竪琴(1985年製作の映画)

3.9

ビルメロ、という言葉があるように、意外と日本で人気の高いビルマ。親日的で仏教的な慈悲の心に満ちた穏やかな国、というビルメロの人々が抱いていたであろうビルマ像は、作中に出てくる物売りのおばあちゃんや農民>>続きを読む

星の旅人たち(2010年製作の映画)

3.2

初老のアメリカおじさんが息子の死を契機にバスク地方で懺悔の旅に出るお話。人生と旅を重ね合わせてくる王道の構成であとは中世ヨーロッパの匂いの残る田園風景や建築を各自で楽しんで!みたいなスタンス。
決して
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スティング(1973年製作の映画)

4.0

うーん、30年代シカゴの(おしゃれな?)雰囲気を楽しみつつ、明るくて破天荒な主人公が百戦錬磨の師匠とコンビを組みながら、お金と復讐を求めて強敵の相手をハメるも、最後にお金ではなく生きることそのものに開>>続きを読む

コロンバス(2017年製作の映画)

3.2

モダニズム建築探訪が大好きなので鑑賞。誰かさんのオマージュとかいろいろ言われていますが、あくまで映画素人としての感想は以下。
舞台はモダニズム建築の宝庫と言われてる(らしい)コロンバスという地方都市。
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モダン・タイムス(1936年製作の映画)

3.5

初チャップリン。当時のアメリカにおいて資本主義批判の肝をしっかりと突きつつ、それを笑いに昇華させているところが評価の高い理由なのかな。観るものにも感覚を想起させる身体性に富んだチャップリンの動きやその>>続きを読む

十戒(1956年製作の映画)

3.8

映画関係ないけど、神から切り離された道徳、法律って社会的合意以外にどこに価値があるんだろうか

みじかくも美しく燃え(1967年製作の映画)

3.0

中尉のいけおじと綱渡り師のおねーちゃんが野原で戯れる映画。北欧の夏ってサイコーに気持ちいいんだろうね。

ニキータ(1990年製作の映画)

3.0

LEONはもちろん、フィフスエレメント、アンジェラと結構好きなのが続いて、自分の中でリュック・ベッソンブーム来るか!?と思いながら鑑賞したけどうーん。。。
なんだろう、上記3作と違ってグッと引きつける
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アンジェラ(2005年製作の映画)

4.2

最初から最後まで映像の美しさ、アンジェラの美しさに圧倒された映画。
自分のような硬派にとって、この手の童貞ロマンス映画はプライドを守りに守り抜きながら鑑賞して、最後によく分からんなぁと呟きたくなるのが
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.7

ウェス・アンダーソンの勝ちパターンをしっかり味わえる作品。他の作品よりストーリー展開が複雑で分かりづらいかも。それにしてもオーウェンウィルソンはほんとにウェス・アンダーソン映画に似合うなぁ、、、

フィフス・エレメント(1997年製作の映画)

3.7

どんな映画もコメディ調で映像・美術にこだわってたら、最後まで面白く「観れてしまう」と思うのですが、まさに観れてしまうといった感じの映画。重厚感出しがちなアメリカSFと違って、ポップな色彩で描かれる近未>>続きを読む

ストーカー(1979年製作の映画)

3.8

タルコフスキーらしい映像の質感、長回しは相変わらず。意味が分からなくても、やはりどこか心の琴線に触れてくるような表現力があります。世間一般はそれを詩的、と表現しているのだろうか。ゾーンは願いを叶えると>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

2.5

途中メルカリ漁り出すくらいにはストーリーが単調だし、そもそもストーリーというストーリーがない。あらゆる生活の営みはその意味を抜き取られ、単に繰り返す日常を構成する無機質的なエレメントでしかない。人間の>>続きを読む

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

4.0

悪夢を観てしまったとしかいいようがない感覚。仮面、ペルソナの奥にあるものはなんなのか、そしてそこにある自己と向き合うがいかに恐ろしいことなのか、そんなテーマかな〜なんて思ってたら、最後の方でエリザベー>>続きを読む

ディナーラッシュ(2000年製作の映画)

3.0

イタリアンレストランを舞台にグランドホテル形式的に話が展開されるが、一つ一つの話がだいぶ薄味でかつ軸となる話(マフィア関連)が軸になりきれておらず、うーん。映画にちなんで食べ物で例えるならば、ひっちゃ>>続きを読む

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

3.5

某まとめサイトでサブカル系として紹介されてたから鑑賞したのですが、ゴリゴリの社会派ですね。むしろこれをサブカル系とする神経を疑う笑
映画の主題は校長先生のメッセージそのもの、怒りは人を幸せにするか。本
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イル・ポスティーノ(1994年製作の映画)

4.2

イタリアの田舎を舞台とする映画が基本的に大好きなんだけど、本作でもその風景美と精神性を充分に楽しめました。メイン要素ではなかったと思うけど。
本作は素朴な青年が詩人の助けを借り、島で一番の美女との恋愛
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8 1/2(1963年製作の映画)

2.5

途中寝た。音楽の使い方、カメラワークがとても上手で、夢なのか現実なのかよく分からないボヤボヤした感じを終始うまく醸しだしていたと思う。愛とか嘘とか名誉とかに関しては大分年季の入った表現をされているよう>>続きを読む

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.0

名作と言われているので観てみたのですが、途中まで製作者に対する怒りの気持ちがありました。というのも、ホロコーストという人類史の中でも悲惨極まりない極限的な社会現象を、ゲットーや収容所でのSSによるユダ>>続きを読む

女は女である(1961年製作の映画)

2.0

ゴダール作品はフレンチシックな色彩は好きなんだけど、それ以外は自分の目には支離滅裂にしか見えず苦手意識がありますが、本作もそのような意識を変えるということはありませんでした。今しばらくはゴダールとは縁>>続きを読む

トラフィック/ぼくの伯父さんの交通大戦争(1971年製作の映画)

4.8

軽快なテンポで繰り出されるシュールで薄いお笑いとインダストリアルでかわいい世界を楽しみ、意味が深いのか浅いのかよく分からない謎めいた雰囲気に心地よく浸かる、というジャックタチらしさに溢れた作品。ジャッ>>続きを読む

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

3.2

人の普遍的な良心を東ドイツの乾ききった世界の中で描いた作品。映画最後に主人公が少しの希望を表情に含めながら発した一言「Das ist für mich」は個人的にこの映画の一番の盛り上がり所でとても象>>続きを読む

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

4.0

レトロな美術とクー!しか大して印象に残っていないけど、シュールでウェットな感じは見終わってからジワジワ心の中で拡がっていくんだろうなあ。何からもズレているシュールな世界観を基調に、体制批判や社会風刺な>>続きを読む

アルジェの戦い(1966年製作の映画)

4.0

FCNのゲリラ戦対植民地政府軍の戦いを描く。独立戦争そのものではなくその火付けとなったゲリラ戦に焦点を絞ったこと、ゲリラ側フランス側双方の論理を中立的に描いていることによって、戦後植民地社会や人間の本>>続きを読む

魔術師(1958年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

テンポがかなり単調だったので途中で寝落ちしてしまいました。ざっくり言うと魔術師を名乗るヴォーグレン一味が、そんな魔術はインチキだと舐めてかかるお医者さんと警察署長を倒していくというプロットなのですが、>>続きを読む

幸福なラザロ(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

イタリアの農村が舞台と聞いて、地中海文化圏の色彩が大好きな自分がこれ見逃すわけにはいかんと思い即鑑賞。映像美の要素はそこまでなかったけども、大変よく練られた脚本と描写で、主題とする真理を正確に描いた名>>続きを読む

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