あるカップルが喧嘩別れしてそれを手紙でやり取りするという物語。今までアニメーションを制作していたレン・ライが初の実写を試みる。これがまた実験精神の富んだ面白い映像になっている。実写にもグラフィカルな要>>続きを読む
よりお洒落になったレン・ライのアニメーション。グラフィック的表現も去ることながら、物語的なものも伺わせている。「the rhythm of trade is main taind by the mai>>続きを読む
細胞分裂みたいにくねくね動く物体のアニメーション。最初退屈に感じたし、にょろにょろと動く細胞のようなものが気持ち悪かった。しかしこの後の展開がより気持ち悪い。というか、不条理。分裂したもの同士が別個に>>続きを読む
1936年制作のアニメーション。
ロトスコープで人間のシルエットが写し出され、カラフルな色彩の中を愉快に踊る。雨上がりを喜び、虹色に包まれたその世界は、今みても新鮮。早すぎたサイケデリックムーブメント>>続きを読む
映画の見方を変えてくれた映画。自分にとってこの映画は重要だがいつも言語化するのに困る。空気感というと陳腐だが、まさしく空気の映画。その空気に漂うユーモアと人物の不毛さがまた面白い。ユーモアでありつつ詩>>続きを読む
昭和っぽいナレーションが面白い虫プロアニメーション。めくるめく展開の早さはアニメーションというよりむしろ漫画のページをめくるようなものに近い。
最初の男と女の出会いのやり取りが面白い。人間の滑稽>>続きを読む
何故こんなクソな映画になってしまうのか。今の日本の映画制作会社の浅はかさが知れる貴重な一本。客を舐めた脚本だが、客も舐められたままではいけない。
まず、最後まで(耐えられず)観ることができなかったこと>>続きを読む
セックス&ドラッグで酒池肉林のナチスの軍人の館に爆弾が落ちてその後、彼らは屋敷に幽霊となりとりついた。このオープニングをみたらあとの見所はほとんど皆無です。なにも起きないのにビビる登場人物。屋敷から出>>続きを読む
ストリップ小屋のオーナーが借金する話だが、出来事や物語の運びが実に淡々と進む。この映画で見るべきは、そんなしがたい生き方も悪くないとした登場人物たちの生きざまなのだ。
相も変わらず顔のアップが>>続きを読む
ビートルズってトップを行きつつこんなアングラというかサブカル的なものを堂々と作っていたんだなと感心。しかし、清々しいほど酷い映画。久しぶりこんな荒唐無稽な映画に出会えた。ビートルズ自身で撮ったという>>続きを読む
なんかノワールだけど、ノワールと言い切れない変さがあった。流石カルト認定されてるだけある。男が女にめちゃくちゃモテながら、方や殺し屋をバンバン殴っていくという男の夢を詰め込んだ結果、アホみたいになった>>続きを読む
暗くてもどかしい雰囲気。街の重い息づかいがもろに聞こえる感じがする。男二人と女一人、銃があり車があり、その先に金がある。そんな単純な、それこそB級映画みたいなストーリーだが、決して陳腐になっていない>>続きを読む
この耽美な世界観たまらない。クエイ兄弟が初めてMVを作った作品。曲はHis Name Is Aliveの「Are We Still Married?()私達はまだ結婚しているか?)」である。タイトル>>続きを読む
ダークファンタジーぽい雰囲気のサイレント映画。Wikipediaで調べたら脚本にまさかのルイス・ブニュエルの名前が!最近みたブニュエル監督の「自由の幻想」にも棺桶から電話がかかってくる描写があって、>>続きを読む
アンナ・カリーナが美しい。画面を占めるのはほぼ彼女の顔である。右から左から正面からとゴダールの彼女に対する目線は止まらない。しかしその目線はあくまでも男からのものであり、切れない性別による違いにとて>>続きを読む
一度観ただけではその微細な演出やセリフを逃してしまう。映画というよりも文学であるのは、アンドレバザンの言うように彼の原作の翻訳の上手さにあるのかもしれない。
映画真っ先に始まった劇的な音楽がオープ>>続きを読む
グリーナウェイだと思って期待しすぎてしまった部分もあるがテンポが好きじゃない。ワンカットが固定で長回しで、人物がそこ構図の中で動くわけでもない。ほとんど静止画の延長であるカットの連続なので助長的に感>>続きを読む
最初は映像のモンタージュによる作品なのかなと思ったが、かなり散漫なイメージの羅列…。しかし、劇中に出てきた女性と他のカットのイメージがなんとなく結び付いていく。そこではっと気づく。ゴダールの「イメー>>続きを読む
常に映像の最先端を行く、そしてあくまでモンタージュにこだわり続けるゴダールの最新作。その通りの作品を今回も作っていた。そしてまた、ゴダールのノスタルジアの詰まった、いや映画とは個人史だと言わんばかり>>続きを読む
なんだか雰囲気のみでおさまってしまった感がある。音楽もモノクロームも美しいが、それはかつてあったお洒落映画のノスタルジアを存分に詰め込んだだけであった。さらに非商業映画のいいとこを商業的に使っている>>続きを読む
まさにカオスを体現した映画だった。フェリーニ的でもあるが明るさはなく、タル・ベーラ的でもあるが崇高ではない。それでいて幻惑させるモノクロームと画面内の人物のせわしさとカメラのめくるめく動きに脳は破裂>>続きを読む
自分の映画の好みというのは、所謂映画であることに対する表現の演出や形式のあるものだ。なのでこの映画を語るのは難しい。
「こわれゆく女」というタイトル通りある一家の妻が"こわれゆく"わけだ。自分はこ>>続きを読む
やっぱり頭おかしいこの監督。
終始意味不明な癖に最後まで観てしまった悔しさ。最後まで観ても意味不明。本当のシュルレアリスムがここにあると感じた。
この映画の例えをあげよう。レオス・カラックス「ホー>>続きを読む
ゴダールの長編二作目。
スパイ同士の恋の話で、全体的に政治的。モノクロームは前作もそうだったが、今回はノワールっぽくなっていた。スパイ同士の話なので銃や拷問も出てくる。ゴダール映画の銃や拷問は作り>>続きを読む
サイレント映画。
真珠を追う男と真珠を隠す女達の物語。この単純な設定から繰り広げられるシュールな世界がすごい!しかもこの翌年にあのダリとブニュエルの「アンダルシアの犬」が公開され、その翌年にはブニュ>>続きを読む
ゴダールを圧倒的意識するあまり、自身の制作の方向がぐらついたのでは?と思わざるを得ない作品だった。退屈はしなかったし、見てはいられたのだが。
まずは革命前夜というタイトルから政治的な話だと思うが>>続きを読む
凝った美術とタキシードや華麗なドレスを着込む人々と、その見た目とは裏腹に繰り広げられる策略のギャップが面白い。終始人物の張りつめられた表情にクローズアップし、こちらの緊張感をぐっと煽る。
イタリア>>続きを読む
イタリア映画は全体的に長く感じる。それは現実の時間(実時間)に寄せているからだ。映画と現実が違うのは現実の時間は際限なく続くが映画は高々1~2時間の物語であるということだ。だからロッセリーニの「戦火>>続きを読む
授業にて観賞。
実際の事件を実際に事件に関わった人間に演じてもらい、かと思えば本当の裁判記録の映像も使うという、わけわからんくなる映画。映像は、その中の真実を本当に伝えるものなのかという疑問を逆手に>>続きを読む
古い映画なんで、序盤退屈だった。というか前半1時間は笑うに笑えないコメディだった。ところが後半30分で人生がここまで堕ちるかという地獄みたいな展開がまっていた。
この映画のファムファタールであるマレ>>続きを読む
外語祭にて観賞。
主人公の無表情に語らせる演出が多々あり、その説明せずとも伝わるものがよかった。翻訳者という中立した立場の微妙な人間との距離感に注目したのが外語大らしくて面白かった。ラストのセリフがこ>>続きを読む