てっぺいさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

てっぺい

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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.0

【復讐する映画】
悪党へ、街に代わって“復讐”するバットマン。そのキーワードで、ヒーロー映画が全く違う重厚なサスペンスに。ド派手アクションと謎解き両方のドキドキ感は、ラストで最高潮に達する。できれば過
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余命10年(2022年製作の映画)

5.0

【作者に入る映画】
主人公と同じ病で亡くなった原作者。その想いや夢を足したという本作は、“生きたい”と強く願った作者が見えるよう。映画がフィクションでありノンフィクションになる不思議な感覚で、涙腺崩壊
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シラノ(2021年製作の映画)

3.5

【手紙を書きたくなる映画】
本当は愛していながらも、2人の恋の成就のために、彼本人と偽って書き続ける恋文。手紙が時に愛で、切なさで、真実で、絆で、様々な感情に結びつく映画の軸。見終わると無性に手紙を書
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.5

【豪華クルーズ体験映画】
ナイルの壮大さと客船の豪華さに、映画を通じた豪華クルーズの擬似体験。謎解きの爽快さを楽しみつつ、その奥に隠された様々な“愛”の形には物語の奥深さあり。

◆トリビア
〇ケネス
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.5

【開始5秒で手汗をかく映画】
冒頭から圧巻のど迫力映像。スパイダーマンとは一味違うトム・ホランドのド派手アクションはワクワク満載。シリーズ化の匂いもプンプン、ゲームやアクション好きには必見の一本。
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.5

【さかのぼる映画】
別れた男女の馴れ初めが、一年毎にさかのぼりながら描かれる。結果が分かっているからこそ、その儚さと切なさに胸が締め付けられるよう。ジム・ジャームッシュオマージュがふんだんで、ジム好き
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.5

【守る映画】
テニス姉妹を成功に導いた父の実話。終わってみれば、このドリームプランは父が娘を守るための計画であり、娘達もそんな父を敬い、教えを守ったからこそ栄光を勝ち取る。家族愛に溢れたスカッとサクセ
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.5

【音楽×巨匠の映画】
60年前の作品を忠実にリメイク。スピルバーグ初チャレンジというミュージカルは、目と耳が喜ぶ多幸感シーンが満載。前作との違いに注目すると、監督が何をしたいのかが見えてくる。

◆ト
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.5

【魂が見える映画】
過去作の出演者で惜しくも亡くなった俳優が、ニクイ演出で蘇り、まるでそこにいるように魂が見える。色んな種類の“見える”ゴースト達とのドタバタ劇も顕在で、シリーズを美しくまとめた映画史
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前科者(2022年製作の映画)

3.5

【浄化される映画】
前科者と、その社会復帰を援助する保護司の物語。前科者の心の浄化に粉骨する姿に胸を打たれ、そして保護司の過去と思いもドラマシリーズを通して浄化する見事な脚本。ドラマ未見でも楽しめるオ
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.5

【読む映画】
章立てで、そして映像はカラーとモノクロが切り替わる。雑誌社が舞台の本作は、まるでカラー写真つきのモノクロ記事を、一枚一枚めくって読み進むような不思議な映画体験。ウェス監督の世界観大爆発。
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

5.0

【うたで泣ける映画】
耳の聞こえない家族と暮らす娘。天賦の才を与えられた歌の道と、家族に捧げ続ける道に迷った時、彼女が大舞台で歌い上げる“あいのうた”に施したある演出に涙腺崩壊。家族愛に満ち溢れた幸せ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

【重なる映画】
突如なくなる舞台演出家の妻。車中で亡き妻の音声で舞台台詞を暗記する姿は愛そのものであり、またそれが劇中での心情と重なっていく芸術的な脚本。妻が“重なる”事も、物語の重要なキーワード。
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.5

【変にハラハラする映画】
あのグッチにまつわるスキャンダル。有名ブランド創設者の子孫達に実際に起きた殺人事件が、煌びやかな衣装と、レディーガガはじめ豪華キャストで描かれる。実在のグッチ家が本作をどう見
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コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

4.0

【ミルフィーユ映画】
一つの真実に辿り着くまで、何度も何度も見ている側の認識を覆される、まるで騙しのミルフィーユ。映画が本当に楽しいと思える一本。過去作のあの登場人物も、確実にそこにいることを感じさせ
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.5

【思いを晴らす映画】
作品の垣根を越えて登場するキャラクターのワクワク感。さらに過去作の“思い”が晴らされる胸熱シーンもあり、シリーズ最終章にして、過去作をも救う一本。本数多いものの、過去作復習必須。
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.0

【目力映画】
怒りの描写に見る目のヨリのパンチ力で、ラストバトルの迫力、没入感も最高潮。人物像掘り下げまくりで、より本編や各キャラが好きになるし、前日譚で初見でも楽しめる。

◆トリビア
○ 劇中で描
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.5

【感情多忙映画】
まさかのこのシリーズで泣かされ、ヴィランの怪演に心躍り、アクションにしたたり落ちるほど手汗をかく。これこそ映画の醍醐味。キラリと光る映像表現や脚本力も文句なし。

◆トリビア
〇”キ
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

4.0

【世界最速映画】
日本の公開が世界最速。アクションのスピードも尋常じゃないし、機械と共存する世界観や映像美、そして女性の活躍の意味でも最先端。過去作映像がふんだんで、復習して見るとより楽しめる。

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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.0

【セリフが響く映画】
「笑われんじゃねえぞ、笑わせるんだよ」要所のセリフでズッシリ響く師弟愛。笑いも涙もある胸熱映画で、本人よりも本人に見えてくる柳楽優弥の徹底した役作りにも注目。

◆トリビア
○特
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.0

【爆発ホラー映画】
夢の中の恐ろしい出来事が現実になったら…?ギミックだらけの不思議な映像美に酔いながら、見ているこちらも錯綜していく。随所のこだわりで、監督の天才ぶりが爆発している一本。

◆トリビ
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

4.0

【イチャラブ映画】
ど迫力のクリーチャーバトルに、インパクトがありすぎるミドルクレジット。少しだけ見える日本要素にワクワクしながら、映画の大筋はエディとヴェノムのイチャラブで、むずがゆくすらなる笑。
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

4.0

【エンドロールで重みが増す映画】
エンドロールのラストに放つ強烈なメッセージ。音楽と歌唱力に酔いしれ、見せつける秀逸な脚本力もさることながら、本作が一本筋の通った骨太映画である事がラストでビリビリ伝わ
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ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.5

【デトックス映画】
全てのシーンが虹のようにカラフル。ノリノリのラテン音楽に美しい歌声が乗り、目も耳も大喜び。登場人物全員善人、家族愛にほっこり、心が洗浄されるディズニーらしさ全開の一本。

◆トリビ
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土竜の唄 FINAL(2021年製作の映画)

3.5

【泣けるバカ映画】
頭を空っぽにして笑い続けられる、バカを徹底した映画。お色気もあれば、ファンタジーもあり、ラストでホロリとさせられる、まさに要素満載の一本。集大成らしく過去作の振り返りがふんだんで、
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恋する寄生虫(2021年製作の映画)

3.5

【無視できない映画】
“虫”と“恋愛”が巧みに交わるオリジナリティに溢れた物語。出演者はほぼ4人で、とっ散らからず心の機微をじっくり味わえる。“虫”の気色悪さは映像クリエイター監督作品としてむしろ誇る
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エターナルズ(2021年製作の映画)

4.0

【ダイバーシティ映画】
同性愛も聴覚障害もあるヒーロー達。中国人監督で、役者も世界中の国から集結、これぞ現代の新しい視点で見るべきヒーロー映画。マーベルお得意のワクワク感と映像美は無論顕在。

◆トリ
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.0

【2回見たい映画】
ラストの伏線回収で一気に人物像が変わり、その深すぎる想いに涙腺崩壊。その心情を把握した上で、おそらく印象が全く変わる2回目を見たくなる。そんな脚本・原作力と出演者の熱演っぷりに心ポ
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.0

【3者の視点映画】
実際にあった、殺し合いで決まる裁判。“3者の視点”で描かれる、工夫が詰まった脚本で、心が痛むほど感情移入、迎えるラストの決闘裁判の緊張感が尋常じゃない。事実に基づく重みのある一本。
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.5

【マックススピード映画】
乱世を生きた男の荒々しい生き様。マックススピードで話が進む殺陣映画で、その殺陣のスピードももちろんマックスで見惚れるばかり。映画に対しての、監督と岡田准一のこだわりようを知れ
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.5

【巨大な映画】
10190年の遠すぎる未来のとある星。巨大な宇宙船や巨大なアレが動き回る、想像の先を行く映像美。超豪華キャストに見える巨大な製作費や、物語の構想そのものの巨大さも、何もかもがケタ違い。
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.5

【笑わない映画】
“ヒーローかヒールか”、一度も笑わない主人公の正体への疑惑で、重い劇伴と共に張り詰める120分。時間軸を行き来する巧みな脚本にド派手なガンアクション。とにかくジェイソン・ステイサムを
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.0

【文字に泣かされる映画】
劇中に出る“文字”にぐちゃぐちゃに泣かされる。社会派なミステリーでありながら、とある形の家族愛が描かれる骨太な一本。後半の話の転換や、ラストで明かされる伏線回収まで、脚本力が
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.5

【映画史に残る映画】
車にバイクに銃に、ド派手アクション大健在。バディ感、チーム感の増した最終章、ラストをまさかこの形で迎えるとは。映画史に残る一本で、映画ファンは鑑賞絶必。

◆トリビア
○悪役サフ
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空白(2021年製作の映画)

3.5

【ホラーじゃなくなる映画】
もしも不慮の事故に関わってしまったら?娘を亡くした父の狂気に蹂躙されていく人々。ちょっとした掛け違いで増していくその痛ましさがリアルで、誰しもに感情移入、逆にホラーがホラー
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マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

4.0

【泊まりたくなる映画】
終始犯人を推理しながら見てしまうドキドキ感。ラスト30分、意外な犯人の発覚から怒涛の伏線網一気回収で、まるで光速の129分。おもてなしの精神満載、こんなホテルがあったらぜひ泊ま
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