てっぺいさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

てっぺい

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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.5

【毒母映画】
男にだらしなく、育児放棄する胸糞毒母。それでもその母に応えようとする息子が迎える衝撃的な結末とその訳。事実に基づく骨太映画で、長澤まさみの怪演にも注目。
◆概要
実際に起きた事件に着想を
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.5

【逆殺人鬼映画】
勧善懲悪なのか、見る側の気持ちが揺らぐ映画。それほど主人公に降りかかる無慈悲さと、それにより発する彼の狂気が突出している。昔のシリーズだとナメてたら、気持ちをえぐられ持
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ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

3.5

【無限のワクワク映画】
動物に限らず、巨大なクリーチャーから小さな昆虫まで、生きとし生けるものと会話ができる無限のワクワク感。個性爆発のそんな動物達が延々と笑わせにくる笑、王道のファミリーコ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.5

【何気に眼福映画】
「若草物語」の映画化。それぞれキャラが違う四姉妹の物語が、小説を書く次女の目線で一つの小説になり映画になっていく芸術的な脚本。衣装や景色が何気に美しすぎる眼福映画。
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.0

【自由すぎるゾンビ映画】
ゾンビに嗜好品がある世界。コーヒーにギターにWi-Fiまで笑、どこか愛らしいゾンビ達と対峙する主人公達の、後半散発される自由すぎる発想に、爆裂笑わされ
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

4.0

【感情大忙し映画】
女子高生達の笑顔溢れる無限の元気にパワーをもらいつつ、培われていく揺るぎない友情に何度も涙する、感情大忙し映画。豊かな映像表現も光る。
◆概要
韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」(
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天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

4.0

【無敵のハッピームービー】
マフィアの愛人が命を追われて修道院に匿われる、これだけでまず面白い。主人公を起点に、シスター達が個性を開花させ、ノリノリ音楽満載でみんながハッピーになっ
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.0

【チョコっといびつな真理愛】
LGBTカップルが他人の子(障害児)と次第に家族になっていく。少しいびつだからこそ、彼らの魂で繋がる真実の人間愛に胸を打たれる。迎えるラストは、事実に基づく物語である事を
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.5

【LGBTQゴーストライター】
性的マイノリティの才女が、同じ女性に想いを寄せる男の恋をゴーストライター的に手伝う映画。詩的で文学的な表現や、クスクス笑えるコメディ要素が満載。結論がな
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タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

4.0

【見どころのアベンジャーズ】
クリヘムの臨場感たっぷりなガンアクション。自在なカメラワークの12分間圧巻ワンカット。少年と次第に心通わせる映画のあたたかさ。誰かと語りたくなるラストシーン。匂わす映画の
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感染列島(2008年製作の映画)

3.0

【感謝が湧く映画】
まさに今のコロナのような状況を、医療の目線で切り取った映画。院内感染など今の状況とリンクする描写はもちろん、過酷な環境で、家庭を犠牲にし文字通り命がけで医療に当たる姿が胸を打つ。今
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.0

【ホラーテイメント映画】
24時間自分が知らずに中継されていた、妻も親友もフィクションだった世界。完全にホラーながら、ストーリーの進み方の面白さはエンターテインメント。見方によってジャンルが大きく変わ
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

4.0

【恐怖が感染する映画】
まるで今のコロナウイルスの状況をそのまま映画にしたような2011年の作品。今の状況と合致しまくる不気味さと、その先に描かれる暴動や略奪に、もう映画の恐怖ではなく身近に起こりうる
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

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【予言する映画】
2020年東京オリンピックを、その中止論まで、1988年に予言していた映画。それにとどまらず、その世界観、圧倒的で緻密な映像美、リミックスされたクリアな音声で没入必至。個人的な思い入
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

4.0

【ループにハマる映画】
主人公が無限ループにハマる映画。ホラー要素だけでなく、サスペンスもラブロマンスもある豊富さと、鮮やかな伏線回収。あのユニバーサルのOPクレジットすらループする映像の工夫に、続編
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.5

【急所を突く映画】
キャストもスタッフも女性が主軸。激カワな悪カワクイーンチームが男の急所を蹴散らす様は、もはや男でも快感。そんな中にもセクシュアリズムや人種のダイバーシティも内包する巧みさ。まさに映
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.5

【リバー・フェニックス愛】
謎の死を遂げる人気俳優、それを受け入れ成長する少年の物語。監督自身の経験から着想を得たという本作は、若くして天逝したリバー・フェニックスへの監督の溢れる愛そのもの。随所に描
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

4.0

【3.11を知る映画】
あの日福島原発で何があったのか、まさに命がけで大惨事を防いだ男達を知る、特別な存在価値のある映画。その臨場感もさながら、沢山の事実を伝える本作は、3.11と復興五輪を控えるまさ
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.5

【名曲に涙する映画】
ラストにかかる不滅の名曲が、芸術的に映画の内容とリンク。自分の過去にも重ねてしまう少年時代あるあるに、感情移入具合はもうマックスで、涙が止まらなくなる。
◆概要
原作はスティーブ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.0

【昼が怖くなる映画】
白夜の村で起こる恐怖。太陽が沈まない不思議で不気味な映像に、次第に自分も時間軸が分からず錯乱していく。ラストカットもエンドロールすらその狂気に堕ちていきそうな感覚でもう、昼が怖く
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.5

【命をかけて見る映画】
全編ワンカットの圧倒的なオリジナリティ。その事で、戦場を行く、死と隣り合わせの臨場感が突出している。まさに自分もその戦地を一緒に進むような感覚で、命をかけた伝令を、命をかけて見
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.0

【高級幕の内映画】
コメディもラブロマンスも、友情も家族愛も、インド映画らしいダンスも、勧善懲悪もある。加えて、テクニカルな伏線回収に脳がアハ体験連発、映画を締めるジャーナリズム要素もある。満腹間違い
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

【立体的ミステリー】
“真実の中心に穴がある、まるでドーナツのよう”と例え、謎解きを立体的に可視化してくれる脚本の妙。たくさん笑えて謎解きも面白い、大物俳優のあんなシーンも見られ、映像表現の工夫も細や
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キャッツ(2019年製作の映画)

3.0

【耳福映画】
2時間ほぼ音楽。その豊富さと歌唱力のレベルの高さに耳が喜びっぱなし。バレエにタップに色んなダンスでその音楽を彩り、舞台の世界観を見事に落とし込んだ映像美にはキャッと驚く笑
◆概要
観客動
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

【コメディ戦争映画】
本来目を覆うような残酷な戦渦の描写が、10歳の主人公の目線とコメディタッチのフィルターで驚くほど柔らかに。名優達のあたたかい演技がそのギャップをより助長する。
◆概要
第44回ト
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

【ちゃぶ台返し映画】
物語中盤に来る、映画のちゃぶ台返し的な場面転換のインパクト。そこからラストにかけての怒涛の展開も、ぶっ放つ骨太なメッセージも、テクニカルな映像表現も、全てが見ものだと“チカ”える
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

3.5

【スタッフの一員になる映画】
前作に40分の追加シーンを収めた長尺版。そのシーンの意図を思い巡らし、まるで自分も本作の作り手になった気分に。ほっこり感と戦争の悲惨さの絶妙なバランスも健在で、見応え満点
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.5

【発見する映画】
痛々しいほど傷つけ合うけど、消えない二人の絆。そんな繊細な演技を「スターウォーズ」「アベンジャーズ」アクション映画なイメージが強い主演二人が見事に昇華する、新しい発見がある映画。
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.0

【緊張する映画】
40年に渡るシリーズの完結作に、見る前から緊張しだす初めての感覚笑。善と悪が次々と交錯する息もつけない展開に、シリーズ愛溢れる描写満載、そして明かされるレイの出自。もう見所だらけ。
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ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019年製作の映画)

3.5

【美男美女になれる映画】
もし自分が筋肉隆々になれたら?映画そのものがそんな擬似体験を主としていて、前作より“ネクストレベル”なそのスケールと画作りの徹底ぶりに、自分も映画のキャラになれた気がする没入
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.5

【名作の映画祭】
3.5時間の長尺映画。名優達と名匠が作り上げる極上の映画体験がそれだけの時間楽しめる、まるで昔の名作を鑑賞する映画祭な気分。“究極の試練”に迫る見応えたっぷりな内容でもちろん見飽きな
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.0

【鼓動が止まない映画】
昔見たあの映画の続編。その感慨深いドキドキはもちろん、劇中にびっしり使われる鼓動音に緊張感マックス。これ以上ない名作への満載オマージュにも、色んな意味で自分の鼓動が鳴り止まない
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.5

【滅ぼさない映画】
あのキャラが一曲熱唱?前作のキャラを誰一人滅ぼさず活躍の場を与える、キャラ愛満載映画。辿り着くエンドの説得力・構成力、そして映像美も、期待ハードルをきちんと越えてくれる。

◆トリ
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シャイニング(1980年製作の映画)

4.0

【自滅する映画】
巨大なホテルに3人だけ。空間的な孤独から連想する恐怖に、隅から何か出るのではと勘ぐる恐怖。237号室?REDRUM?豊富すぎるホラー要素で自滅的に恐怖の底へ落ちていく、練られた映画。
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.5

【戻ってきた映画】
1作2作目のいいとこ取りな強敵に、“強化人間”が立ち向かう、異次元な凄みのアクション。シリーズオマージュもふんだん。あの“I'll be back”ヒット作がその集大成として、まさ
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.5

【満腹中枢刺激映画】
3時間みっちりホラー。前作からそのクオリティも大幅にグレードアップで、もうホラーの満腹中枢限界越え。「スタンドバイミー」にむしろ寄せた、大人の青春活劇にもほっこり。
◆概要
ホラ
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