映画として心から良かったかと問われれば自分は頷きがたいが、平山(役所広司)という人物をとても愛おしく思った。
この世に巻き起こる様々なたくさんの事象や感情を、平山は底辺の世界で請け負っている。
自身>>続きを読む
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光眩く、景色の鮮やかな映像美、ポエティックで湿度高く、官能的な世界の中に、恋を失う青年のどうしようもなく切なく、苦しい情緒が描かれ、恋をし、破れ、その尊さや素晴らしさを思い起こさせる作品だった。
な>>続きを読む
過去に観た映画で、かつて好きだったものが時に色褪せるということがままあるのだが、これはその時とまるで同じ感覚、切なさと悲しみを胸に立ちあがらせた。
単純に物事や感情が存在していたらどんなに良いだろう>>続きを読む
この作品は舞台版を観るまでは、ゾクゾクワクワク昂まる感覚が何とも言えず、そしてラストの切ない感じも妙に後に残り、非常に好きだった。
しかしながら、やはり舞台を観ると、舞台版の面白さが際立ち、印象深く>>続きを読む
この作品が良い作品である、あるいは心に残る作品である、というようなこととは別の観点で、この作品は心を揺さぶり、始まりから終わりまで、涙と共に過ごした。
開始15分ほど、祐一(妻夫木)が顔を歪め憤る場面>>続きを読む
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過去に観て、もう一度観たくなった。
初見ほどの切なさは失われていたが、それでもやはり好きな映画だった。
ただ相手を想い、そのために不器用ながら捧げるピアニストのキンスキーに心打たれる作品。
使用人の>>続きを読む
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初めて観たのは15,6歳の時で、主人公イールの偏った無垢な愛に、心が押し潰れそうなほど打たれて、涙して、この盲目性に10代の自分を重ね合わせたものだ。
それ以来の再見で、この映画をもう愛せなくなって>>続きを読む
映画観てこんなに泣いたのどのくらいぶりだろう。
北野武のHANA-BI以来かもしれない。
もう冒頭から涙が溢れていて、終盤はもみくちゃに泣いてた。
そもそもの始まりの場面から陣治の愛が、そのあたりに>>続きを読む