てりりさんの映画レビュー・感想・評価 - 38ページ目

最高殊勲夫人(1959年製作の映画)

4.1

軽やかに、恋するくらいの感覚で、結婚を捉えてるのが素敵な映画。
若尾文子は何を演じても素晴らしく良いね

偽大学生(1960年製作の映画)

3.8

主演のジェリー藤尾はなかなか良い存在感で、役者としても魅力を感じた。
困惑し通しの筋立ては、シニカルな物の見方をする人には面白く感じられるかも。

からっ風野郎(1960年製作の映画)

3.3

「ワルを演じることに無上の喜びを感じてる三島由紀夫」をメタ視点から愛でる作品。
どんなに悪ぶっても全然棒読みでらしくない三島由紀夫のごっこ遊びが愛おしい

ほうきに乗った女の子(1971年製作の映画)

3.5

主人公のサクサナいいよー、こういう媚びない女子をかっこいいと思う人、いっぱいいるはず。成績が悪くても自分の望みに一生懸命で魅力的。
チェコの映画なのに、70年代日本の「好き!好き!!魔女先生」やら「5
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アデラ/ニック・カーター、プラハの対決(1977年製作の映画)

5.0

最高に楽しい! レモネード・ジョーとセットでおススメできる、最高の映画

厳重に監視された列車(1966年製作の映画)

4.1

性的な未成熟さを悩む主人公の男の子が、女の子から誘いかけられてもじもじする様子が、あーっ、もうっ、あーっ、となるお話で、だけど物語はそれだけじゃ収まらずに衝撃の展開へ。
女子たちがみんな悪びれずに性的
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マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)

3.6

長大だけどシンプルな作品と思う。数年前に京橋のフィルムセンターで見たことを忘れて今回また見てしまった。

白い鳩(1960年製作の映画)

4.5

極めて完成度の高い映画。
お話としては幼い子供でもわかる簡単なもの。しかし撮り方は、絵になる構図・カットの集積体だし、物語進行は常に、どの登場人物の主体的な体感か明確に解る、身体感覚を伴ったものとして
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ホドロフスキーの虹泥棒(1990年製作の映画)

4.1

脚本がホドロフスキーじゃないけどかなり良く出来てる。地下水脈の描写が大好き。かなり普通の映画風にしてる。アップリンク渋谷で観た気がする。

ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

5.0

難解と言われるアレハンドロ・ホドロフスキー監督の作品の中でも、最も難解なのかなと思う作品。でもこれは、70年代あたりのムーヴメント(ロック等)を知ってる人なら誰でもわかるようなニュアンスで撮られてる映>>続きを読む

リアリティのダンス(2013年製作の映画)

5.0

あらゆる存在の中でホドロフスキーには永遠に生きていて欲しいと思った。現在までに至る続きを作って欲しいよ。

闇のバイブル 聖少女の詩(1969年製作の映画)

5.0

かつて見た映画でやんわりとふんわりと不思議が体感できるものだった。邦題は凝ってるけどもう少しシンプルめな雰囲気だと思う。チェコ映画はこの映画のおかげでとても好きになった。

レモネード・ジョー 或いは、ホースオペラ(1964年製作の映画)

5.0

酒場でレモネードを飲む男、それがレモネード・ジョー。
とにかくコメディが楽しい。リプスキーの作品はどれも最高に楽しいので、日本でも金曜ロードショーあたりで毎年放映してくれないかなと思う。そのくらい楽し
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欲望(2005年製作の映画)

3.9

本、三島由紀夫、小石川後楽園、不具、などの好きな要素が多くて「あっ好き」ってなった

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

5.0

前作『リアリティのダンス』の続き。
詩的な事象の絶え間ない映像化。
本質で言うと、根源からの魂の肯定。それを2時間感じ続けたよ。結実がまた、熱い思いを感じるんだ。
酷い思いをしても、人生を生きる価値の
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

おっとり、ゆるふわ、天然、そういう黒木華を感じる良さの3時間。

最初のほうに心が尊重されないしんどさがあって、最後の方に心震える慟哭があるよ

見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

4.6

対照的な二人の男、明暗、巻き込まれ型サスペンス、サイコパス、目を閉じてもまぶたに浮かぶ衝撃的なラスト。

あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

ハード系BLの最高峰映画、「あゝ、荒野」後編。

前編の感想で書いたとおり、あしたのジョーの実写化を期待する人に最高の映画だと思う。

さらに、そのあとに、望ましい本当の最高の敵で友である力石徹に相当
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あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

あしたのジョーの実写化を期待する人に最高の映画、「あゝ、荒野」前編。

実写版「あしたのジョー」が見たい人はこれを見るべき。
だってここには、あしたのジョーに望まれた全てがあるから。
つまりね、菅田将
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流れる(1956年製作の映画)

5.0

自分の家と酷似した環境と状況の推移に目が離せなかった。
そして、現代にこういった状況を経験してきた人間に出会えたことの無かった自分にとって、かつてあったこういった状況の人々を感じ取ることが、自分の生ま
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ママと娼婦(1973年製作の映画)

3.7

2016/11/16 15:00〜18:40
アテネ・フランセで仏映画『ママと娼婦』をみたところ。
220分たっぷり男女の性愛の話だったけど、この映画の本質は、性愛の実態を言語化して認知することを推し
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デッドゾーン(1983年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

最高に孤独な、誰からも理解してもらえない、誰よりも心ある英雄

クリストファー・ウォーケンの魅力を味わうにはこの映画。
あまりにも悲しく、あまりにも無力な彼が、どうしようもなく嘆き悲しみ途方にくれて寂
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ダゲレオタイプの女(2016年製作の映画)

4.8

2016/09/15、公開一ヶ月前のプレミア上映にて視聴。

なんとフランス映画で黒沢清監督。
黒沢清監督らしい、今まで培ってきた怖さの表現が、ごく自然に、かつロマンティックに、フランス映画として結実
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マジカル・ガール(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

日本の多種多様な文化(昭和文化やらのサブカルチャー)をコラージュして要素としてふんだんに振りまいた、フィルムノワール。どこまでも暗く沈鬱な、嫌な経験を体験させられてしまう気持ちの作品。
悲劇的な結末ま
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ワンダフルワールドエンド(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ネット、キャス、地下アイドル、虚と、実。
ひたむきな、自分を追ってくれる存在、追いかけて辿りついて思いが届いて、でもそれで何もかも全てが解決することも出来なくて、どうでもいいどうしょうもないいなくてい
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

4.2

生理的な違和感、生理的な嫌悪感、根本からの認知の齟齬、等を人々に感じさせる何かを、人は“怖い”と思うのだと思うのだけれど、そういった存在を描き伝えることの傑出している人こそが、黒沢清監督だと思う。
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